第三章 離反
一節
~ 大神殿 騎士団長の部屋 ~
- ジスモア
- ノウェ、貴様とは一度じっくりと
話をしてみたいと思っておった。いい機会だ。 - ノウェ
- どんなご用件でしょうか。
- ジスモア
- まぁ、そう固くなるでない。
せっかくの機会、下を湿らせ、言いたいことを
全部言え。そら、オローも好きだった清水だ。 - ノウェ
- ……いただきます。
- ジスモア
- しかし、貴様のその融通のきかない性格……。
オローとまるで同じよ。
さすが父代わりだっただけはあるな。だが……。 - ジスモア
- 余は好かんのだよ。
何事にも、強い力というのは……。 - ノウェ
- ……何だって?
- ジスモア
- まぁ落ち着け。まだ話の途中だ。
- ジスモア
- そう、三年前のあの時も余が差し出した清水を、
オローは出撃前にためらいもせず飲み干した
ものよ。……貴様のように。 - ノウェ
- ? 目が……目がまわる……。
あんた……まさか毒を!? - ジスモア
- おっと……もう効いたのか? 弱いな。
オローは隻眼の男と対峙するまで
持ちこたえたものだぞ。 - ノウェ
- それじゃ、あんたが父を?
いったいなぜ……? - ジスモア
- ふむ。絶対的な悪には目ざといくせに、
身近な者は無思慮に信じるなぞ、甘すぎるわ。
余はな、そういう甘い人間を見ると虫唾が
走るのよ。 - ノウェ
- ジスモア……絶対に許さない!
- ジスモア
- ぐうう、おのれ……。
貴様のどこに、そのような力が……。 - エリス
- 何事ですか、ジスモア団長閣下!
今開けます!! - エリス
- こ、これはいったい!?
ノウェ、あなた……。 - ノウェ
- 俺は……何者なんだ、エリス?
- エリス
- あなたがやったの……? なぜ!?
- ノウェ
- ……さよなら!
-
ジスモアに盛られた毒が体を蝕んでいる……。
急いで”大神殿”から脱出しろ! - 兵士
- 窓から逃げたぞ! 追え!
- ノウェ
- 早く……レグナのところに……
戻らない……と。 - ノウェ
- 体力を回復しながら進まないと
とても持ちそうにない……。 - ノウェ
- エリスが来なければ、たぶん俺は
ジスモアを殺していた……。 - ノウェ
- エリス……ごめん……。
- ノウェ
- お願いだ!
剣を退いてくれ!! - 兵士
- いつかやると思っていたよ。
薄気味悪い竜の子め! - ノウェ
- 俺はなぜ、あんなことを……。
割れを失って……それで? - 兵士
- 何が”救世主”だ。
ただの犯罪者じゃないか。 - 兵士
- ノウェ!ジスモア団長閣下に
許しを乞うのだ!! - ノウェ
- くっ……体に力が入らない……。
早くここから立ち去らないと……。 - ノウェ
- そこを通してくれっ!
- 兵士
- ま、待てよ! 事情が掴めない……。
ノウェ、おまえは本当に反逆者なのか? - ノウェ
- 俺はもう、ここにはいられない。
ジスモアが、ジスモアが……。
くそっ! -
躊躇している暇はない。
鍵を奪い、中庭からから脱出しろ!
敵の攻撃を防御するときに、タイミングよく□ボタンを押すと、
受けた攻撃を【はじき返す】ことができます。
はじき返された敵は、しばらく攻撃不能状態になるので、
確実にダメージを与えることができます。 - ノウェ
- 通してくれ……。
俺は…斬りたくないんだ! - 重装兵
- このまま逃げられると思うなよ!
- ノウェ
- もう俺に構わないでくれ……。
このまま行かせてくれよ! -
【中庭の鍵】を手に入れた。
-
中庭の扉に向かえ!
- ノウェ
- あの時、俺に何が起こったんだ?
もしかして……俺は……。 -
【中庭の鍵】を使った。
~ 大神殿 中庭 ~
- レグナ
- 騒々しいな、小僧。
何かやらかしたのか? - ノウェ
- レグナ……俺はもう、ここにはいられない。
- レグナ
- ……小僧と駆け落ちする趣味はないが
まぁ、よかろう。ここは儂には窮屈すぎた。 - レグナ
- なんだ、顔色が悪いな。
変な物でも拾うて食ったか? - ノウェ
- ……そこまで子どもじゃ……ないさ。
- レグナ
- 飛ぶぞ。つかまっておれ。