「……はっはっは! よもや貴様も居ようとはな! ドミノ・サザーランド!」
紅天の夜、塔より響いた放送より手持ちのタブレットの名簿を確認し、偉丈夫・日ノ元士郎は大いに笑う
「……私の方の知り合いはなし、と。ですが、そちらの方が貴方と行動を共にするには都合はいいですがね」
それに対し、淡々と状況を理解しているのはオフィエル・ハーバード
「して日ノ元殿、そのドミノ・サザーランドというのは貴方の『敵』で宜しくて」
「ああ、同じく真祖にして、『王』を目指す者の一人、傲慢不遜の女帝。言ってしまえば私の敵対者だ」
「で、他に見知った名前は」
「あとはドミノの配下である佐神善、そして先生ことお前と同じ医者の堂島正。……あとは私の娘、明だ」
「ふむふむ」
「ああ、同じく真祖にして、『王』を目指す者の一人、傲慢不遜の女帝。言ってしまえば私の敵対者だ」
「で、他に見知った名前は」
「あとはドミノの配下である佐神善、そして先生ことお前と同じ医者の堂島正。……あとは私の娘、明だ」
「ふむふむ」
ドミノ・サザーランドの次に、日ノ元士郎が知りうる名前は佐神善、堂島正、そして日ノ元明
佐神善とは直接の面識はない、ただし堂島から情報はある程度得ている
堂島に関しては表面上はこちら側、ではあるが実際はドミノ側の間者。自分の邪心を図るために遣わせたという意図があった
堂島に関しては表面上はこちら側、ではあるが実際はドミノ側の間者。自分の邪心を図るために遣わせたという意図があった
「同じ医者として、堂島正という男は一度会ってみたいものですがね」
「まあ機会があれば会うこともあるだろうな。その時はドミノ・サザーランドとの決着をつける時になるやもしれんがな。……この状況だ、もはや同盟のことなど知らんとばかりに私を殺しに来るかもしれん」
「まあ機会があれば会うこともあるだろうな。その時はドミノ・サザーランドとの決着をつける時になるやもしれんがな。……この状況だ、もはや同盟のことなど知らんとばかりに私を殺しに来るかもしれん」
だが、問題はない。堂島正という男はもはや自分の理想が叶わないまま終わることを受け入れる結末を絶対に認めない。その為ならば自らの信念すらも捻じ曲げるだろう
そんな男に、この日ノ元士郎が遅れを取るはずなど無い。が、この忌々しい首輪がある以上そうとは言い切れないのが現実
そんな男に、この日ノ元士郎が遅れを取るはずなど無い。が、この忌々しい首輪がある以上そうとは言い切れないのが現実
「先生への対策は考えておくとして、出来れであるが、ドミノ・サザーランドはこの私の手で仕留めたいところだ」
「佐神善、そして娘さんの方はいかがされますか?」
「佐神善は能力の程は未知数だ。かつての同胞である加納クレタの分裂能力を持っているらしいが、能力の本質は未だわからん。本格的に種が芽吹く前に仕留めるべきか」
「娘さんの方も同じく?」
「………」
「日ノ元殿?」
「………明は生け捕りにしろ」
「……では、そのように」
「佐神善、そして娘さんの方はいかがされますか?」
「佐神善は能力の程は未知数だ。かつての同胞である加納クレタの分裂能力を持っているらしいが、能力の本質は未だわからん。本格的に種が芽吹く前に仕留めるべきか」
「娘さんの方も同じく?」
「………」
「日ノ元殿?」
「………明は生け捕りにしろ」
「……では、そのように」
日ノ元明の名前が出た時、士郎の表情が少しばかり険しくなっていたのをオフィエルは見逃さなかった
(多少なりとも身内には甘いようですな。ですが、こちらとしては少々好都合です)
オフィエルとて「願いを叶える」というメフィスとフェレスの言葉を鵜呑みにしているわけではない
しかし、もし日ノ元士郎が可能性を示せなければ、別の手段を模索せざる得ないのだ
日ノ元明は、おそらく日ノ元士郎にとっての急所であろう。もし彼よりも日ノ元明を手に入れることが出来れば、ドミノ・サザーランド側や日ノ元士郎に対する交渉材料に成りうるかもしれない
しかし、もし日ノ元士郎が可能性を示せなければ、別の手段を模索せざる得ないのだ
日ノ元明は、おそらく日ノ元士郎にとっての急所であろう。もし彼よりも日ノ元明を手に入れることが出来れば、ドミノ・サザーランド側や日ノ元士郎に対する交渉材料に成りうるかもしれない
「して、これからの方針はどうされるおつもりで」
「名簿を見た所多勢に無勢とはこの事だ。呼ばれた関係者が悉く敵ばかり。それとなオフィエル、私とてあのメフィスとフェレスを野放しにしておくつもりはない。いずれ輝ける未来の為に奴等もまた倒さねばならぬのだ」
