フルアーマー・ユニコーンガンダム

フルアーマー・ユニコーンガンダム
FULL ARMOR UNICORN GUNDAM
登場作品 機動戦士ガンダムUC
型式番号 RX-0
全高 21.7m
重量 45.1t
所属 民間
搭乗者 バナージ・リンクス
武装 バルカン砲
ハンド・グレネード
ビーム・ガトリングガン
ハイパー・バズーカ
ビーム・サーベル
ビーム・トンファー
ビーム・マグナム

【設定】

ユニコーンガンダムの最終決戦仕様。
バナージ・リンクスの友人であるタクヤ・イレイの発案によって、ネェル・アーガマ内で改修された。

従来の武装に加え、艦内にストックされていた他機体の装備等を再利用して全身に取り付けた他、低下した機動性を94式ベースジャバーのブースターユニットを改造して装着することで補うという、素人のオードリー・バーンにすら失笑されるレベルの(見た目は)無茶苦茶な仕様。
あらゆる装備をありったけ装備しただけでは普通は機体のバランスが崩壊して操作性が劣悪になるはずだが、完璧な計算によりバランスを保っており、弾切れになりデッドウェイト化した武装は切り離す事が可能となっている。

なお、シールドが2枚追加された以外は増加装甲を施してないのでフルアーマーというのはおかしいのだが、発案者であるタクヤがフルアーマーと呼んだのでそのまま採用されている(一応アーマメント(武装)の略とはされている)。
しっかりとNT-Dの発動を視野に入れ、追加装備は装甲の展開箇所に干渉しないように装着してある。


【武装説明】

バルカン砲

60mm口径の近接防御機関砲。
頭部に2門が内蔵されている。

ハンド・グレネード

ジェガン用の3連装手榴弾。
脚部側面に2基ずつ、計4基が装備されている。

ビーム・ガトリングガン

メガ粒子弾を高速で撃ち出して弾幕を形成する4連装ガトリング。
シールドの裏面に2挺が取り付けられている。
元々はクシャトリヤ用の武装だが、アナハイム規格によりユニコーンでも使用可能になっている。

VSシリーズでは第一形態のサブ、第二形態のメインになっている。
第一ではメインからのキャンセルで落下もでき強力な武装だが、弾数が第一と第二で共通なので弾数管理には気を付けたいところ。

ハイパー・バズーカ

ロケット弾を射出するMSサイズのバズーカ砲。
背中に2門を背負う形で装備されている。
また、砲身にジェスタ用のグレネード・ランチャーとスタークジェガン用の3連装ミサイル・ランチャーを2基ずつ装着されている。

VSシリーズでは第二形態時の武装で、その場で二連射と横回転しながら二連射が出来るようになった。
その場撃ちから横回転にもキャンセルが可能。

ビーム・サーベル

近接戦闘用のビーム兵器。
バックパックに2基、両腕部に1基ずつの計4基が装備されている。

ビーム・トンファー

両腕部のビーム・サーベルを取り出すことなく直接発振させることが可能。
そのままトンファーのように振り回せる他、後方から接近する敵を刺突することもできる。

VSシリーズでは第三形態のN格最終段で確認可能。

ビームマグナム

本機専用のビーム・ライフル。
最大の特徴は「マグナム弾」と称される専用のEパック(エネルギーパック)を使用する点である。
Eパック1つに付き1発しか撃てないが通常のビームライフルの4発分もの高威力を誇り、掠めただけで敵機を撃破に至らしめる事もできる。
通常マグナム弾Eパックを5セット連結した状態で装着する。
使用しないときはバックパックや腕部にマウントして携行することが出来る。

VSシリーズでは第一形態のメイン射撃で、現在では手動リロードになっている。
第三形態では特格でシールドを飛ばしていないときは発射までシールドファンネルが射撃バリアとなり、前方の射撃を防いでくれ、さらに特格キャンセルで移動にも使えるので非常に頼りになる。
第2形態のCSにも追加されており、威力と誘導に優れておりコンボの〆に最適。発生は相変わらず遅いので注意。

