(一階につき窓が一つ、多分後二階か三階先に───)
沙都子は塔へと入り、迷うことなく階段を昇る。
三階へと到達して扉をくぐった瞬間、鈍化の魔法が襲う。
だからというべきか。視界の隅に入ったものに気付いて終わると同時に数歩退く。
先ほど沙都子がいた場所に銃弾が無数に飛び交い、壁が抉られる。
三階へと到達して扉をくぐった瞬間、鈍化の魔法が襲う。
だからというべきか。視界の隅に入ったものに気付いて終わると同時に数歩退く。
先ほど沙都子がいた場所に銃弾が無数に飛び交い、壁が抉られる。
「運のいい奴だな。」
動きがスローモーションになっていたせいで、
動く前に気付かれてしまったことについて外を睨む。
あれがノワール伯爵のやったことと言うのは、おおよそ予想がつく。
此方も手の内を隠してる以上、余り責めることはしないが。
顔を合わせてはないものの、異なる世界の二人の魔女が邂逅する。
動く前に気付かれてしまったことについて外を睨む。
あれがノワール伯爵のやったことと言うのは、おおよそ予想がつく。
此方も手の内を隠してる以上、余り責めることはしないが。
顔を合わせてはないものの、異なる世界の二人の魔女が邂逅する。
「いつの間に入ったんですの?」
叔父が嘘を吐いていたようには見えない。
あれは決して演技ではないと言うことはわかる。
戦いに集中してたから気付かれずに塔に入った? 否、それはおかしい。
外の戦闘を見ながら一切加勢せず、態々ここで待ち伏せする意味が分からなかった。
もし伯爵と無関係の人物でも、漁夫の利を狙うのであればそちらの方が利益も多いはず。
あれは決して演技ではないと言うことはわかる。
戦いに集中してたから気付かれずに塔に入った? 否、それはおかしい。
外の戦闘を見ながら一切加勢せず、態々ここで待ち伏せする意味が分からなかった。
もし伯爵と無関係の人物でも、漁夫の利を狙うのであればそちらの方が利益も多いはず。
「お前が私の立場ならば、それに返答する必要はないだろう?」
鉄平の発言を聞いて先に乗り込んで、伯爵より先に支給品を回収しておく、
その目的があってうまくいけば二人分の確保ができると言う算段で此処にいる。
何故気付かれることなくは入れたのかは、最後の支給品が理由だ。
できることなら屋上で待ち伏せしたかったがそれを初めて使ったので、
慣れない結果四階あたりで彼女に追い抜かれそうで、三階にて待ち伏せを選んだわけだが。
その目的があってうまくいけば二人分の確保ができると言う算段で此処にいる。
何故気付かれることなくは入れたのかは、最後の支給品が理由だ。
できることなら屋上で待ち伏せしたかったがそれを初めて使ったので、
慣れない結果四階あたりで彼女に追い抜かれそうで、三階にて待ち伏せを選んだわけだが。
「ええ……そうですわね!」
会話の最中にしっかりと支給品を確認してた沙都子はあるものを投げる。
空中に投げられたのは、なんとも出来の悪い人形だった。
円筒状の体に、棒の腕と、死んだ目の顔。悪い言い方をするならば、
子供の工作で作った何かとしか言えないような代物になる。
空中に投げられたのは、なんとも出来の悪い人形だった。
円筒状の体に、棒の腕と、死んだ目の顔。悪い言い方をするならば、
子供の工作で作った何かとしか言えないような代物になる。
「なんだ? そのガラクタは。」
これを投げて注意を逸らすのかと思ったが、
沙都子が一向に出てこない様子から何かがやばいと察した。
近くの倉庫の扉を傘で破壊しながら逃げ込むと同時に人形が地面に衝突。
即座に爆発し、ギリギリ倉庫の壁へ滑り込めたので大事には至らない。
沙都子が一向に出てこない様子から何かがやばいと察した。
近くの倉庫の扉を傘で破壊しながら逃げ込むと同時に人形が地面に衝突。
即座に爆発し、ギリギリ倉庫の壁へ滑り込めたので大事には至らない。
(ふざけた見た目でダイナマイトか……あの小娘、躊躇がないとは意外だな。)
子供なのに殺す行為に躊躇いのなさ。
見た目は子供だが奴も転生の法を使う魔女の類なのか。
