ゆうしゃ ニケ は エクスカリバー を つかった!
しかし MP が たりない !
しかし MP が たりない !
テロテロテロ、とそんなテロップが鳴って。
勇者ニケこと俺は、がっくりと肩を落とした。
勇者ニケこと俺は、がっくりと肩を落とした。
「んだよ…ケチケチしやがって、俺勇者だよ?
そりゃ担ぎ上げられただけのダメ勇者だけどさ、それでも勇者なのよ?
それなのにMP不足で折角の伝説アイテムが使えないとか凹むんだけど」
そりゃ担ぎ上げられただけのダメ勇者だけどさ、それでも勇者なのよ?
それなのにMP不足で折角の伝説アイテムが使えないとか凹むんだけど」
ナルトが空から降って来た金髪を拾ってきてから。
俺達は、金髪の目が覚めるまで支給品の確認をする事になった。
エリスも、ナルトも、俺も、本音を言えば直ぐに出発したかったけど。
見捨てていくわけにもいかないから、こうして金髪の眼が覚めるまで待っている訳だ。
俺達は、金髪の目が覚めるまで支給品の確認をする事になった。
エリスも、ナルトも、俺も、本音を言えば直ぐに出発したかったけど。
見捨てていくわけにもいかないから、こうして金髪の眼が覚めるまで待っている訳だ。
「フン!やっぱりルーデウスくらい魔力が無いとただの剣ってことね」
ナルトが預かった、セリムって奴のランドセルにあったアイテム。
約束された勝利の剣(エクスカリバー)って言うらしい、大層な剣。
残念だけど、俺にとってはめちゃくちゃ切れ味良さそうなただの剣だったみたいだ。
いや、持った時は直感的に何かいける感じがしたけど、扱うための魔力が足りないらしい。
その上剣として扱おうにも俺が振るうには重すぎる、持ち上げるのが精いっぱいだ。
仕方なく、エリスの今の剣が折れたりした時の予備にする。
約束された勝利の剣(エクスカリバー)って言うらしい、大層な剣。
残念だけど、俺にとってはめちゃくちゃ切れ味良さそうなただの剣だったみたいだ。
いや、持った時は直感的に何かいける感じがしたけど、扱うための魔力が足りないらしい。
その上剣として扱おうにも俺が振るうには重すぎる、持ち上げるのが精いっぱいだ。
仕方なく、エリスの今の剣が折れたりした時の予備にする。
『そんな見た目だけの剣より俺の方がよっぽど上等ってこった!ギャハハハ!』
背中のアヌビスがかなり腹立つ。でも言い返せない。
俺にとっちゃ、星の聖剣よりこの呪いのアイテム擬きの方が使える事は使えるから。
かーなーり納得いかないけど、それは認めるしかない。
でも、そうなると………。
俺にとっちゃ、星の聖剣よりこの呪いのアイテム擬きの方が使える事は使えるから。
かーなーり納得いかないけど、それは認めるしかない。
でも、そうなると………。
「あんまり使えそうな武器とかアイテムはないな………」
テーブルの上に並べられた、乃亜が寄越してきた支給品。
その中でも一番頼もしそうなのが、エクスカリバーだったんだけどなぁ。
何とか、魔力さえ工夫したら使えたりしないかな?
こう言うの、地味(トマ)がいたら何か考えそうなもんだけど……
俺にはいい案は浮かびそうになかった。
仕方なく、俺が持ってるリコの花飾りを一つずつナルト達に渡す。
その中でも一番頼もしそうなのが、エクスカリバーだったんだけどなぁ。
何とか、魔力さえ工夫したら使えたりしないかな?
こう言うの、地味(トマ)がいたら何か考えそうなもんだけど……
俺にはいい案は浮かびそうになかった。
仕方なく、俺が持ってるリコの花飾りを一つずつナルト達に渡す。
「なぁ、このカードは俺が持っててもいいか?」
渡している途中、横からナルトが声をかけられる。
ナルトはテーブルの上に置いた一枚のカードを見ていた。
時の魔術師って名前のカードだ。
ナルトはテーブルの上に置いた一枚のカードを見ていた。
時の魔術師って名前のカードだ。
「私達に一々許可を取らなくても、別にいいわよ。
だってそれ、アンタのランドセルに入ってたカードでしょ?」
だってそれ、アンタのランドセルに入ってたカードでしょ?」
尋ねてきたナルトに、エリスが相変わらず気の強そうな答えを返す。
それに俺もうんうんと頷いた。
何でも魔法のカードみたいだけど、使うのに失敗する事もあるとか。
成功しても時魔法をかけるとか、何が起きるのかはっきりしない、良く分からんカードだ。
しかも使える回数はたった五回だけだから、迂闊に試すわけにもいかない。
ハッキリ言って、お守り程度のアイテムって所だ。
それに、元々持ってたのがナルトなら何か言う事も無い。
そんな俺達の返事を聞いて、ナルトはもう一回カードに目を向けて。
それに俺もうんうんと頷いた。
何でも魔法のカードみたいだけど、使うのに失敗する事もあるとか。
成功しても時魔法をかけるとか、何が起きるのかはっきりしない、良く分からんカードだ。
しかも使える回数はたった五回だけだから、迂闊に試すわけにもいかない。
ハッキリ言って、お守り程度のアイテムって所だ。
それに、元々持ってたのがナルトなら何か言う事も無い。
そんな俺達の返事を聞いて、ナルトはもう一回カードに目を向けて。
「…これは、セリムから預かったカードだ」
そう言った。
セリムって奴の話はエリス達からもう聞いてる。
シュライバーってヤバいのを相手に一人殿を買って出たらしいナルト達の仲間。
それを聞いて俺は無事なら良いなと思いつつ、ナルトに言葉を掛ける。
なら、さっさと合流して返さないとなって。
セリムって奴の話はエリス達からもう聞いてる。
シュライバーってヤバいのを相手に一人殿を買って出たらしいナルト達の仲間。
それを聞いて俺は無事なら良いなと思いつつ、ナルトに言葉を掛ける。
なら、さっさと合流して返さないとなって。
「……おう!」
ナルトは親指を立てて、ニカっと笑った。
何だか、こいつとは不思議と馬が合うなあ。
そう感じながら、俺は最後に残った使えそうな支給品に目を落とす。
スタンドDISCって言うらしいCD。説明書的には役に立ちそうな事が書かれてたけど。
試しに頭の中に入れてみたけど、俺たちの中じゃ全員上手く扱えそうにはなかった。
相性見たいな物はやっぱりあるみたいだ。
何だか、こいつとは不思議と馬が合うなあ。
そう感じながら、俺は最後に残った使えそうな支給品に目を落とす。
スタンドDISCって言うらしいCD。説明書的には役に立ちそうな事が書かれてたけど。
試しに頭の中に入れてみたけど、俺たちの中じゃ全員上手く扱えそうにはなかった。
相性見たいな物はやっぱりあるみたいだ。
「ったく、乃亜のヤロー…せめて普通に使えるアイテム寄越せってんだ」
『んなもん無くても、俺が敵は片っ端から膾斬りにしてやるって言ってんだろーが』
『んなもん無くても、俺が敵は片っ端から膾斬りにしてやるって言ってんだろーが』
呪いの刀の言葉を無視して、ぼやきながら支給品をランドセルに仕舞っていく。
ナルトもエリスも、同じような不満げな顔で支給品を締まっていき。
俺が最後に残ったスタンドDISCを仕舞おうとした時の事だった。
ナルトもエリスも、同じような不満げな顔で支給品を締まっていき。
俺が最後に残ったスタンドDISCを仕舞おうとした時の事だった。
「う……」
今まで気を失っていた金髪。
ディオ・ブランドーが目を覚ましたのは。
ディオ・ブランドーが目を覚ましたのは。
▼▽▼▽
どうしてこうなった。
シャルティア、メリュジーヌのコンビから辛くも生き残った少年。
ディオ・ブランドーが目を覚まして早々考えたのはその一言だった。
シャルティア、メリュジーヌのコンビから辛くも生き残った少年。
ディオ・ブランドーが目を覚まして早々考えたのはその一言だった。
「───馬鹿言ってんじゃないわよッ!!」
まず信頼を得るためにメリュジーヌ達の脅威を話そうとした矢先。
狂犬のような女が開口一番にそう叫んで。
そして貧民街の賭けボクシングに慣れたディオですら反応できない速度の拳が、鼻っ柱に突き刺さった。
狂犬のような女が開口一番にそう叫んで。
そして貧民街の賭けボクシングに慣れたディオですら反応できない速度の拳が、鼻っ柱に突き刺さった。
「うげーッッッ!?」
腰の入った拳が顔面を捉え、ディオの体はもんどりうってぶっ飛んでいく。
どんがらがっしゃんと音を立てて、部屋の壁にぶち当たりようやく止まる。
一発でものの見事にグロッキー状態。鼻からドロリと赤い血が流れ。
じくじくと走る痛みに目じりを潤ませながら、ディオは叫ぶ。
どんがらがっしゃんと音を立てて、部屋の壁にぶち当たりようやく止まる。
一発でものの見事にグロッキー状態。鼻からドロリと赤い血が流れ。
じくじくと走る痛みに目じりを潤ませながら、ディオは叫ぶ。
「何をするだァーッ!この汚らわしい阿呆がァーッッッ!!」
「あ゛あ゛ン゛!?」
「あ゛あ゛ン゛!?」
少年の怒声は、野獣の唸りの様な少女の怒号によってかき消された。
涙目のディオに、エリス・ボレアス・グレイラットは仁王立ちでディオに対峙する。
その立ち振る舞いは、暴力系ヒロインを飛び越えヒロイン系暴力。
貴族の令嬢というより不良漫画の番長だと、かつてルーデウスは彼女をそう評したが。
その時正にその場にいる者たち全員が、かつてルーデウスが抱いた物と同じ感想を抱いた。
涙目のディオに、エリス・ボレアス・グレイラットは仁王立ちでディオに対峙する。
その立ち振る舞いは、暴力系ヒロインを飛び越えヒロイン系暴力。
貴族の令嬢というより不良漫画の番長だと、かつてルーデウスは彼女をそう評したが。
その時正にその場にいる者たち全員が、かつてルーデウスが抱いた物と同じ感想を抱いた。
「お、落ち着けエリス!怒ってたら可愛い顔が台無しだぞ!?」
「一体どうしたんだよ!説明するってばよ!」
「一体どうしたんだよ!説明するってばよ!」
放っておけばずんずんと歩み寄ってマウントポジションで少年をボコボコにしかねない。
荒ぶるエリスを見てそう考えたナルトとニケは、慌てて彼女に縋りついた。
少年二人がかりでなければ止められないのは流石の狂犬エリス。
がるると唸りつつ、自身の怒りの原因を述べる。
荒ぶるエリスを見てそう考えたナルトとニケは、慌てて彼女に縋りついた。
少年二人がかりでなければ止められないのは流石の狂犬エリス。
がるると唸りつつ、自身の怒りの原因を述べる。
「沙都子とメリュジーヌはね!身を挺して私たちを助けてくれたの!
