- セエレの祈
第1節 岩の道 - みんな僕の妹のマナを探しにこんな所まで来てくれたん
だ。ありがとう!でも本当はマナはお母さんに……
う、ううん。きっと見つかると思うよ!きっと!
- レオナール
- セエレ、ふざけているとあぶないですよ。
- セエレ
- ごめんなさい……
でも僕、本当に嬉しいんだ! - セエレ
- みんな、僕の妹をさがすために
ここまで来てくれて、ありがとう! - フェアリー
- なあなあ、無邪気でカワイイぼっちゃんよぉ!
エルフにいっぺん食われてきてください。マジで! - レッドドラゴン
- 「そっちへはゆくな!」
第2節 辺境の巨人- 僕、セエレ。
妹のマナを探していたら、突然空から帝国のマッドゴ
ーレムが襲ってきて……助けて!
- ヴェルドレ
- 今度はゴーレムか…… いったい帝国群はどれだけ
の駒を持っているというのだ? - ヴェルドレ
- ゴーレムをいくら倒しても奴らの付与魔術師が
再生してしまうぞ。まずは魔術師から倒すがよい。 - 帝国に操られているマッドゴーレムを倒せ!
レッドドラゴン - 手間をかけさせおって!
カイム、素早く済ませるぞ! - フェアリー
- まったく! なんであのガキは生き残るんだよっ。
ゴミのくせによぉ。
第3節 翻弄- 悪いゴーレムはカイム達がやっつけてくれたよ。
ありがとう、みんな!
それから僕達は妹のマナを探していたんだけど、その時
に空から敵がやってきたんだ。気をつけて!
- 地上での戦闘を嗅ぎつけ、またも帝国勢が集まってきたようだ。
帝国どもは一人残らず灰にしろ!
レッドドラゴン - こやつらはどこにでもわいて出てくる。小蝿のように
うるさい奴らだ。 - ヴェルドレ
- この場所は少々あやかしの風が吹いておる。
セエレの妹が見つかればよいのだが…… - セエレ
- 妹のマナは母さんによく叩かれていたよ……マナだけ
叩かれていたんだ。いつも…… - セエレ
- 僕は母さんに叩かれなかったぶん、マナの分まで
苦しまなくちゃ。 ね? - レオナール
- セエレ……そんなに自分を責めてばかりいては
よくありませんよ。 - レッドドラゴン
- 石を操る種族か……いくら逃げ隠れしようと、帝国に
利用されることにかわりはせんぞ。 - セエレ
- カイム! 地上にも敵がいるよ! 気をつけて!
- 地上での戦闘を嗅ぎつけ、またも帝国勢が集まってきたようだ。
第4節 友へ- 僕、セエレ。
妹のマナを探して、谷の深い奥地に来たよ。
でもなんだかゴーレムの様子がおかしいんだ。
だめだよゴーレム、しっかりして!
- ゴーレム
- 「ンガー、セエレ、シヌ、ハ、イケナイ」
- セエレ
- ん……ゴーレム? どうしたの?
- レオナール
- この声は何ですか? 一体どこから……?
- レッドドラゴン
- 「付与魔術師の呪文だ。
岩陰にでも 隠れておるのだろう」 - レオナール
- セエレ! ゴーレムのそばにいっては
危険です。彼はもう・・・・・・今までの彼ではない! - セエレ
- ……そんな!
- ゴーレム
- 「ウゴゴゴガガガガガガ……」
- セエレ
- 僕だよ。セエレだよ!
ゴーレム、しっかり!! - ゴーレム
- 「ンガガガガ……セエレ、クルナ」
- セエレ
- 僕を……殴っていいよ。
いっぱい、殴っていいよ。 - セエレ
- ゴーレム! 僕を殴れ!!
- フェアリー
- だっせー! 友達ごっこか? フヒャフヒャ。
- アリオーシュ
- ……
- ゴーレム
- 「セエレ! セエレ!?」
- セエレ
- よ……かった……
いつものゴーレムだ。
僕の……友達。 - レオナール
- ゴーレムが元に戻った!?
