アースガルド大陸の悪魔
概要
魔界・ムスペルヘイムの
魔物たちの総称。
姿形、知能、生態、能力は非常に多岐に渡るが
「破壊」「背徳」「混沌」など一般的な認識において「悪」とされるものを好み、秩序を嫌う者が多い。
魔界・ムスペルヘイムと同様にその起源には謎が多く、悪魔たち自身もよくわかっていない。
「太古に信仰を失い、変異した神々とその子孫である」という説もあるがあくまで仮説の一つに過ぎない。
あらゆる能力の水準が高く、強大な力を持つ傾向がある。
反面、浄化や聖なる力に弱く、
神や
天使は天敵。
悪魔の階級
魔神
妖魔
圧倒的多数を占める一般の悪魔。下級悪魔。
下級とはいっても能力は全体的に高く、魔神にも比肩する力を持つ者も存在する。
聖域(サンクチュアリ)に召喚された際には本体が行くことができる。
悪魔召喚と契約
聖域(サンクチュアリ)から
魔術や
法術によって悪魔を
魔界・ムスペルヘイムから召喚することができる。
悪魔の召喚には悪魔側の同意が必須で、悪魔側の意向を無視した強制的な召喚はできない。
召喚の際には専用の術式を記した魔法陣などを用意するのが望ましいが、難易度を下げるもので必須ではない。
悪魔が召喚に応じると召喚者の前に召喚される。
この時点では『仮契約』と呼ばれる段階で完全には召喚されておらず、実体を持たない。
ここから悪魔と交渉し、悪魔の承諾を得ると『本契約』となり妖魔は完全に実体化、魔神の場合は分身が仮の実体を得る。
また、『仮契約』の段階では悪魔側は自分の意志で自由に
魔界に戻ることが出来る。
交渉の際には物品や生贄などの提供を用いることが多く、これは『供物』と呼ばれる。
悪魔の中には人語を話せず、動物程度の知能しか持たない種もいるがそういった悪魔には興味を持ちそうなものを見せれば「取りに行こう」という意識が働き、結果的に『本契約』が結ばれる。
アースガルド大陸では悪魔の召喚や契約は法的にも習慣的にも禁忌とされている。
こうした悪魔召喚を行う者は「デビルサマナー」、「ゴエティック」などと呼ばれ異端者として刑罰や私刑、差別の対象となる。
ただし
ウルド王国では比較的罰則や忌避感が緩く、逆に
ラケシス帝国では厳罰の対象になり、強く忌避されているなど国や地域によって差はある。
召喚された後に何らかの原因で契約が解除された悪魔は、新たに誰かと契約することもできる。
前と同じ相手とも問題なく契約できる。
烙印
『本契約』に成功すると召喚者と悪魔の身体の何処かに『烙印』と呼ばれる紋様が出現する。
これは召喚者と契約した悪魔同士以外には如何なる手段でも確認することはできず、召喚者が別の悪魔と契約中でも自分用のもの以外の烙印は見えない。
『烙印』のデザインは悪魔の種族によって大まかに決まっているが、詳細は個体ごとに異なり、その悪魔が誰と契約しても同じデザインになる。
『烙印』には
「悪魔の動きを封じる」、「別の相手との契約を妨げる」、「悪魔に生命力や魔力を提供する」、「能力の提供を可能にする」、「悪魔を魔界に送還する」などの効果がある。
これらは使役を円滑に行うためのものだが完全なものではなく、悪魔側の力量が勝る場合、無理矢理解除する
『契約破棄』が可能。
そのため、自分より強力な悪魔との契約は非常に危険(召喚者側が任意で解除することもできる)。
烙印の効果により悪魔側が複数の相手と契約を維持することはできないが、召喚者側は同時に複数の悪魔との契約が可能で理論上は上限もない。
ただし、複数の悪魔と契約すると1体辺りの『烙印』の効力が弱まり、それだけ悪魔側から『契約破棄』され易くなる。
悪魔か召喚者のいずれかが死亡する、『契約破棄』される、悪魔が魔界に送還されるなどすると契約が解除されて『烙印』が消え、それまでに使用した『烙印』の力に応じた魔力が悪魔に注がれて悪魔の能力が永久的に強化される。
この強化が悪魔側が召喚や契約に応じる最大のメリットである。
強化が行われる条件が「自分が生存している状態で契約が解除された時」なので、召喚者の寝首を掻こうと目論む悪魔も珍しくない。
妖術
契約中の悪魔は召喚者に自分の持つ技能や能力を会得させることもできる。
悪魔から得た能力は『妖術』と呼ばれ、炎を吐いたり石化の魔眼を使ったりと種を超えた能力も行使可能。
会得した『妖術』は契約が解除された後でも引き続き行使可能。
最終更新:2025年06月08日 11:37