早々に相手の性格に気付くことができたのは幸いと思うべきだと理解する。
見た目は子供だが奴も転生の法を使う魔女の類なのか。
早々に相手の性格に気付くことができたのは幸いと思うべきだと理解する。
(爆発に紛れて上へ逃げたな。)
爆発音の中に紛れて上へ向かう足音。
一応銃を向けるが煙で狙いが音頼みであり当てられそうにない。
早々に追って階段を駆け上がるが、四階へ入る寸前に投げ込まれる例の人形。
一応銃を向けるが煙で狙いが音頼みであり当てられそうにない。
早々に追って階段を駆け上がるが、四階へ入る寸前に投げ込まれる例の人形。
「チッ、まだあるのか!」
このまま進んでも物陰へ隠れる暇がなく、
タイムロスになるが仕方なく階段を飛び降りざるを得なかった。
タイムロスになるが仕方なく階段を飛び降りざるを得なかった。
◆ ◆ ◆
(痛い。)
たずね人ステッキを文字通り杖代わりにゆっくりと階段を降りるあゆり。
右手から伝わる痛みに意識が持ってかれそうなのを耐え続けているが、
そのせいで時間は経てど屋上から一階降りただけである。
右手から伝わる痛みに意識が持ってかれそうなのを耐え続けているが、
そのせいで時間は経てど屋上から一階降りただけである。
(撃った奴、一発ぶん殴ってやりたい。)
抉れた手の風穴を見て下手人への怒りが募っていく。
この手、果たして人間の治癒力で治るのか? 治っても後遺症は残るんじゃないのか?
もし治らなかったらどうしてくれるんだ? なんて怒りが。
命懸けの殺し合いにおいても、何処か普段通りの気の強さがにじみ出る。
この手、果たして人間の治癒力で治るのか? 治っても後遺症は残るんじゃないのか?
もし治らなかったらどうしてくれるんだ? なんて怒りが。
命懸けの殺し合いにおいても、何処か普段通りの気の強さがにじみ出る。
「ウェ!?」
下の階から銃声、続けて爆発。
軽く揺れたのも相まって踏みとどまることを優先する。
今の銃声に覚えがあるが、今はそれどころではない。
軽く揺れたのも相まって踏みとどまることを優先する。
今の銃声に覚えがあるが、今はそれどころではない。
(嘘でしょ!? 私、今まともに使える武器も逃げる手段ないんだけど!?)
彼女の支給品は彼女に使いこなせないか、直接的な戦闘に向いたものではない。
一応、隣の塔へと移動できる通路はこの階にある。しかし痛みでまともに歩くのにも難儀する以上困難だ。
更に逃がさんと言わんばかりの十メートル近い高さ。飛び降りても無事では済まない。
一応、隣の塔へと移動できる通路はこの階にある。しかし痛みでまともに歩くのにも難儀する以上困難だ。
更に逃がさんと言わんばかりの十メートル近い高さ。飛び降りても無事では済まない。
(どうしろって言うのよ~~~!!)
以前、生徒会長に身だしなみにダメだしされたかのような状況。
彼女であればこういう時も、ある程度冷静に物事を見極められるのだろうが、
残念ながらテストの点も酷いし怒りっぽい彼女では打開策は見つけられない。
近づく足音に踵を返すぐらいしかなかったが、出てきたのが沙都子で足を止める。
彼女であればこういう時も、ある程度冷静に物事を見極められるのだろうが、
残念ながらテストの点も酷いし怒りっぽい彼女では打開策は見つけられない。
近づく足音に踵を返すぐらいしかなかったが、出てきたのが沙都子で足を止める。
「あれ、沙都子ちゃん!?」
美炎の能力を把握してない都合、
この短時間であの距離から来れたことに驚きを隠せない。
この短時間であの距離から来れたことに驚きを隠せない。
「叔父さまが言ってた怪我人とは、貴女の事でして?」
「多分そうだけど、まさかさっきの爆発───」
「時間がありませんわ! なにか私にも使える武器は!?」
怪我の状態は相当ひどいものだ。
これでは戦う以前に戦力外である。
元より怪我人だし、高望みしたわけでもないが。
先程から投げてるジャスタウェイのストックも限りがある。
沙都子の支給品にはこの状況をなんとかできるものはない。
ついでに言うと、彼女の傷を何とかできるものもなかったが、
これは先程自分の支給品を確認したばかりだし、
