≪関連人物≫
「セージに本当の意味で生きてほしい。願っているのはそれだけなんだ」
何も生きながらに悪鬼羅列になる事はない。死んだ後でも充分すぎるし、その前の日の光の下でやれることがある筈だと己の声と拳で訴える剛蔵。その言葉に対し嘲りを込め、拳と共に返答する聖十郎。
「―――く、ふふ、ははははは。寝ぼけた事を」
「生きるということに、嘘も真もあるものか……!」
鬼畜外道の道を選んででも、ただひたすらに自分が回復する方法を追い求めた
柊聖十郎の人生観がこの台詞に現れているといえる。
≪関連人物≫
相州戦神館學園万仙陣にて、信明が作中何度か口にしている矜持であり、そして夢である彼が最後に残した言葉の一つでもある。
相互理解の
協力強制が成立した事により、
信明の急段によって癒されていく自らの肉体。その癒しを受けながらもかつてない敗北感を味わう彼女。
先代の
逆十字達、
柊聖十郎や
緋衣征志郎であったなら、他人に救われる事を拒絶していただろう。悪党として鬼畜を貫き果てていったに違いない。
「私は弱い」
「いいや、君は強いよ。なぜなら最終的に生き残るという目標を達成する事が出来たんだから」
より邪悪だから?戦闘能力が高いから?悪党として、鬼畜を貫き魅力的だから何だというのだ。それで受け取る拍手喝采など一片の価値もないと信明は言う。事実それらを貫いた結果彼らは愛に敗北し、死病に冒されたまま憤死という末路を辿った。
ならば逆十字の呪いから開放され、未来を掴んだ南天が敗者であるはずがない。奇しくも初代の逆十字が言った言葉を彼は口にする。
「そうだろう?だって、生きることに嘘も真もあるものか」
その言葉を残し、救済者は笑顔と共に光の中へと消えていった。
コメント
- 「悪党を貫いたから、それがなんだ?」っていうこの台詞は悪役が人気出る正田作品や、改心せず悪を貫いて死んだ悪役に対する凄まじい皮肉な気がする。ノブさんマジぱねぇっす -- 名無しさん (2015-07-29 04:19:52)
- 童心「お主がそう思うのならばそうなのであろうな」 -- 名無しさん (2015-07-29 04:50:09)
- (.•.)「俺は一人になれたから満足だぜ?」 -- 名無しさん (2015-07-29 04:55:21)
- どこぞには最後まで自分を貫いて万歳三唱しながら逝った奴がいるらしい -- 名無しさん (2015-07-29 06:31:30)
- ↑↑波旬さん、随分天眼がでかくなってますね。目の病気ですか? -- 名無しさん (2015-07-29 08:22:49)
- 同じ言葉だけど発言者と使う場所によって効果が違う。いいよね。 -- 名無しさん (2015-07-29 09:46:55)
- セージと同じ台詞を言ったのは偶然なのか、八命セージの影響があったのか・・・ -- 名無しさん (2015-07-29 10:08:27)
- 悪を貫き最終的に運命に屈したセージと悪を貫ききれずしかし最終的に死を乗り越えた南天とで凄まじい皮肉を感じる。これは確実に狙っただろう -- 名無しさん (2015-07-29 12:38:28)
- メタ的にもセージは悪役キャラとして魅力を見せたけど肝心の目的が果たせず、南天は貫けはしなかったが悪役、ヒロインの魅力を見せた上に目的果たしたんだからそりゃ先代越えだわ -- 名無しさん (2015-07-29 13:40:05)
- 悪を貫いて死んだキャラは人気が出るけど、それってつまり救いようや改心の余地すらない邪悪って事だからなぁ。そりゃそんな事が自慢になるわけないという いや、外道キャラ好きだけどね -- 名無しさん (2015-07-29 13:50:03)
- (゚∀。)y─┛~~ <より頑張ったから?戦闘能力が高いから?英雄として、正義を貫き魅力的だからそれが何だ?救われてくれよ。おまえは幸せになるべきだ -- 名無しさん (2015-07-29 13:52:15)
- (∴)「愛するということに、嘘も真もあるものか」 -- 名無しさん (2015-07-29 17:21:45)
