コンペロリショタバトルロワイアル@ ウィキ

澆季溷濁(後編)

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「とりあえずこのチーターローションは妾が貰うぞ。この速さで剣を叩きつけられれば大抵の者は沈められるじゃろ」
「まっ...いや、いい。それは君が使ってくれドロテア」

もう少し話し合ってから、と思ったディオだが、リスクを鑑みて敢えて譲った。
僅かな時間とはいえ、身体能力が上がるのは確かに魅力的だ。使うだけ損のない当たり寄りの支給品だろう。相手がメリュジーヌのような化け物でなければだが。
ハッキリ言って、チータークラスの足の速さを手に入れたところでメリュジーヌから逃げ切れるとは思えない。最初は良くても効果が切れた直後に捕まって終わりだ。ならば、相手の行動を妨害できる光の護符剣とバシルーラの杖を組み合わせた方が効果的だろう。
磁力の指輪は絶対にイヤだ。1番なハズレアイテムだ。ただの路上のケンカならいざ知らず、あの化け物どものような連中相手に使えば即座に殺されるだけだ。

「私がこっちを貰いますね」

キウルを丸め込んで磁力の指輪を渡そうと口を開く前に、彼は率先して指輪を手にする。

「キウル...」
「私だって武士の端くれです。危険を引き受けるのは当然ですよ」
「すまない...僕の無力さのせいできみにまで負担を強いてしまって...」

わざとらしく涙声になってキウルの同情を引くディオとそれを宥めるキウル。
そんな視界の片隅で行われる茶番劇を横目に、ドロテアはさっさと施設内の探索の役割分担を振り分けると、モクバを連れて首輪の解析に使えそうな道具を探しに向かう。
それが、彼ら四人が揃っていた最後の時間だった。

モクバと幾分か話し合った後、ドロテアとモクバもまた別行動に。
首輪の分析に使えそうな道具が無いことにやきもきしていたまさにその時だった。

ーーーWRYYYYYYYYYY!!!!!!

突如、響いた叫び声にドロテアは咄嗟に窓辺に身を寄せ、外を確認する。

そこには、杖の光を己に当てて叫ぶディオと光の剣の障壁に阻まれたメリュジーヌともう1人の姿があった。

ーーーもう来たのか!

ドロテアの背筋からドッと冷や汗が吹き出す。危惧していたことが起きた。こちらの札が揃い切っていない時の強者による襲撃。口のまわるディオがあのザマな以上、交渉が失敗したのは目に見えてわかることだ。
ディオが光の護符剣で残した僅かな時間を、逃げ出した彼への糾弾ではなく己が生き延びる策を練るのに費やす。

チーターローションを使って1人さっさと逃げ出す。これが1番手っ取り早い。ただこの場を生き延びるだけならばだが。問題はその先だ。
マーダー側にとっても、キウルはともかくモクバは有用な人材である。彼だけは知識や技術を提供する代わりに生き残る芽は残っている。ここでモクバを切り捨てて逃亡すれば、敵の手に落ちたモクバにこちらが切り捨てられる可能性がある。そもそも、マーダー側からしても対主催側からしても速攻で使える味方を切り離す者を信頼できるはずもなく。そのまま孤立してしまえばもうどうしようもなくなる。無策の逃亡は、結局、ほんの僅かな時間稼ぎにしかならないだろう。

(奴らをここで仕留められるのが1番じゃが...!)

先も懸念した通り、こちらには攻撃力があまりにも足りない。決定打が無ければ敵を殺すことなどできず、残って戦うなど論外である。

(キウルを囮に妾とモクバで逃げる!これしかあるまい!)

結局、消去法でその手段を選ぶしかなかった。それで何秒稼げるかはわからなかったが、ダメ元でやるしかなかった。
ドロテアはキウルのもとへ向かい、メリュジーヌが現れたことを告げると、キウルは汗を滲ませつつ即座に磁力の指輪を嵌めるとメリュジーヌ達のもとへと向かおうとする。

(曲がりなりにも戦場育ちなだけあって手間が省けるわ)

キウルがこれまで無力感に苛まれていたのは側から見ているだけでもわかった。だから、こういう場面では積極的に前線に出ようとするのも織り込み済みだ。
ドロテアはキウルに上っ面の感謝を述べると、そのまま部屋を出てモクバのもとへーーー向かう前に、その足がピタリと止まる。

(いや、待て...この施設、支給品、条件が揃えば...)

ドロテアの目に留まったソレは、キウルが集めていたこの施設ならではのモノ。
その数を、現状を顧みて、彼女の脳内でパズルのようにピースが重なっていく。光の護符剣の解除時間まで余裕はない。
その最中、ドロテアの悪魔の頭脳が新たな解を導き出す。
「キウルや」
覚悟を決め出て行こうとするキウルを呼び止め、ドロテアは己の虎の子であるチーターローションを手に笑いかける。