下にいても役に立たないので結果は変わらないだろう。
これでは戦う以前に戦力外である。
元より怪我人だし、高望みしたわけでもないが。
先程から投げてるジャスタウェイのストックも限りがある。
沙都子の支給品にはこの状況をなんとかできるものはない。
ついでに言うと、彼女の傷を何とかできるものもなかったが、
これは先程自分の支給品を確認したばかりだし、
下にいても役に立たないので結果は変わらないだろう。
「私のって腕力上げれるこの腕輪とか、
或いは使えない武器とかで、銃とか相手に無理。」
或いは使えない武器とかで、銃とか相手に無理。」
引きつり気味の顔で手をブンブンと振るあゆり。
どうするべきか。時期に階段を上ってくるので、
とりあえず乱雑にもう一つジャスタウェイを投げておいて時間を稼ぐ。
どうするべきか。時期に階段を上ってくるので、
とりあえず乱雑にもう一つジャスタウェイを投げておいて時間を稼ぐ。
(そういえばこの階段……)
疑問ではあった。
何故この階段は両端だけ段差ではない坂になっているのか。
トラップマスターである以上、場の地形と言うものは気にする部分だ。
車椅子用? こんな寂れた場所に車椅子の人を気遣うとは思えない。
何故この階段は両端だけ段差ではない坂になっているのか。
トラップマスターである以上、場の地形と言うものは気にする部分だ。
車椅子用? こんな寂れた場所に車椅子の人を気遣うとは思えない。
「そういえばそちらの名前、なんでございますの?」
「え? 広瀬あゆりだけど……」
「あゆりさん、急いで手伝ってもらいますわよ。」
(『アレ』を使って上る方が早いか? いやしかし、
手の内を晒せば思いもよらぬ反撃と言うものがある。)
手の内を晒せば思いもよらぬ反撃と言うものがある。)
階段をのぼりながら爆弾に警戒しつつ安全に昇る完全者。
別の塔へ移動できる通路は直線だけ。そこへ逃げればガトリングで撃たれて終わりだ。
だから此処で迎え撃つ方が、相手が取れる唯一の勝利への道となる。
別の塔へ移動できる通路は直線だけ。そこへ逃げればガトリングで撃たれて終わりだ。
だから此処で迎え撃つ方が、相手が取れる唯一の勝利への道となる。
(あれは多彩すぎて私ですら使いこなせない。
まったく、これを使用していた奴は一体何者だ?
あんなもの、常人ではろくな使い方すらできんぞ。)
まったく、これを使用していた奴は一体何者だ?
あんなもの、常人ではろくな使い方すらできんぞ。)
完全者ですら完全に御せない支給品にごちりつつ、
四階から五階へと上る階段を駆け上がる。
四階から五階へと上る階段を駆け上がる。
「こ、んのやろぉ!!!」
あゆりの掛け声と共に、五階へ続く扉がぶち破られる。
だが出てきたのは彼女でも、沙都子でもない。
だが出てきたのは彼女でも、沙都子でもない。
(何!?)
蜘蛛の糸がついていて、随分と放置された大砲。
輸送や運搬用の何かがあると沙都子は踏んで、
近くの倉庫から車輪つきの大砲を見つけて、それを蹴り飛ばす。
怪我人と少女一人の膂力では押すのに時間はかかってたが、
そこはあゆりがつけていた『ちからの腕輪』のお陰でなんとかギリギリ間に合わせた。
完全者が慎重になりすぎて時間をかけすぎたのと言うところはあったので運は絡むも、
二人が現状出来る、唯一の逆転の一撃は速度を上げて階段を下り、完全者へと襲い掛かった。
輸送や運搬用の何かがあると沙都子は踏んで、
近くの倉庫から車輪つきの大砲を見つけて、それを蹴り飛ばす。
怪我人と少女一人の膂力では押すのに時間はかかってたが、
そこはあゆりがつけていた『ちからの腕輪』のお陰でなんとかギリギリ間に合わせた。
完全者が慎重になりすぎて時間をかけすぎたのと言うところはあったので運は絡むも、
二人が現状出来る、唯一の逆転の一撃は速度を上げて階段を下り、完全者へと襲い掛かった。
「チィッ!! オアシ───」
迫る大砲を何とかしようとするも、衝突して下へと一緒に階段を下る完全者。
少なくとも相当な重量だ。轢殺か、壁と衝突して全身が潰れるだろう。
