木内達也

きうち たつや

今は無きゲームメーカーのデータイーストに所属していた作曲家。
ゲーマデリック発足前は「KIWCH」、発足後は「MR☆K」「nmRtK」などの別名義を使っていた。

データイーストには1987年4月に入社。判明しているサウンドメンバーでは最古参のうちの一人で、担当作品数も多い。
サイコニクス・オスカー』が氏のゲームミュージック第一作目だったとのこと。
同じゲーマデリックのMAROこと吉田博昭氏とも縁が深く、氏をして「ゲーム業界No.1ラッパー」と言わしめた 。*1
事実、『クルードバスター』ではファンキーに声ネタを散りばめ、アルバム『RAP á de LIC』ではほとんどの曲で
作詞を担当、また自身のラップを披露した。この路線のスタイルは『ダンク・ドリーム』で一つの完成形を見せたが、
ゲーマデリック楽曲群のファンキーなヒップホップの一面を開拓した人物として欠かせないメンバーだったと言えよう。
しかし、作中の具体的な担当曲や、曲名が判明していない作品の担当が多いことは悔やまれる。
アレンジ制作にあたっては、既にゲームの外側にある音楽として「ゲームに使われていないゲーム音楽」を作ることを
信念としていた *2 ようで、原作の雰囲気を拡大解釈した大胆な (原形にこだわらないとも言う) 制作を行った。

なお『オスカー』担当時点で自身の劇団 PPP'S を主宰しており、演劇にも造詣が深かった模様。
メーカー同士の縁もあったようで、1990年8月25日に日本青年館で行われた ZUNTATA LIVE の脚本を手掛けた *3 ほか、
劇団 PPP'S もゲストとして ZUNTATA LIVE にパフォーマンス出演した。*4
また、電撃ネットワークのメンバーとして音楽を担当していたこともある模様。*5 *6

2013年2月のゲーマデリック復活の際には参加していたが、SPINOUTS 2014を最後に脱退している。

担当作品の一例



代表的な曲

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最終更新:2025年05月26日 17:23

*1 サンダーゾーン サントラブックレットより

*2 デリシャスセレクション ブックレットより

*3 reZonance world ~ZUNTATA 30th ANNIVERSARY~ ブックレット reZonance talkより

*4 ZUNTATA LIVE ブックレットより

*5 RAP á de LIC ブックレットより

*6 電撃ネットワークの結成が1990年1月なので、データイーストと並行しての活動か