その沙都子たちが殺し合いに乗ってるなんて出鱈目は許さないわ!!」
その沙都子たちが殺し合いに乗ってるなんて出鱈目は許さないわ!!」
エリス・ボレアス・グレイラットと言う少女は、狂犬だ。
彼女を一言で形容するならば、それ以上の言葉は存在しないだろう。
だが半面、一度胸襟を開いた相手にはとてもよく懐く。
そして受けた恩情は素直に受け取る少女でもある。
そのエリスが命懸けで助けてもらった相手への悪評を看過できる筈もない。
結果、彼女は烈火のごとくその怒りを噴出させたのだった。
彼女を一言で形容するならば、それ以上の言葉は存在しないだろう。
だが半面、一度胸襟を開いた相手にはとてもよく懐く。
そして受けた恩情は素直に受け取る少女でもある。
そのエリスが命懸けで助けてもらった相手への悪評を看過できる筈もない。
結果、彼女は烈火のごとくその怒りを噴出させたのだった。
(こ、この話の通じぬビチグソ女がァ~~~!
まんまと北条沙都子に騙されているド低能の分際でこの僕を殴るなど……!)
まんまと北条沙都子に騙されているド低能の分際でこの僕を殴るなど……!)
腹に据えかねているのはディオも同じだ。
この件に関して珍しく彼は殆ど嘘を言っていないのだから。
だからこそ頭に血が上って、自分の主張に意固地になる。
君は北条沙都子に騙されている。
このままでは次会った時には騙されたまま後ろから刺される事になるぞ。
そう訴えるが、実際に助けられたエリスの風評は簡単に覆る物では無かった。
それに何より。
この件に関して珍しく彼は殆ど嘘を言っていないのだから。
だからこそ頭に血が上って、自分の主張に意固地になる。
君は北条沙都子に騙されている。
このままでは次会った時には騙されたまま後ろから刺される事になるぞ。
そう訴えるが、実際に助けられたエリスの風評は簡単に覆る物では無かった。
それに何より。
「大体、アンタが最初に襲われたっていう明け方は私と沙都子達は一緒にいたわよ!
沙都子も連れてないって言うし、この時点でアンタが適当言ってるとしか思えないわ!」
沙都子も連れてないって言うし、この時点でアンタが適当言ってるとしか思えないわ!」
北条沙都子の工作が、ここに来て効果を発揮していた。
エリスとて頭から沙都子達を盲信している訳では無い。
だからこそディオがメリュジーヌの危険性を提唱した時も、途中までちゃんと聞いていた。
時系列的に、完全につじつまが合わない破綻した部分が出てくるまでは。
明け方にディオは最初の襲撃を受け、その後追撃を受けたと語ったが。
エリスがボレアス邸でメリュジーヌに助けられたのも丁度それぐらいだ。
時系列が合わず、彼女にはディオが沙都子達を陥れようとしている様にしか見えなかった。
エリスとて頭から沙都子達を盲信している訳では無い。
だからこそディオがメリュジーヌの危険性を提唱した時も、途中までちゃんと聞いていた。
時系列的に、完全につじつまが合わない破綻した部分が出てくるまでは。
明け方にディオは最初の襲撃を受け、その後追撃を受けたと語ったが。
エリスがボレアス邸でメリュジーヌに助けられたのも丁度それぐらいだ。
時系列が合わず、彼女にはディオが沙都子達を陥れようとしている様にしか見えなかった。
「喧しいッ!何と言われようと僕は主張を変えるつもりは無いッ!
北条沙都子もメリュジーヌも、血に飢えた品性下劣なビチグソマーダーだッ!!」
北条沙都子もメリュジーヌも、血に飢えた品性下劣なビチグソマーダーだッ!!」
ディオも引けない。完全に頭に血が上っているのもそうだが、引けない理由があった。
エリス達は完全に沙都子達を信じ切っている。
このままでは、メリュジーヌが本性を現した時に何もできず殺される。
ドロテア達の生存が絶望的な今、折角身を寄せられた対主催の一団を失いたくはなかった。
もし一人だけ生き延びられたとしても結局はジリ貧。死期が伸びるだけでしかない。
業腹ではあるが、プライドの高いディオでももう分かっている。
今の自分では優勝はおろか自衛すら絶望的と言わざるを得ない事位は。
だからこそ強固に主張し、訪れるのは双方意固地になった押し問答。
エリスが飛び掛かりディオの顔をボコボコにするのは時間の問題と言えた。
うずまきナルトが、声を上げなければ。
エリス達は完全に沙都子達を信じ切っている。
このままでは、メリュジーヌが本性を現した時に何もできず殺される。
ドロテア達の生存が絶望的な今、折角身を寄せられた対主催の一団を失いたくはなかった。
もし一人だけ生き延びられたとしても結局はジリ貧。死期が伸びるだけでしかない。
業腹ではあるが、プライドの高いディオでももう分かっている。
今の自分では優勝はおろか自衛すら絶望的と言わざるを得ない事位は。
だからこそ強固に主張し、訪れるのは双方意固地になった押し問答。
エリスが飛び掛かりディオの顔をボコボコにするのは時間の問題と言えた。
うずまきナルトが、声を上げなければ。
「なんですってぇ………!」
「ちょ、待てよエリス!まだ嘘を言ってるって決まった訳じゃねーってばよ!」
「何よナルト!アンタこいつの肩を持つわけ!」
「ちょ、待てよエリス!まだ嘘を言ってるって決まった訳じゃねーってばよ!」
「何よナルト!アンタこいつの肩を持つわけ!」
さっきまではがるる、とうなり声だったのが、今はきしゃーと怪気炎を上げて。
本当にこいつ大名の娘なのかと訝しむ思いを胸に抱きつつも、ナルトは口火を切る。
別にディオの肩を持つわけじゃない、と大声で前置きした後。
本当にこいつ大名の娘なのかと訝しむ思いを胸に抱きつつも、ナルトは口火を切る。
別にディオの肩を持つわけじゃない、と大声で前置きした後。
「エリスを助けた沙都子を疑ってる訳じゃねーけど、俺ってば心当たりあるんだよ!!」
「………?どういう意味よ」
「………?どういう意味よ」
ナルトの言葉に訝し気な表情を浮かべて、暴れていたエリスが初めて停止する。
ディオの言葉には全くもって聞く耳を持たなかった彼女だが。
既に胸襟を開いていたナルトの言葉には、耳を傾ける理性があった。
停止したエリスに少しホッとした顔を浮かべた後、ナルトは抑えていた片腕から手を離す。
そして睨む様な鋭い視線でエリスが見つめる中、彼はゆっくりと忍術のための印を組んだ。
ディオの言葉には全くもって聞く耳を持たなかった彼女だが。
既に胸襟を開いていたナルトの言葉には、耳を傾ける理性があった。
停止したエリスに少しホッとした顔を浮かべた後、ナルトは抑えていた片腕から手を離す。
そして睨む様な鋭い視線でエリスが見つめる中、彼はゆっくりと忍術のための印を組んだ。
「変化の術!」
ボンと煙が発生したあと、ナルトの姿が変貌する。
先ほどまでの少年然とした姿から、豊満な肢体の金髪美女へと。
それを見たおおっ!と、ニケは前のめりに反応を見せ。
エリスとディオも困惑と驚愕がない交ぜになった表情で突如現れた美女をじっと見つめる。
先ほどまでの少年然とした姿から、豊満な肢体の金髪美女へと。
それを見たおおっ!と、ニケは前のめりに反応を見せ。
エリスとディオも困惑と驚愕がない交ぜになった表情で突如現れた美女をじっと見つめる。
「とまぁ、今のが変化の術って言って、俺でも使える術だってばよ」
「………ナルト。アンタが言いたいのはつまり…………」
「………ナルト。アンタが言いたいのはつまり…………」
変化の術を目の前で実演され、エリスも遅れて辿り着く。
ナルトが立てた仮説。
即ちメリュジーヌの姿を騙った偽物がディオを襲ったのではないかと言う答えに。
ナルトが立てた仮説。
即ちメリュジーヌの姿を騙った偽物がディオを襲ったのではないかと言う答えに。
「なんて奴……!メリュジーヌの姿で誰かを襲うなんて………!」
わなわなと震え、怒りを滾らせるエリス。
その姿は他の三人にとってとても心臓が悪い物だった。