- レッドドラゴン
- 「ショック療法だ。
契約相手の身体を傷つければ、
己も傷つく事になる」 - アリオーシュ
- ふん、つまらないわね。
- レッドドラゴン
- 「付与魔術師は隠れるのがうまい。
気を引き締めてゆくぞ」
第5節 道程- 僕、セエレ。
ゴーレムは付与魔術師っていう悪いひとたちに操られて
いたんだ。これ以上、ゴーレムにひどいことをさせない
ように帝国の悪いひとたちをやっつけて!
- セエレ
- 僕はだいじょうぶだから。
ゴーレムを叱らないであげて! - ゴーレムを操る付与魔術師が、まだこの地のどこかにいるはずだ。
まずは魔法使いどもを蹴散らし、魔術師を誘き出せ!
ヴェルドレ - セエレ、そなたの妹はどこにおるのであろうな……
- セエレ
- マナをいじめる母さん、こわかった……
僕、本当はこわかったんだ。 - セエレ
- カイム! 誰かのことをぶっちゃイヤだよ。
泣かせるのは……ダメだよ。 - セエレ
- ゴーレムは操られているだけなんだ!悪くない!
魔術師を倒さなくちゃ! - セエレのゴーレムを惑わす魔術師が出現した!
一人残らず倒せ!
セエレ - 魔術師のせいで、ゴーレムたちが苦しがってるよ!
- セエレ
- 僕はだいじょうぶ。ゴーレムが一緒だもん。
- レッドドラゴン
- 利己的な愛と憎しみを受けて育った子供らに……
未来はあるのか? - セエレ
- これでこわいゴーレムたちもいなくなったね。
第6節 音の消えた場所- 僕、セエレ。
妹を探しているのに、どんどん敵が出てくるよ。
出ておいでマナ!こんなところにいちゃいけない!
そんな時、帝国のモンスターが僕の前に飛んできて……
次から次へと襲い掛かる帝国兵達。
奴等を根絶やしにしろ!
- レッドドラゴン
- こいつらはどこにでもわいて出てくる。
小蝿のようにうるさいヤツらだ。 - レオナール
- ”声”がありませんね。
こんなところに……
セエレの妹さんはいるのでしょうか? - アリオーシュ
- ……
- レッドドラゴン
- 「この悪環境のもとで人間が
生き残ることなど不可能だ」 - セエレ
- ……
- セエレ
- マナ! マナ!!
いたら返事をして!
僕だよ! セエレだよ!! - レオナール
- セエレ、気をつけてください。
まだこのあたりに 敵が……。 - (セエレさらわれる)
レオナール - 大変です! 早く追わなければ!
- フェアリー
- ウキャキャ。傑作! いつもいつも可哀想な
セエレちゃんは不幸を呼び寄せちゃいマスね。
厄介ものはさっさと死ね! ぺっぺっ、死ねっ!!
第7節 足跡なき誘拐- 僕、セエレ。
帝国のグリフォンにさらわれた僕は、コロシアムに連れ
てこられちゃったんだ。
助けてカイム!僕はここに居るよ!
- セエレの”声”はこの辺りから聞こえている。
眼前の怪物どもを蹴散らしセエレの元へ急げ!
アリオーシュ - あははははははっ! きれーい。
- アリオーシュ
- 私が助けたら……私のもの? いただける?
- レオナール
- 私が助けたら……? な、何でもありません!
- レオナール
- この辺りは怪物達の居住区です。
気をひきしめなければ……
- セエレの”声”はこの辺りから聞こえている。
第8節 新しい剣
- レッドドラゴン
- こんな狭いところでは飛べぬ。おぬしの足で進め。
- 己の力のみでコロシアムを守る門番から鍵を奪い、
セエレの元へ向かえ!
レッドドラゴン - あの建物に囚われているようだな。
- レオナール
- セエレ……どうか無事でいてください……
- フェアリー
- セエレちゃん、今度こそポックリ逝っちゃってると
いいですねー。うははははー!! - 鍵は奪った。
コロシアムの入り口に向かい、囚われたセエレを救え!