下へと行った完全者の姿を見届けた後、あゆりは階段付近の壁にもたれかかる。
それと同時に、壁に大砲でも激突したかのような音が一階から轟く。
少なくとも相当な重量だ。轢殺か、壁と衝突して全身が潰れるだろう。
下へと行った完全者の姿を見届けた後、あゆりは階段付近の壁にもたれかかる。
それと同時に、壁に大砲でも激突したかのような音が一階から轟く。
「あー……やっちゃった。」
人、殺しちゃったなぁ。
何とも言えない複雑な気分になり溜息をつく。
仮に生きてたとしてもかなりの重傷は間違いない。
怒りっぽいことはあれど殺すに至るまではなかったのが、
ついに一線を越えてしまったことに落ち込まずにはいられない。
何とも言えない複雑な気分になり溜息をつく。
仮に生きてたとしてもかなりの重傷は間違いない。
怒りっぽいことはあれど殺すに至るまではなかったのが、
ついに一線を越えてしまったことに落ち込まずにはいられない。
「襲ってきた相手に罪悪感があるんですの?」
殺さなかったら殺されている。
仕方ないと言えば仕方のないこと、
沙都子は簡単にそれと割り切ることができた。
仕方ないと言えば仕方のないこと、
沙都子は簡単にそれと割り切ることができた。
「え、いやでしょ人殺しになるの。
しかもこんなわけもわからない殺し合いで。
メフィス達の思惑通りに行動したってならない?」
しかもこんなわけもわからない殺し合いで。
メフィス達の思惑通りに行動したってならない?」
「……確かに、そうですわね。」
沙都子としてはあゆりの発言に少し間をおいて言葉を紡ぐ。
梨花とずっと一緒にいる。その為にやり直せるとは言え、
人を死なせる、殺す行為に対して何処か薄れていた気がしてならなかった。
だって死ねばやり直せる。そうすれば梨花も部活メンバーもまた生きているんだから。
やりなおしこそ経験しているものの、彼女はまだアレに精神を完全に乗っ取られる前に来た。
ゆえに、そのことに納得できるし自分の考えがおかしいとも認識ができた。
梨花とずっと一緒にいる。その為にやり直せるとは言え、
人を死なせる、殺す行為に対して何処か薄れていた気がしてならなかった。
だって死ねばやり直せる。そうすれば梨花も部活メンバーもまた生きているんだから。
やりなおしこそ経験しているものの、彼女はまだアレに精神を完全に乗っ取られる前に来た。
ゆえに、そのことに納得できるし自分の考えがおかしいとも認識ができた。
「とはいえ、正当な防衛ではございませんこと?」
「……ま、そう割り切るしかないか。」
過剰防衛と言われればそうだが、こっちは手を抉られてる。
後ろ髪が引かれこそするが、仕方ないともある程度は納得できた。
後ろ髪が引かれこそするが、仕方ないともある程度は納得できた。
「と言うか、小学生なのに凄い行動力なんだけど。」
「オーッホッホ! 私これでもトラップマスターでございますことよ。
数々の非人道的なトラップで圭一さんを筆頭に何人も餌食にしてますの。」
数々の非人道的なトラップで圭一さんを筆頭に何人も餌食にしてますの。」
「そりゃ、頼もしい限りで。」
この行動力からなんとなくえげつないトラップなのだと分かり、
餌食となった圭一と言う人物について僅かながら同情したくなる。
餌食となった圭一と言う人物について僅かながら同情したくなる。
「一先ず、隣の塔へ行って───」
沙都子の言葉を遮るような無数の銃声。
黙らせるかのように彼女の体中から血が噴き出し、倒れる。
あゆりには理解が及ばなかったし、沙都子も理解できなかった。
黙らせるかのように彼女の体中から血が噴き出し、倒れる。
あゆりには理解が及ばなかったし、沙都子も理解できなかった。
「嘘……なん、で……」
射線の方へあゆりが視線を向ける。
そこに立っているのは───完全者の姿。
下に叩きつけたはずの彼女が、五階の倉庫から姿を見せたのだ。
そこに立っているのは───完全者の姿。
下に叩きつけたはずの彼女が、五階の倉庫から姿を見せたのだ。
「え、え? どうして、あんたさっき下に落ちたでしょ!?」
