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メチャメチャ哀しい時だって、ふいに何故か

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─────────ルーデウス・グレイラット。





「……………………………………………………………………………………え、」






△▼△▼△▼△▼△▼△▼




火影岩を目指し歩いていた時に鳴り響いた凶兆。
二度目の放送は、少年たちに大きな動揺を及ぼした。
おじゃる丸、水銀燈、セリム・ブラッドレイ。
この三名の名前が出た時、うずまきナルトとニケの心中に驚愕と慙愧と悔恨が渦巻き。
キウルの名前が呼ばれた時には、ディオ・ブランドーは納得と舌打ちで受け入れた。
だが、彼等は未だ幸運だった。何故なら元の世界の仲間は誰一人として呼ばれていない。
ここでミグミグ族の末裔の少女や、うちは一族の末裔の少年が呼ばれていれば。
最早事態は収集がつかないほど混迷を極める事となっただろう。
最悪の展開は回避できた。だがしかし、それで大団円という訳には当然ならない。
彼らの隣には今まさに、元の世界からの知己が呼ばれた少女がいるのだから。



「エ、エリス…………」



ニケが声を掛けようとして、言い淀む。
彼女がルーデウス・グレイラットに思いを寄せている、なんてことは。
この場にいる者全員にとって周知の事実だったのだ。
一番付き合いが浅く、エリスを良く思っていないディオですら知っている。
そして、その想いの丈がどれほど大きいのかも。
だからこそ、何と声を掛けていいのか分からない。
恐れていた事態が、現実のものとなってしまった。



「…………………………………………」



放送までは荒々しく騒がしかった少女が一言も発しない。
猛犬の様な気性は完全に沈黙して。
長い真紅の長髪で隣からは表情が窺えないまま、無言で俯いている。
少年たちもそれを眺める事しかできない。
今のエリスの姿は爆発寸前の爆弾のように危うく。
同時に、突けば塵になって風に運ばれて行きそうなほど、儚い物だったから。



「……………ナルト」



五分程経ってから漸く。
エリスは、この場で最も付き合いの長い少年の名前を呼ぶ。
その声は、痛ましい程に乾いたものだった。
表情も、魂が抜け落ちてしまったかのように平坦で、能面の面持ちをしていた。
少年たちが言葉を失う中、エリスはナルトに告げる。



「ごめん。私、やっぱり無理」



もしかしたら、とエリスも最悪の未来を想定してはいた。
でも、決して信じたくはなかった。どんなに強い者が相手だとしても。
ルーデウス・グレイラットが死ぬなんて。
誰かに、殺されてしまうなんて。あの強くて、賢くて、頼りになったルーデウスが。
名前を聞いた瞬間から、頭の中で得体のしれない気持ち悪さが脳内をぐるぐると巡る。
頭の中で蠢く昏いナニカ。それに名前を付けるなら、それはきっと。
────絶望と言うのだろう。
一度気づいてしまえば、抑える事は無理だった。体は絶望の奴隷になった様に剣を抜いて。
止めなければと思うけれど、同時に今堪えた所で意味は無いだろう。
今堪えた所で、絶対に後々抑えきれなくなる時が訪れるだろうから。
なら、今で良い。そう結論付けて、エリスは目の前の少年に切っ先を向けた。
そして一言、彼に要求を行う。





「私と、戦いなさい」




エリス・ボレアス・グレイラットの懇願にも似た言葉を、うずまきナルトは受け入れた。




△▼△▼△▼△▼△▼△▼




「おいッ!いいのかニケ!あの二人、本気で戦うつもりだぞ!」
「ん~?意外だな。お前が二人の心配するなんて」
「当たり前だッ!メリュジーヌや槍使いの女や金髪の痴女の様なマーダーはまだまだいる。
そんな時にあの女の決闘じみた真似に付き合ってどうする!?僕達三人で────」
「僕たち三人でどーすんだよ。エリスを殺すとかいうんじゃねーだろうな」
「………やむを得ない場合は、そうなる事も覚悟すべきだろう」
「却下」




折角の戦力を目減りさせたくないという提案は、一言で切って捨てられる。
だが、当然それで引き下がるディオではない。
脳みそが少なめのスカタンには話が難しすぎたかと考えつつ、考えを巡らせて。
知能が猿に等しいと見られる、眼前の少年を説得しようとした。




「……では、ニケ。君はエリスが此方の説得に応じると思うのか?
それとも、例え殺し合いに乗った相手でも話し合えば考えを翻すとでも?」



ディオは問いかけて直ぐに、そんな事は不可能だと吐き捨てた。
このバカは低能だからそれを理解していないのかもしれないが。
ドロテアがいい例だ。あの女ならニケなどナルト共々利用しつくし最後には捨てるだろう。
メリュジーヌだって、話して分かる女にはとても見えなかった。
煮ても焼いても食えない奴は必ずいる。というかディオ自身がまさにそう言った人間だ。
もしニケが軽々しく「そうだ」と言えばディオは彼を本気で蔑如するつもりだった。
だが、ニケは難しい顔で、ディオの指摘に対する自分の考えを述べた。



「………俺だって、そりゃ誰でも言って聞く奴だと思ってないさ。
中島みたいに乗ってないフリをしてて、気を付けないといけない奴がいるのも分かってる」



でも、とニケはそこで言葉を区切って。



「エリスはそう言う奴らとは違うだろ、どう考えても乗ってないフリとかできないじゃん」



ニケの返答に、ディオは言葉に詰まる。
彼自身、直情的なエリスにそう言った腹芸を行うのは不可能だろうと思ったからだ。
とは言え、だからと言って。エリスが説得に応じると思うのか。
今度はより強く両手を広げ大仰に、訴える様に、ニケへと言葉を投げかけた。