「どうせ死ぬつもりならーーーひとつ、賭けてみんか」


空を翔るブルーアイズを追う者はいない。キウルがあの二人を引きつけてくれているお陰だ。

「奴ら釣れんかったか。煽りが足りなかったかの」
「...ほんとにこうするしかないのかよ」

あくまでも冷静に現状を分析するドロテアとは異なり、モクバの面持ちは暗い。これからの己の行動はキウルを見捨てるのと同義であるからだ。

モクバはキウルとここまで長く同行したわけではないが、それでもドロテアやディオのような悪人ではない優しい少年であることだけはよく理解していた。戦場経験者とはいえ、グレーテルのようなイカれてしまった子供でもなく、もう少し関わる機会があれば普通に友達になれるようなそんな少年だった。それを自分はこれから見捨てるのだ。誰のせいでもなく、自分の意思でだ。

「ブルーアイズなら勝てるなどと思い上がるなよ。奴らとまともにやりあえばこんなもの紙切れ同然じゃ。もしもあそこに向かえばそれこそ奴は無駄死に。お前も、そして妾達と同盟を組んだ者たちも皆死ぬことになる」
「わかってる...わかってるんだよ、ちくしょお...!」

モクバはドロテアのことを信頼などしていない。しかし、だからといって彼女の言葉を頭ごなしに否定するほど愚かではない。

モクバ達の現状の最大戦力はこのブルーアイズホワイトドラゴンだ。
攻撃力3000。確かに、パワーだけならデュエルモンスターズ内でも上位のカードである。しかしこの殺し合いにおいてはそうではない。

先のクロエとグレーテルとの戦いにおいて繰り出した翻弄するエルフの剣士から測った数値として、彼女達の攻撃力が、エルフの剣士の効果対象である1900だったとする。どういう基準で実在の人物の数値化をしているかはわからないが、クロエとブルーアイズの攻撃力は1100の差しかない。果たして、この数値の間にメリュジーヌは収まっているのだろうか?希望はかなり薄いと見ていいだろう。
モクバとドロテアは実際にメリュジーヌの戦いを僅かだが見ている。あれほど厄介だった悟空を軽く吹き飛ばしたメリュジーヌと少し工夫を凝らしただけでかなり追い詰めることができたクロエとグレーテル、彼女達の差が1100しかないとは到底思えなかった。
しかもこれはあくまでも最低値。クロエ達の攻撃力がそれより上だとしたら、ますますブルーアイズの攻撃力3000などたいしたアテにならない。

モクバがキウルの覚悟に報いるには、ここで加勢に向かうことは許されないのだ。

「腹を括れモクバ。これは奴も承知の上じゃ。もう二度と同じ間違いを犯してはならん」

ドロテアの言葉で脳裏をよぎるのは、カツオと永沢、二人の少年の顔。
彼らは自分の選択ミスにより命を落としたーーー少なくとも、カツオに関しては間違いなく自分の失態だ。もう間違えてはいけない。感情に流されてはいけない。

「ごめん...キウル。本当に、ごめん...!」

断腸の思いで。涙すら滲ませながら、モクバはブルーアイズに指示を出した。


先手必勝。
屋上にまで降り立ったメリュジーヌは、言葉を交わすまでもなくキウルに突貫。そんな彼女にも、キウルは冷静に矢を射る。高速で迫る相手にも構わず、その狙いは正確無比に眉間へと向かう。メリュジーヌは減速すらせずに、剣の腹で矢を受ける。振りかぶりもせず、ただ傾けただけで矢は彼方へと飛んでいき、瞬く間にキウルへと距離を詰める。

そのまま最小限の動きで横薙ぎにスッと振る。まるでそよ風のように、しかしその殺傷力だけはそのままに。彼女が知るキウルであれば、この時点で弓を斬られ、その奥の胸板も斬られていただろう。しかし、キウルは彼女の想定よりも速かった。メリュジーヌが距離を詰め切るのとほぼ同時、彼が後方に駆け出せば詰めた距離が再び空けられる。
(いまは攻撃が出来た...やはり彼の仕業だったか)

ドロテア達の時とは違い、キウルに攻撃するときはなんら違和感なく剣を触れた。このことから、メリュジーヌはキウルの使っている支給品の正体を大まかに察する。相手の攻撃を一手に引き受けるものだと。

(それに港で会った時よりも速くなっているようだけれど...問題ない)

確かにキウルの速度は想定外だったものの、手に負えない速さではない。1人で戦っても、すぐに捉えられる範疇だ。彼を始末してからモクバ達を追いかければ充分に間に合う。

その傍で、シャルティアはキウルをじっと見つめ魅了の魔眼を行使する。
別に2人がかりでなくても負けはあり得ないし、彼を殺すだけなら容易いのだが、せっかくならあの攻撃を止めさせられる不快な能力の正体を知っておきたいと思ったのだ。

(む...魅了はあいつには効かないでありんすか)

しかし、キウルの動きは全く鈍らず。
シャルティアは知らないことだが、キウルの身には生まれつき「土神」の加護が宿っている。その力により、シャルティアの制限された程度の魔眼には抵抗できる耐性が備わっていた。

(まあいいでありんしょ。まずは血を吸って、眷族にして聞き出せばいい。知りたいのはメリュジーヌも一緒でしょうし)

シャルティアは上位転移の魔法でキウルの背後にまわり、その首筋に噛みつこうとする。牙が触れる刹那、キウルの足が地を蹴り、シャルティアの牙が空を切る。
戦場で培ってきた直感が、シャルティアの悪意を感じ取ったのだ。