だが、ナルトの考えを聞いて尚、ディオは納得していない。
ナルトの推測が外れているとは言わないが、あの甲冑騎士の纏っていた威圧感…
他人の姿を借りてマーダー行為を行うチンケな相手が出せるモノだろうか。
否、断じて否である。だがそれを主張しようにも客観的な反論材料がほぼない。
更にこの場にいるもう一人、ニケも思い当たる節があった。
その姿は他の三人にとってとても心臓が悪い物だった。
だが、ナルトの考えを聞いて尚、ディオは納得していない。
ナルトの推測が外れているとは言わないが、あの甲冑騎士の纏っていた威圧感…
他人の姿を借りてマーダー行為を行うチンケな相手が出せるモノだろうか。
否、断じて否である。だがそれを主張しようにも客観的な反論材料がほぼない。
更にこの場にいるもう一人、ニケも思い当たる節があった。
「そう言えば……俺が少し前に襲われた前に襲われた中島も」
「姿を自由に変えられるって言ってたわね!じゃあそいつがメリュジーヌの姿を──」
「姿を自由に変えられるって言ってたわね!じゃあそいつがメリュジーヌの姿を──」
間の悪いことに、ニケには姿を変えて襲ってくるマーダーに心当たりがあった。
歪な形で辻褄が合ってしまい、こうなると沙都子達は心情的に完全に容疑から外れる。
ディオを襲ったのはメリュジーヌの姿を騙った中島という図式ができあがりつつあり。
不味いと考えたディオは反論しようとする。
だが、それを遮る様に彼の首にオレンジの服で覆われた腕が回された。
歪な形で辻褄が合ってしまい、こうなると沙都子達は心情的に完全に容疑から外れる。
ディオを襲ったのはメリュジーヌの姿を騙った中島という図式ができあがりつつあり。
不味いと考えたディオは反論しようとする。
だが、それを遮る様に彼の首にオレンジの服で覆われた腕が回された。
「…おいっ!納得できねーかもしれねーけど、今はそう言う事にしとけ。
実際助けられてるらしいエリスに、これ以上何言っても聞く耳持たねーってばよ」
「し……しかし………」
「それとも、何かそのメリュジーヌってのが殺し合いに乗ってる証拠でもあるのか?」
「…………………………」
実際助けられてるらしいエリスに、これ以上何言っても聞く耳持たねーってばよ」
「し……しかし………」
「それとも、何かそのメリュジーヌってのが殺し合いに乗ってる証拠でもあるのか?」
「…………………………」
ひそひそと耳打ちされたナルトの言葉に、ディオは反論ができない。
メリュジーヌのアリバイを崩す確たる証拠でもない限り、水掛け論にしかならないからだ。
どんな推理も、実際にエリスがメリュジーヌに助けられたという事実には敵わず。
これ以上主張した所で時間の無駄である。そう判断する他なかった。
メリュジーヌのアリバイを崩す確たる証拠でもない限り、水掛け論にしかならないからだ。
どんな推理も、実際にエリスがメリュジーヌに助けられたという事実には敵わず。
これ以上主張した所で時間の無駄である。そう判断する他なかった。
(クソッ!北条沙都子とメリュジーヌめ…これを狙ってエリス達を助けたのなら、
お前たちの策は予想以上の効果を上げたぞ………ッ!!)
お前たちの策は予想以上の効果を上げたぞ………ッ!!)
北条沙都子の思惑を崩せない歯がゆさと、エリスに殴られた鼻の痛みに苛立つ。
覆しようのない現実に苛まれながら拳をぎゅっと握り締めて。
それでもディオは討論の一端の終結を告げた。
覆しようのない現実に苛まれながら拳をぎゅっと握り締めて。
それでもディオは討論の一端の終結を告げた。
「分かった…今とりあえずそれでいい。だが、本当にメリュジーヌには注意してくれ。
君達の言う……ナカジマが彼女に化けて凶行に及んでいる可能性は高い」
君達の言う……ナカジマが彼女に化けて凶行に及んでいる可能性は高い」
取り合えず、今はメリュジーヌの姿をした参加者への警戒を促す事で良しとするしかない。
だが、本物が殺し合いに乗っていた場合、こんな注意喚起は何の意味もなく。
もし彼女と出会った時は、こいつらが斬られている内にさっさと逃げよう。
そう、ディオは心に決めたのだった。
だが、本物が殺し合いに乗っていた場合、こんな注意喚起は何の意味もなく。
もし彼女と出会った時は、こいつらが斬られている内にさっさと逃げよう。
そう、ディオは心に決めたのだった。
▼▽▼▽
ディオ・ブランドーとナルト達のファーストコンタクトが終わったからすぐ。
緊張した声色で声を上げる者がいた。
緊張した声色で声を上げる者がいた。
『な…なぁ、ニケ!』
ニケの背に背負われた太刀、アヌビス神だった。
突如として響いたエリス達三人とは違う声。
それが剣から発せられた物だと分かった時、ディオは俄かに驚愕の顔を浮かべる。
そんな彼の驚愕を尻目に、ニケは語り掛けてきたアヌビスに何の用かと尋ねる。
まぁ、アヌビスの続く台詞は凡そ予想できていたけど。
突如として響いたエリス達三人とは違う声。
それが剣から発せられた物だと分かった時、ディオは俄かに驚愕の顔を浮かべる。
そんな彼の驚愕を尻目に、ニケは語り掛けてきたアヌビスに何の用かと尋ねる。
まぁ、アヌビスの続く台詞は凡そ予想できていたけど。
「ダメ」
『まだ何も言ってねーだろがッ!おいッ!』
『まだ何も言ってねーだろがッ!おいッ!』
馴れ馴れしい態度で接してくるアヌビスに何かを感じ取ったのか。
ニケは珍しく塩気の強い態度で対応する。
ニケは珍しく塩気の強い態度で対応する。
「ディオと二人で話をさせてくれとか言うんだろ?やだよ。お前ロクな話しそうにないし」
『なッ!テッ、テメー!そんなに俺への信用が無いか!』
『なッ!テッ、テメー!そんなに俺への信用が無いか!』
にべもないニケの言葉に、焦燥と怒りを露わにするアヌビス。
そんな彼に、ニケはにっこりと笑顔を浮かべ聞き返した。
むしろ、お前が今迄信用できる台詞を吐いた事があったかい?と。
そんな彼に、ニケはにっこりと笑顔を浮かべ聞き返した。
むしろ、お前が今迄信用できる台詞を吐いた事があったかい?と。
───先ずはお前を乗っ取って!!それから斬って斬って斬りまくってやるッッッ!!
───まぁ精々頑張れや!ギャハハハハハハ!!!!
───んなもん無くても、俺が敵は片っ端から膾斬りにしてやるって言ってんだろーが。
───まぁ精々頑張れや!ギャハハハハハハ!!!!
───んなもん無くても、俺が敵は片っ端から膾斬りにしてやるって言ってんだろーが。
ニケの言葉の通り、ロクな思い出が無かった。
身から出た錆だった。
身から出た錆だった。
「お前の言ってたDIOと目の前のディオが一緒の奴なのかは知らないけどさ。
他人の身体を乗っ取ってまで人斬りたくて堪らないって感じのお前の親玉って時点でなー」
『あッ!あがッ!お、お前それはこう、ノリでだなッ』
「なら別に俺達がいる前で話してもいいだろ?聞かれて困る事を話す訳じゃないんならさ」
『うぐぐ…だ、だが………』
他人の身体を乗っ取ってまで人斬りたくて堪らないって感じのお前の親玉って時点でなー」
『あッ!あがッ!お、お前それはこう、ノリでだなッ』
「なら別に俺達がいる前で話してもいいだろ?聞かれて困る事を話す訳じゃないんならさ」
『うぐぐ…だ、だが………』
狼狽した様子で、アヌビス神のスタンドビジョンがディオの方へと視線を向け。
縋るような視線にようやく、ここまで沈黙を保っていた少年は話へ割って入った。
すまないが、俺は君の様な喋る刀と会った覚えはない、とまず前置きし。
そのあと続いて、そもそも君は何なんだ?という問いを投げる。
縋るような視線にようやく、ここまで沈黙を保っていた少年は話へ割って入った。
すまないが、俺は君の様な喋る刀と会った覚えはない、とまず前置きし。
そのあと続いて、そもそも君は何なんだ?という問いを投げる。
『えぇッ!?ディ、DIO様…本当に俺の事を知らないんですかァ?