「わからん。けどナルトも俺達に言ってたろ?手ぇ出すなって。
そう言うからには何か考えがあると思うし、俺はそいつに期待したいね」



話を要約すると、あるかも分からないナルトの考えに期待と言うスタンスらしい。
ディオはそれを聞いて、勇者だ何だと宣っていたが、やはりこのガキはド低能だと苛立った。
ニケに負けず劣らず低能そうなナルトに、何が期待できるというのか。話にならない。
低能なら低能らしく、自分の指示に服従していればいい物を。
喉元からせり上がりつつあった罵倒の数々を、意識して抑え込む。
こんなのでも一応は自分が持つカード。メリュジーヌと会うまで浪費はしたくない。
なので苛立ちを押し殺し、三人で一気にエリスを制圧する正当性を教授してやろう。
そう思い話を切り出そうとした彼の言葉を遮る様に、ニケが問いかける。




「危ない奴、役に立たねー奴は例えついさっきまで仲間でも切り捨てる。
それが一番安全で、お前が考える通り賢いやり方なのかもしれないけどさ、でも……」



お前が怪我か何かで切り捨てられる側になっても、同じ事言えるか?
ニケはディオを真っすぐに見つめ、そう尋ねた。
普段ふざけてばかりの彼にしては、真剣な眼差しと声色だったが。
だからといってディオが納得できるかと言えば別の話だ。



「……論点をすり替えるな。僕はそんな仮定の話はしてない。
今、ここにある脅威の話をしているんだ。お前が何と言おうと……
エリスは、今の僕達にとって紛れも無い脅威で、今のうちに制圧するべきだ」



ニケの言葉を聞いた時、ディオが真っ先に思い浮かべたのはドロテアの顔だった。
放送で名前を呼ばれなかった、恐らくはキウルを生贄にして生き残ったであろう魔女。
彼女とは馬が合ったし、協力体制を築いてはいたが。
今はできれば会いたくない、それがディオの正直な心境だった。何故なら。
乃亜の手によって、ドミノという殺し合いを加速させるルールが追加されたからだ。
そうでなくとも、永沢を首輪目当てで自分に殺害させる事に躊躇のなかったあの女が。
ドミノなどと言う、弱者を切り捨てに更なるメリットが付与されてしまえば。



(恐らく、あの時ヤツの試験に合格した僕ですら………)



マーダーに奪われる前に殺されて、ドミノの引換券にされていた公算が高いだろう。
永沢は何の能力も持っていない上に、愚鈍だったから最初の生贄に選ばれたが。
モクバは首輪を外すために欠せない技術者である以上、次に生贄にされていたのは…
先ず間違いなく自分が切り捨てられていただろう。ディオはそう見ていた。
今はスタンドと言う力を得たものの、ドロテアは恐らくスタンドの事を知っている。
情報交換の折に、帝具というアイテムの他にスタンドの事を彼女は口にしていた。
頭に差し込めばスタンドという異能力を得られる、円盤に心当たりは無いかと。
であれば、ディスクを奪えばスタンドも奪えるという情報も彼女は知っているだろう。
異能力を得て安心するのは、あの魔女に対してはむしろ危険だ。
切羽詰まればどう動くか分かったモノではなく。とてもではないが、信用できない。
恐らくニケが言いたいのも、悪しきを切っても団結はなく、疑心を生むだけだとか。
そう言った類の主張なのだろう。それは広い視点で言えばディオも一理あったが……

とは言えそれはそれ、これはこれ。今のエリスへの対応を如何とするかはまた別の話。
エリスを三人で制圧すべきと言うディオの主張は、やはり強硬なもので。
訴えを翻すつもりなど毛頭なさそうな彼に対し、ニケは面倒くさそうに溜息を吐き。
じゃあこうしようと、一つの提案を持ち掛けた。



「先に一発当てられた奴が当てた方のいうことを聞く。これで行こうぜ」
「なんだと?」
「勝負でもしないと、お前どうせ納得しないだろ?
さっ!さっさとやろう。ナルト達の方が先に終わっちまう」



準備体操で身体を伸ばしながら、ニケはディオに勝負を持ち掛けてくる。
アヌビス神を抜く様子もなく、無手のまま。いつもの通りのアホ面で。
だが、ディオはその手に乗るかと吐き捨てた。
何故なら、彼の頭部には未だ戒めたるこらしめバンドが嵌められたままなのだから。
これを嵌めている限り、そもそも勝負など成立しない。それが彼の認識だった。





「よし、なら今は外してやるよ」
「……ッ!?き、貴様、そんな軽はずみに外して……ッ!」
「何だよ、お前にとっては願ったりの事だろうが。いいから、伸るか反るか早く決めてくれ」



ひょいっと事も無げにこらしめバンドを取ってみせるニケに呆気に取られるが。
すぐにディオは、これはチャンスだと思いなおした。
ここでニケに身の程を思い知らせれば、自分が今後のイニシアティブを握れはずだ。
自分が上で馬鹿(ニケ、ナルト)が下、それをハッキリ分からせ、この集団を牛耳る。
そうなれば、再びこらしめバンド等というものを嵌められる心配もない。
いや、今度はエリスに嵌めさせてやるのも意趣返しできっと面白いだろう。
その光景を想像して、ディオの口角が僅かに吊り上がった。



「いいだろう……僕はスタンドを使うが、ニケ、君はアヌビスを使わないのか?」
「いいよ、お前が相手だとこいつ手を抜きそうだし」
『テッ!テメー!何故わかった!?』
「………お前のそういう分かりやすくゲスい所、嫌いじゃないよ俺」



ニケは己の言葉の通り、背中のアヌビス神を抜く様子はなく。
ちょいちょいと右手の人差し指を動かしてディオを誘う。
どうやら、本気で無手のままゴールドエクスペリエンスに勝つつもりらしい。
その事実を受けてバカが、とディオは心中で何度目になるか分からぬ嘲りを発した。
自称勇者は、本気で頭脳がヌケ作な様だ。幾ら何でもこのディオを舐めすぎている。
どてっ腹か顔面にスタンドの拳を叩き込み、それを分からせてやろう。
獰猛な自己顕示欲求を滲ませつつ、ディオはニケと対峙した。