- 外道キャラって扱い難しいよね……初登場時は新鮮で小気味いいけど話が長引くとただのウザい奴になってくる。特に主要キャラの場合。でも改心したらしたで何か萎えるというジレンマ -- 名無しさん (2015-07-29 21:41:10)
- 個人的にはうざくても盛大にm9できればいい。それか愛され系に昇華する -- 名無しさん (2015-07-29 23:15:44)
- ↑あ、盛大にの前に”最後に”を追加で -- 名無しさん (2015-07-29 23:17:15)
- セリフ少し間違ってるよ。「そうだろう。だって、生きることに嘘も真もあるものか」が正しい -- 名無しさん (2015-07-29 23:22:29)
- 浮上。作品をまたいだリフレイン台詞やシチュっていいよね -- 名無しさん (2015-07-31 13:19:35)
- 銃夢で似たようなのあったなぁ、生きるのに理由なんて必要ないとかそんなの -- 名無しさん (2015-08-06 22:47:09)
- もしや神野がセージ大好きだったのは信明がセージ大好きだったからなのか? -- 名無しさん (2015-08-09 04:49:31)
- 天使状態でもラブだから完全に個人の好感度じゃないかな? -- 名無しさん (2015-08-09 05:36:52)
- “神野”は集合無意識の悪魔の概念である“神野”と、黒化ノブが混じってるからなぁ。たぶん両方逆十字に好意を持ってたんじゃない? -- 名無しさん (2015-08-10 10:17:05)
- ノブがセージ好きというのはちょっと違うと思う。執念は凄いが性格は反吐が出るって言ってるし、最終的には逆十字の生き方そのものを完全否定してるわけで -- 名無しさん (2015-08-22 00:54:37)
- なんだかんだで悪魔の諧謔か愛かの違いはあっても神野とノブの逆十字への結論は“誰かの手を取れるようにならないと救われないよ”で一貫してるな。 -- 名無しさん (2015-08-23 00:27:05)
- よくよく考えるとコレも吐き気を催すレベルの悪党が使う台詞じゃなかったりする(笑)しかも重みが段違い -- 名無しさん (2015-12-09 19:51:05)
- 悪党を貫くような奴より、改心したキャラの方がいいと言い切る例って地味に珍しい気がする。流石ノブやでぇ -- 名無しさん (2016-02-11 08:56:44)
- なんだってこう、戦真館の悪党共はヒーローの台詞が似合うのか… -- 名無しさん (2016-02-11 11:17:04)
- ↑2改心なんて糞、悪を貫く悪役サイコーは創作のキャラとかに対する考え方だからなぁ。ノブはその辺考えがしっかりしてると言うか -- 名無しさん (2016-02-11 20:03:50)
- 悪役の永遠の課題だな。そりゃ道徳倫理的には改心した方が良いに決まってるけど、改心しない悪っていうのも一本芯が通っていて一周廻ってカッコイイと思わせる事が出来る。こればかりは物語の方向性によるなぁ -- 名無しさん (2016-02-11 22:19:59)
- ↑道徳倫理って概念は人間が持ってる精神性だから物語の作者が悪役を人間として扱ってるなら(機械とか異星人とかその出自に問わず)改心した方がいいのかもしれない。逆に人間じゃないって作者が考えてる悪役なら悪魔みたいな人外だろうが心身共に人間だろうがその出自に問わず改心しない方がいいのかなって思った -- 名無しさん (2017-02-26 14:40:05)
- (≖‿ゝ○)「ぶっちゃけ役者も舞台装置。望む歌劇となるならば瑣末事である」 -- 名無しさん (2017-02-28 19:05:04)
- 自分の事を好くとか嫌うとか、そんな事関係なく相手の精神を奮わせて力を与えるセージは凄いね! -- 名無しさん (2018-12-26 22:22:20)
- 無惨様「ほんそれ」 -- 名無しさん (2018-12-27 23:37:50)
- 生きる事に噓も真もあるものかのこの理屈で人間賛歌に行き着けば盧生に到達できそうだけどなぁ -- 名無しさん (2019-02-18 09:11:25)
最終更新:2019年02月18日 09:11