シャルティアから離れた直後、キウルは上空へ向かって何度も矢を発射。最高到達点に達した矢は軌道を変え地に向けて降り注ぐ。着地点は、メリュジーヌとシャルティア。
「器用なことをするね」
変則的にも関わらず、正確にこちらへ降り注ぐ矢を見ながらひとりごちる。
2人が上空からの矢を各々の得物で弾いていると、その隙をつきキウルは直線に矢を放つ。常人ならば逃げられない連撃だが、しかしこの二人の前では無力同然。
二人は各々の武器を手に頭上の矢に対処しつつ、迫り来る矢を軽々と弾き落とす。

無論、キウルとてその程度は予測済み。彼の狙いは二人の打倒ではなく時間稼ぎだ。二人が矢に対処している間にチーターローションの脚力を以って階段へと向かい建物内へと高速で駆け込む。

「えっちらおっちら必死になってかわいいでありんすねえ。果てさて何秒待つことやら」

シャルティアとメリュジーヌは共にキウルの後を追って階段を降りていく。

二人が階下へ降りた途端、弓矢が飛来してくる。

「えーっと、確か基本は...このヤロー☆って思って振ればいいんでありんすね」

シャルティアがステッキを軽く一振りすると、光線が発射され矢は軽々と弾き落とされる。

キウルはその結果を見ることもなく奥へと駆けて行く。

「君の狙いはわかっている。彼らが逃げる時間を少しでも稼ぎたいんだろう?悪いが付き合うつもりはない」

メリュジーヌの足が地から離れた瞬間、その身体が高速でキウルへと迫る。なんの仕掛けもない純粋な速さ。ただそれだけで射程距離にまで侵入する。
再び高速で走るキウルだが、しかし距離が開くことはない。どころか、徐々に縮まって行く始末だ。

「そおれもう一丁このヤロー☆」

接近するメリュジーヌの刺突とその背後より迫る光弾に、身を捩り紙一重で掠るだけに留める。だが、体勢が不安定になれば躱せる攻撃も躱せなくなるのは道理で。メリュジーヌの左の拳がキウルの腹を打てば、凄まじい痛みと圧迫感が襲いかかり、その勢いのまま吹き飛ばされる。

「がっ...!」

吹き飛ばされる中でもキウルは歯を食いしばり弓矢を放つ。完全に体勢が崩れた状態から正確に狙いを定められるのはさすがに長年の経験の賜物と言えよう。だが、妖精騎士はそれだけで一矢報いれるほど甘くない。
メリュジーヌは眼前にまで迫る矢を紙一重で掴み放り捨てる。

「くっ」

痛みに耐えつつも起き上がり、再び距離を取ろうとするキウル。

「ッ!」

だがその足はすぐに止まる。その視線の先にはニコリと微笑むシャルティア。彼女は既に上位転移の魔法で逃亡ルートに先回りしていたのだ。

キウルの身体が硬直したその瞬間、シャルティアの蹴りがキウルの腹部に突き刺さる。
メキメキと音を立てて骨が軋み、内臓が悲鳴をあげ、再びキウルの身体が宙を舞う。
壁に激突し、倒れるキウルの顔を踏みつけシャルティアは嗜虐的に笑う。

「ひーふーみーの...かかった時間は二十秒くらいでありんすかねえ」

ゆっくり頭から足を離したかと思えば、すぐさま手の甲を踏みつけ、わざとらしくグリグリと動かす。

「ぐあっ...!」
「ん~?もっと泣いてくれてもいいんでありんすよ?こんなふう、にっ!」

シャルティアが踵で右小指を強く踏みつけると、ベキリという音と共に小枝のように折れる。

「ッーーーー!!」

声にならない悲鳴がキウルの口から漏れる。
更に加えて、ステッキからの光弾で両脚の腱を焼き切り、身動きすら取れなくする。

「ぐっ、あああああぁぁぁぁぁ!!」
堪らず涙目になり悲鳴を上げるキウル。
そんな彼を、シャルティアは嗤いながら見下ろす。
「あっはぁ!脆い脆い!獣耳が生えてようが所詮は下等種族でありんすねえ」
「...やりすぎだよシャルティア」
あまりにも凄惨な光景にさしものメリュジーヌも苦言を呈さずにはいられない。メリュジーヌは殺し合いに乗っているとはいえ、決して敵を苦しませたい訳ではない。このような拷問に時間を割く趣味はないのだ。

「お~怖い怖い。よかったでありんすねえ、坊や。あの子のおかげで苦しまなくてすみそうで」

シャルティアとしてもこんなことでメリュジーヌから不況を買いやり合うような真似はしたくない。ドロテア達から受けた屈辱も多少は晴れたのだ。ここはさっさと目的の血を摂取するべきだ。
消沈するキウルの上体を起こし、シャルティアの牙がその首筋へと近づいていく。
ーーーこの瞬間、冷静に場を見ていたメリュジーヌだけが気づいていた。指を折られ、足を動けなくされ、激痛に苛まれいままさに死が迫ろうとしている最中。彼の目には未だに光が宿っていたことに。

(なんだ...何を見ている...?)