「では、行くぞッ」



対峙した瞬間、ディオは一方的に言葉を放ち、返事を待つことなくスタンドを現す。
彼は更に先手必勝と言わんばかりに地面を蹴り、ニケへと砂を巻き上げた。
貧民街の賭けボクシングによって鍛えた目潰しは、狙い通りニケの顔面へと向かう。
ニケはやはりアヌビスを抜く様子はない。勝った。ディオは勝利を確信する。
今から刀を抜いてもニケは間に合わないし、刀を使わないとリーチの差で勝てないためだ。
後悔するがいい、簡単作画のマヌケ面がァッ!と、興奮と共に、拳を振り下ろす。



「無駄ァッ!!!」



生意気な馬鹿餓鬼を分からせるべく、未来の邪悪の化身は高らかに叫び。
背中に立つ者の拳を、自称勇者へと叩き込む。
着弾まで計算外な事は何もなく、寸分の狂いなく。
黄金の拳は、ニケの頬へと突き刺さった。



「僕の、勝ちd───────ごぉッ!?」



勝鬨は、最後まで紡がれることはなかった。
ゴスッ!チーン、と。そんな間の抜けた音が聞こえてくるほど。
ニケの腹の辺りから伸びた丸太が、見事なまでにディオの股間を捉えていた。
脂汗が噴き出し、ぐりんッと少年の視界が白眼になるほど上へと動く。
その過程の一瞬で垣間見た。スタンドの拳を受けたはずのニケの顔が。
いつの間にか、上半身丸ごと人形(ハリボテ)に変わっていることに。
そこで漸くディオは悟る。スタンドが殴ったのは人形。
ニケ本体は一瞬で姿勢を低くして、攻撃をやり過ごしたのだ。
顔面を狙った目つぶしも、射線が高すぎた為当然効果は無い。



「ひきょー剣。お前の次の台詞はキサマそんな人形どこから出した……だ」


直後、支給品である丸太によって行われたニケのカウンターは見事決まった。
ガラ空きとなっていた、ディオの股間に。
股座を抑え崩れ落ちるディオを眺めるニケの表情は、どこか満足げだった。



「キ………キサマそんな人形どこから出した………!」
「それは企業秘密、そこもまた卑怯剣の卑怯な所なのだ」



なっはっはと軽い態度で笑うニケを見あげて、ディオの額に青筋が浮かんだ。
このままで済ませてなるものか、後悔させてやる。
勝負はニケの勝利だが、こんなカスに舐められたままで良い訳がない。
怒りのまま、ゴールド・エクスペリエンスの能力で、殴った人形に命を吹き込む事を試みる。
人形を蛇や蝙蝠など適当な動物へと変えて、帰巣本能によりニケに突撃させてやろう。
当初の目的も忘れて、プライドを護るべく復讐に勤しもうとしたディオだったが。
仕返しを阻む様に、彼の頭を締め付ける様な痛みが襲った。



「ぐぉおおおおお!?き、キサマ何時の間に………」
「さっき倒れた時。もう勝負はついたしな。
何も無しだとお前約束破ってエリスに攻撃仕掛けかねないだろ?」



ディオの頭には、先ほどまでと同じくこらしめバンドが嵌められていた。
股間の痛みで前かがみになり、警戒が疎かになった所を装着されたのだろう。
痛みに比例する様にバンドの締め付けは強くなり、ディオはのたうち回る。
締め付けが緩んだのは、締め付けに依る痛みがニケへの怒りを上回ってからだった。
満身創痍で横たわるディオを尻目に、軽い調子でさぁ見物しようぜとニケは宣う。
それを見て仕方なくここはニケの言う通りにするしかない、そう判断したディオは、憎まれ口の様に問いかけた。



「貴様……本当に言った通り上手く行くんだろうな…………!?」
「あぁ、勿論。そりゃお前の言う通り、上手くいく奴いかない奴はいるだろうけどさ
それでも俺は信じるぞ。ナルトとエリスはまぁ何とかいい感じに────」



勇者が、仲間への信頼の言葉を口にしようとしたその時。
何かを蹴り飛ばす様な、鈍い音が響く。
音の出所。それはエリスが、ナルトを蹴り飛ばした音だった。
相当な勢いで蹴られたのだろう、砂煙を巻き上げながら、ナルトは蹴り飛ばされていく。
それを眺めて、しばらく沈黙してから。




「……よし、ディオくん。ナルトがミスったら二人でエリスをとっちめよう」
「殺すぞ……キサマ………!!」





△▼△▼△▼△▼△▼△▼




大好きで尊敬している剣王ギレーヌに教えて貰った剣は、空を切るばかり。
当たるのは、胸の奥からこみ上げるモノに従って打った拳や蹴りだけ。
馬鹿みたいだと思った。こんな暴力(ちから)あったって、意味はないのに。
怪物(シュライバー)には敵わない。守ってあげたかった人はもういない。
ルーデウスは、与り知らぬ場所で死んでしまった。それなのに、自分はまだ生きている。
何のために?賢いルーデウスじゃなくて自分がおめおめと生き残っているのか。
どう考えても、回復魔法が使えるルーデウスが生き残っていた方が皆の役に立つのに。
分からない。何も。今、エリス・ボレアス・グレイラットは何のために戦っているんだっけ?
色んな分からないが渦を巻いて、でも、一番分からないのは─────



「何でよ……」



少女の目の前で蹲る、少年の事だった。
腹部に叩き込まれた回し蹴りの痛みに耐え、うずまきナルトは再び立ち上がる。
彼はニケとディオが小競り合いをしている時からずっと。
幽鬼の様に襲い掛かって来るエリスと戦い続けていたのだ。
振るわれる凶刃を躱し、しかしその後に続くエリスの拳や蹴りまでは躱せずに。
身体の至る所に痛々しい傷と痣を作りながら、今なお彼はエリスと対峙していた。
だが、この戦いにおいて、エリスにはどうしても分からない。不可解な点が一つ。
理解できないと言った顔と声で、彼女はナルトに尋ねた。