レッドドラゴン - どうやらあの子供はまだ無事なようだ。
カイム、人の為に剣を振るってみよ。
第9節- 僕、セエレ。
コロシアムで僕はモンスターたちの景品にされちゃった
んだ。いつも迷惑ばかりかけちゃう僕だけど、足手まと
いなんかじゃない!
- ゴブリン
- 今日の景品はいいのが入ったぞぅ。
人間のガキだ!
成長の止まった出来そこないだがな! - セエレ
- ひっく、ひっく。
ちがうよ……僕は出来そこないじゃない。 - セエレ
- 僕が大きくならないのは、いつか必要な
時がくるまで、ちからをためてるからなんだよ。
僕は”ちいさい勇者さま”なんだ……。 - ゴブリン
- うるせえ!
何おとぎ話みてぇなホラ吹いてやがる! - セエレ
- 本当だもん! お母さんだって
ゴーレムだって、そう言ってたんだ!! - ゴブリン
- ん! おめえが必要とされるときなんて
くるわけねーだろっ!
一生チビで足手まといのまんまだよっ! - ゴブリン
- コロシアムの景品になれただけ、ましだな。
- セエレ
- 足手……まとい……なんか……じゃ
ないもん! - (カイム空から降ってくる)
ゴブリン - ナンダオマエハッ!
- レオナール
- セエレを頼みましたよ。
- レッドドラゴン
- 「……ちょうど良い機会だ。
救うために剣を振ることを覚えてこい」
第10節 狂気のコロシアム- 次々と現れる凶暴な亜人どもを倒し、セエレを救い出せ!
- レッドドラゴン
- お前の力なら難なく倒せる相手だろう。
救うための剣を覚えるがよい。 - 黒きオーガ戦士が対決を申し込んできた!
レオナール - セエレ……どうか無事で……
カイム、しっかり頼みます! - 五人組のならず者兄弟が現れた!
セエレ - 助けて……マナ……母さん……
- 「美しき三姉妹」 が現れた!
セエレ - うっうっうっ……ごめん……なさい。
- コロシアムの門番が復讐に来た!
最強を名乗る赤き三人組が挑戦してきた!
セエレ - まだまだいるみたい! 気を抜かないで、カイム!
- 賞金稼ぎのオーが夫婦出現!
ゴブリン傭兵軍団の登場!
コロシアムの王者が御供を引き連れて登場した!
コロシアムに残る亜人度もがすべて 襲い掛かってきた!
ヴェルドレ - あのカイムが……誰かのために剣を振るとはな……
- コロシアムにいる亜人どもは全滅した。
奴らは何か残していったようだ…。
レッドドラゴン - どうだ? 人助けのために振るった剣の感触は。
第11節 感謝と怠慢-
- セエレ
- あぁ! ありがとう!
本当に、僕、もう……
ありがとう!! - レオナール
- セエレ……無事で良かったですね。
- セエレ
- ごめんなさい。
僕、みんなのジャマばかり…… - レオナール
- ……この悲鳴は!?
- レッドドラゴン
- 「番人フェアリーの断末魔だ。
……神殿の封印は3つとも壊滅らしい」 - レオナール
- 残るは、最終封印……女神のみ!?
- レッドドラゴン
- 「連合軍は最終攻撃を仕掛けるだろう。
我らもゆこうぞ。決戦の場、帝国領土へ!」 - セエレ
- あぁ……また僕……僕のせいだね?
僕が谷に行きたいなんて頼んだから
余計な回り道を…… - レッドドラゴン
- 「……反省という名の良い訳ばかり
していても、事態は何も変わらぬぞ」 - セエレ
- ……う、うん。わかった。
- レオナール
- セエレ、妹さんは……
- セエレ
- もういいんだ。
僕……あき……らめる。
それより、早くいかなくちゃ。 - レオナール
- ……
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