トールギスIII

トールギスIII
TALLGEESE III
登場作品 新機動戦記ガンダムW Endless waltz
型式番号 OZ-00MS2B
全高 17.4m
重量 8.2t
所属 プリベンター
武装 バルカン
ビームサーベル
シールド/ヒートロッド
メガキャノン
シールド
搭乗者 ゼクス・マーキス


【設定】

トールギスIIと同時期に製造されたトールギスの3号機。
機体性能にガンダムエピオンの一部性能を加えられ原型機よりも強化され、更にコクピット部にはエピオンシステム(ゼロシステム)の前駆となったインターフェイスを導入。
機体の攻撃力と機動力を極限まで発揮可能としている。
装備の強化も含めガンダムに匹敵する戦闘力を獲得しており、機動性に関してもリミッターを解除することで ガンダムエピオン以上になる。
フェイスカバーはヴァイエイト/メリクリウスと同系統のものへと変更された。


【武装】

バルカン

頭部に2門が固定装備された小型機関砲。

ビームサーベル

近接戦闘用のビーム兵器。
基本構造はトールギスやトールギスIIに採用されたものと同様であるが、強化され、ガンダムに装備されたものと同等の性能となっている。

シールド/ヒートロッド

ガンダムエピオンと同型のヒートロッドが内蔵された専用シールド。
本機に装備されたロッドはより性能が強化された発展型である。
不使用時の取り回しを考慮し、シールド内への伸縮・格納機能を持つ。
シールドの裏面には先行2機と同型のビームサーベルを2基格納する。

メガキャノン

右肩アタッチメントに懸架される大型ビーム砲。
砲後端に装備された円筒状の小型ジェネレーターにより、ドーバーガンを上回る威力のビームを連射することが可能。
さらに砲身を延長した最大出力モードとなることで、ウイングゼロのツインバスターライフルにも匹敵する破壊力を発揮する。

【原作の活躍】

本来は最終戦争に投入される予定だったが、専用武装の調整が遅れから実戦投入が間に合わず、終戦後はルクセンブルクの格納庫に眠っていた。
その後、本機は戦後の混乱期を経て地球圏統一国家管理下の諜報組織『プリベンター』に回収され、保管される。
A.C.196年、マリーメイア軍の武装蜂起をきっかけに『プリベンター』によって封印を解かれ、『火消しの風・ウインド』を名乗ったゼクスに託される。
マリーメイア軍が占拠する資源衛星MO-IIIでの戦闘で、敵の地球降下を阻止するためメガキャノンでMO-IIIを破壊するも、結局は地球降下を許してしまう。
ブリュッセルでの戦闘では、敵のコクピットを避けながらの攻撃を強いられるも、ルクレツィア・ノインのトーラスガンダムデスサイズヘルガンダムヘビーアームズ改ガンダムサンドロック改とともに、多数のサーペントの無力化に成功する。
騒乱終結後の本機の処遇は不明。


【搭乗者】

ゼクス・マーキス

CV:子安 武人

EVE WAR終結から一年間消息不明になっていたが、マリーメイア軍が蜂起するとレディ・アンの元に訪れ『プリベンター・ウインド』のコードネームを名乗り、トールギスⅢを受領し、地球降下作戦を開始しようとしていたマリーメイア軍を強襲する。
マリーメイア軍の主戦力であるサーペント部隊の居場所を唯一見抜けたものの、真のオペレーション・メテオまでは見抜けず、X-18999コロニーを地球に落とすとデキムに宣告された上、サーペント部隊の地球降下を許してしまう。
ヒイロたちがコロニー落下を阻止したことを確認するとトールギスIIIのメガキャノンでMO-IIIを破壊し、地球に降下したマリーメイヤ軍を追う。
地球降下後はノインのトーラスと連携し、多数のサーペントを無力化。
騒乱終結後は、ノインと共に火星のテラフォーミングを行うために宇宙へ旅立った。

【原作名台詞】

  • 「私にもコードネームを頂きたいのです。さしずめ、『火消しの風・ウインド』とでも名乗らせて頂きましょうか」
    • 事態の深刻さを憂うレディ・アンの前に一年間姿を消していたゼクスは現れた。
    • なお、自らコードネームを名乗るも劇中ではゼクスとしか呼ばれなかった。

  • 「私の読みが正しかったな。平和に馴染めない男も、少しは役に立つということだ」
    • かつての経験からマリーメイア軍の動きを看破し、トールギスⅢで大気圏突入直前のマリーメイア軍を強襲する。
    • かつての戦いから平和を望む戦士としての生き方を見出した"ウインド"は、その自嘲気味な物言いに反して穏やかな顔をしていた。

  • 「死んでいたさ…。だがトレーズの亡霊が彷徨っている以上、大人しく棺桶で眠っているわけにもいかんのでな!」
    • OZを抜けたことで故郷の復讐のために作った役柄である『ゼクス・マーキス』は死に、ホワイトファングが壊滅したことで指導者『ミリアルド・ピースクラフト』も死んだ。
      公的には死んだ扱いになったゼクスは、もう大義に縛られることもない。
    • 戦争の火種があれば、ゼクスは名前を変え、それを吹き消す"風"になっていつでも甦るのだろう。