「なんで……なんで……っ!反撃してこないのよ!!」



エリスの言葉通り。
ここまでナルトはエリスの攻撃を躱すばかりで、一切反撃をしてこなかった。
攻撃も刀剣による致命になるものだけ躱し、それ以外は殴られても、蹴られても。
彼はエリスに攻撃しようとする素振りすら見せなかったのだ。
それが、どうしても分からない。何故、ナルトは無抵抗なのか。



「ホカゲになるんでしょ!こんな所で殺される訳にはいかないんでしょ!」



それなのに、どうして。どうして自分に付き合って殴られているのか。
どれだけ考えても道理に合わない。意味不明だ。
そんな悲鳴にも似た叫びをあげるエリスを前に、ナルトは口元を伝った血を拭い。
目の前の少女を静かに見据えながら、口を開いた。



「前に言っただろ、エリス。仲間を見殺しにして…火影なんかなれるかって」



語るナルトの眼差しは、とてもとても強い物だった。
絶対に揺らがない、強靭な意志を秘めた瞳。
その眼差しを前に目にした時は頼もしく思ったけれど、今の彼女にとってそれは毒で。
見つめられるほどに、心が軋んだ。
そんなエリスに、ナルトは有無を言わせない語気を伴いながら尋ねる。



「エリス、お前が優勝する為に殺し合いに乗るなら、俺も本気で止める。
でも、お前…本当に勝つ気でいんのか?本気で、優勝するつもりなのか?」
「………っ!?」




ナルトのその言葉は。
今のエリスの本質を捉えていた。



「俺はお前と戦わない。お前を…本当に独りぼっちにさせるわけにゃいかねぇってばよ」



──エリス・ボレアス・グレイラットは、既に現実を知ってしまっている。
もし、返り討ちにしたオールバックの少年や、インセクター羽蛾の様な参加者だけなら。
彼女も、迷うことなくルーデウスの蘇生を目指し殺し合いに乗っていたかもしれない。
だが、この島にはシュライバーや我愛羅、メリュジーヌなど……
彼女の力量を遥かに超える参加者が跋扈している事を知ってしまっていた。
その現実を前に、無邪気に優勝を目指せるほどエリスは愚かでは無かったのだ。



「黙りな、さいよ………」



震える声で、エリスは呟く。
自分すら半ば直視する事を避けていた脆い部分を突き付けられている様で。
これを否定されてしまったら、本当にどうしたらいいか分からないのに。



「俺は!お前の自殺に付き合うつもりはねぇッ!」
「黙れぇええええぇええええぇええええッ!!!」



弾ける様に駆け出し、抑えきれない衝動を叩き付ける様に刃を振るう。また躱された。
構わない。刃を放り投げ、ナルトが躱したタイミングに合わせて殴り掛かる。
腰の入った左フックが、ナルトの顔面に直撃。大きく彼の身体が傾ぐ。
だが、一発程度で今のエリスの激情が収まる筈も無い。



「アンタにッ!何がッ!分かるのよ!!
最初からッ!独りだったって言ってたアンタに!亡くす事がどんなに苦しいか……!」



殺し合いに優勝して、ルーデウスを生き返らせる。
遮二無二に戦って返り討ちに遭い、ルーデウスのいる場所に逝く。
何方を目的としていたのかは分からないけれど、ナルトの言う通り。
ああそうだ、きっと私は、死に場所を、死んでいい理由を求めていた。
ナルトはそんな私のことを見抜いていたけど、見抜かれたくはなかった。
この島で出会ったばかりの、数時間しか一緒にいなかったこいつに───!
行き場のない悲しみと、汲みつくせぬ絶望がナルトを打ち据える。



「あぁあぁあああああああああッ!!!!」



目にも止まらぬ右ストレートが、ナルトの顔面に再び着弾。
みしりという骨に罅を生じさせる感触が、拳へと伝わって。
そのまま歯を食いしばり、全力のインパクトを籠めて殴りぬいた。
ナルトの首から上は大きくのけ反り、後方へと吹き飛ばされていく。
────しかし。



「…シュライバーの奴と戦った時」




ナルトは、倒れなかった。
顔に痣を作り、先程より多く口の端から血を垂らしながらも、膝を折る事も、蹲る事も無い。
不動の大樹であるかのように泰然と、エリスへ向かう姿勢を保ったまま。
静かに、彼は告げるべき言葉を紡いでいく。



「セリムとお前が戦ってくれてなければ、俺は死んでた」



あの時、セリムと共にエリスが孤軍で奮闘してくれていたからこそ。
絶望的な戦況の中、彼女が膝を折らなかったからこそ。
後のナルトの復活と、鏡花水月の発動に繋がったのだ。
彼女がいなければ、ナルトは復活する間もなくとどめを刺されていただろう。
つまり、エリスはナルトにとって命の恩人であったのだ。だから。




「お前にとって俺は仲間なんかじゃねぇのかもしれねぇし…
実際、オレはお前の知ってるって言えることは殆どねーけどさ」



でも、自信もって言える事が二つある。
告げるナルトの表情は、やはり己に負い目を感じさせない揺らがぬ物で。
追い打ちを掛けようとしていたエリスの足と手が止まり、少年へと視線が惹きつけられる。
世界から、ナルトの吐く言葉以外の音が消失を成す。




「でも…エリスは悪い奴じゃねぇし。
俺はお前と仲間になりたいと思ってる。それだけは確かだ」




紡がれた言葉を聞いた瞬間。
色々な彩が混ざり合った感情がただ、こみ上げて。
わなわなと、震えた。言葉が上手く出てこない。


「本当に、何でよ……なんで………」


耐えられなかった。
自分は、そんな言葉を掛けられていい存在じゃない。
最後に残ってくれた、たった一人護りたかった人さえ守れなかった役立たずなのに。
今だって、自暴自棄になって暴れている自分のような子供が。
そんな言葉を掛けて貰っていいはずがない────、
しかしエリスの悲嘆と慟哭を、ナルトは一言で切って捨てた。
この考えを枉げるつもりは無いと。自分の信念を掲げる。
そう、例えエリス自身が否定したとしても。