スッ!スタンドはッ!?世界(ザ・ワールド)21は!?』
スッ!スタンドはッ!?世界(ザ・ワールド)21は!?』
ディオは冷淡な態度で、首を横に振った。
それを見た時、アヌビス神が覚えたのは取り巻く空間がガラガラと崩れていく様な錯覚と。
DIOを幼くした容姿のこの少年は、もしかして本当に人違いなのか?という疑念だった。
ショックを隠せないアヌビスの刀身をニケはつんつんと突いて声をかける。
スタンドとは何なのか教えろ、と。俺達も知りたい、と。彼はアヌビスに要求した。
それを見た時、アヌビス神が覚えたのは取り巻く空間がガラガラと崩れていく様な錯覚と。
DIOを幼くした容姿のこの少年は、もしかして本当に人違いなのか?という疑念だった。
ショックを隠せないアヌビスの刀身をニケはつんつんと突いて声をかける。
スタンドとは何なのか教えろ、と。俺達も知りたい、と。彼はアヌビスに要求した。
『グ…グムムムム……ス、スタンドっていうのはだな………』
幽波紋(スタンド)とはッ!
生命エネルギーから作り出されッ!
そばに現れ立つパワーある像(ヴィジョン)ッ!
そこの机の上のディスクや俺の様にッ!物に宿る物もあるッ!
生命エネルギーから作り出されッ!
そばに現れ立つパワーある像(ヴィジョン)ッ!
そこの机の上のディスクや俺の様にッ!物に宿る物もあるッ!
『そしてDIO様ッ!俺は貴方様に倉庫の暗闇から救い出されッ!
何より貴方様のその圧倒的なスタンドの力に忠誠を誓った身ッ!
さぁこいつらを即刻ぶち殺し、共に優勝をごごごごごごごごごォッ!?
おぎょぎょぎょぎょぎょ!!やッやめッ!俺が悪かった!!
ぎゃああああああああああッ!?!?!?』
何より貴方様のその圧倒的なスタンドの力に忠誠を誓った身ッ!
さぁこいつらを即刻ぶち殺し、共に優勝をごごごごごごごごごォッ!?
おぎょぎょぎょぎょぎょ!!やッやめッ!俺が悪かった!!
ぎゃああああああああああッ!?!?!?』
説明に熱が入り、余計なことまで口にし始めたアヌビスに対し。
ニケはどこからともなく取り出したデスソースをぶっかけていた。
この島ではスタンドへの物理干渉が容易になっているため、アヌビスは悶絶。
更に其処に契約違反の兆しを感知したのか、刻まれたギアスまでも彼を苛み、のたうち回る羽目となる。
ニケはどこからともなく取り出したデスソースをぶっかけていた。
この島ではスタンドへの物理干渉が容易になっているため、アヌビスは悶絶。
更に其処に契約違反の兆しを感知したのか、刻まれたギアスまでも彼を苛み、のたうち回る羽目となる。
「……すまないが、アヌビス。君の言っている事に何一つ心当たりがない」
七転八倒するアヌビスを見つめるディオの瞳は、冷ややかな物だった。
取り合えず、こいつの話に乗っかるのは立場を悪くするだけだと判断を下す。
今まで行動を共にしていたドロテア達の生存は絶望的だ。
少なくとも、キウルは確実に囮にされメリュジーヌ達に殺されているだろう。
仮にドロテア達が生き残っていたとしても、頼りになるかといえば疑問である。
最悪の場合、自分たちを見捨てたとして永沢と同じ末路を迎えるかもしれない。
そんな中で、今目の前の対主催とみられる一団に見捨てられてしまえば自分は詰む。
ディオにはその確信があった。
取り合えず、こいつの話に乗っかるのは立場を悪くするだけだと判断を下す。
今まで行動を共にしていたドロテア達の生存は絶望的だ。
少なくとも、キウルは確実に囮にされメリュジーヌ達に殺されているだろう。
仮にドロテア達が生き残っていたとしても、頼りになるかといえば疑問である。
最悪の場合、自分たちを見捨てたとして永沢と同じ末路を迎えるかもしれない。
そんな中で、今目の前の対主催とみられる一団に見捨てられてしまえば自分は詰む。
ディオにはその確信があった。
(だが…アヌビスの立場と、目の前の如何にもお人よしそうなこいつらは使えるッ!)
ニケ達には見えないように俯きがちに眼光を煌めかせ。
ディオは最低限の自衛の手段を確保するべく目まぐるしく頭脳を回転させ始める。
まず消沈した様子のアヌビスに向け、「しかし」と前置きをして。
ディオは最低限の自衛の手段を確保するべく目まぐるしく頭脳を回転させ始める。
まず消沈した様子のアヌビスに向け、「しかし」と前置きをして。
「これは仲間から受け売りだが、我々はバラバラな国や時代から集められているらしい。
だから、未来で僕が君の主となることもあるのかもしれない。となると、だ」
だから、未来で僕が君の主となることもあるのかもしれない。となると、だ」
アヌビスを持つ権利は僕にあるのではないかなと、ディオは述べた。
聞いた瞬間、エリスは目を剥いて食って掛かろうとする。
当然だ。ディオもこんな要求が通るとは考えていない。
これはあくまで交渉のきっかけ、跳ねのけられることが前提の話だからだ。
聞いた瞬間、エリスは目を剥いて食って掛かろうとする。
当然だ。ディオもこんな要求が通るとは考えていない。
これはあくまで交渉のきっかけ、跳ねのけられることが前提の話だからだ。
(というより、こんな犬っころを握ったところでメリュジーヌに勝てるかッ!)
下手にアヌビス神を渡されたら、メリュジーヌとチャンバラをする事になるかもしれない。
そうなったら最悪だ。あの少女騎士は、ディオのトラウマとして記憶されていた。
だから、下手に了承されても困る。むしろディオの本命は────
そうなったら最悪だ。あの少女騎士は、ディオのトラウマとして記憶されていた。
だから、下手に了承されても困る。むしろディオの本命は────
「勿論、僕もニケに与えられた武器を横取りしようとは思っていないさ。
だが…生憎僕は丸腰でね。何か自衛に使える武器があれば都合してもらえるとありがたい」
だが…生憎僕は丸腰でね。何か自衛に使える武器があれば都合してもらえるとありがたい」
そう言って、チラリとディオはテーブルの上に置かれたディスクを見る。
アヌビスによれば、テーブルの上のディスクもがスタンドなる力を秘めているらしい。
それ故に、自衛用の力としてアヌビス神をダシに融通させようと思い至ったのだ。
アヌビスによれば、テーブルの上のディスクもがスタンドなる力を秘めているらしい。
それ故に、自衛用の力としてアヌビス神をダシに融通させようと思い至ったのだ。
「成程な。つまりこれをくれって話か」
「ちょっとニケ、渡す必要ないわよ!大体、私はこいつをまだ信用してないわ!
さっきメリュジーヌに襲われて一人だけ逃げてきたって言ってたけど、つまりこいつ…
仲間を見捨てて逃げてきたってことじゃない!!」
「緊急避難さ。第一、君だって僕のことを言えないんじゃないか」
「ちょっとニケ、渡す必要ないわよ!大体、私はこいつをまだ信用してないわ!
さっきメリュジーヌに襲われて一人だけ逃げてきたって言ってたけど、つまりこいつ…
仲間を見捨てて逃げてきたってことじゃない!!」
「緊急避難さ。第一、君だって僕のことを言えないんじゃないか」
ディオの冷淡な言葉に、烈火の様なエリスもぐ、と言葉に詰まる。
彼女の脳裏にはセリムの顔が浮かんでいた。こうなると反論しがたい。
その隙にディオはニケのほうに向きなおり、決断を促す言葉を述べる。
彼女の脳裏にはセリムの顔が浮かんでいた。こうなると反論しがたい。
その隙にディオはニケのほうに向きなおり、決断を促す言葉を述べる。
「もし僕が怪しいと思ったなら言ってくれればすぐにディスクは返却する。
僕だって馬鹿じゃあない。一人でこの殺し合いを生き残れるとは考えていないからね。
スタンドに拘って、君たちに放り出されればそれだけで生き残りは絶望的だ」
僕だって馬鹿じゃあない。一人でこの殺し合いを生き残れるとは考えていないからね。
スタンドに拘って、君たちに放り出されればそれだけで生き残りは絶望的だ」
この時口にした言葉は、珍しくディオの本心からの言葉だった。
プライドの高い彼ですら、単独でこの殺し合いを渡っていくのは現実的ではない。
そう判断を下さざるを得ない環境なのだ、この島は。
そしてそれは、使い慣れていない異能(スタンド)一つあった所で変わらない。
客観的に、ディオはそう見ていた。
だから、最大限譲歩する形で話を着地させる事を決めていた。
本来であれば、一度自分の物になった物を返すのは死ぬほど嫌いなのだが。
とはいえ、背に腹は変えられないだろう。
プライドの高い彼ですら、単独でこの殺し合いを渡っていくのは現実的ではない。
そう判断を下さざるを得ない環境なのだ、この島は。
そしてそれは、使い慣れていない異能(スタンド)一つあった所で変わらない。
客観的に、ディオはそう見ていた。
だから、最大限譲歩する形で話を着地させる事を決めていた。
本来であれば、一度自分の物になった物を返すのは死ぬほど嫌いなのだが。
とはいえ、背に腹は変えられないだろう。
(もっとも、こいつらがメリュジーヌに出会うまでの付き合いだろうがな……)
ディオはこの集団に危害を加える予定は今の所なかった。
メリュジーヌに会った時の肉の壁だ。簡単に失うわけにはいかない。
出会った時にはどさくさに紛れてスタンドごと持ち逃げする気は満々だったが。
それでも脱出方法を見つけるまでか、メリュジーヌに襲われるまで。
或いは優勝を現実的に目指せる力が手に入るまでは協力してやってもいい。
それまでの時ならばエリスなどと言う狂犬を相手に取り繕う屈辱も耐えられる。
メリュジーヌに会った時の肉の壁だ。簡単に失うわけにはいかない。
出会った時にはどさくさに紛れてスタンドごと持ち逃げする気は満々だったが。
それでも脱出方法を見つけるまでか、メリュジーヌに襲われるまで。
或いは優勝を現実的に目指せる力が手に入るまでは協力してやってもいい。
それまでの時ならばエリスなどと言う狂犬を相手に取り繕う屈辱も耐えられる。
(そう…最後にこのディオが生き残るのであれば…過程や手段はどうでもいいッ!)