  • 「無理は承知! だが、これくらいの事をしないと、誰も立ち上がる事をしない!」
    (中略)
    「このままマリーメイアを許すような地球なら、『第2のミリアルド・ピースクラフト』を生み出す事になる!」
    • かつての”馬鹿”と同じように勝ち目のない戦いを挑む”ウインド”とノイン。
    • 悲惨な戦争の歴史、そして自身が犯した過ちを繰り返させないために、無茶を承知で圧倒的物量に対して不殺の戦いを始める。
    • そして、そんな命知らずの平和を望む馬鹿はこの二人だけではない。

  • 「これでいい…。これで、まだ希望を捨てなくて済む…...」
    • 不利な戦いを続ける"ウインド"やガンダムの姿に心を動かされた民衆は、自分たちの意思で悲しく惨めな歴史と決別した。
    • 同時にヒイロとレディ・アンの手でリリーナが救出され、マリーメイアがデキムから解放されたことで、デキムの企みは潰えた。
    • 平和を望む者たちの存在に、ウインドは安堵の表情を浮かべる。

  • 「リリーナがやろうとしていることだ。無茶に決まっている。だから、死んだはずの人間がしなければならない」
    • ノインと共に姿を消したゼクスは、テラフォーミングが進められる予定の火星に向かっていた。
    • どうやら陰ながらリリーナを支える事にしたようだ。


【VS.シリーズの活躍】

EXVS.

OPや出撃ムービーに登場していたが、4/27にコスト2500の射撃寄り高機動機としてついに参戦。アシストとして、ノインの駆る白いトーラスも登場。
NEXTのトールギスと同じスーパーバーニア(SB)により他の機体とは全く違う挙動だが、トールギスと同じく使いこなすことが出来れば高い回避能力と移動能力を手に入れることができる、ちなみに通常のBDも可能。
その性能は非常に凶悪であり、SBによる超機動・後格闘の急降下による強制着地・単発90のメインによる大火力により2500とは思えない性能を有している。SBによって格闘機ではほぼ相手にならず、殆どの3000をも圧倒できてしまう。そのためトールギスはトールギスでしか倒せないと言われたほどである。8/4にSB関連、後格闘が下方修正されたが武装自体は修正されていないので、まだまだ強力。
鞭系武器であるヒートロッドもあるが、射撃寄り機体の装備であるが故か発生が遅く迎撃用としてはいまいちな性能。他の鞭系には無い利点として、1機分の高度さえあれば格闘で追撃が可能。
メインのリロードが遅く、スーパーバーニアで連射できることも相俟って息切れが激しいのが最大の弱点。
スーパーバーニアと後格の急降下を上手く扱えないと他の万能機を使えと言われてしまう所謂玄人向け機体。しかし使いこなせれば、全距離で有用な武装があるので頼もしい。

覚醒技はMO-IIIを破壊したメガキャノン最大出力モード。早い発生や銃口補正、高威力、高い機動性との相乗効果で使い勝手はトップクラス。

出撃ムービーでは宇宙でウイングゼロとトーラス部隊相手に大立ち回りを演じ、ウイングゼロの大気圏突入を援護するという原作を見ていなければ違和感のない、原作視聴者としてはツッコミどころだらけのシーンとなっている。

家庭版では原作最終版を意識したミッションではムービーが用意されているが原作通り戦闘不能にするだけで不殺を行っているデスサイズヘルとヘビーアームズと違い、トールギスはメガキャノンをぶっ放しており爆発も見える(直接爆発しているところは見られない)ためこれまた原作ファンからツッコまれた。
ちなみにこのムービーには原作でいたサンドロックとトーラス(白)はいない。

EXVS.FB

全体的にマイルド調整を受けたが、まだまだ時代遅れの機体ではない。
フワステの有用性が上がった今作において、咄嗟にフワステができない当機は丁寧な回避操作がより重要となっている。

また、今作ではウイングガンダムゼロ(EW版)のアシスト武装としても登場し、召喚後にメガキャノンを照射する。
攻撃性能自体はパッとしないが、メインや特格からキャンセルでき、さらにアメキャンにも対応しており、弾幕形成や立ち回りで非常に役立つ。

EXVS.MB

射撃の回転率が上昇するSドライブの追加と、アシストのノインが撃ち切りリロードになったことで、弱点であった継戦能力が改善された。
また、ウイングゼロ(EW)のアシストとしての本機の攻撃パターンに、プレイアブル機のCSと似た、メガキャノン3連射が追加された。

EXVS.MB-ON

メインの威力が90から80と大幅に下がったが誘導性、判定などそのままで使い勝手が良くなったのでむしろ安定性が増した。格闘のモーションも大幅に変更。Nが発生は遅いがなんとシールド判定がありごり押せるように。横も素早くなってBD格もIIのような振りが3段追加され、BD格NNN>前Nで格闘機も真っ青なダメージをさらっと出せるようになった。また特射や覚醒技ゲロビに爆風追加という嬉しい強化がなされた。
まだまだ時代遅れの機体ではない。