「真っすぐ自分の言葉は曲げねぇ……それが俺の忍道だ」



────あぁ、
────こいつは本当にいい奴なんだな。
その言葉を耳にした瞬間、頭の中に自然に浮かんだのはそれだけだった。
彼の言葉を聞いていると、大切な人一人守れなかった、役立たずの狂犬でも。
まだ、生きていてもいいのかもしれない。そう思えた。だから。




「───ありがと、ナルト」



エリスはふっと笑って。
ナルトに対して、感謝の言葉を述べた。
彼女の感謝に対して、ナルトは無言のまま、しかし力強く頷く。
だが、まだ構えは解かない。むしろ逆。
ここで初めて、彼は術を発動するための印を汲む態勢に入った。
本番は此処からだと、彼も分かっていたからだ。



「うん……もう少しだけ、私に我儘に付き合ってもらうわ」



───やっぱり、アンタはいい奴ね。
心中でそう呟いて、エリスは羽蛾から譲渡された武装を掲げた。
インクルシオ。その名を呼ぶと共に、白亜の全身装甲が彼女の身体を包み込む。
自暴自棄の果てに命を捨てるのではなく、もう少しルーデウスに誇れる死に方をしよう。
ナルトの言葉のお陰で、そう思えた。
だが、まだだ。まだ彼らと一緒に行くにはまだ足りない。
今殺しておかなくてはいけない病巣が残っている。
乃亜の走狗となり、殺し合いに乗る──そんな選択肢は、此処で完全に殺しておくのだ。
だからエリスはインクルシオを起動し、刀を構えた。
自分自身反吐が出そうになる悪魔の囁きに、とどめを刺すために。




「行くわよ、ナルト───死ぬんじゃないわよ」
「あぁ───来い、エリス」




ぼん、と煙を上げて、ナルトの隣にもう一人のナルトが現れる。
分身の術。けど、その数はシュライバーと戦っていた時と違い一人だけ。
しかしエリスは舐められているとは思わなかった。
ナルトなりの勝算があって対峙している事に、もう疑いは無かったから。
恐らく素の彼の攻撃であれば、自分の纏っている装甲は全て弾いてしまうだろう。
そんな相手に、どうやって挑むつもりなのか。
エリスの心中の大半を占めていたのは、最早それだけだった。
────応え合わせをするべく、大地を駆ける。



「はぁああああああああああッ!」
「らぁああぁあああぁあああッ!」



エリスが駆け出すのに合わせて、ナルトも全力で地を蹴る。
仲間を止めるために、己の言葉を曲げぬために突き進んだ。
疾風となった二人は二秒と掛からず、その距離をお互いの手の届く距離まで縮め。
その瞬間に、エリスは手に握り締めた大業物を、ナルトへと向けて突き出した。
選んだのは突き。だが、剣王ギレーヌとスペルド族のルイジェルドの薫陶を受けた突きだ。
例え躱したとしても即座に彼女は剣先を滑らせ、刃はナルトを切り裂いただろう。
ナルトが、回避を選んだとしたならば。



「ぉおおおぉおおおおおああああああああッ!!!」



だが、ナルトの身体が僅かでも逸れることは無かった。
ずぶりと、エリスが握る和道一文字に肉を裂く感触が伝う。
ナルトが左手を突き出し、自分から刀に手の甲を貫かせたのだ。
そして、手を貫かれた痛みなど気にせず、咆哮と共に一気に距離を詰める。
不味い。直感が脳裏を駆けると、エリスはナルトの掌を切り裂こうと刀を振るう。
だが、なるべく切り裂く範囲を小さくするべく動かそうとした刀が停止した。


まるで何かに引っかかった様な感触だったが、事実彼女が感じた感触の通り。
和道一文字の刃は、ナルトが掌に集め圧縮したチャクラによって固定されていた。
チャクラを掌に集める作業は、彼にとっての十八番。
勿論数秒も保たない固定であるが、今は数秒もあれば十分すぎる!
それを裏付ける様に肉を貫かれながら突き進んだナルトの掌が、刀を握るエリスの手を捉えた。



「行くぜ、エリス」



握り締めた拳はエリスを離さず、決して逃がさない。
そして、照準を着けた標的に向けて、残った方の腕で作った超高等忍術を。
影分身が掌に集めたチャクラを圧縮した、うずまきナルトの切り札を。
決着の一撃を、躊躇することなく眼前の竜の残滓へと放つ───!



「螺旋丸────ッ!!」



突き出された、忍びの掌で高速回転するエネルギーは寸分の狂いなく命中。
着弾の瞬間、対するインクルシオの装甲は使用者を守ろうと堅牢な装甲の維持を行う。
だがしかし、貫通力に重きを置いた雷切、又は千鳥ならば兎も角。
敵の体内を突き抜ける“衝撃”こそ本領の螺旋丸に、インクルシオの防御力は意味を成さず。





「───強いわね、ナルト」





鎧に包まれた中で、何処か晴れやかにそう呟き。
エリスの意識が、鎧越しに突き抜ける衝撃によって刈り取られる。
決着は、一度の交錯で訪れた。




△▼△▼△▼△▼△▼△▼




インクルシオの窮屈な視界から解放され、大の字で寝転がって。
嫌になるくらい青い空ね。ぼやけた視界で天を仰ぎながら、エリスは小さく呟いた。
そんな彼女の隣に、寄り添うように座り込む影が二つ。