メリュジーヌはそんなキウルに違和感を抱く。いま、この状況において彼は自分たちを見ていない。見ているのは、そのもっと奥。


中央司令部から遠く離れた上空で。
モクバが涙と共に叫ぶ。ドロテアが邪悪に口角を釣り上げる。



「やれブルーアイズ!滅びのバーストストリーム!!!」



モクバの号令と共に、青眼の白竜はその口から超高密度の熱線、滅びの爆裂疾風弾(バーストストリーム)を中央司令部目掛けて吐き出した。


メリュジーヌが気づいた時には既に遅かった。
光と共に中央司令部に巨大な熱線が着弾し、爆発。
壁が破壊され、全体が揺らぎ、熱風が遅い来る。

直撃を外したか、千載一遇のチャンスを逃す間抜けどもが。そうシャルティアが思った瞬間だった。

キウルは全てを受け入れたかのように穏やかに笑みを浮かべ。

更なる爆発が、司令部全体に襲いかかった。


土壇場で思いついたドロテアの策はこうだ。まずはキウルの磁力の指輪で敵の注目を集める。二人を引きつけられた段階で指輪を外させ、チーターローションで逃げに徹して時間を稼ぐ。
そして三人の視界外からブルーアイズの滅びのバーストストリームで中央司令部を狙い撃つ。無論、それで倒せるとは思っていない。所詮は攻撃力3000のモンスターの技だ。大した戦果は望めないだろう。だからここで第二の矢を使う。
中央司令部に備え付けられていた大量の爆弾や火薬を。
そう、ドロテアは滅びのバーストストリームを着火剤として、爆弾を起爆させたのだ。

爆弾を集めていたのは一階の出口付近。モクバが撃ち込んだのはその位置だ。
施設内を探索されればその不自然さはすぐに割れたはずだ。だからこそ、二人は最初、敢えて姿を晒し自分たちに注目を集めていたのだ。
ちなみに、キウルに指輪を外させたのは、着けたままではドロテア達の攻撃もキウルに集約されてしまうからだ。メリュジーヌ達に攻撃を当てた時は『キウルに攻撃をしている』という程で剣や尻尾を振りまわし当てていたが、今回は正確に当てるために磁力の指輪は邪魔だったのだ。

この作戦の最大の難関は爆発の威力だ。いくら爆薬が纏められているとはいえ、どの程度の爆発が起きるかは実際に試してみないとわからない。そもそも、乃亜が爆薬を武器ではなくただのインテリアとして設置していれば爆発すら起きなくてもおかしくはなかった。
本来なら試す必要があったのだが、生憎とそこまでの時間は到底なく。
なにもかもがぶっつけ本番の賭けだった。

結果、無事に爆発を起こせた彼らはいま。

「あああああ!!あああああああ!!!」


爆風に巻かれて空を横断していた。

爆発は想定外の強さだった。
ブルーアイズが咄嗟に爆風の直撃から庇ったものの、その威力までは殺しきれず。結果、ブルーアイズに包まれる形でモクバとドロテアは彼方へと吹き飛ばされていた。

(こっ、これだからやりたくなかったんじゃあ!!)

もともと、メインプランとしてはキウルに1人、こちらで東側に向かいつつ一人を引き付ける予定だった。そして時間と距離を稼いだ上での爆撃をかますつもりだった。
ところが、敵は最初からキウルを集中的に狙ったため、予定を前倒しせざるを得なかった。結果、自分たちも爆風の煽りを喰らうハメになったのだ。

「ブルーアイズ、体勢を立て直せ!」

モクバの指示に従い必死にバサバサと翼をはためかせ、体勢を立て直そうとするブルーアイズ。しかし、吹き飛ばされた勢いは完全には止まらず。
そして遂に地上への墜落のカウントダウンが始まる。

「ええい、一か八か、錬金術師の力見せてくれるわ!」

ドロテアは己の指を噛み、微かに流れた血でブルーアイズの身体に簡易的な陣を描く。本来の世界線ならば、レオーネ相手に使用した陣だ。

「ブルーアイズの一部と引き換えに、来い!」

ドロテアの錬金術は特定の物質を媒介に異界より異形を召喚できる。本来の世界線では、危険種の一部を媒介に闇の中から怪物を引き出していたが、当然、強大すぎるものを出すのは乃亜による制限を受けているため、この土壇場においても出せるものはたかが知れている。
ブルーアイズホワイトドラゴン。光属性の攻撃力3000のモンスターの一部を媒介に産み出されるものは、ドロテア自身にもわからない光のガチャ。
陣から生み出されたのは、怪物ではなく一枚のカード。それを認めた瞬間、モクバの目が見張られ、咄嗟に手を伸ばし叫ぶ。

「来い!ホーリー・エルフ!!」

召喚されたのは、誰かに祈りを捧げる青色のエルフ。彼女はモクバ達が地面に激突する瞬間、モクバとドロテアの間に挟まり僅かながらのクッションとなる。
ドン、と地響きのような衝撃がモクバとドロテアに走る。全身に広がる激痛。揺れまわる視界と脳髄。
ただの肉一枚ならばそのまま押し潰されて終わりだったろう。だが、ホーリー・エルフの守備力は2000とブルーアイズに次げるほどに高い。
彼女とブルーアイズの守備力も合わさって、即死は免れた。
「う……」
ドロテアは薄れそうになる意識を振り絞り、もぞもぞとブルーアイズとホーリー・エルフの中から這い出る。
左腕が酷く痛むだけでなく動かない。どうやら打ちどころが悪く、いまの衝撃で折れたようだ。

