進角が変だ!

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そうなんです変なんです。

普通進角というのは回転数が上がるに連れて速くなっていくものなんですが、昨日装着したフルトラの点火時期を調節しているときに気がついたんです。

ちょっとここ2~3日の症状を振り返ってみます
(1)突然、吹き返しが多くなった。
(2)アイドリングが低いというかふらつく。
(3)バックファイヤーまでは出ていない。
(4)走り出すのがえらく困難。
(5)冷えている状態でアクセルを踏み込むと、失火?してまともに走らない
(6)暖まると普通になる。

ここ最近めっきり冷え込んできたのでキャブのセッティングがずれてきたのかなぁと
あまり気にしてなかったんですが・・・・

吹き返しやバックファイヤーの原因は 燃調や点火時期が主な物なんですが、もう頭からキャブだと決め込んでいました(実は これがいけないんですね~)
失火っぽい症状なのでプラグを見てみると通常ではあり得ない位真っ黒になっていました。
?? 
気温が下がると一般的には燃調は薄くなる物なんですが、薄すぎても失火するので、そのカーボンのせいだろうと無理矢理こじつけ、セッティングし直しです。

おかしい・・・ 
パイロット系、スロー系、メイン系、全ての系統を薄い方向、濃い方向に持っていって試してみたのですがまるで効果無し。
これは変だと言うことになって点火時期を確認してみました。

アイドリング状態で点火時期は上死点前10度前後・・・・バッチリです
ちゃんとアイドリングするのでスロットルを開けていきます。
「パスッパスッ」やはり吹き返します
点火時期は ・・・あれ?上死点後?

上死点マークよりも右側でタイミングライトが点滅しています。
もう訳がわかりません。
だって進角装置の構造上、点火時期が遅くなっていくなんて考えられません。
これはフルトラのせいかな?とも一瞬考えましたが、着ける前からこの症状は出ていたのでそれは無いと思われます。

今回ジッホルーさんから頂いたフルトラのセンサーはカム山を検知して、その信号をセミトラに送るだけの物なので進角には関係無いはずです。

こんな時は・・・敬愛する我が師匠K島さんに電話するしかない!
プルルル~~~ ガチャ
まぁ「あ、ドモドモK島さん実はですね・・・」
K島「あんまり難しく考えないでデスビでもバラしてみたら? 構造上あり得ないとは言っても現に進角が遅くなってるんだから点検するのが一番確実だよ」
まぁ「 なるほど!でも今仕事中だし・・・」
K島「いつもやってるジャン 何を今更」
ありがとうお師匠様。
何かが吹っ切れました!

早速バラし、目視点検・・・
ふ~む これだな

通常のシャフトです 
で、こっちが交換前の部品・・・

こんなにすり減っていました。
ノギスで測ったら1mm以上!
予備の部品と交換して進角具合を確かめますが、うん、確かに進角がマイナス側にふれるのが判ります。

エンジン始動時に何かの拍子でマイナス側に振れて、通常ならばそのまま回転数が上がり普通に進角していくんですが、回転数が上がる前に失火していたので、必要な回転数(遠心力)が得られずにエンストした。
おおなるほど!こう考えれば得心がいく。
いや、そう言うことにしておこう!(笑)
実際、組み直したらちゃんと回るようになったし、進角もきちんと進んでいる。
めでたしめでたしだ!

と、手放しでは喜べませんね。
今回のそもそもの原因はシャフトのグリス切れです。
普段の手入れがきちんと行われていれば、こんなに酷くなる前に気がついたはずです

それと 失火、吹き返しの原因を燃調だけと決めつけたのも良くありませんでした。
圧縮、燃調、点火。
この3つが揃ってはじめてエンジンが動くのです。

症状や異常が発生したときの状態、それに比べていつもの状態はどうだったか?
どんな形で発生したか、いきなり?それともゆっくりと?
そんな事を全体的に見て 一つ一つ原因と考えられる物を潰していけば機械は必ず直る物なんですね。
勉強になりました

おまけ
人間の目ってすごいよね
ほんの僅かの差が目視で判っちゃうんだからさ~

いえね、デスビシャフトのカム山のね高さの話なんだけどね。
あれって 山がさ、2個あるじゃない?何か微妙に高さが違うんだよねぇ。
もちろんノギスで測ったよそしたら0.5mmも差がありやんの。

あのサイズで0.5mmだよ?あたしゃぶち切れて床にたたき付けたくなったね。
そりゃさ、確かにさ、点火の角度さえ合ってりゃ 問題ないんだろうけどねぇ
FIATさん これってあんまりなんじゃない?




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