「エリス、お前が無理だって思うならそれでもいい。
俺達が戦って、乃亜ボコって、ルーデウスってのを取り戻す方法、見つけてやっからさ」
「そーそー…心配すんなって。乃亜何かに頭下げなくてもさ。
俺達でめでたしめでたしで終われる方法探して総取り。そっちの方がいいだろ?」





だから泣くなよ。

ナルトに加えてニケも、笑ってエリスに声を掛ける。
その言葉はとても暖かくて、眩くて。
信じたいと、そう思った。
だから、今迄涙から溢れていた塩水をごしごしと拭う。
涙を流すのはこれでお終いだ。
むくりと起き上がって、二人に返事を返す。




「……私の我儘に付き合わせて、悪かったわ」



───ねぇ、ルーデウス。
私と違って頭のいい貴方はどう思う?
こいつらなら、乃亜を、貴方を奪ったあの外道に勝ってくれるかな。
こいつらに、賭けてもいいかな。




「でも、お陰で吹っ切れたわ────もう大丈夫よ」




分かってる。
もう貴方はいない。私の無知と無力のせいで、貴方は死んでしまったから。
だからこの選択だけは、私は私の意志で決めないといけない。
そして、選ぶ道はもう決まっている。
どうせ自棄になって、適当に捨てようとしていた命だ。
なら、私は私を仲間と呼んでくれる人たちの為に使おうと思う。
こいつらなら、きっと貴方の仇を取ってくれるって、そう思ったから。
こいつらが作る結末なら、どんな結末でも笑って許せそうな、そんな気がしたから。
例えその結末を迎える時には、私はいないとしても。



「いやーお礼なんて良いさエリス。お前の笑顔と、
そして何よりパンツの一枚でも見られたら、それが何よりの報しゅおごおおおッ!?」



調子に乗ったニケを蹴り飛ばす。うん、これでもういつも通り。
もう涙は流さない。流すのは、この戦いが私達の勝利に終わって。
貴方ともう一度会えた時まで、とっておく事にする。

だから、もしもう一度出会えた時は。
ううん、出会ってから、私が貴方を今度こそ守れるくらい強くなったら。
貴方と釣り合う女になる事が出来たら。
その時は、私と家族になって下さい。ルーデウス。




△▼△▼△▼△▼△▼△▼




な?上手く行ったろ?
蹴り飛ばされてごろごろと転がった先で。
勇者ニケは、傍らに佇む金髪の少年に得意げに笑いかけた。



「……調子に乗るな。行き当たりばったりで、偶々上手く転んだだけだろう」



紳士的な振る舞いで猫を被る事もせず。
どこか苦々し気に、ディオ・ブランドーはニケに毒を吐く。
だが、当然そんな毒一つ気にする勇者ではない。



「おうよ。勇者ってのはいつだってしょぼい武器とはした金で旅に出るんだ。
自慢じゃないけど、行き当たりばったりさでは誰にも負けない自信がある!」
「本当に自慢にならんぞこのスカタン。第一、お前の何処が勇気ある者だ」




ディオの認識では、ニケは勇者と呼ばれる者のイメージからは程遠い。
勇者と言うのはもっと勇気があり、なおかつ爆発力を有した───
と、そこまで考えて不愉快な顔が浮かび、露骨に不機嫌な表情となる。
そんなディオの様子を見て、ニケは肩を竦めて減らず口を返した。



「よく言うぜ、お前の言葉の通りの勇者、お前ぜってー嫌いだろ」
「………余計なお世話だ」



ニケの言葉の通りだった。
勇気だとか友情だとか、そう言った物にディオ・ブランドーは価値を見いだせない。
それが生来の物か、それとも環境に依る物かは定かではないけれど。
それでもそういう人間なのだから仕方ない。
だから彼は情ではなく、実利を伴った事実だけを汲み取ろうとするが。
その視点から言っても上手く収まる所に収まった、そう評する他なかった。
エリスが下らない情にほだされてくれたお陰で、半ば失うと見ていた戦力が。
一先ずは今後も使えるだろうという所に着地したのだから。



(このお人好しどもをコントロールするのと、
ドロテアと裏切りを懸念しながら付き合っていくのと、何方が僕にとって得なのか……)



そんな考えが脳裏を過るが、しかし即座に首を振って棄却する。
どうせメリュジーヌと会った時が縁の切れ目になる連中だ。考えても仕方ない。
それにドロテアと行動を共にしても、お互い竜騎士を押し付け合う事になるだけだろう。
だから考えても仕方ない。何方になっても余り結果は変わらないのだから。



「まー、裏切るとか、裏切られるとか気にしてやってくよりさ。こっちの方が楽じゃん?」



能天気なニケの言葉を否定する語彙が咄嗟に出てこないのが、癪だった。



「つーわけでディオ。お前のスタンドでエリス達治してやって来いよ」
「結局それが目的か、この阿呆が」
「いいじゃん、お前もお前の力がどんなもんかは気になるだろうしさ。
頭の輪っか外してほしかったらきりきり働き給え、僧侶ディオよ」



誰が僧侶だ。
そう悪態を吐くが、確かにニケの言葉の通り。
この忌々しい頭の輪を外させるのを考えれば、エリス達に恩を売っておく必要がある。
ちっと舌打ちを一つ響かせてから、ゴールドエクスペリエンスを顕現させ。
支給品に書いてあった、生命エネルギーの活性化の実験を行おうとした時だった。



「あの………」



エリスの物ではない少女の声が響き。
声が聞こえた方へと一同は身構える。
そこに立っていたのは、傷だらけで、しかし強い意志を感じさせる真紅の瞳の少女だった。





△▼△▼△▼△▼△▼△▼




止めないと。
赤い髪の女の子と、額当てをした金髪の男の子が戦っていたのを見つけた時。
私はそう思って、止めに入ろうとした。
サファイアは無茶だと止めていたけど、でも、それでも止めたかった。
赤い髪の女の子は、泣きそうな顔で戦っていたから。
もう美遊みたいに、悟飯君みたいに。
戦いたくない人たちが、泣きながら戦うのを見たくは無かったから。