「つぅ...連中に絡まれて生きておるだけ儲けものかの...生きとるか、モクバ」

ドロテアの呼びかけに、モクバもまたモゾモゾと倒れ伏すホーリー・エルフとブルーアイズの中から這い出てくる。

「な、なんとかな...助けてくれてありがとう、ホーリー・エルフ、ブルーアイズ」

流血しながらも、ホーリー・エルフは慈愛の微笑みを浮かべており、程なくしてブルーアイズと共にその姿を消した。

「死んだのか?」
「いや、エルフの剣士みたいに破壊される前にカードに戻した。しばらく使えなくなるけど破壊されるよりは...あっ」

ブルーアイズとホーリーエルフのカードを手に取ったモクバは気がつく。
ブルーアイズホワイトドラゴンの攻撃力3000守備力2500の表記が、攻撃力2200守備力500に変わっていたのが。

(なるほど、錬金術と組み合わせればモンスターカードの攻撃力と守備力と引き換えに新たなカードを生み出せるのか。これならブルーアイズを切り崩していけばどんどん新しいカードが...ッ!)

その考えに至った途端、己の背筋に怖気が走る。いま、自分は平然とブルーアイズを贄とすることを考えつつあった。
カツオ。永沢。そしてキウル。次々と仲間を喪っていくことで、勝つために手段を選ばないのに慣れつつあるのを実感する。

(兄サマ...俺...おれ...)

完璧超人と思える海馬瀬人も、一時期はそう言う時もあったし、今でもその片鱗は残しているように思える。けれど、いまの自分は、兄とも、遊戯達とも違い、保身のために他者の犠牲を良しとするドロテアとさしたる違いはないのではないかと思えて仕方ない。

「...生き残らなくちゃ」

己に言い聞かせるように呟く。
例え、他のみんなならもっと上手くやれたと己の選択肢を嫌悪しようとも。それでもモクバは生きることを選んでしまった。仲間を切り捨て先に進む選択肢を選んでしまった。

傷だらけの心を引きずりながら、ドロテアに連れられるまま、モクバはその足を進める他なかった。


「ぅ...」

瓦礫に囲まれ、炎が揺らめき、むせかえるような灼熱の中、キウルは目を覚ました。
作戦は成功した。キウルの生死に関わらず、三十秒後に滅びのバーストストリームで爆弾を誘爆させ、施設ごと爆発させる。
当然、その爆撃に巻き込まれていれば無事でいられるはずもない。
ならばなぜ、自分はさしたる怪我もなくこうして生きている?

ーーーその答えを示すように、眼前から一陣の風が吹く。

「ぁ...」

突風と共に砂塵と焔を吹き飛ばし、姿を現したのは、穢れ一つなき鎧騎士の背中。
威風堂々としたその背中は、本来の背丈よりもただ大きく見えた。
そんな背中を見て、キウルは敗北の悲観よりも、ただただ『美しい』と思わずにはいられなかった。

「きみはこうなることを知っていたんだね」

振り返り、問いかけられる。
そんな彼女にキウルは嘘偽りなく答えることにした。武士としてその強さに敬意を払いたくなったのだ。

「...ええ。私では貴女たちに敵わないのはわかりきっていました。だから、こんな小賢しい手を使うしかありませんでした」
「小賢しい、か。自らの命を賭けて立ち回った者を指す言葉じゃないね」
「...でも、貴女には何一つ敵わなかった。ここまでくると清々しいくらいですよ」

キウルは瓦礫に背を投げると、そのまま脱力しもたれかかる。もう何の抵抗をする気力もなかった。これほどの戦士と戦えたのだから、悔いは無いと。

「どうして、そんな晴れた顔ができるんだい?」

そんなキウルを見て、メリュジーヌは疑問が口をついた。

「君たちの前にも参加者を殺した。彼らもずっと真っ直ぐだった。理由はわからないけど、彼らからは短い時間ながらも深い信頼が見て取れた。...失礼かもしれないが、君たちはどうにもそう見えなかった」

もしもサトシと梨花がこの状況に陥っていたら、囮に使った者ごと爆殺を狙うような真似はしないだろう。
生き残るためなら相手を切り捨てられる程度の関係だ。

「なのに、どうしてきみは彼女たちの為に命を捨てた?なぜ、僕たちに殺されると判っていても穏やかでいられる?」

だからこそメリュジーヌに取ってキウルの行動には疑問しかない。
彼とて、会ったばかりの人間に死ねと言われて死ぬほど愚かではないはずだ。
それに、サトシも真っ直ぐではあったけれど、自分を救えなかったことに対しては悔いているように見えた。
キウルは違う。
信頼を置けない者の為に命を賭け、これから先も殺戮を繰り返すであろう自分を止めようと訴えかけもしない。

それがメリュジーヌには不思議でならなかった。

「...そうですね。確かに私たちの間に信頼とかは無かったかもしれません。ディオさんは先に離脱してしまいましたし、ドロテアさんとモクバさんとは関わった時間も少ないですから。でも、三人で死ぬよりは一人が犠牲になって済むならそれでいいでしょう?」
「遺した後に不安はないのかい」
「ありますよ。けど、『やるだけやってダメだったら笑って誤魔化せばいい』...私の尊敬する人ならそうすると思ったので」