「……ほう」
「まずは仲間を集めることだ。ドミノ達や先生への対策も重要だが、ただの個で出来ることなどたかが知れている。たとえそれが真祖だとしてもだ」
「なるほど、言ってしまえば体よく利用できる手駒ですかね」
「言い方が悪いがそういうことだな。が、ただ使えるだけの駒では足りない。確固たる信念、確固たる意思を持った、飼い犬の手を噛むぐらいはしてきそうなのを仲間に引き入れたいところだ」
「名簿を見た所多勢に無勢とはこの事だ。呼ばれた関係者が悉く敵ばかり。それとなオフィエル、私とてあのメフィスとフェレスを野放しにしておくつもりはない。いずれ輝ける未来の為に奴等もまた倒さねばならぬのだ」
「……ほう」
「まずは仲間を集めることだ。ドミノ達や先生への対策も重要だが、ただの個で出来ることなどたかが知れている。たとえそれが真祖だとしてもだ」
「なるほど、言ってしまえば体よく利用できる手駒ですかね」
「言い方が悪いがそういうことだな。が、ただ使えるだけの駒では足りない。確固たる信念、確固たる意思を持った、飼い犬の手を噛むぐらいはしてきそうなのを仲間に引き入れたいところだ」
先ずは「同じく主催を打倒せんとする」同士を集めること
ドミノ・サザーランドを討ち果たすにしても他にも仲間は必要だ。いずれにしろ王道を征くには邪魔であるあの双子は倒さなくてはならないのは必然
だが、余りにも綺麗事すぎる者はあまり好まない。いくら言葉で飾ろうともやろうとしていることは「殺し」であるのだから
ある程度の綺麗事を持ち合わせ、尚且残酷な現実も受け入れられる者が相応しい。「体よく利用して使い捨てる」だけならただのゲスでも構わないのであるが
未知の場所、未知の人物、そして自分以外の知人は敵ばかりという状況。だからこそ慎重に動かなければならない
そう日ノ元士郎が考えていれば、正面から近づいてくる人影が一人、こちらへと近づいているのが見える
ドミノ・サザーランドを討ち果たすにしても他にも仲間は必要だ。いずれにしろ王道を征くには邪魔であるあの双子は倒さなくてはならないのは必然
だが、余りにも綺麗事すぎる者はあまり好まない。いくら言葉で飾ろうともやろうとしていることは「殺し」であるのだから
ある程度の綺麗事を持ち合わせ、尚且残酷な現実も受け入れられる者が相応しい。「体よく利用して使い捨てる」だけならただのゲスでも構わないのであるが
未知の場所、未知の人物、そして自分以外の知人は敵ばかりという状況。だからこそ慎重に動かなければならない
そう日ノ元士郎が考えていれば、正面から近づいてくる人影が一人、こちらへと近づいているのが見える
「……どうされますか? 会話を聞かれてたのであれば面倒になりますが」
「……見た所聞かれたようではない……ならば……」
「……見た所聞かれたようではない……ならば……」
構えるオフィエルを諭し下がらせる士郎。人影は近づき、その姿を現した
○ ○ ○
「あのー! 僕は怪しいものではありませんー!」
白衣の男の表情に、蒔岡彰が思わず発した言葉がこれである
実際突然刀剣類を持ったままなのだ、多少疑われても仕方のないことだとしてもつい反射的に弁解してしまった
実際突然刀剣類を持ったままなのだ、多少疑われても仕方のないことだとしてもつい反射的に弁解してしまった
「……らしいですが」
白衣の男はそんな彰を少々睨みつけながら、隣の偉丈夫に判断を問う
「良いでは無いかオフィエル、顔の傷が少々気になるところであるが。少年、運が良かったようだな!こちらとしても 少し事情を聞きたいところであるが良いか?」
「あ、はい……! あ、どうせならこれの使い方、教えてくれませんか?」
「あ、はい……! あ、どうせならこれの使い方、教えてくれませんか?」
彰が取り出したのは使い方がわからなくてしまっておいたタブレット。「この年頃でスマホの使い方を知らないとは……」などという表情をオフィエルが呆れ果てながらも見つめていてたことを、彰は全く気にしていなかった
○
「いやぁ、蒔岡彰! いい名前ではないか、まさか娘と同じ名前だとはな!」
(すごく……豪快な人だなぁ……。でもなんか、悪い人ではなさそうで良かったです)
(すごく……豪快な人だなぁ……。でもなんか、悪い人ではなさそうで良かったです)
初見での印象は兎に角豪快、と言うよりも熱気盛んというか。本人は政治家だというが、田舎暮らしの蒔岡彰にとって政治家の名前など覚えていなかったが、等の日ノ元本人は「流石に忘れられたか!」と気にしていなかった