───俺はお前と戦わない。お前を…本当に独りぼっちにさせるわけにゃいかねぇってばよ。




でも、割って入ろうとした体は直ぐに動きを止めて。
そこから先は、二人の戦いに見入っていた。
今、割って入ってはいけないって、強くそう感じたから。




───でも…エリスは悪い奴じゃねぇし、俺はお前と仲間になりたいと思ってる。




男の子の、その言葉を聞いた時。
きっと私は、のび太君は。
美遊や悟飯君にもっと早く、手遅れになる前に。
そう言ってあげるべきだったんだ。
二人のやりとりを聞いて、胸が締め付けられる切なさと共に漸く気づく事ができたから。
そして私は、二人が和解するのを見届けた後、その場の人たちに話しかけた。
躊躇は無かった。時は私に寄り添って、一緒に蹲って悲しんではくれないから。
何より、私達ができなかった事をやり遂げたこの人たちなら。
この人たちとなら、今度こそできるかもしれないって、そう思えたから。




「私……イリヤスフィール・フォン・アインツベルンって言います」




だから、立ち上がろう。
もう一度、歩みだすために。





【一日目/日中/D-6 火影岩がそろそろ見えてくる地点】

【エリス・ボレアス・グレイラット@無職転生 ~異世界行ったら本気だす~】
[状態]:疲労(中)、全身にダメージ(小)、腹部にダメージ(中)、精神疲労(大)、決意
沙都子とメリュジーヌに対する好感度(高め)、シュライバーに対する恐怖
[装備]:旅の衣装、和道一文字@ONE PIECE、悪鬼纏身インクルシオ@アカメが斬る!(相性高め)
[道具]:基本支給品一式、賢者の石(憤怒)@鋼の錬金術師、リコの花飾り×1@魔法陣グルグル
[思考・状況]
基本方針:ナルト達を守って、乃亜に勝って、ルーデウスにもう一度会いに行く。
0:もう殺し合いには絶対に乗らない。ナルト達を守る。命に代えても。
1:首輪と脱出方法を探す。もう、ルーデウスには頼れないから。
2:殺人はルーデウスが悲しむから、半殺しで済ますわ!(相手が強大ならその限りではない)
3:ドラゴンボールの話は頭の中に入れておくわ。悟空って奴から直接話を聞くまではね。
4:私の家周りは、沙都子達に任せておくわ。あの子達の姿を騙ってる奴は許さない。
5:ガムテの少年(ガムテ)とリボンの少女(エスター)は危険人物ね。斬っておきたいわ
[備考]
※参戦時期は、デッドエンド結成(及び、1年以上経過)~ミリス神聖国に到着までの間
※ルーデウスが参加していない可能性について、一ミリも考えていないです
※ナルト、セリムと情報交換しました。それぞれの世界の情報を得ました
※沙都子から、梨花達と遭遇しそうなエリアは散策済みでルーデウスは居なかったと伝えられています。
 例としてはG-2の港やI・R・T周辺など。

【うずまきナルト@NARUTO-少年編-】
[状態]:掌に切り傷(治癒中)、チャクラ消費(小)、疲労(中)
[装備]:無し
[道具]:基本支給品×3、煙玉×4@NARUTO、ファウードの回復液@金色のガッシュ!!、
鏡花水月@BLEACH、城之内君の時の魔術師@DM、エニグマの紙×3@ジョジョの奇妙な冒険、リコの花飾り×1@魔法陣グルグル
ねむりだま×1@スーパーマリオRPG、マニッシュ・ボーイの首輪
[思考・状況]
基本方針:乃亜の言う事には従わない。
1:一休みしてから、我愛羅を探す。
2: 我愛羅を止めに行きたい。
3:殺し合いを止める方法を探す。
4: 逃げて行ったおにぎり頭を探す。
5:ガムテの奴は次あったらボコボコにしてやるってばよ
6:ドラゴンボールってのは……よくわかんねーってばよ。
7:セリム…すまねぇ
[備考]
※螺旋丸習得後、サスケ奪還編直前より参戦です。
※セリム・エリスと情報交換しました。それぞれの世界の情報を得ました。

【勇者ニケ@魔法陣グルグル】
[状態]:全身にダメージ(小)、疲労(小)、仮面の者(アクルトゥルカ)
[装備]:アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険、ヴライの仮面@うたわれるもの 二人の白皇、龍亞のD・ボード@遊戯王5D's(搭乗中)
[道具]:基本支給品、丸太@彼岸島 48日後…、リコの花飾り×1@魔法陣グルグル、シャベル@現地調達、約束された勝利の剣@Fate/Grand Order、沙耶香の首輪
[思考・状況]
基本方針:殺し合いには乗らない。乗っちゃダメだろ常識的に考えて…
0:……で、どーすっかな、これから。
1:とりあえず仲間を集める。ナルトとエリスに同行する。
2:クロエを探して病状を聞き出す。
3:マヤ、おじゃる、銀ちゃん………
4:DBの事は俺の考えが間違ってるとは思わないけど、あんまり後ろ向きになっても仕方ないか。
5:取り合えずアヌビスの奴は大人しくさせられそうだな……
6:フランはあいつ本当に大丈夫なのか?
※四大精霊王と契約後より参戦です。
※アヌビス神と支給品の自己強制証明により契約を交わしました。条件は以上です。
ニケに協力する。
ニケが許可を出さない限り攻撃は峰打ちに留める。
契約有効期間はニケが生存している間。
※アヌビス神は能力が制限されており、原作のような肉体を支配する場合は使用者の同意が必要です。支配された場合も、その使用者の精神が拒否すれば解除されます。
『強さの学習』『斬るものの選別』は問題なく使用可能です。
※アヌビス神は所有者以外にも、スタンドとしてのヴィジョンが視認可能で、会話も可能です。
※仮面(アクルカ)を装着した事で仮面の者となりました。仮面が外れるかは後続の書き手にお任せします。


