- アリオーシュの奇
第1節 「海蛇の苦悩」 -
- 砂漠の神殿の破壊を知ったカイム達は、残る海の神殿へと
向かう。
そこで見たものは、帝国軍の船団が何の罪も無い子供達を
海に棄てるという非道な行為だった。
レッドドラゴン - 「封印を守る者は大勢いよう。しかし最後
まで守り抜く者は少ない。急ぐのだ!!」 - レオナール
- あの悲鳴……なんとむごいことを……。
- レッドドラゴン
- 「小さき者を弱き存在と思うのはみな同じ。
ゆえに守るか?捨てるか?その違いよ。」 - レオナール
- こ、子供たちは!?
- レッドドラゴン
- 「封印を守ってから考えろ!」
- レオナール
- ……。
神聖なる神殿を侵す帝国ども。
これ以上の冒涜は許すな!すべて一掃してしまえ!
ヴェルドレ- 誘拐されたのち、無用になった子供達が
捨てられているのか……なんと酷い。 - レッドドラゴン
- カイムよ。急いで倒さないとあの女も子供達も
命が危ないぞ。 - アリオーシュ
- 美味しいモノはどおれ?
- レッドドラゴン
- まずは雑魚どもを一掃せねば、女も子供も
助けられぬ!急ぐぞカイム!! - ヴェルドレ
- エルフの子供達が多数。アリオーシュの心が乱れて
も仕方はない……か。 - アリオーシュ
- 子供……あたしの子供たち…… 待ってて……
今行くわ。 - ヴェルドレ
- アリオーシュ! アリオーシュ!
……まさか子供達を
- 砂漠の神殿の破壊を知ったカイム達は、残る海の神殿へと
第2節 「大好きな……」-
- レオナール
- 子供達は?
アリオーシュはどうしました? - アリオーシュ
- かわいい。かわいい子ども達……
もうだいじょうぶ。安心なさい。
私が守る……かわいい、かわいい…… - レオナール
- 血の匂い!?
- レオナール
- なぜです……?
アリオーシュ、あなたに子供はいないのですか!? - サラマンダー
- 殺された。
- ウンディーネ
- 帝国軍によって殺され、捨てられた。
こんな風に、血の海へと捨てられた。 - サラマンダー
- そしてこの先、子供を持つこともない。
- ウンディーネ
- 我々との契約に”子宮”を使ってしまったから。
- サラマンダー&ウンディーネ
- よって永遠の、混乱と孤独。
- レッドドラゴン
- 「……止まるでない。死にたくなければな。
ゆくぞ! 次は神殿だ!」
第3節 「漁火」-
- ウンディーネとサラマンダーにより、語られたアリオー
シュの過去。血塗られた過去は永遠に癒される事の無
い傷を彼女の心に刻んだ。
そんな中、海の上では封印の神殿が帝国軍により破壊さ
れようとしていた。
すでに神殿は帝国に襲撃されている。
もう猶予はない。一掃して神殿に急げ!
ヴェルドレ - 海の神殿は3つの封印のうちの重要な一つだ。
決しておとされてはならぬ。 - ヴェルドレ
- 封印の神殿は世界の秩序を護る要。
ゆめゆめ破壊されてはならぬ! 頼んだぞカイム! - ヴェルドレ
- 海上神殿に敵を入れてはならぬ! 死守するのだ!
- ヴェルドレ
- あぁっ! 封印が……封印が破られてしまった!
- ウンディーネとサラマンダーにより、語られたアリオー
第4節 「独り遊び」-
- 戦い虚しく、海の封印は破壊されてしまった。
次々と破壊される封印を前にレオナールは力を落とす。
レオナール - 神殿の封印は……?
- レッドドラゴン
- 「残念ながら、無に帰したぞ。」
- レオナール
- ……そうですか。
- アリオーシュ
- きれい。きれい、きれい……
- レッドドラゴン
- 「封印を作るも人間、壊すも人間。
愚かな独り遊びをいつまで続ける……?」 - カイム
- ……!
- レッドドラゴン
- 「心配するな。最終封印は無事だ。
今のところ女神の悲鳴は伝わってこない……」 - レオナール
- 私達の行動がまた後手にまわっては
目も当てられません。
早く砂漠へ戻りましょう!
- 戦い虚しく、海の封印は破壊されてしまった。
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