EXVS.2

3000コストへと昇格し、それに伴い各種上方修正が施された。

最大の変更点はSBのコマンドがブーストボタンから特殊格闘に変更されたことで、他機体とほぼ同じ感覚で操作できるようになった。これにより歴代シリーズの難点であった制御の癖は大幅に改善した。これまでの特殊格闘のトーラス呼出は格闘CSに変更の上、メインに連動してよろけ属性のビームを2発撃つ追従型アシストになった。
さらにメイン射撃の威力が90に戻り、単発高威力のN射撃CS追加、N・横サブの鞭の性能が格闘機と遜色ない…というかエピオンと同レベルにまで向上。近中距離で高機動、高火力を押し付けていく高性能万能機…もはや全能機へと進化を遂げた。その高性能ゆえに2度下方修正を受けたが、未だ環境上位クラスに君臨している。
結果、時代遅れどころかHi-νガンダムと並んで今作を象徴する機体となり、騎士ガンダムとのペアで全国大会を制覇した。
しかし、そのせいでその機体の力に覚えれて増長しまくるプレイヤーが多発してしまったのは皮肉とか言い様が無かった。

EXVS.2XB

機動力と射撃武装が全体的に下方されたが元々のポテンシャルの高さからプレイヤースキル次第ではまだまだ時代遅れの機体ではない。

EXVS.2OB

機動力の上昇、エピオンとかが持つ叩きつけバウンドダウンの前サブ追加。
さらにレバー入れ格闘CSにノインが高速かつ高誘導で切り抜け攻撃を獲得。当然のようにスタン属性で追撃しやすく、さらにアメキャン対応と時代を先行する武装を手に入れた。
EXVS2以来またの時代を先行する機体となったこともあり、(実質)1回目のアプデで突撃アシストの誘導が下方修正された。


【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.)

勝利ポーズ

メガキャノンを前へ構える

敗北ポーズ

トーラスと肩を寄せ、ショートしたまま片膝を付く

【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.FB以降)

勝利ポーズ

通常時:メガキャノンを前へ構える。他の機体と同様、カメラが動くので視点が変わる。
アシスト使用時:ヒートロッドを機体左側へ斜め下に薙ぎ払い、盾に収納。右側には白いトーラスが立ち、ビームカノン構え→直立と動く。

敗北ポーズ

トーラスと肩を寄せ、ショートしたまま片膝を付く


【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.2)

勝利ポーズ

通常時:メガキャノンを構える
格闘CS使用中に勝利:トーラスと共にポーズ
覚醒中に勝利:ヒートロッドを振り払う

敗北ポーズ

ビームサーベルを杖のようにつきながら片膝を付く


【その他の活躍】

SDガンダムGジェネレーション

AC系ユニットの非ガンダムタイプの最終機体の一角。性能はウイングゼロ等にも匹敵するが、ゼロシステムの有無で差がある。
ギャザービートシリーズではトールギスIIが登場しないのでトレーズの搭乗機になっている他、クロスドライブではデビルガンダムのような自己再生能力を持った機体やゼロシステム搭載型が登場する。

スーパーロボット大戦

基本的には原作同様に味方だが、武器の射程が1しかないエピオンの代わりにミリアルドが搭乗して敵として立ちはだかる事があった。

『第2次α』ではEW版…それも原作消化済みのゼクスがシャアの傘下に入り、一時的ではあるがヒイロ達と敵対した。
決着をつけるためとはいえ、そんな中でも太陽に放出されたガンダムの回収を行なったり結果的に自軍に協力する場面も。

『L』では序盤から参入。『L』には強化パーツがなく、パートナーとして組んだユニットに宇宙戦が苦手な機体にも宇宙の地形適応を与える効果があったため、プレイヤーからは「火消しのスラスターモジュール(装備した機体の宇宙適性を上げる強化パーツ)」と呼ばれ親しまれた。

『CC』では「リーンの翼」のロウリと金本という主人公の友人ではあったが力におぼれ暴走し虐殺を行いながらしれっと生存した2人にTV版で暴走してゼクスに撃破されたアレックスとミューラーを思い出したのか説得を行い改心するきっかけを作るという活躍をした。


【余談】

ゼクスはプリベンター・ウインドを名乗っていたが、周りは誰一人として「ウインド」と呼ばずに「ゼクス」と呼んでいた。
EXVSシリーズやスーパーロボット大戦などのゲームでもパイロット名は「ゼクス・マーキス」名義だが、SDガンダムGジェネレーションでは「プリベンター・ウインド」名義となっている。
家庭版EXVSの紹介プレイ動画で子安武人氏がこの事について言っている。どうやら気にしていたらしい。

『F91』のドワイト・カムリ役以降、数多くの役でガンダム作品に出演している子安氏だが、ゼクス役に関してはラジオで「スッ…と入れるタイプじゃねえんだよ!」と、意外にもゼクスの演技は苦手と語っている。


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最終更新:2024年06月08日 01:12
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