精々利用してやるぞッ!このディオが生き残る為にッ!
そう腹の中で決意を固め、交渉相手を見据える。
見つめた先のニケは、流石に考え込んでいる様子だったが。
その表情すら、ディオから見れば単なるバカのようにしか見えなかった。
少し間のあと、ニケはディオの望む答えを口にした。
そう腹の中で決意を固め、交渉相手を見据える。
見つめた先のニケは、流石に考え込んでいる様子だったが。
その表情すら、ディオから見れば単なるバカのようにしか見えなかった。
少し間のあと、ニケはディオの望む答えを口にした。
「………分かった、そんなに言うなら役に立ってもらおっかな」
「ちょっと、ニケ!信用できないって言ってたのはアンタじゃない!」
「分かってるってエリス。確か、丁度約束する時にいい道具があったろ?」
「ちょっと、ニケ!信用できないって言ってたのはアンタじゃない!」
「分かってるってエリス。確か、丁度約束する時にいい道具があったろ?」
ニケのセリフにエリスはさっき確認した道具の中に誂え向きな物があったのを思い出す。
そして、自分のランドセルの中をごそごそとあさり、目当ての品を引きずり出した。
丸い円の形を描いた、ヘッドセットと、その説明書を。
それを受け取ると、ニケは説明書の裏に何かを記入して。
裏紙に何かが書かれたヘッドセットの説明書を、ディオに投げ渡す。
説明書の表面には、こらしめバンドと書かれていた。
これを着けろということらしい。
そして、自分のランドセルの中をごそごそとあさり、目当ての品を引きずり出した。
丸い円の形を描いた、ヘッドセットと、その説明書を。
それを受け取ると、ニケは説明書の裏に何かを記入して。
裏紙に何かが書かれたヘッドセットの説明書を、ディオに投げ渡す。
説明書の表面には、こらしめバンドと書かれていた。
これを着けろということらしい。
「……これは?」
「お前が約束を破ったら、この輪っかが頭を締め付ける。
信用できるって思ったらすぐに外してやるよ」
「お前が約束を破ったら、この輪っかが頭を締め付ける。
信用できるって思ったらすぐに外してやるよ」
手渡された説明書の裏には、二つの誓約が記されていた。
ニケ、ナルト、エリスの三人を傷つけないこと。
勝手に頭の輪を破壊したり取り外そうとしないこと。
上記二点を破ったら、頭に嵌められた輪が締め付けてくるらしい。
説明書の説明と合わせ、エビデンスは取る事が出来た。
ニケ、ナルト、エリスの三人を傷つけないこと。
勝手に頭の輪を破壊したり取り外そうとしないこと。
上記二点を破ったら、頭に嵌められた輪が締め付けてくるらしい。
説明書の説明と合わせ、エビデンスは取る事が出来た。
「……あぁ、構わないさ」
ディオにとっては、左程問題となる条件では無かった。
つまり、ニケ達に何もしなければ特に問題は無いのだから。
直接的に危害を加えなければ、特に行動も制限されない。
仮にメリュジーヌが襲ってきた時に逃げたとしても、誓約違反にはならない筈。
いざとなれば永沢の様に始末できないのは煩わしいが。
このまま信用を勝ち取り、さっさと頭の輪を外させてしまえばいいのだ。
この場にドロテアの様なキレ者はいない。断言できる。
なれば自分の頭脳なら可能であると、ディオは信じて疑わなかった。
つまり、ニケ達に何もしなければ特に問題は無いのだから。
直接的に危害を加えなければ、特に行動も制限されない。
仮にメリュジーヌが襲ってきた時に逃げたとしても、誓約違反にはならない筈。
いざとなれば永沢の様に始末できないのは煩わしいが。
このまま信用を勝ち取り、さっさと頭の輪を外させてしまえばいいのだ。
この場にドロテアの様なキレ者はいない。断言できる。
なれば自分の頭脳なら可能であると、ディオは信じて疑わなかった。
(フン、僕にかかれば少なめの脳みそしかないガキ共なんぞ…簡単に手玉に取ってやるッ)
ディオの了承の言葉を耳にすると、ニケは一度頷き、その手の輪っかに声を吹き込む。
どうやら音声で動く仕掛けの様で、そのまま書かれた通りの条件が吹き込まれる。
そして、起動状態に入ったその輪を受け取ると、意を決したように嵌めた。
装着を確認後、ニケは今度こそテーブルの上に置かれたディスクをディオに投げ、
それを無言で、ディオは頭の中に挿入する。
どうやら音声で動く仕掛けの様で、そのまま書かれた通りの条件が吹き込まれる。
そして、起動状態に入ったその輪を受け取ると、意を決したように嵌めた。
装着を確認後、ニケは今度こそテーブルの上に置かれたディスクをディオに投げ、
それを無言で、ディオは頭の中に挿入する。
「これは……!」
ディスクを頭に挿入して早々、像を結ぶ黄金のヴィジョン。
それを目にした瞬間、ディオは奇妙な感覚を覚えた。
生涯の宿敵と相まみえた様な敵意。
生涯の親友と出会ったかのような安らぎと親しみ。
それが同時に駆け抜け、僅かな間立ち尽くす。
それを目にした瞬間、ディオは奇妙な感覚を覚えた。
生涯の宿敵と相まみえた様な敵意。
生涯の親友と出会ったかのような安らぎと親しみ。
それが同時に駆け抜け、僅かな間立ち尽くす。
「無駄ァッ!!」
『おおッ!流石はDIO様!既にスタンドを操る“スゴ味”があるッ!』
『おおッ!流石はDIO様!既にスタンドを操る“スゴ味”があるッ!』
一拍の気合と共に、現れた像…ゴールドエクスペリエンスが動く様に念じてみる。
すると黄金のスタンドはブンッ!と空気を切り裂く拳を虚空へと放った。
それを見たアヌビス神が、感嘆の声を放つ。
すると黄金のスタンドはブンッ!と空気を切り裂く拳を虚空へと放った。
それを見たアヌビス神が、感嘆の声を放つ。
(パワーは物足りないが……中々のスピードだ。気に入った)
思わず笑みが漏れる。これでこのディオはただ無力な、怯えるだけの弱者ではない。
この島にひしめく異能者たちに対抗しうる“手段“を手にしたのだ。
だが同時に、浮かれる訳にもいかない。
ニケがあっさりと手放した事から伺えていた事ではあるが、たった今ハッキリと分かった。
この力では、やはりメリュジーヌの様な魔人達の相手は無理だろう。単独では、確実に。
そもそもスタンドの間合いが短すぎる。
こんな近距離であの女と白兵戦など御免被ると言う物だ。
力押しで勝てるほどこの殺し合いは甘くないという事を、彼は既に思い知らされていた。
この島にひしめく異能者たちに対抗しうる“手段“を手にしたのだ。
だが同時に、浮かれる訳にもいかない。
ニケがあっさりと手放した事から伺えていた事ではあるが、たった今ハッキリと分かった。
この力では、やはりメリュジーヌの様な魔人達の相手は無理だろう。単独では、確実に。
そもそもスタンドの間合いが短すぎる。
こんな近距離であの女と白兵戦など御免被ると言う物だ。
力押しで勝てるほどこの殺し合いは甘くないという事を、彼は既に思い知らされていた。
(そう、カードは手に入った。あと大事になるのは戦略だ)
ゴールドエクスペリエンスの能力に対する理解を深めつつ、立ち回らねばならない。
状況は未だ厳しいが、八方塞がりではない。打開は可能だ。
そしてきっと、どんな形であれこの殺し合いを切り抜けて帰還できた場合は。
自分はジョジョなど目では無いほど成長しているに違いない。
未来の自分の姿を想像して、思わずほくそ笑む。ディオは浮かれていた。
だから気づかなかった。
状況は未だ厳しいが、八方塞がりではない。打開は可能だ。
そしてきっと、どんな形であれこの殺し合いを切り抜けて帰還できた場合は。
自分はジョジョなど目では無いほど成長しているに違いない。
未来の自分の姿を想像して、思わずほくそ笑む。ディオは浮かれていた。
だから気づかなかった。
「─────!?」
抜刀の構えを取ったエリスが、彼の傍まで迫っている事に。
ゴールドエクスペリエンスで迎撃しようとするが、既に遅い。
その場にいたニケもナルトも、突然の事に反応ができず。
ただ、目にも止まらぬ速度で鞘奔った一刀が、空気を切り裂くのを見届けるしかできなかった。
ゴールドエクスペリエンスで迎撃しようとするが、既に遅い。
その場にいたニケもナルトも、突然の事に反応ができず。
ただ、目にも止まらぬ速度で鞘奔った一刀が、空気を切り裂くのを見届けるしかできなかった。
「───な……何のつもりだ………!」
「別に。勘違いする前に教えてやろうと思っただけよ」
「別に。勘違いする前に教えてやろうと思っただけよ」
───私程度でも、これぐらいはできるってね。
語るエリスが抜いた刀の切っ先は、スタンドの首筋へと照準が付けられていた。
ほんの僅かにでもエリスが力を籠めれば、ばっくりと首が切り裂かれるだろう。
だからディオは動けない。微動だに出来ず、冷たい汗を流す事しかできない。
語るエリスが抜いた刀の切っ先は、スタンドの首筋へと照準が付けられていた。
ほんの僅かにでもエリスが力を籠めれば、ばっくりと首が切り裂かれるだろう。
だからディオは動けない。微動だに出来ず、冷たい汗を流す事しかできない。
「そして、ここには私以上に強い奴なんてごまんといる。
だから私達を裏切ったとしても…優勝なんて無理よ」
だから私達を裏切ったとしても…優勝なんて無理よ」
冷淡に告げるエリスの言葉は、何処か自分に言い聞かせている様でもあった。
ともすれば真実ディオへの牽制も兼ねた、己への戒めであったのかもしれない。
だが、そんなことディオには知った事ではなく。
ともすれば真実ディオへの牽制も兼ねた、己への戒めであったのかもしれない。
だが、そんなことディオには知った事ではなく。
(こッこのアマ~!女の癖に一度ならず二度までも小癪な真似をッ!)