シールド

本機専用のシールド。
小型のIフィールド・ジェネレーターが内蔵されており、実体弾やビーム攻撃のみならず、ビーム・サーベルも「弾く」ことができる。
後にガンダムF91などに採用されたビーム・シールドの先駆けともいえるが、シールド本体が大振りで被弾面積が広く、破壊されやすいという欠点も抱えている。
終盤は、ファンネルのようにサイコ・フレームの力によって推力もないのに宇宙を飛び回りガトリングガンで攻撃を行う、ネオ・ジオングのサイコ・シャードによってガトリングが爆散してもシールド本体は無傷という凄まじさを披露した。
原作小説版だと次々に破壊され最終的には目くらましに使われユニコーンに撃ち抜かれた(覚醒技のラスト)のにアニメ版だと最後まで無事だった。


【原作での活躍】

小説版

物語の舞台が再び宇宙に戻り、袖付きとの共同戦線を破棄し、戦闘状態に入った時にフルアーマーで出撃。
様々な武装を使い袖付きのMSを多数行動不能にした後にローゼン・ズールと対峙する。
サイコ・ジャマーによってNT-Dを使用不可能にされるが、トライスターの死を感知し、バナージが覚醒、ユニコーンも呼応し再度NT-Dを展開する。
またしてもパイロット同士が精神感応を起こすが、アンジェロが拒絶しローゼン・ズールは機能を停止する。
そのまま出撃したシナンジュと対峙するが、クシャトリヤが足止めし、ユニコーンは先行する。
次いで追撃してきたバンシィと交戦状態に入る。
2機のガンダム同士による戦闘は苛烈さを極めたが、途中でバンシィが暴走しクシャトリヤを撃墜、それによりリディが正気に戻り戦闘終了。
最後にシナンジュと対峙、サイコ・フレームのない機体が割り込めることができないほどのサイコ・フィールドを形成するが、バンシィとの共闘によりシナンジュを撃墜。

OVA版

小説版とは順序と展開が異なっており、トライスターは最終決戦に参戦しておらず、バンシィ・ノルンと先に戦闘に入るが、クシャトリヤが足止めをし、合間に袖付きのMSを多数行動不能にする。
そのままローゼン・ズールと対峙し、サイコ・ジャマーによってNT-Dが使用不可能になる。
しかしクシャトリヤバンシィ・ノルンにより撃墜され、マリーダの死念を感じ取ったバナージによりユニコーンが覚醒し再びNT-Dを展開、原作と同じく精神感応が起こるがアンジェロは拒絶、ローゼン・ズールは自滅する。

最終座標インダストリアル7で、フル・フロンタルが駆る巨大MAネオ・ジオングと対峙。
本来の自分を取り戻したリディ・マーセナスバンシィ・ノルンと協力して最終決戦を挑む。
その最終決戦の最中、ユニコーンとネオ・ジオングのサイコフレームが共鳴し、一年戦争時のアムロ・レイララァ・スンのように、バナージとフロンタルのニュータイプとしての認識能力を拡大させ、“刻”を形象として垣間見る(実際にタイムトラベルした訳ではなく、“宇宙の記憶”を精神的イメージとしてフラッシュして垣間見たとの事)。
“刻”の最果ての虚無の世界を突き付け自分の人類へ対する諦念を理解させようとするが、その虚無の世界を目の当たりにしても「それでも…それでも!」と抗おうとするバナージの熱意に呼応したユニコーンが発する“暖かな光”によって、ユニコーンを握り潰そうとしていたアーム・ユニット4基を灰状に分解、本体にもその“暖かな光”をユニコーンの「ソフトチェストタッチ」によって注ぎ込むと、搭乗していたフロンタルの中の「残留思念」が浄化され、それに連動してネオ・ジオングも浄化されるように崩壊し灰塵となった。

小説、OVAともにその後マーサによってラプラスの箱を消滅させるために放たれたコロニーレーザーをリディのバンシィ・ノルンと共にサイコ・フィールドを展開し、受け止める。
その後、バナージはユニコーンと同化し、全身から緑色の結晶をはやしたモノとなり宇宙に旅立とうとしてしまう。
しかし、リディやオードリーの必死の呼びかけや父の幻影により、自我を取り戻し元に戻ってネェル・アーガマに帰還する事ができた。

