"賢邪王"ベルフェゴル


概要

分類 魔神・???
所属 (無所属)
異名 賢邪王
知能 人間並
属性
危険度 C
備考 元・魔王
魔王フルーレティの実姉
かつて地上の覇権を手にするべく、72の魔神を筆頭とする悪魔たちを率いてアースガルド大陸に現れた魔王。
旧支配者達を破り、代わって地上を支配していたが光の女神ラスタルとの激戦に敗れ、彼女によって封印されたとされている。
実妹にフルーレティがいるが、彼女を幽閉した張本人でもある。
非常に冷酷で目的のためには手段を選ばない性格だったとされる。

絵画などでは角を生やし、恐ろしげな風貌と毛むくじゃらの肉体を持つ女悪魔として描かれることが多い。

優れた魔法研究者でもあり、様々な新種の魔物や革新的なマジックアイテムを生み出した。
そのため『賢邪王』という異名でも知られている。




と、今日では伝えられている。
上記の伝承は概ねは事実だが、ラスタルには敗北したのではなく辛勝している。
ラスタルを倒し、復活を封じる呪いをかけることには成功したものの、ベルフェゴル自身も重篤なダメージを受けていた。
更に、何度も強烈な浄化の力に晒された後遺症で魔力や身体能力が人間レベルまで弱体化。
最早魔王として悪魔達を抑えつける力が残されていないと悟り、下剋上を恐れて雲隠れした。
彼女の軍勢もそのまま天使たちに敗れ去り、戦争には敗北している。

一命を取り留め、傷が癒えた後は魔族を騙って正体を隠して人間社会に紛れ、魔法屋を営む隠遁生活を送ってきた。
現在でも存命であり、ウルド王国南部の町に店を構え、「ベラ=フィール」と名乗って暮らしている。
腕利きの魔女として知られており、優秀な弟子を幾人も世に送り出してきた。
不老の存在であるため、数十年に一度、生活拠点を変えることで怪しまれるのを防いでいる。

実際の容姿はやや長身で、黒いウェーブロングヘアの若い女性。
人間に非常に近いが、白目部分は黒く(瞳はルビーのような赤)、側頭部からは羊のような巻角が生えている。

冷酷かつ合理を重んじる姿勢は周囲にナメられない為にそう振舞っていただけであり、素顔はズボラで奔放で面倒臭がりなダメ人間。
一方、魔法研究の類には強い興味を持つ研究者気質。要するにオタク。
人間社会での生活が長かった為、かなり温厚にもなっている。
学者や研究者、物作りに携わる職人等には種族を問わず敬意を持ち、逆に粗暴な者や戦闘狂の類が嫌い。これらは魔王時代から変わっていない。
魔王の座や魔界ムスペルヘイムに未練はなく、アースガルド大陸に骨を埋めるつもりでいる。


アースガルド大陸魔界ムスペルヘイムを合わせてもトップクラスの魔術研究者。
後遺症の影響で術の行使においては凡人の域まで劣化しているものの、理論や知識に関しては随一。
また、組織論、物理学、地質学、建築学、土木工学等の豊富な知識と技術も持っており、プロ手前のレベル。


元は魔界ムスペルヘイムの小領主の家の生まれ。
幼い頃から聡明かつ好奇心旺盛で、学術や魔術研究に没頭していた。
成長して領主の座に就くと軍政に尽力して統率力と練度を劇的に向上させる一方、研究者や学者の保護と教育にも尽力。
それによって整えた軍と開発される兵器の力で次々と周辺の勢力を撃破し、大勢力の一角に伸し上がった。
が、内部には更なる戦乱を求める声が止まなかったため、新たな侵略先として聖域(サンクチュアリ)を選び、軍勢を率いてアースガルド大陸に現れた、というのが実際の経緯。

技・魔法

アナイアレート
源魔術の一種。
物質の結合を破壊するエネルギーの奔流を発生させる。
最強の攻撃魔術の一つとされる。

他にも色々使えるらしい。

由来


「Belphegor(ベルフェゴル)」…七つの大罪の一つ、『怠惰』を司る悪魔で玉座は便器の形をしているとされる。古代モアブで崇められた神バアル・ペオルを前身とする。

タグ

最終更新:2025年06月28日 16:17