- 第十章 「迷走」
第1節 結界 -
- レオナールから”声”を受け、女神が帝国の海上要塞
に居ることを知ったカイム達。
だが、海上に浮かぶ要塞は結界で覆われ、周囲には
帝国の護衛艦隊が待ち受けていた。
レッドドラゴン - 「結界が張られておるな」
- レオナールから”声”を受け、女神が帝国の海上要塞
第2節 幻想の方船-
- 海上神殿に向かうからにはすべての結界等を破壊しなくてはならない。
女神フリアエの命を救うために一刻も早く要塞に向かえ!
レッドドラゴン - 結界等を破壊すれば、海上に近づけるぞ。
- ヴェルドレ
- 女神……おかわいそうに……
一体どこまで試練がつきまとうのか! - ヴェルドレ
- 海の上にも巨大な要塞を作るとは。
”天使の教会”はどこまでの……。 - アリオーシュ
- あははははっ! 光、光、光!!!
- アリオーシュ
- 虹色、菫色、群青色……あはははははっ!
- アンヘル
- お主には聞こえぬのか?女神の声(悲鳴)が
- レッドドラゴン
- あせるな。水の上では奴らも逃げ場所はあるまい。
- 海上神殿に向かうからにはすべての結界等を破壊しなくてはならない。
第二節 海鳴り-
- ヴェルドレ
- 早く女神を保護してくれ! 頼んだぞ。
- 要塞内が邪悪な波動で満ちている。
急いで女神フリアエの元へ向かえ!
ヴェルドレ - 女神はきっと祭壇に祭られているはず。
奥を探してくれ! - アリオーシュ
- 食べられないモノばかり……ちっ!
- レッドドラゴン
- 雑魚にかまうな。一気にいけ!
- 敵は邪悪な波動によって狂戦士と化しているようだ。
無駄に戦わず先を急げ!
レッドドラゴン - 空中要塞とまったく同じ造りのようだな……
- ヴェルドレ
- この者達の強さは尋常じゃない!
要塞の波動の影響か? - 邪悪な波動が更に強まってきたようだ。
契約者といえど、この敵は脅威!相手にするな!
レオナール - 潮の香りが……なんだか禍々しいです。
- ヴェルドレ
- この者達とまともにやりあっていては命がいくつあ
っても足らぬぞ。一刻も早く女神のもとへ急ぐのだ! - 急がないと女神フリアエは帰らぬ人となってしまう。
最上階へを目指せ!
レオナール - 女神が……急に”視”えなくなりました……
第3節 凪-
- 苦戦の末に帝国軍の艦隊を破ったカイム達。
海上要塞に侵入した彼らを待ち受けていたのは、ひっそ
りと静まり返る要塞内部だった。
ヴェルドレ - 女神の気配が薄くなってきておる! 急げ、カイム!
- 囚われの女神フリアエの命が危険にさらされている。
一刻も早くフリアエの元に辿りつけ! - レッドドラゴン
- 空中要塞とまったく同じ造りのようだな……
- レッドドラゴン
- 妙だな。……人間の気配がない。
- 敵の姿がまったく見えない……。
レッドドラゴン - 箱舟の行き先を知らぬまま乗り込むとは愚かな……
- 早くフリアエの元に辿りつかねば、世界は暗黒に包まれる事になる……。
レッドドラゴン - やけに静かだな。……”声”もしない。
本当にここに女神が? - ますます女神の気配が薄れていく。
走れ!
ヴェルドレ - この要塞には敵はおらぬようだ……。
- この階にも敵の気配が感じられない……。
ヴェルドレ - ひょっとしたら女神は……いえ、何でもありません。
- ヴェルドレ
- 女神はどこだあっ!!
- 苦戦の末に帝国軍の艦隊を破ったカイム達。
第4節 毒を食らわば-
- フリアエを救うため、無人の海上要塞をさまようカイム。
辿り着いた祭壇にはフリアエの姿は無く、レオナールは
絶望の声を上げる。
レオナール - 女神がいない!
- レッドドラゴン
- 「遅かったか……?」
- レオナール
- おぉ! 神よ……
- カイム
- ……!
- レオナール
- 私には視えます!
世界はもう……”再生の卵”出現の段階まで
来てしまった……女神はすでに…… - カイム
- …!!
- レオナール
- ……わかりました。
あなた自身お目でお確かめなさい。 - レッドドラゴン
- 「地獄には最後まで付き合わねばな。
……空中要塞へゆくぞ」
- フリアエを救うため、無人の海上要塞をさまようカイム。
第三節 神の意志-
- カイム
- ……!
- レオナール
- 空中移転……?
- レッドドラゴン
- 「遅かったか!?」