自分がみた幻覚だったのかと疑うが、
扉のは間違いなく壊れてるし、右手の痛みも現実だ。
何故倉庫から出てくる。どうやってもあり得ないと。
扉のは間違いなく壊れてるし、右手の痛みも現実だ。
何故倉庫から出てくる。どうやってもあり得ないと。
「私も、肝を冷やしたぞ。これがなければ、私は確実に死んでいた。」
指を鳴らすと、彼女の姿が変わっていく。
泥のような茶色い、ダイブスーツのようなものに覆われる。
端麗な姿をした彼女と比べるとは酷く不釣り合いな姿だ。
泥のような茶色い、ダイブスーツのようなものに覆われる。
端麗な姿をした彼女と比べるとは酷く不釣り合いな姿だ。
「何、そのスーツ……」
「スタンド、と言うものらしい。
これを使えば地面や物を泥にして泳げる。
これで壁を泳いで登ったと言うわけだ。
まあ、使うのにかなり難儀したがな。」
これを使えば地面や物を泥にして泳げる。
これで壁を泳いで登ったと言うわけだ。
まあ、使うのにかなり難儀したがな。」
これが彼女が人知れず塔へと入り、
今奇襲ができた原因。彼女は事前に最後の支給品である、
オアシスのスタンドDISCを用いて行動をしてたというわけだ。
破壊力Aとされるスティッキィ・フィンガーズをスーツで覆われただけでありながらも、
拳のラッシュを致命傷に至らない防御性能を誇っており、物質を泥にできる能力がある。
一階まで大砲と巻き添えに突き落とされても壁に衝突することもないし、
大砲に挟まれることに対するダメージは何処にもなかった。
ただ、衝撃自体はあるので一度塔から追い出されたことで戻るのに時間は食ったし、
最初の大砲との衝突については少し遅れたことで、
鎖骨の辺りが砕けたことで首元を抑えてるが。
今奇襲ができた原因。彼女は事前に最後の支給品である、
オアシスのスタンドDISCを用いて行動をしてたというわけだ。
破壊力Aとされるスティッキィ・フィンガーズをスーツで覆われただけでありながらも、
拳のラッシュを致命傷に至らない防御性能を誇っており、物質を泥にできる能力がある。
一階まで大砲と巻き添えに突き落とされても壁に衝突することもないし、
大砲に挟まれることに対するダメージは何処にもなかった。
ただ、衝撃自体はあるので一度塔から追い出されたことで戻るのに時間は食ったし、
最初の大砲との衝突については少し遅れたことで、
鎖骨の辺りが砕けたことで首元を抑えてるが。
「してやられたぞ。電光機関もない、剣術も武術を極めてもない。
脆弱な人類共に、これほどの手傷を負わせられるとは。だが終わりだ。」
脆弱な人類共に、これほどの手傷を負わせられるとは。だが終わりだ。」
この距離だ。逃げたところで撃たれるし、
何かしようとしても即座に撃たれて終わる。
完全な詰みに陥り、抵抗する気力すらなくなっていた。
何かしようとしても即座に撃たれて終わる。
完全な詰みに陥り、抵抗する気力すらなくなっていた。
「あま、いですわ……」
あゆりの方は、だが。
沙都子は震えた声で顔を上げて、身を起こす。
死に体の状態でありながらも完全者を睨みつける。
沙都子は震えた声で顔を上げて、身を起こす。
死に体の状態でありながらも完全者を睨みつける。
「知って、ますの? 私はトラップマスターと呼ばれてましてよ。」
「……だからなんだ? 今から罠を仕掛けるとでもいうのか?
倉庫からくると想定していなかった私に、どこに仕掛けたと?」
倉庫からくると想定していなかった私に、どこに仕掛けたと?」
「大砲以外にも、五階へ来た時を想定して、仕掛けたのでございますのよ。」
え、そうだっけ。
あの時は急いでたのもあって、
あゆりは彼女が何かをしたかも全く思い出せない。
だから嘘なのか真実なのか、それすら判断できなかった。
あの時は急いでたのもあって、
あゆりは彼女が何かをしたかも全く思い出せない。
だから嘘なのか真実なのか、それすら判断できなかった。
「……ジャスタウェイ、爆破ですわ!」
目を張りながら出せる限りの声で完全者の後方を見ながら叫ぶ。
(まさか、音声入力でも起爆するのか!?)