怒りが腹を衝き、ゴールドエクスペリエンスでの反撃が思考に過る。
しかしその瞬間、異変が彼の頭を襲った。
嵌められていた頭部の輪が、ディオの頭を締め付けたのだ。
しかしその瞬間、異変が彼の頭を襲った。
嵌められていた頭部の輪が、ディオの頭を締め付けたのだ。
「ぐおぉおおおおおッ!?」
万力で締め付けられる様な感覚に、思わず苦悶の声が漏れる。
反射的に両手が頭へと伸びるが、その瞬間痛みは更に激しいものとなる。
ぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎり。とてもスタンドを操作するどころでは無い。
ガクリと膝を付いて、口の端から泡を吹く。
反射的に両手が頭へと伸びるが、その瞬間痛みは更に激しいものとなる。
ぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎり。とてもスタンドを操作するどころでは無い。
ガクリと膝を付いて、口の端から泡を吹く。
(ク…頭が…痛くて、た…立ち上がれないだと、この…ディオがッ!)
こうなると痛みでエリスに対する怒りなどかき消されてしまう。
すると、そんなディオの感情の推移に合わせて痛みは鈍化していった。
人が怒りを抱いた、そのピークが持続するのは数秒と言う説があるが。
その節の通りに、締め付けが収まる頃には、ディオは不思議なほど頭が冷えていた。
というより、先ほどまでの痛みでそれどころでは無かった。
すると、そんなディオの感情の推移に合わせて痛みは鈍化していった。
人が怒りを抱いた、そのピークが持続するのは数秒と言う説があるが。
その節の通りに、締め付けが収まる頃には、ディオは不思議なほど頭が冷えていた。
というより、先ほどまでの痛みでそれどころでは無かった。
「………ハァハァ…分かって…ハァ……いるさ、そんな事は」
荒く息を漏らしながらも、ディオは素直にエリスの言葉を受け入れた。
スタンドを得た高揚に冷や水をかけられたが…確かに今の自分は“緩み”かけていた。
それに、頭に嵌められた器具の威力も認識した。非常に不本意だったが。
もし嵌める前に威力を知っていたら、まず間違いなく装着しなかっただろう。
ともあれ、こうなった以上もっと自分を冷静にコントロールしなくてはと肝に銘じる。
ディオの言葉を受けてエリスは無言でその手の刀を降ろし、後ろへと下がった。
スタンドを得た高揚に冷や水をかけられたが…確かに今の自分は“緩み”かけていた。
それに、頭に嵌められた器具の威力も認識した。非常に不本意だったが。
もし嵌める前に威力を知っていたら、まず間違いなく装着しなかっただろう。
ともあれ、こうなった以上もっと自分を冷静にコントロールしなくてはと肝に銘じる。
ディオの言葉を受けてエリスは無言でその手の刀を降ろし、後ろへと下がった。
「どうやら、その輪っかはちゃんと仕事してるみたいね」
「よ、容赦ねぇー……おーい、生きてるか―?」
『テッ、テメー!DIO様に何してくれてるんだァーッ!』
「よ、容赦ねぇー……おーい、生きてるか―?」
『テッ、テメー!DIO様に何してくれてるんだァーッ!』
実験しやがったのか、この女。
ニケにつんつんと痙攣する体を突かれ、心中で怒りが湧き上がりそうになるものの。
また頭を締め付けられるのは御免だと、深呼吸をして心を必死に落ち着かせる。
今ここで暴れても頭が締め付けられれば抵抗できないし。
そうなれば折角手に入れたスタンドの力を奪われてしまう。
それだけは、今のディオにとって絶対に許容できない事だった。
ニケにつんつんと痙攣する体を突かれ、心中で怒りが湧き上がりそうになるものの。
また頭を締め付けられるのは御免だと、深呼吸をして心を必死に落ち着かせる。
今ここで暴れても頭が締め付けられれば抵抗できないし。
そうなれば折角手に入れたスタンドの力を奪われてしまう。
それだけは、今のディオにとって絶対に許容できない事だった。
(そうだ…折角手に入れた力、簡単に失ってたまるか………!)
何故ならディオには夢があるから。
青ちょびたドブネズミの糞にも劣る劣等共では、決して考えもつかぬであろう夢が。
大望に至るためなら、今は伏して屈辱に耐えられる。
青ちょびたドブネズミの糞にも劣る劣等共では、決して考えもつかぬであろう夢が。
大望に至るためなら、今は伏して屈辱に耐えられる。
(僕は絶対に……!ジョジョの財産を奪いッ!誰にも負けない男になるッッッ!)
それが彼の黄金の如き夢だった。
▼▽▼▽
ディオがスタンドを得て直ぐ、一行は出発する事とした。
何故なら、偽物のメリュジーヌと彼女と結託していた女が自分を追って来るかもしれない。
そうディオが言ったからだ。そして、両者ともヒトを超えた強さであるという。
話を聞いた瞬間、ニケは急いでこの地点を離れる事を提案し、一同もそれに賛同した。
出発してから20分程あと、ディオが飛んできた方角から凄まじい爆発音が響き。
ニケはとても帰りたそうな顔をしていた。ディオも同じような表情を浮かべていた。
何故なら、偽物のメリュジーヌと彼女と結託していた女が自分を追って来るかもしれない。
そうディオが言ったからだ。そして、両者ともヒトを超えた強さであるという。
話を聞いた瞬間、ニケは急いでこの地点を離れる事を提案し、一同もそれに賛同した。
出発してから20分程あと、ディオが飛んできた方角から凄まじい爆発音が響き。
ニケはとても帰りたそうな顔をしていた。ディオも同じような表情を浮かべていた。
(ルーデウス………)
爆発した司令部の方角を眺めながら、エリスと言う少女が考えるのはたった一人。
ルーデウス・グレイラットの事だけが、エリスには気がかりだった。
彼は無事だろうか。辛い思いをしていないだろうか。
ルーデウスの居場所がわかれば、今すぐ駆け付けられるのに。
目覚めてからずっと肌で感じている、嫌な予感に別れを告げられるのに。
ルーデウス・グレイラットの事だけが、エリスには気がかりだった。
彼は無事だろうか。辛い思いをしていないだろうか。
ルーデウスの居場所がわかれば、今すぐ駆け付けられるのに。
目覚めてからずっと肌で感じている、嫌な予感に別れを告げられるのに。
(強く、なりたい)
彼の強さを信じられる程強く。
彼を、家族を、自分の剣で守れる程強く。
何があっても、乃亜の甘言などには屈しない。
望みは己の力で叶えて見せると、宣言できる程強く。
強く、なりたかった。
彼を、家族を、自分の剣で守れる程強く。
何があっても、乃亜の甘言などには屈しない。
望みは己の力で叶えて見せると、宣言できる程強く。
強く、なりたかった。
(これ、使う必要があるのかもね)
エリスには、支給品の開示と分配の際に出していない支給品があった。
使用者に絶大なリスクを科す代物のため、他の者に使わせるつもりは元よりなかったが。
小指程のサイズの小瓶に詰められた、液体金属。
黒い核鉄。柔らかい石。真エーテル。哲学者の石。第五元素。赤きエリクシル。
様々な名を持つ液体金属だが…最も著名な名はやはり、賢者の石だろう。
かつて、フラスコの中の小人(ホムンクルス)から別れ出でた、憤怒の感情を司る石。
体に取り込めば今よりも確実に強くなれる──石に敗れた場合の死のリスクと引き換えに。
使用者に絶大なリスクを科す代物のため、他の者に使わせるつもりは元よりなかったが。
小指程のサイズの小瓶に詰められた、液体金属。
黒い核鉄。柔らかい石。真エーテル。哲学者の石。第五元素。赤きエリクシル。
様々な名を持つ液体金属だが…最も著名な名はやはり、賢者の石だろう。
かつて、フラスコの中の小人(ホムンクルス)から別れ出でた、憤怒の感情を司る石。
体に取り込めば今よりも確実に強くなれる──石に敗れた場合の死のリスクと引き換えに。
(でも、今じゃない)
これを体内に取り込むのは、毒を呷るのと変わらない試みだ。
今はまだ、大博打をするには早すぎる。
だが、もしルーデウスを守る為に必要に迫られた場合。
或いは、致命傷を負って死を待つだけの状態になった時は………
今はまだ、大博打をするには早すぎる。
だが、もしルーデウスを守る為に必要に迫られた場合。
或いは、致命傷を負って死を待つだけの状態になった時は………
「その時は、迷わない」
ルーデウスを守る為なら。
海馬乃亜を倒すためなら。
それはきっと、命を賭けるに値する理由だ。
だから少女はその時が来たときに迷いはしないと、己の剣に誓いを成す。
今はただ、エリスは静かに牙を研ぐ。
海馬乃亜を倒すためなら。
それはきっと、命を賭けるに値する理由だ。
だから少女はその時が来たときに迷いはしないと、己の剣に誓いを成す。
今はただ、エリスは静かに牙を研ぐ。
【D-5/1日目/昼】
【エリス・ボレアス・グレイラット@無職転生 ~異世界行ったら本気だす~】
[状態]:疲労(大)、全身にダメージ(中)、少しルーデウスに対して不安、
沙都子とメリュジーヌに対する好感度(高め)、シュライバーに対する恐怖
[装備]:旅の衣装、和道一文字@ONE PIECE、悪鬼纏身インクルシオ@アカメが斬る!(相性高め)
[道具]:基本支給品一式、賢者の石(憤怒)@鋼の錬金術師、リコの花飾り×1@魔法陣グルグル
[思考・状況]
基本方針:ルーデウスと一緒に生還して、フィットア領に戻るわ!