「だが、この年頃で俗世に疎いとはな! 別にそこを咎めるつもりはないが、少しばかりには触れる事が大切だぞ!」
「あはは、肝に銘じております……」
「……コホン、日ノ元殿。閑話はそれぐらいにするべきかと」
「おお、そうだったな! 改めてだ蒔岡くん! その傷の経緯も含め色々と尋ねたいのだが、いいか?」
「あはは、肝に銘じております……」
「……コホン、日ノ元殿。閑話はそれぐらいにするべきかと」
「おお、そうだったな! 改めてだ蒔岡くん! その傷の経緯も含め色々と尋ねたいのだが、いいか?」
オフィエルが咳払いをして本題へと道を戻し、その態度に気づいた彰が改めて事情を説明する
名前もわからぬ男に襲われたこと、そして白い道着の男に助けられて今に至ると
名前もわからぬ男に襲われたこと、そして白い道着の男に助けられて今に至ると
「出来ればその人も助けたいところですけれど……」
「……場所は」
「あっちです」
「……場所は」
「あっちです」
彰から道着の男が戦っている場所を聞いた日ノ元が、視線をオフィエルに向け
「……人使いの荒いこと。まあ、構いませんが」
それに反応したオフィエルは返答し、青い箱のようなオーラに包まれたと同時に消失
「えっ、ちょっとあの人突然……!」
「何、心配することはない。……まあ、そういう力を持っているという認識で構わん」
「そ、そうなんですか、あはは……」
「何、心配することはない。……まあ、そういう力を持っているという認識で構わん」
「そ、そうなんですか、あはは……」
日ノ元の説明に、オフィエルのことを完全にびっくり人間かなにかかと認識してしまった彰。もとより外に常識に疎かったせいか、「そういう人もいるのか……」などと完全に思い込んでしまったのである
「助けに行きたいのだろ? ……色々聞きたいことはあるだろうが、それは後で構わんか?」
「……すみませんっ!」
「気にすることはない、良き臣民がいるならばそれを助けるのもまた努めだ!」
「……すみませんっ!」
「気にすることはない、良き臣民がいるならばそれを助けるのもまた努めだ!」
オフィエルが向かったらしき場所、白道着の男がいる場所へと、二人は駆け出すのであった
○
(蒔岡彰、まっこと強い男だ)
駆ける道中、日ノ元士郎は蒔岡彰を心の内で評価していた
余裕があればもう少し聞き出したかったが、軽く聞いただけでも殺し合いに巻き込まれ、なおかつ同行者を助けんが為に自ら命を落とす覚悟を背負った者
理不尽に抗い、理不尽に晒された者たちを救うため、その剣を振るう。誠に天晴、日本男児の極みであろう
余裕があればもう少し聞き出したかったが、軽く聞いただけでも殺し合いに巻き込まれ、なおかつ同行者を助けんが為に自ら命を落とす覚悟を背負った者
理不尽に抗い、理不尽に晒された者たちを救うため、その剣を振るう。誠に天晴、日本男児の極みであろう
(だが、惜しい)
故に、評価とともに失望もまたある
その善性は余りにも日ノ元士郎からすれば余計なものである。蒔岡彰という青年は、明確な悪でなければ誰であろうと救うであろう、出来る限りの手を尽くし
その善性は余りにも日ノ元士郎からすれば余計なものである。蒔岡彰という青年は、明確な悪でなければ誰であろうと救うであろう、出来る限りの手を尽くし
(……余りにも、惜しい―――惜しい愚民だ)
故に、いずれ切り捨てる事になるであろう。堂島正とは違う、もっと正しい意味での「正義のヒーロー」
だが、それ故に日ノ元士郎とは相容れない。いずれ対立することになる。だが、それまでは
だが、それ故に日ノ元士郎とは相容れない。いずれ対立することになる。だが、それまでは
(精々利用させてもらおうか、蒔岡彰)
その思考を、蒔岡彰が知る由など、存在し得なかった
○ ○ ○
(まあ、そういう意図なのはわかっていますよ、日ノ元士郎)
先に転移によって離れた距離に移動し、例の白道着と仮面の男を探すオフィエル
日ノ元士郎は、自分の本性を理解した上であのようなアイコンタクトを取っていたのだろうと思考していた
日ノ元士郎は、自分の本性を理解した上であのようなアイコンタクトを取っていたのだろうと思考していた
日ノ元士郎が自身を信頼しきっていないのはわかっている。それを踏まえ、自身の本質を実力を改めて見計らおうと、この一件への干渉を以て試しているのであろう
(そっちがその気なら、こちらも色々と準備をさせてもらいます)
制限されているとはいえ、転移というアドバンテージがある以上、蒔岡彰にも、日ノ元士郎にも気づかれない手種を仕込む事も難しくはない
