オスカー・フォン・ロイエンタール(宇宙暦767年 - )は銀河帝国の軍人。原作
登場人物である。
1 外見
黒に近いブラウンの髪、逞しい長身、金銀妖瞳(ヘテロクロミア)の目を持つ。
2 略歴
2-1 前世
ラインハルトの旗下に集った艦隊司令官の一人。親友の
ウォルフガング・ミッターマイヤーと共に双璧と称えられる。同盟滅亡後、新領土総督に任命されるが、地球教及び
ハイドリッヒ・ラングの策謀によって、ラインハルトへの反乱を余儀なくされる。第二次ランテマリオ会戦での負傷によって死亡。
2-2 新版
宇宙歴794年の
第六次イゼルローン要塞攻防戦で善戦する。階級は宇宙軍少将。
皇太子派と違う系列。マールバッハ伯爵の甥。
宇宙歴795年の
第三次ティアマト会戦でも善戦する。この年の下旬に発足した
ローエングラム元帥府で副査閲監を務める。(34話)
宇宙歴798年の
第一次ヴァルハラ会戦時には
ラインハルト・フォン・ローエングラム宇宙軍元帥率いる国内艦隊で最精鋭の分艦隊を率いている。階級はおそらく宇宙軍中将。(58話)
宇宙歴799年には
ヨトゥンヘイム戦線の要衝ビブリス星系を一個分艦隊と二個装甲擲弾兵軍で防衛している。同盟軍上陸部隊は三週間で四度の攻勢を仕掛けたが、五重に敷かれた防衛線のうち二つを突破するに留まる。(64話)同年の
第二次ヴァルハラ会戦最終局面ではラインハルト直属部隊を攻撃した
モートン支隊を三個分艦隊で襲撃する。(69話)
宇宙歴801年2月の
ローエングラム大元帥のクーデター時、
ニヴルヘイム総監代行に就任する。この時階級は宇宙軍大将。(96話)
宇宙歴802年には上級大将に昇進している。穏健改革派に変わった
キルヒアイス宇宙軍元帥と対立している。(104話)
宇宙歴803年には
近衛兵総監を務めており、副首相の
シルヴァーベルヒ男爵と共に、保守派のキルヒアイス元帥、
アンネローゼに抵抗しているが劣勢は否めない。(114話)そして一〇月四日に保守派による平民に対する大増税に対し、シルヴァーベルヒ男爵と共に軍人給与カットと増税の撤回、貴族課税を有名無実化した免税特権賜与制度の廃止、クラウス神格化への批判、暴徒に対する妥協策などを上奏したことが、「不敬である」とみなされ、解任される。また、
オーベルシュタイン上級大将の中央復帰運動を展開したことも、解任の遠因になったとみられる。(116話)
宇宙歴803年10月、
ローエングラム大元帥のクーデター(
救国軍事会議のクーデター)後、救国軍事会議常任議員に任命される。また、宇宙艦隊副司令長官を務めている。その後、暴動鎮圧に向かう。ロイエンタールが姿を現した瞬間、暴徒は何も言わずに平伏した。(117話)
3 能力
前世においては、宇宙で五本の指に入る用兵家とされたが、彼の能力はそれにとどまらず、白兵戦技術においても
ワルター・フォン・シェーンコップの襲撃を凌げるほどに高い能力を有しており、また新領土総督としても柔軟で寛容、公平な統治を行い、旧同盟に蔓延っていた汚職や不正を一掃した。
4 性格
公平な性格から周囲の評価も高かったが、幼少期の経験から女性に強い不信感を抱いており、私生活は荒んでいた。
また、自己破滅的な気質を持つ傾向があり、陰謀もさることながら、彼が弑逆を決意したのはこの気質の影響も大きい。
最終更新:2024年03月04日 01:27