0:放送までに火影岩に寄ったあと、ルーデウスを探す。
1:首輪と脱出方法はルーデウスが考えてくれるから、私は敵を倒すわ!
2:殺人はルーデウスが悲しむから、半殺しで済ますわ!(相手が強大ならその限りではない)
3:ドラゴンボールの話は頭の中に入れておくわ。悟空って奴から直接話を聞くまではね。
4:早くルーデウスと再開したいわね!………本当に。
5:私の家周りは、沙都子達に任せておくわ。あの子達の姿を騙ってる奴は許さない。
6:ガムテの少年(ガムテ)とリボンの少女(エスター)は危険人物ね。斬っておきたいわ
7:ルーデウスが地図を見れなかった可能性も考えて、もう少し散策範囲を広げるわ。
[備考]
※参戦時期は、デッドエンド結成(及び、1年以上経過)~ミリス神聖国に到着までの間
※ルーデウスが参加していない可能性について、一ミリも考えていないです
※ナルト、セリムと情報交換しました。それぞれの世界の情報を得ました
※沙都子から、梨花達と遭遇しそうなエリアは散策済みでルーデウスは居なかったと伝えられています。
例としてはG-2の港やI・R・T周辺など。
[状態]:疲労(大)、全身にダメージ(中)、少しルーデウスに対して不安、
沙都子とメリュジーヌに対する好感度(高め)、シュライバーに対する恐怖
[装備]:旅の衣装、和道一文字@ONE PIECE、悪鬼纏身インクルシオ@アカメが斬る!(相性高め)
[道具]:基本支給品一式、賢者の石(憤怒)@鋼の錬金術師、リコの花飾り×1@魔法陣グルグル
[思考・状況]
基本方針:ルーデウスと一緒に生還して、フィットア領に戻るわ!
0:放送までに火影岩に寄ったあと、ルーデウスを探す。
1:首輪と脱出方法はルーデウスが考えてくれるから、私は敵を倒すわ!
2:殺人はルーデウスが悲しむから、半殺しで済ますわ!(相手が強大ならその限りではない)
3:ドラゴンボールの話は頭の中に入れておくわ。悟空って奴から直接話を聞くまではね。
4:早くルーデウスと再開したいわね!………本当に。
5:私の家周りは、沙都子達に任せておくわ。あの子達の姿を騙ってる奴は許さない。
6:ガムテの少年(ガムテ)とリボンの少女(エスター)は危険人物ね。斬っておきたいわ
7:ルーデウスが地図を見れなかった可能性も考えて、もう少し散策範囲を広げるわ。
[備考]
※参戦時期は、デッドエンド結成(及び、1年以上経過)~ミリス神聖国に到着までの間
※ルーデウスが参加していない可能性について、一ミリも考えていないです
※ナルト、セリムと情報交換しました。それぞれの世界の情報を得ました
※沙都子から、梨花達と遭遇しそうなエリアは散策済みでルーデウスは居なかったと伝えられています。
例としてはG-2の港やI・R・T周辺など。
【うずまきナルト@NARUTO-少年編-】
[状態]:チャクラ消費(小)、疲労(中)
[装備]:無し
[道具]:基本支給品×3、煙玉×4@NARUTO、ファウードの回復液@金色のガッシュ!!、
鏡花水月@BLEACH、城之内君の時の魔術師@DM、エニグマの紙×3@ジョジョの奇妙な冒険、リコの花飾り×1@魔法陣グルグル
ねむりだま×1@スーパーマリオRPG、マニッシュ・ボーイの首輪
[思考・状況]
基本方針:乃亜の言う事には従わない。
1:火影岩でセリムを拾ってから我愛羅を探す。
2: 我愛羅を止めに行きたい。
3:殺し合いを止める方法を探す。
4: 逃げて行ったおにぎり頭を探す。
5:ガムテの奴は次あったらボコボコにしてやるってばよ
6:ドラゴンボールってのは……よくわかんねーってばよ。
[備考]
※螺旋丸習得後、サスケ奪還編直前より参戦です。
※セリム・エリスと情報交換しました。それぞれの世界の情報を得ました。
[状態]:チャクラ消費(小)、疲労(中)
[装備]:無し
[道具]:基本支給品×3、煙玉×4@NARUTO、ファウードの回復液@金色のガッシュ!!、
鏡花水月@BLEACH、城之内君の時の魔術師@DM、エニグマの紙×3@ジョジョの奇妙な冒険、リコの花飾り×1@魔法陣グルグル
ねむりだま×1@スーパーマリオRPG、マニッシュ・ボーイの首輪
[思考・状況]
基本方針:乃亜の言う事には従わない。
1:火影岩でセリムを拾ってから我愛羅を探す。
2: 我愛羅を止めに行きたい。
3:殺し合いを止める方法を探す。
4: 逃げて行ったおにぎり頭を探す。
5:ガムテの奴は次あったらボコボコにしてやるってばよ
6:ドラゴンボールってのは……よくわかんねーってばよ。
[備考]
※螺旋丸習得後、サスケ奪還編直前より参戦です。
※セリム・エリスと情報交換しました。それぞれの世界の情報を得ました。
【勇者ニケ@魔法陣グルグル】
[状態]:全身にダメージ(中)、疲労(中)、仮面の者(アクルトゥルカ)
[装備]:アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険、ヴライの仮面@うたわれるもの 二人の白皇、龍亞のD・ボード@遊戯王5D's(搭乗中)
[道具]:基本支給品、丸太@彼岸島 48日後…、リコの花飾り×1@魔法陣グルグル、シャベル@現地調達、約束された勝利の剣@Fate/Grand Order、沙耶香の首輪
[思考・状況]
基本方針:殺し合いには乗らない。乗っちゃダメだろ常識的に考えて…
0:おじゃる丸と水銀燈を探す。銀ちゃんは、マジで見捨てそうだから大急ぎで。
1:とりあえず仲間を集める。ナルトとエリスに同行する。
2:クロエを探して病状を聞き出す。
3:マヤ……
4:DBの事は俺の考えが間違ってるとは思わないけど、あんまり後ろ向きになっても仕方ないか。
5:取り合えずアヌビスの奴は大人しくさせられそうだな……
6:フランはあいつ本当に大丈夫なのか?
※四大精霊王と契約後より参戦です。
※アヌビス神と支給品の自己強制証明により契約を交わしました。条件は以上です。
ニケに協力する。
ニケが許可を出さない限り攻撃は峰打ちに留める。
契約有効期間はニケが生存している間。
※アヌビス神は能力が制限されており、原作のような肉体を支配する場合は使用者の同意が必要です。支配された場合も、その使用者の精神が拒否すれば解除されます。
『強さの学習』『斬るものの選別』は問題なく使用可能です。
※アヌビス神は所有者以外にも、スタンドとしてのヴィジョンが視認可能で、会話も可能です。
※仮面(アクルカ)を装着した事で仮面の者となりました。仮面が外れるかは後続の書き手にお任せします。
[状態]:全身にダメージ(中)、疲労(中)、仮面の者(アクルトゥルカ)
[装備]:アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険、ヴライの仮面@うたわれるもの 二人の白皇、龍亞のD・ボード@遊戯王5D's(搭乗中)
[道具]:基本支給品、丸太@彼岸島 48日後…、リコの花飾り×1@魔法陣グルグル、シャベル@現地調達、約束された勝利の剣@Fate/Grand Order、沙耶香の首輪
[思考・状況]
基本方針:殺し合いには乗らない。乗っちゃダメだろ常識的に考えて…
0:おじゃる丸と水銀燈を探す。銀ちゃんは、マジで見捨てそうだから大急ぎで。
1:とりあえず仲間を集める。ナルトとエリスに同行する。
2:クロエを探して病状を聞き出す。
3:マヤ……
4:DBの事は俺の考えが間違ってるとは思わないけど、あんまり後ろ向きになっても仕方ないか。
5:取り合えずアヌビスの奴は大人しくさせられそうだな……
6:フランはあいつ本当に大丈夫なのか?