キウルとでなんでもかんでと信じるほど純粋なだけではない。綺麗なだけの人間なんていないのは、多くのヒトを見てきて学んでいる。

しかし、曲がりなりにも一国を背負う者ならば、それを見捨てて終わらせる訳にはいかない。遺した結果、どうなるかを頭ごなしに決めつけてはいけない。故に、彼は犠牲を最小限に済ませる方法を取っただけだ。

そして、メリュジーヌを言葉で止めようとはそもそも考えつかなかった。
既に一度説得しようとしてダメだったのだ。ならば、今さら心変わりができる類のものではないのだろう。
國への忠義と未来を重んじた結果、生き残る道も汚名を被らずに済んだ道もありながらも、最後まで自分たちと対立し続けたライコウのように。
ただ自分と彼女の道は交わることは無いのだと、キウルは骨の髄まで理解していた。

「...僕はこれから君を殺す」

メリュジーヌは剣の鋒をキウルに向け、ひとりごちる。

「紙一重だった。もしも爆発が時間差の無差別ではなく、一点集中型であれば。魔力で身体を防御するのが遅れていたら、無事では済まなかっただろう」

先の展開の確認をただ口に出しているだけだ。

「この会場でここまで肝を冷やしたのはこれが初めてだ」

だから、これはひとりごと。
サトシ達のように救おうと手を伸ばしてくるのではなく。例え守るモノを間違えていた道化だったとしても、ただ純粋に自分の強さと向き合ってくれた戦士へ。そして、たった一人しか愛せなかった自分とは違い、会って間もない人間にまで命を賭けられた幼き武士への敬意を言葉にしているだけだ。

「強かったよ、きみ」

その言葉に、キウルの頬から温かいものが零れ落ちる。
死への恐怖ではない。
誉高かった。これほどまでの戦士に認められたことが。これほどまでの強者に、対等な戦士として扱ってもらえたことが。
自分は間も無くこの剣に斬られて死ぬ。

「...ありがとうございます」

なのに、その心境はこれ以上なく穏やかなものだった。








「なに勝手に爽やかに終わらせようとしてんだクソ共」

メリュジーヌの剣に割って入るように、槍が投擲されキウルの胸を貫く。

「がっ...!」

苦悶の表情を浮かべるキウルのもとに、これみよがしにカツカツと地を鳴らす靴の音が近づく。

「...生きてたんだ」
「ええまあ。ご覧の有様でありんすがねえ」

シャルティア・ブラッドフォールン。その半身は焼けつき、魔法少女としての衣装もボロボロとなった彼女もまた、健在だった。


大爆発が起きる寸前、彼女は上位転移の魔法で建物の外へと退避。しかし、直撃こそはかわしたものの、その爆風まではかわしきれず。結果、その美しい顔の半分は火傷で爛れ、見る影もないほど醜く焼けていた。

「あぁお許しくださいペペロンチーノ様...あなた様から賜ったこの身体をこのような目に...それもこれもテメェがなぁ!!」

ただでさえ虫の息だったキウルの首元にシャルティアはその鋭利な牙を突き立て凄まじい勢いで吸血する。すると、苦悶に表情を歪めるキウルとは対照的に、シャルティアに刻まれた火傷がみるみるうちに治っていく。

「っ、ああああぁぁぁっ!!」
「...ふん、まあ、怪我もMPも回復したし、血の美味さに免じて、死体を魚の餌にするのだけは勘弁してやらぁ」
「ぁ...ぅ...」

ガクリと首を垂れ、力尽きるキウル。武士として満たされた最期になるはずだった少年の顔は、苦悶の形に歪められたまま、あえなくその生を終えた。

「さて、ついでにこいつも試させてもらいましょう」

シャルティアはランドセルから取り出した数珠をキウルの死体に向ける。すると、その珠の一つがぱかりと開き、キウルの死体を収納した。

「おー、ちゃんと入った」
「なんだい、それは」
「古代遺物、死亡遊戯。所有者が殺した者を珠に封じ込め、キョンシーとして使役することができる...らしいでありんすよ。こんなふうに」

シャルティアが数珠を振ると、再びキウルの身体が現れる。ただし、頭には『死壱』と札の貼られた中華帽が被せられ、その肌は死人同然に青色に変色していたが。

「なるほどこんな感じかーーーうん、悪くないでありんす」

動く屍と化したキウルに対してもシャルティアは物怖じしない。もとより彼女は死体愛好癖(ネクロフィリア)かつ、両刀(バイセクシャル)。メリュジーヌほどではないにせよ、キウルもまた美少年であった為、シャルティアのお眼鏡に叶ったのだった。

(これでゆくゆくはメリュジーヌを殺せば...ふふっ)

MPも必要とせず死体を保管できるこれは自分にとってかなりの優良品だ。乃亜もたまにはいいことをする、とほくそ笑む。

「さてと。とにもかくにも、これでお互いのテストは合格ってこといいでありんすか?」
「...そうだね」

本当のことを言うと、お互いにまだ実力は見せきっていない。しかし、あのテストにおいて重要なのは組むに値する実力を有しているかどうかだ。あの爆発を互いにフォロー無しに乗り切ったーーーそれがお互いに落とし所としてちょうどよかった。