【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]顔面にダメージ(中)、精神的疲労(中)、疲労(中)、怒り、メリュジーヌに恐怖、強い屈辱(極大)、乃亜やメリュジーヌに対する強い殺意
[装備]『黄金体験』のスタンドDISC@ジョジョの奇妙な冒険、
こらしめバンド@ドラえもん、バシルーラの杖[残り回数1回]@トルネコの大冒険3
[道具]基本支給品、光の護封剣@遊戯王DM
[思考・状況]
基本方針:手段を問わず生き残る。優勝か脱出かは問わない。
0:馬鹿共を利用し生き残る。さっさと頭の輪は言いくるめて外させたい。
1:メリュジーヌが現れた場合はナルト達を見捨ててさっさと逃げる。
2:先ほどの金髪の痴女やメリュジーヌに警戒。奴らは絶対に許さない。
3:ゴールドエクスペリエンスか…気に入った。
4:キウルの不死の化け物の話に嫌悪感。
5:海が弱点の参加者でもいるのか?
6:ドロテアとは今はもうあまり会いたくない。
[備考]
※参戦時期はダニーを殺した後

【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:全身にダメージ(中)、疲労(大)、決意と覚悟
[装備]:カレイドステッキ・サファイア@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3、クラスカード『アサシン』、『バーサーカー』(二時間使用不能)、『セイバー』(二時間使用不能)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、
雪華綺晶のランダム支給品×1
[思考・状況]
基本方針:殺し合いから脱出して───
0:皆を助けるために、目の前の人たちと協力したい。
1:雪華綺晶ちゃん……。
2:美遊、クロ…一体どうなってるの……ワケ分かんないよぉ……
3:殺し合いを止める。まず紗寿叶さん達を助けに行きたい。
4:サファイアを守る。
5:美遊、ほんとうに……
[備考]
※ドライ!!!四巻以降から参戦です。
※雪華綺晶と媒介(ミーディアム)としての契約を交わしました。

※クラスカードは一度使用すると二時間使用不能となります。
※バーサーカー夢幻召喚時の十二の試練のストックは残り2つです。これは回復しません。
のび太、ニンフ、雪華綺晶との情報交換で、【そらのおとしもの、Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ、ローゼンメイデン、ドラえもん】の世界観について大まかな情報を共有しました。




そして、少年たちが目指そうとしていた火影岩のその前で
うずまきナルトと同じもう一人の人柱力が、標的の存在に気づく。
索敵に出していたピジョットより、程近い地点で他の参加者の接近報告が入ったのだ。
フリーレンと呼ばれていた強者との戦いで負った傷も、チャクラも回復に至った。
戦闘に、何の支障も無い。
歓喜と戦意と殺意が、滾る。



「ク、ククククク………」



ほくそ笑む。
今の彼には、一つの予感があったから。
この先に居るのはきっと、自分が求めている相手だと。
自分が殺したい相手が、この先にいる。その確信があった。
だから彼は、歓喜と共にピジョットが旋回した場所へと、ゆっくり歩を進める。
己の存在を証明する為に。敵を殺す為に。ただ、我を愛する修羅であるために。




「待っていろ……」




人語を介せないピジョットの報告だ。
参加者がいた事は分かっても、それが誰かまでかは分からない。
だけれど、瞬間的に我愛羅が思い描いたのは一人の忍。
うずまきナルトがいると言う予感が外れるとは、微塵も彼は疑っていなかった。
それが何故かは、彼にも分からなかったが。



───1人ぼっちのあの苦しみは…ハンパじゃねーよなぁ…
「………ッ!?」



ザザッ、と。脳裏に知らない記憶が過った気がした。
既視感。白昼夢。予知。
そんな言葉の数々で表現される事象を、我愛羅は置き去りにしてただ進む。
どうでもいい。知らない記憶など、至極どうでもいい。
今の自分にとって重要なのは、この先に殺すべき男がいる。それだけなのだから。
予選で聞いたという、今はその程度の繋がりである筈の名を、笑みと共に少年は口ずさんだ。





「────うずまきナルト…………!!」





正史とは遠く外れた世界で。
二人の人柱力の道が、再び交わる。





【一日目/日中/D-6 火影岩前】

【我愛羅@NARUTO-少年編-】
[状態]チャクラ消費(小)、疲労(小)、殺意
[装備]砂の瓢箪(中の2/3が砂で満たされている) ザ・フールのスタンドDISC
[道具]基本支給品×2、タブレット×2@コンペLSロワ、サトシのピジョットが入っていたボール@アニメ ポケットモンスター めざせポケモンマスター
かみなりのいし@アニメポケットモンスター、血まみれだったナイフ@【推しの子】、スナスナの実@ONEPIECE
[思考・状況]基本方針:皆殺し
0:ピジョットが発見した参加者を殺しに行く。
1:出会った敵と闘い、殺す。フリーレンは特に殺したい。
2:火影岩の付近で身を潜め、うずまきナルト、奈良シカマルを待つ。来なければフリーレンを追撃する。
3: ピジョットを利用し、敵を、特に強い敵を殺す、それの結果によって行動を決める
4: スタンドを理解する為に時間を使ってしまったが、その分殺せば問題はない。
5:あのスナスナの実の使用は保留だ。
6:かみなりのいしは使えたらでいい、特に当てにしていない
7:メリュジーヌに対する興味(カオス)、いずれまた戦いたい
[備考]
原作13巻、中忍試験のサスケ戦直前での参戦です
守鶴の完全顕現は制限されています。



119:人は所詮、猿の紛い物、神は所詮、人の紛い物 投下順に読む 121:INSANE
時系列順に読む
107:ADVENT CHILDREN エリス・ボレアス・グレイラット 125:世界で一番暑い夏
うずまきナルト
勇者ニケ
ディオ・ブランドー
119:人は所詮、猿の紛い物、神は所詮、人の紛い物 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
085:Frieren the Slayer 我愛羅

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