※四大精霊王と契約後より参戦です。
※アヌビス神と支給品の自己強制証明により契約を交わしました。条件は以上です。
ニケに協力する。
ニケが許可を出さない限り攻撃は峰打ちに留める。
契約有効期間はニケが生存している間。
※アヌビス神は能力が制限されており、原作のような肉体を支配する場合は使用者の同意が必要です。支配された場合も、その使用者の精神が拒否すれば解除されます。
『強さの学習』『斬るものの選別』は問題なく使用可能です。
※アヌビス神は所有者以外にも、スタンドとしてのヴィジョンが視認可能で、会話も可能です。
※仮面(アクルカ)を装着した事で仮面の者となりました。仮面が外れるかは後続の書き手にお任せします。
【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]顔面にダメージ(大)、精神的疲労(中)、疲労(中)、怒り、メリュジーヌに恐怖、強い屈辱(極大)、乃亜やメリュジーヌに対する強い殺意
[装備]『黄金体験』のスタンドDISC@ジョジョの奇妙な冒険、
こらしめバンド@ドラえもん、バシルーラの杖[残り回数1回]@トルネコの大冒険3
[道具]基本支給品、光の護封剣@遊戯王DM
[思考・状況]
基本方針:手段を問わず生き残る。優勝か脱出かは問わない。
0:馬鹿共を利用し生き残る。さっさと頭の輪は言いくるめて外させたい。
1:メリュジーヌが現れた場合はナルト達を見捨ててさっさと逃げる。
2:先ほどの金髪の痴女やメリュジーヌに警戒。奴らは絶対に許さない。
3:ゴールドエクスペリエンスか…気に入った。
4:キウルの不死の化け物の話に嫌悪感。
5:海が弱点の参加者でもいるのか?
[備考]
※参戦時期はダニーを殺した後
[状態]顔面にダメージ(大)、精神的疲労(中)、疲労(中)、怒り、メリュジーヌに恐怖、強い屈辱(極大)、乃亜やメリュジーヌに対する強い殺意
[装備]『黄金体験』のスタンドDISC@ジョジョの奇妙な冒険、
こらしめバンド@ドラえもん、バシルーラの杖[残り回数1回]@トルネコの大冒険3
[道具]基本支給品、光の護封剣@遊戯王DM
[思考・状況]
基本方針:手段を問わず生き残る。優勝か脱出かは問わない。
0:馬鹿共を利用し生き残る。さっさと頭の輪は言いくるめて外させたい。
1:メリュジーヌが現れた場合はナルト達を見捨ててさっさと逃げる。
2:先ほどの金髪の痴女やメリュジーヌに警戒。奴らは絶対に許さない。
3:ゴールドエクスペリエンスか…気に入った。
4:キウルの不死の化け物の話に嫌悪感。
5:海が弱点の参加者でもいるのか?
[備考]
※参戦時期はダニーを殺した後
【こらしめバンド@ドラえもん】
エリス・ボレアス・グレイラットに支給。
『西遊記』の孫悟空が頭にはめている輪「緊箍児」を模したような輪。
これを頭にはめ、禁止されていることをやろうとすると頭が締め付けられる。
音声認証で禁止する事を設定でき、設定した人物なら簡単に取り外せる。
エリス・ボレアス・グレイラットに支給。
『西遊記』の孫悟空が頭にはめている輪「緊箍児」を模したような輪。
これを頭にはめ、禁止されていることをやろうとすると頭が締め付けられる。
音声認証で禁止する事を設定でき、設定した人物なら簡単に取り外せる。
【賢者の石(憤怒)@鋼の錬金術師】
エリス・ボレアス・グレイラットに支給。
かつてキング・ブラッドレイに注入された賢者の石。
傷口などから注入し、石に打ち克つ事ができればその人間はホムンクルスとなり、
憤怒の固有能力である「最強の眼」を得る事ができる。
ただし、殆どの場合石の拒絶反応によって注入された人間は死亡する。
また、石に内包されるホムンクルスの人格に乗っ取られる場合があるが、
今回乃亜の手によって石の人格が表出するのは制限されている。
よって摂取した者の末路は二つに一つ、拒絶反応によって死亡するか。
それとも石に打ち克ち、その力を我が物とするかである。
エリス・ボレアス・グレイラットに支給。
かつてキング・ブラッドレイに注入された賢者の石。
傷口などから注入し、石に打ち克つ事ができればその人間はホムンクルスとなり、
憤怒の固有能力である「最強の眼」を得る事ができる。
ただし、殆どの場合石の拒絶反応によって注入された人間は死亡する。
また、石に内包されるホムンクルスの人格に乗っ取られる場合があるが、
今回乃亜の手によって石の人格が表出するのは制限されている。
よって摂取した者の末路は二つに一つ、拒絶反応によって死亡するか。
それとも石に打ち克ち、その力を我が物とするかである。
【城之内君の時の魔術師@遊戯王DM】
セリム・ブラッドレイに支給。
武藤遊戯の手から与えられた、王国編における城之内克也の切り札である魔法カード。
発動した際にその手のタイムルーレットを回し、
失敗した場合は使用者に疲労(大)の効果を及ぼす。
成功した場合、自軍と敵軍に時魔法 (タイム・マジック)を発動する。
時魔法が発動した場合敵の従えるモンスターカードは破壊される。
ただしこの破壊効果が適用されるのはマジック&ウィザーズのモンスターカードのみ、
正規の参加者や意志持ち支給品には破壊効果“は”適用されない。
ごく一部の参加者にはそれ以外にも時魔法の効果が及ぶ場合がある。
一度使用すれば三時間のインターバルが必要。
また、このカードが使えるのは成否を問わず五回まで。
五回しようすれば例え最後が失敗の結果に終わっても、ただのカードとなる。
セリム・ブラッドレイに支給。
武藤遊戯の手から与えられた、王国編における城之内克也の切り札である魔法カード。
発動した際にその手のタイムルーレットを回し、
失敗した場合は使用者に疲労(大)の効果を及ぼす。
成功した場合、自軍と敵軍に時魔法 (タイム・マジック)を発動する。
時魔法が発動した場合敵の従えるモンスターカードは破壊される。
ただしこの破壊効果が適用されるのはマジック&ウィザーズのモンスターカードのみ、
正規の参加者や意志持ち支給品には破壊効果“は”適用されない。
ごく一部の参加者にはそれ以外にも時魔法の効果が及ぶ場合がある。
一度使用すれば三時間のインターバルが必要。
また、このカードが使えるのは成否を問わず五回まで。
五回しようすれば例え最後が失敗の結果に終わっても、ただのカードとなる。
【スタンドDISC『ゴールド・エクスペリエンス』@ジョジョの奇妙な冒険】
糸見沙耶香に支給。
ジョルノ・ジョバァーナの使用するスタンド『ゴールド・エクスペリエンス』が内包されている。レクイエムに進化する事は乃亜のハンデによりできない。
テントウムシがモチーフの近距離パワー型で、触れた物体に生命力を注ぎ込み、そこから動物や植物といった生物を生み出す能力を持つ。
この能力を応用し、手や舌、内臓など部分的な体組織を他の物体から生み出し、これを移植することで肉体が欠損する程の外傷も治療が可能。
ただし、『ゴールドエクスペリエンスレクイエム』に進化する事は絶対にできない。
糸見沙耶香に支給。
ジョルノ・ジョバァーナの使用するスタンド『ゴールド・エクスペリエンス』が内包されている。レクイエムに進化する事は乃亜のハンデによりできない。
テントウムシがモチーフの近距離パワー型で、触れた物体に生命力を注ぎ込み、そこから動物や植物といった生物を生み出す能力を持つ。
この能力を応用し、手や舌、内臓など部分的な体組織を他の物体から生み出し、これを移植することで肉体が欠損する程の外傷も治療が可能。
ただし、『ゴールドエクスペリエンスレクイエム』に進化する事は絶対にできない。
【約束された勝利の剣@Fate/Grand Order】
マニッシュ・ボーイに支給。
アーサー王ことアルトリア・ペンドラゴンが振るう聖剣『エクスカリバー』
人々の「こうであって欲しい」という想念が星の内部で結晶・精製された神造兵装であり、最強の幻想(ラスト・ファンタズム)。
真名を解放することで所有者の魔力を光に変換し、集束・加速させることで運動量を増大させ、光の断層による“究極の斬撃”として放つ。
真名解放時に消費する魔力量はかなりの物であり、この事から魔力の乏しい者は真名発動しても不発に終わる。
マニッシュ・ボーイに支給。
アーサー王ことアルトリア・ペンドラゴンが振るう聖剣『エクスカリバー』
人々の「こうであって欲しい」という想念が星の内部で結晶・精製された神造兵装であり、最強の幻想(ラスト・ファンタズム)。
真名を解放することで所有者の魔力を光に変換し、集束・加速させることで運動量を増大させ、光の断層による“究極の斬撃”として放つ。
真名解放時に消費する魔力量はかなりの物であり、この事から魔力の乏しい者は真名発動しても不発に終わる。
106:贄【わたしのはじめて】 | 投下順に読む | 108:恋に堕ちて謎の中 |
時系列順に読む | ||
103:割り切れないのなら、括弧で括って俺を足せ | エリス・ボレアス・グレイラット | 120:メチャメチャ哀しい時だって、ふいに何故か |
うずまきナルト | ||
勇者ニケ | ||
ディオ・ブランドー |