里村は生え抜き組のエースや。
鮫使う人も南方より里村先発の人のが絶対多いやろ?
そんでな、生え抜き鮫vsデフォルトオーダー蜥蜴っちゅー試合があったんよ。
試合は渋谷対里村の投げ合いで進んで行ったんや。
両方20球でスタミナ切れるやな。
初回は0-0のままや。
しかし2回の表、青柳の三安をきっかけにバント、バントで2死三塁のチャンスや。
そこでトップバッター大津に打順が回ってきた。
大津は迷うことなく初球を振りぬき、見事先制タイムリーや。
その後、藤代・中台・生駒に連打が出てこの回一挙3点を奪った。
その裏、里村はガルシアにヒットを打たれても梶山・脇坂・西森を打ち取って無失点で切り抜けた。
3回表、追加点がほしい場面やったが相手渋谷のフォークがことごとくいいところに決まり、三者凡退や。
さぁいよいよ大詰め最終回、球数に余裕はまだあった。いける。里村は確信しとった。
まずな先頭打者は渋谷や(なぜ代打出さないのという質問はCPU相手だと思ってください)
渋谷は気力で左中間の真ん中にヒットを放った。。
しかし次打者の倉科に右中間二塁打を浴びてしまった。
そして粕谷にもいやらしく三安を打たれて 無死満塁のピンチや。
しかし、監督は里村を代えんかった。次は今日芯にあたってない桐野やったしな。横変化が一番大きいエースの心意気に賭けとった。
しかしここで桐野の本髄・カット戦法が始まった。連続でカットカット。ボール球は見極められ、里村はスタミナが切れていたが、このとき捕手・古川は心に余裕があった。
「ここまでカットしてるのは狙ってるんじゃなくて、ただ単に芯に当たんないだけじゃないのか」
打たれる心配はない!どうせ次はカットできない球数に来てたからな、内野ゴロで打ち取れる。
そう思ってたんや。
そして自信を持って投じたカーブ。
監督は目を閉じた。「ゴツン」という鈍い音が聞こえてきた。
よっしゃ内野ゴロや!よくやった里村!そう思ったその時・・
打球は二遊間を抜けて行ってたんや。
え?え?と思ってるうちに渋谷、二塁走者倉科が連続生還。
一気に3-2と一点差に迫られてしまった。
一死一・三塁。
里村はうなだれとった。
詰まりながらもセンター前っていうアレや!経験者の方はわかると思うが。
あわてて大平に代えてガルシア敬遠、梶山は内野ゴロに打ち取ったがその時に粕谷が生還。
同点や。
脇坂は簡単に打ち取って、結局引き分けや。
勝てる試合を落とした・・里村は試合後、自責の念に駆られとった。
古川も、里村を代えんかった監督も、みんな茫然自失って感じやった。
情に惑わされて采配誤ったらいけんよ!勝てる試合も落とすことになるからな。
勝率いい人はきっとその辺もしっかりしとるんやろなぁ。
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