「これからどうするでありんすか?さっきの金髪を追うか、それともガキ二人を追うか」

シャルティアはキウルの死体を再び珠に収納しながら問いかける。

「いつまでも二人で行動する必要もないだろう。好きな方に行くといい」
「そっ。なら私は先に飛んでった金髪の方へ向かわせてもらうでありんす」
「わかった」

背を向け去っていくシャルティアを見つめながら、メリュジーヌが思うは、キウルのこと。
彼は自身の選択を小賢しい真似と忌避していた。
しかし、手段を選ばなかったことで本来は成し得ないはずの成果を残してみせた。

それは沙都子と同じことで。本来ならば開始数分で命を散らしていた彼女は、今もこうして暗躍し続けている。

手段を選ばなければ。非情になってしまえば。力のある者ならば尚更成せることは増えるだろう。

殺し合いに乗ったのだ。既に外道の道に進んでいる身だ。

ーーー本当は、分かってるんじゃないのか?こんな事をしても…誰も救われないって
君の大切な人も、メリュジーヌ、君自身も

ーーー希望や……奇跡って言うのは、意外としぶといものなのですよ。

ーーー『やるだけやってダメだったら笑って誤魔化せばいい』...私の尊敬する人ならそうすると思ったので

なのに、サトシ達やキウル達の言葉がこびりついて離れない。まるで自分にはない輝きに縋るように。彼らのような、後に遺せる者達を羨むように。

「...お笑い種だな。これじゃあどっちが強いかわかったものじゃない」

キウルは自分を強い人だと敬意を評してくれたが、他者に、一つの愛に依存することしかできない自分のどこが強いというのか。

「さて...」

気を取り直し、これからの方針を考える。もしも、ドロテア達が向かった先に本当に孫悟飯がいれば、もはや彼との激突は避けられないだろう。それでも構わないが、口も頭もまわる沙都子も一緒ならうまく対処できるだろうか。

(このまま彼らを追うか、それとも一度沙都子と合流するか...さて、どうしようかな)


【キウル@うたわれるもの 二人の白皇 死亡・キョンシー化】


【F-6/1日目/午前/中央司令部跡】
※中央司令部は爆発で瓦礫の山になりました
※磁力の指輪@遊戯王デュエルモンスターズ、チーターローション@ドラえもんは燃え尽きました

【メリュジーヌ(妖精騎士ランスロット)@Fate/Grand Order】
[状態]:ダメージ(小)、自暴自棄(極大)、イライラ、ルサルカに対する憎悪
[装備]:『今は知らず、無垢なる湖光』、M61ガトリングガン@ Fate/Grand Order
[道具]:基本支給品×3、イヤリング型携帯電話@名探偵コナン、ブラック・マジシャン・ガール@ 遊戯王DM、
デザートイーグル@Dies irae、『治療の神ディアン・ケト』@遊戯王DM、Zリング@ポケットモンスター(アニメ)
[思考・状況]基本方針:オーロラの為に、優勝する。
0:沙都子と合流するか、このまま追いかけるか
1:孫悟飯と戦わなけばいけないかもね
2:沙都子の言葉に従う、今は優勝以外何も考えたくない。
3:最後の二人になれば沙都子を殺し、優勝する。
4:ルサルカは生きていれば殺す。
5:カオス…すまない。
6:絶望王に対して……。
[備考]
※第二部六章『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』にて、幕間終了直後より参戦です。
※サーヴァントではない、本人として連れてこられています。
※『誰も知らぬ、無垢なる鼓動(ホロウハート・アルビオン)』は完全に制限されています。元の姿に戻る事は現状不可能です。



【シャルティア・ブラッドフォールン@オーバーロード】
[状態]:怒り(中、いくらか収まった)、MP消費(吸血によりほぼ回復)、
スキル使用不能、プリズマシャルティアに変身中。
[装備]:スポイトランス@オーバーロード、カレイドステッキ・マジカルルビー@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 、古代遺物『死亡遊戯』。
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:優勝する
0: 先に飛んで行った金髪(ディオ)を追いかける。
1:真紅の全身鎧を見つけ出し奪還する。
2:黒髪のガキ(悟飯)はブチ殺したい、が…自滅してくれるならそれはそれで愉快。
3:自分以外の100レベルプレイヤーと100レベルNPCの存在を警戒する。
4:武装を取り戻し次第、エルフ、イリヤ、悟飯に借りを返す。
5:メリュジーヌの容姿はかなりタイプ。
6:可能であれば眷属を作りたい。
[備考]
※アインズ戦直後からの参戦です。
※魔法の威力や効果等が制限により弱体化しています。
※その他スキル等の制限に関しては後続の書き手様にお任せします。
※スキルの使用可能回数の上限に達しました、通常時に戻るまで12時間程時間が必要です。
※日番谷と情報交換しましたが、聞かされたのは交戦したシュライバーと美遊のことのみです。
※マジカルルビーと(強制的)に契約を交わしました。
※死亡遊戯には現在キウルのキョンシーが入っています。