どちらにしろまだ日ノ元士郎の見定めは終わっていない。蒔岡彰は……最悪、鷲宮コオリの時のように『処置』を施してしまうのも有りだろう
どちらにしろまだ日ノ元士郎の見定めは終わっていない。蒔岡彰は……最悪、鷲宮コオリの時のように『処置』を施してしまうのも有りだろう
(どちらにしろ、私はこのような場所で死ぬつもりは有りませんのでね)
己が願いのため、使徒は未だ暗躍の影を潜ませたばかり。見極めしが先の先
男の瞳に真に映るのは、己が願いのみ
男の瞳に真に映るのは、己が願いのみ
【E-7/一日目/深夜】
【蒔岡彰@リベリオンズ Secret Game 2nd Stage】
[状態]:顔に含み針の傷(目に支障なし、針は既に捨てた)、攻撃速度強化
[装備]:妖刀村正[改]@御城プロジェクト:Re
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0〜2(確認済み)
[思考・状況]
基本方針:悠奈さんのところへと戻る。クリアせずともいい脱出方法で。
1:同じ考えの人を探す。
2:悠奈さん、怒ってるだろうなぁ……
3:道着の人の救援に向かう。
[備考]
※参戦時期はZルートラスト、死後に悠奈と再会後です。
[状態]:顔に含み針の傷(目に支障なし、針は既に捨てた)、攻撃速度強化
[装備]:妖刀村正[改]@御城プロジェクト:Re
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0〜2(確認済み)
[思考・状況]
基本方針:悠奈さんのところへと戻る。クリアせずともいい脱出方法で。
1:同じ考えの人を探す。
2:悠奈さん、怒ってるだろうなぁ……
3:道着の人の救援に向かう。
[備考]
※参戦時期はZルートラスト、死後に悠奈と再会後です。
【日ノ元士郎@血と灰の女王】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本:立ち塞がる主催の面々は打ち倒す
1:「主催を打倒する」という目的を持った者たちを集める
2:出来ればドミノとの決着は己が手でつけたい所。佐神善は出来れば始末
3:日ノ元明は見つけ次第保護する
4:先生には念の為警戒
5:蒔岡彰の言っていた道着の男の元へ向かう
6:蒔岡彰、まっこと素晴らしくも、惜しい愚民だ
[備考]
※参戦時期は最低でもドミノ組との開戦前
※真祖としての力に制限が課せられています
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本:立ち塞がる主催の面々は打ち倒す
1:「主催を打倒する」という目的を持った者たちを集める
2:出来ればドミノとの決着は己が手でつけたい所。佐神善は出来れば始末
3:日ノ元明は見つけ次第保護する
4:先生には念の為警戒
5:蒔岡彰の言っていた道着の男の元へ向かう
6:蒔岡彰、まっこと素晴らしくも、惜しい愚民だ
[備考]
※参戦時期は最低でもドミノ組との開戦前
※真祖としての力に制限が課せられています
【オフィエル・ハーバート@ファンタシースターオンライン2】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本:願望を果たすまで死ぬわけにはいかない。場合によっては主催側へ着くことも検討
1:日ノ元士郎に同行し、彼を見極める
2:念の為に色々と仕込みを済ませておく
3:例の白い道着と仮面の男の元へ向かう
[備考]
※参戦時期はEP4-8「壊れた進化」から
※隔離術式による対象の隔離及び空間接合による転移に制限が課せられています
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本:願望を果たすまで死ぬわけにはいかない。場合によっては主催側へ着くことも検討
1:日ノ元士郎に同行し、彼を見極める
2:念の為に色々と仕込みを済ませておく
3:例の白い道着と仮面の男の元へ向かう
[備考]
※参戦時期はEP4-8「壊れた進化」から
※隔離術式による対象の隔離及び空間接合による転移に制限が課せられています
027:笑顔のカタチ(〃 | 投下順 | 029:灰色の世界の下で ーThe Beginningー |
世界を憂う者 | 日ノ元士郎 | 049:邂逅、紅陽の祖 |
オフィエル・ハーバート | ||
待ち人は─── | 蒔岡彰 |