あれの威力は嫌と言う程に知っている。
だから一番に警戒したのは彼女がそれを投げること。
その影響もあってか即座に振り向いたが、
そこにジャスタウェイなどどこにもなかった。
だから一番に警戒したのは彼女がそれを投げること。
その影響もあってか即座に振り向いたが、
そこにジャスタウェイなどどこにもなかった。
気を取られた隙に走り出す沙都子。
しかしダメージが大きいからか、僅か数歩程度で盛大に転ぶ。
ジャスタウェイを手軽に取り出す為に開いた状態にしていたので、
デイバックの中身の支給品も派手にぶちまけた。
しかしダメージが大きいからか、僅か数歩程度で盛大に転ぶ。
ジャスタウェイを手軽に取り出す為に開いた状態にしていたので、
デイバックの中身の支給品も派手にぶちまけた。
「なんだ、ただのはったりか───」
はったりだと気付き嘲笑ったが、
視線を戻した瞬間目を張らざるを得なかった。
ぶちまけて空中に放り出された支給品。
水や食料にタブレット、そして───複数のジャスタウェイ。
軽い衝撃で壁も破壊できる威力を誇るものが、合計で七つも空中に浮かんでいる光景を。
視線を戻した瞬間目を張らざるを得なかった。
ぶちまけて空中に放り出された支給品。
水や食料にタブレット、そして───複数のジャスタウェイ。
軽い衝撃で壁も破壊できる威力を誇るものが、合計で七つも空中に浮かんでいる光景を。
「あゆりさん。先に謝っておきますわ……ごめんあそばせ。」
此処で自分が死ぬ。死んで戻ることができたから、
自分が死ぬと言う感覚について恐怖感は余りなかった。
薄れる意識の中で分かることは一つ。自分は今度こそ死ぬ。
指を鳴らそうにも鳴らす力はなく、鳴らしたところで戻らないのはすでに証明済み。
自分が死ぬと言う感覚について恐怖感は余りなかった。
薄れる意識の中で分かることは一つ。自分は今度こそ死ぬ。
指を鳴らそうにも鳴らす力はなく、鳴らしたところで戻らないのはすでに証明済み。
(───だったら。)
するべきことは何か。
梨花には生きて戻ってもらわねばならない。
生きて戻れば、梨花は自分が救えなかったことでループをするはず。
ループすればどの程度前かは不明だが、そのときに自分も生きてるはずだ。
この殺し合いがイレギュラーなことだと言うのは既に察してはいる。
、梨花が生き残り、その果てに時間を巻き戻したところで、恐らくそこに自分はいないことも。
仮に彼女の前に立つことになるとしても、それは今の沙都子とは極めて酷似しただけで別の沙都子だと。
梨花には生きて戻ってもらわねばならない。
生きて戻れば、梨花は自分が救えなかったことでループをするはず。
ループすればどの程度前かは不明だが、そのときに自分も生きてるはずだ。
この殺し合いがイレギュラーなことだと言うのは既に察してはいる。
、梨花が生き残り、その果てに時間を巻き戻したところで、恐らくそこに自分はいないことも。
仮に彼女の前に立つことになるとしても、それは今の沙都子とは極めて酷似しただけで別の沙都子だと。
(それで構いませんわ。)
だが、それでもいい。極めて酷似した自分であるのならば、同じ結論に至るはず。
自分を放置してお嬢様生活を楽しんだ彼女を、必ずその沙都子も許さないだろう。
別の自分が、それを成し遂げてくれる。梨花と沙都子が永遠に一緒となる日々を。
平行世界だとか、そういうのに疎い彼女にはこの朧げな中で推測しかできない。
確実性も何もないし何一つの保障もない。死ぬが故の縋りつきたいだけの妄想でしかなかった。
自分を放置してお嬢様生活を楽しんだ彼女を、必ずその沙都子も許さないだろう。
別の自分が、それを成し遂げてくれる。梨花と沙都子が永遠に一緒となる日々を。
平行世界だとか、そういうのに疎い彼女にはこの朧げな中で推測しかできない。
確実性も何もないし何一つの保障もない。死ぬが故の縋りつきたいだけの妄想でしかなかった。
しかし。
妄想だとしても。
未来へ縋るそれは原動力となる。
だからわざとこけて、この状況へと持ち込んだ。
妄想だとしても。
未来へ縋るそれは原動力となる。
だからわざとこけて、この状況へと持ち込んだ。
(ああ、でも。)
どうしようもないろくでなしであるあの北条鉄平が、
自分を助けて、あまつさえ他人を気遣うような素振りを見せた。
たった一回か二回の行動で彼の認識を全て改められる程、
彼女が受けてきた虐待の数々や彼の悪行は甘いものではない。
それは未来で鉄平と出会った際に言ったようにムシが良すぎると。
自分を助けて、あまつさえ他人を気遣うような素振りを見せた。
たった一回か二回の行動で彼の認識を全て改められる程、
彼女が受けてきた虐待の数々や彼の悪行は甘いものではない。
それは未来で鉄平と出会った際に言ったようにムシが良すぎると。
(叔父様には、少しだけ申し訳ないですわね。)
こんな場所による吊り橋効果の類なのだろうか。
エスデスを相手にするなどと言うただの自殺行為を、
彼は沙都子を守ると言う目的だけでそれを実行できた。
命懸けで自分を守ろうとしたその後ろ姿が、脳裏に焼き付いて離れない。
もし一緒に生きるような未来があったなら。酌ぐらいは注いで上げよう。
なんとなくそう思った。
エスデスを相手にするなどと言うただの自殺行為を、
彼は沙都子を守ると言う目的だけでそれを実行できた。
命懸けで自分を守ろうとしたその後ろ姿が、脳裏に焼き付いて離れない。
もし一緒に生きるような未来があったなら。酌ぐらいは注いで上げよう。
なんとなくそう思った。
(こいつ、まさか……!!)
