ID

アイディー


作中世界での個人認証システムの総称。正確には根源的信義の証明(イラー・ドグマ)で、作中では単にIDと呼んでいる。
身分の証明は一つ残らず電子化がなされており、IDが無ければ自販機を使うことすら、日々の買い物や都市間の移動、各種インフラを使用することができない。

立場や場所によって身分証明は複雑化してくる。小国や辺境の民は小型のチップを皮下に埋め込む程度だが、大国の公民は指紋認証、網膜認証、ナノマシン注射などよる完全な管理体制に置かれている。
龍の聖櫃のような辺境星では、一時的な身分証明(数日間程度)には爪ほどの大きさのチップを飲み込む程度で事足りる。
兵器の類も規定のIDが無ければ使用不可能で、他国の武器を鹵獲利用するという真似は基本無理。つまりアリヤコウハなどの特殊能力者か専門のハッカーの助けがないといけない。

表向きはテロを始めとした犯罪抑止のシステムだが、実態は劫波に情報を送るためのものである。
IDは誰がいつ何処で何をしたのか、その行動から分析された性格や、遺伝情報など、人生の全てを劫波に喰わせる情報として送信する。軍人の場合は、そこに使用した武器などの情報も加わり、それらを総合的に解析すればアヴァターラの予想も不可能ではないとされる。

時輪石の使用により発生する粒子障害は問題化しているが、大半は場合は国家に忠誠心があれば問題なくデータは届く(仲間同士なら粒子障害を突破可能)ため、反乱分子の炙り出しすら可能になった。

アリヤの胸にはパトロンによって専用IDが埋め込まれており、バイオリズムから心理状態、何処で何をしているかまで筒抜けになっている。

一部の特殊部隊しか例外的にIDを登録しないことを許されず、そもそも違法にIDの監視網から逃れる方がデメリットが多いため、わざわざID登録しない人間はまずいないだろう。


備考

IDは身分証明書(Identity Document)の略語だが、本作では違う言葉の略。

イラー(ilah)は「神」を意味するイラーハからか。アッラーフの語源で「唯一絶対の神」という意味とは異なる。
またインド神話には牛乳やバターの供物が神格化されたイラーという女神がおり、イラーは「栄養」を意味する。

ドグマ(dogma)とは「宗教や宗派における教義」や「独断的な説」という意味を持つ言葉で、元はギリシア言語の意見や決定を意味していた。


関連項目



コメント

  • セッ○スしてるのもバレバレなのか -- 名無しさん (2022-08-15 12:06:42)
  • イラーが栄養or供物だから直訳して供物の教義ってところかね?まぁシンプルに劫波の餌って言っちゃっていいんだけど… -- 名無しさん (2022-08-16 09:36:11)
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最終更新:2025年07月10日 21:39
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