その後、本機は「シンギュラリティ・ワン」(技術的特異点)と呼ばれ封印されたはずだが…

【パイロット説明】

バナージ・リンクス

CV:内山昂輝
ユニコーンガンダムを参照。


【ゲーム内での活躍】

EXVS.FB(PS3版)

後述のMBでの参戦に伴い、DLCとして登場。
ほぼMBの上方修正後の環境トップの性能のまま参加となった。
MBと違い、FBでは待ちが強く、より安全に第一形態で射撃戦ができるようになり、多くの相手に有利が突けるようになったので、弱体化されたとはいえまだまだ強いバンシィ・ノルンと並んで環境トップに躍り出ることなった。

EXVS.MB

公式サイトに本機が描かれている。
その後、コスト3000で追加参戦した。
格闘が発生の遅いタックルしかなく、機動力も低いが優秀な射撃武器を持つ第一形態で出撃する。
そこから特格でブースターを切り離すことで、ガトリングとバズーカ、単発ダウンのビーム・マグナム、細く曲げれるゲロビを持つ万能機、再度特格でサイコミュ・ジャック付きプレッシャーを放ち、高い機動力とシールド・ファンネルを有する万能より格闘機となる。
覚醒技はバンシィ・ノルンとサーベルで攻撃してからの二機のビーム・マグナムで〆る乱舞系覚醒技になっている。
常時デストロイモードで、3形態目になるとサイコフレームが緑色に輝き、格闘の特格派生でネオ・ジオングに行ったソフトチェストタッチを行うなど、全体的にEP7を再現したモーションが多いのだが、サイコ・ジャマーを受けてもユニコーンモードには戻らない。
モーションも全体的に作りこまれており、アップデートにより性能も向上し環境トップクラスの性能も誇るため、非常に高い人気を誇る。

ちなみに、普通のユニコーンだとマグナムの弾数とカートリッジが同じという演出があるが、フルコーンだと何発撃とうがマグナムのカートリッジの数は減らない。
EXVS2でマグナムが手動リロードになったバンシィもカートリッジの数が可変するようになったので手動リロードの有無が原因だと思われる。

EXVS2

大きな変化はなかったがアップデートにて各種強化が入った。

EXVS2XB

第三のシールドファンネルが格闘CSとなり、特殊移動特格に常設されて使い放題に。
ただ、ファンネルのリロードが長めの戻りリロードで、しかも動作中は自機周辺に留まるだけで戻らないという仕様でありかなりの不便を被るハメになった。

EXVS2OB

第一、第二の脱衣が格闘CSとなり、特格にはアメキャン対応のリゼル呼び出しが入った。
第一そのものも強化されており様子見の射撃択としては悪くないが、第三RTAを仕掛けたい場合には足枷になりやすく一長一短。

第三のシールドファンネルは回転率が改善。アメキャンは共通修正で振り向きが没収されたが、頭部バルカンはそもそも振り向かずに撃てるので致命的な痛手は受けなかった。

【勝利・敗北ポーズ】

勝利ポーズ

第1形態:右手にビーム・マグナムを持ってポーズ。
第2形態:左手にハイパーバズーカを持ってポーズ。
第3形態:シールドを周囲に浮遊させつつビーム・マグナムを両手で構える。

敗北ポーズ

武装が無い状態で漂っている。


【余談】

ゲーム版においてタクヤが見た夢がフルアーマー開発のきっかけになった。曰く「ぼくの考えた最強のユニコーン」
彼はその後バンシィ・ノルンの武装を見てバンシィとフェネクス(ナラティブ版が出る前)のアームド・アーマーを装備した更なるフルアーマー「プランB」を考えたが、実装には至らなかった…という設定でアーケードカードゲーム「トライエイジ」にて登場した。

数年後、ナラティブ仕様のしっぽ(スタビライザー)付きアームド・アーマーを装備した姿が「ユニコーンガンダム・ペルフェクティビリティ」としてまさかの公式化となった。
それにフルアーマーユニコーンの追加装備を装備した「ユニコーンガンダム・ペルフェクティビリティ・ディバイン」も登場した。

「プランB」時代は再現するのにキットの複数買いに塗装などかなりお金と手間がかかったが、公式化に伴いガンダムベースで購入できるようになった。

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最終更新:2024年10月18日 13:17
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