爆発寸前に完全者は思惑に気付く。
彼女が選んだ行為───それは自爆だった。
残っていたジャスタウェイ、全てを使うことによる最後の自爆特攻。
梨花が生き残ることを想定するなら、完全者だけでも殺しておきたい。
もうすぐ死ぬ自分ができる精一杯の抵抗は、彼女を道連れにすることだけ。
或いはこれで彼女が倒しきれなかったときに、支給品が渡らないよう消し去る。
それを実行するだけだった。
彼女が選んだ行為───それは自爆だった。
残っていたジャスタウェイ、全てを使うことによる最後の自爆特攻。
梨花が生き残ることを想定するなら、完全者だけでも殺しておきたい。
もうすぐ死ぬ自分ができる精一杯の抵抗は、彼女を道連れにすることだけ。
或いはこれで彼女が倒しきれなかったときに、支給品が渡らないよう消し去る。
それを実行するだけだった。
無論、それは近くにいたあゆりも巻き込まれることになる。
どの道あの状況から二人ではどうあがいても助かる手段はなかった。
逃げても、立ち向かっても。傘のマシンガンで死ぬ……それだけだ。
だから彼女には巻き添えで死なせることには申し訳ないが故の謝罪だ。
奇しくも心中とは、何の因果だろうか。
どの道あの状況から二人ではどうあがいても助かる手段はなかった。
逃げても、立ち向かっても。傘のマシンガンで死ぬ……それだけだ。
だから彼女には巻き添えで死なせることには申し訳ないが故の謝罪だ。
奇しくも心中とは、何の因果だろうか。
(あ、死んだわこれ。)
ありゆはその光景を眺めた瞬間に自分の死が直感で悟った。
なんとも間抜けな感想だと思った。死ぬ寸前に思うことかと。
こんな場所で死ぬ。友人はおろか、家族も知ることはないのだろう。
なんとも間抜けな感想だと思った。死ぬ寸前に思うことかと。
こんな場所で死ぬ。友人はおろか、家族も知ることはないのだろう。
(いや、知ったところで困るか。)
『文化祭で城址題材にしてたら、平安京を舞台の殺し合いに巻き込まれて最終的に爆死しました』なんて、
普通に考えてとても家族に伝えられないし、伝えたところでそいつが頭がおかしい奴にしか見えない。
それなら、心配かけることになるとしても。行方不明としてわからないままの方がいいだろう。
普通に考えてとても家族に伝えられないし、伝えたところでそいつが頭がおかしい奴にしか見えない。
それなら、心配かけることになるとしても。行方不明としてわからないままの方がいいだろう。
(打ち上げ、行きたかったな───)
爆発の光に飲まれながら、友人との記憶を振り返りながら彼女は散る。
城址と違い、形に残るものを元の世界に残すことなどなく。
城址と違い、形に残るものを元の世界に残すことなどなく。
そして起きたのがあの大爆発。
美炎達が瓦礫を避ける事態に陥ったのはこれだ。
五階には生きた参加者の姿はない。あってもそれは残骸だけ。
生きた人間などどこにもいない。
美炎達が瓦礫を避ける事態に陥ったのはこれだ。
五階には生きた参加者の姿はない。あってもそれは残骸だけ。
生きた人間などどこにもいない。
「グッ、あの小娘ェ……!