【古代遺物『死亡遊戯』@アンデッドアンラック】
シャルティアの支給品。
所有者が殺した者を珠に封じ込めキョンシーとして使役できる。キョンシーと化した者は
①所有者を守る
②所有者の命令は絶対に従う
の2つのルールを課せられる。
所有者が死亡または変更された場合、封じられていたキョンシーは消滅し、空の状態に戻る

【チーターローション@ドラえもん】
ドロテアの最後の支給品。
ローション型の道具で、これを足に塗ると、第三者からは姿を確認出来ないほど素早く走れるようになる。
持久力は使用者本人に依存する。

【磁力の指輪@遊戯王デュエルモンスターズ】
闇の支給品。
装備者の攻撃力と守備力を500ポイントずつ下げる。相手は装備者以外に攻撃できなくなる。このロワにおいては装備者の存在や場所を大まかにでも意識した瞬間に発動していた。

【H-7/1日目/午前】

【ドロテア@アカメが斬る!】
[状態]左腕骨折、全身にダメージ(大)、疲労(中)
[装備]血液徴収アブゾディック、魂砕き(ソウルクラッシュ)@ロードス島伝説
[道具]基本支給品 
セト神のスタンドDISC@ジョジョの奇妙な冒険、城ヶ崎姫子の首輪、永沢君男の首輪
「水」@カードキャプターさくら(夕方まで使用不可)、変幻自在ガイアファンデーション@アカメが斬る!
グリフィンドールの剣@ハリーポッターシリ-ズ、チョッパーの医療セット@ONE PIECE
[思考・状況]
基本方針:手段を問わず生き残る。優勝か脱出かは問わない。
0:孫悟飯を探し出してメリュジーヌとぶつける
1:とりあえず適当な人間を三人殺して首輪を得るが、モクバとの範疇を超えぬ程度にしておく。
2:写影と桃華は凄腕の魔法使いが着いておるのか……うーむ
3:海馬モクバと協力。意外と強かな奴よ。利用価値は十分あるじゃろう。
4:海馬コーポレーションへと向かう。
5:キウルの血ウマっ!
[備考]
※参戦時期は11巻。
※若返らせる能力(セト神)を、藤木茂の能力では無く、支給品によるものと推察しています。
※若返らせる能力(セト神)の大まかな性能を把握しました。
※カードデータからウィルスを送り込むプランをモクバと共有しています。

【海馬モクバ@遊戯王デュエルモンスターズ】
[状態]:疲労(絶大)、ダメージ(大)、全身に掠り傷、俊國(無惨)に対する警戒、自分の所為でカツオと永沢が死んだという自責の念(大)、キウルを囮に使った罪悪感(絶大)
[装備]:青眼の白龍(午前より24時間使用不可)&翻弄するエルフの剣士(昼まで使用不可)@遊戯王デュエルモンスターズ 、ホーリー・エルフ(午後まで使用不可)@遊戯王デュエルモンスターズ
雷神憤怒アドラメレク(片手のみ、もう片方はランドセルの中)@アカメが斬る!
[道具]:基本支給品、小型ボウガン(装填済み) ボウガンの矢(即効性の痺れ薬が塗布)×10
[思考・状況]基本方針:乃亜を止める。人の心を取り戻させる。
0:キウル...ごめん...
1:東側に向かい、孫悟飯という参加者と接触する。
2:殺し合いに乗ってない奴を探すはずが、ちょっと最初からやばいのを仲間にしちまった気がする
3:ドロテアと協力。俺一人でどれだけ抑えられるか分からないが。
4:海馬コーポレーションへ向かう。
5:俊國(無惨)とも協力体制を取る。可能な限り、立場も守るよう立ち回る。
6:カードのデータを利用しシステムにウィルスを仕掛ける。その為にカードも解析したい。
7:グレーテルを説得したいが...ドロテアの言う通り、諦めるべきだろうか?
[備考]
※参戦時期は少なくともバトルシティ編終了以降です。
※電脳空間を仮説としつつも、一姫との情報交換でここが電脳世界を再現した現実である可能性も考慮しています。
※殺し合いを管理するシステムはKCのシステムから流用されたものではと考えています。
※アドラメレクの籠手が重いのと攻撃の反動の重さから、モクバは両手で構えてようやく籠手を一つ使用できます。
 その為、籠手一つ分しか雷を操れず、性能は半分以下程度しか発揮できません。
※ディオ達との再合流場所はホテルで第二回放送時(12時)に合流となります。
 無惨もそれを知っています。

【ホーリー・エルフ@遊戯王デュエルモンスターズ】
ドロテアがブルーアイズの一部を使い、錬金術で生み出した。
かよわいエルフだが、聖なる力で身を守りとても守備が高い。

【ドロテアの錬金術について】
どうやら、デュエルモンスターズのカードに使用すると、その攻撃力や守備力相応のモンスターカードを錬金できるようだ。



101:神を継ぐ男 投下順に読む 103:割り切れないのなら、括弧で括って俺を足せ
時系列順に読む
094:A ridiculous farce-お行儀の悪い面も見せてよ- ドロテア 116:セイラム魔女裁判
海馬モクバ
099:DRAGON FLY メリュジーヌ 112:狂気と惨劇の舞台へ
シャルティア・ブラッドフォールン 111:竜虎相討つ!
094:A ridiculous farce-お行儀の悪い面も見せてよ- キウル GAME OVER

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