最後の悪あがきと言うことか……やって、くれたなッ……!!」
最後の悪あがきと言うことか……やって、くれたなッ……!!」
左目を抑えながら、二階程下の階で蹲る完全者。
抑える手の隙間から煉瓦の床へと鮮血が零れていく。
オアシスで潜ってはいたが僅かに遅れた結果、左目に破片が突き刺さって失明している。
オアシスは同じスーツを纏うスタンド、イエロー・テンバランスやホワイト・アルバムと違い、
顔をフルフェイスで覆うことができるスタンドのヴィジョンではないが故に起きた負傷だ。
自分の支給品を消費してでも伯爵より先に支給品を奪取するはずだったが、
今の爆発で支給品ごと消滅してるか、残骸しか残ってないだろう。
ヴォルを使ってでも得ようとしたのに、左目を喪うだけとは悲惨な結果だ。
抑える手の隙間から煉瓦の床へと鮮血が零れていく。
オアシスで潜ってはいたが僅かに遅れた結果、左目に破片が突き刺さって失明している。
オアシスは同じスーツを纏うスタンド、イエロー・テンバランスやホワイト・アルバムと違い、
顔をフルフェイスで覆うことができるスタンドのヴィジョンではないが故に起きた負傷だ。
自分の支給品を消費してでも伯爵より先に支給品を奪取するはずだったが、
今の爆発で支給品ごと消滅してるか、残骸しか残ってないだろう。
ヴォルを使ってでも得ようとしたのに、左目を喪うだけとは悲惨な結果だ。
「左目は伯爵が持つ杖でなんとかできる……! 加勢に行くしか、あるまい。」
痛むが別の身体でムラクモに殺されている。
その経験もあるし今更眼球一つで狼狽えるな。
自分の身体に鞭を打ちながら、一階へと降りて美炎を撃つに至ったのだ。
その経験もあるし今更眼球一つで狼狽えるな。
自分の身体に鞭を打ちながら、一階へと降りて美炎を撃つに至ったのだ。
◆ ◆ ◆
一方、その頃。
激戦になる少し前のことだ。
空中から飛来するヴォルの突進を、
すんでのところで横へ飛んで回避しながら雪走を振るう零児。
しかし回避を優先した都合、刃を振るころには殆ど間合いの外で文字通りのかすり傷。
続けて卵を投げて爆破させて辛うじてダメージを与えるも、微々たるものでしかない。
激戦になる少し前のことだ。
空中から飛来するヴォルの突進を、
すんでのところで横へ飛んで回避しながら雪走を振るう零児。
しかし回避を優先した都合、刃を振るころには殆ど間合いの外で文字通りのかすり傷。
続けて卵を投げて爆破させて辛うじてダメージを与えるも、微々たるものでしかない。
「厄介だな……」
美炎と別れてから零児はヴォルと交戦を続けるが、殆ど千日手に近かった。
零児の使う護業抜刀法は刀一本では成立しないが、普通の剣術も十分に扱える。
一方でヴォルも見た目通りの素早さと攻撃力を兼ね備えた優秀な従魔。
その上で零児の対空手段はタマゴバクダンと心許ないのもあって、
基本的にカウンターだけが頼りになり、受け身になりがちだ。
零児の使う護業抜刀法は刀一本では成立しないが、普通の剣術も十分に扱える。
一方でヴォルも見た目通りの素早さと攻撃力を兼ね備えた優秀な従魔。
その上で零児の対空手段はタマゴバクダンと心許ないのもあって、
基本的にカウンターだけが頼りになり、受け身になりがちだ。
(美炎を向かわせなければすぐ倒せただろうが、
さっきからかなり熾烈な戦いになってるのは分かる。)
さっきからかなり熾烈な戦いになってるのは分かる。)
極大暗黒魔法の視認、鈍化現象。
それらを考えれば美炎を向かわせたのは正解だと思っている。
一方で早々に倒して援護に向かいたいと言うのも本音だ。
それらを考えれば美炎を向かわせたのは正解だと思っている。
一方で早々に倒して援護に向かいたいと言うのも本音だ。
視線を件の場所を向けてたのを戻せば、
ヴォルが何度目か分からない突進を仕掛ける。
今度は零児が後方へ飛びながら跳躍して刺突で迎え撃つが、
旋回して空を裂くだけに留まる。
ヴォルが何度目か分からない突進を仕掛ける。
今度は零児が後方へ飛びながら跳躍して刺突で迎え撃つが、
旋回して空を裂くだけに留まる。
「おまけに知能も高いか。」
たった一度の攻撃だけで切れ味を理解したか、
或いは優れた剣士を見てきたのかもしれない。
なんにせよ易々と当たってくれそうにはなく、
背後に回られることで逆に待ち構えられるが、
後方へタマゴバクダンを投げてうまく視界を妨害し、その隙に振り向いて三段突き。
胴体に三ヒット、漸くまともに攻撃を決めることができ、
足の爪による斬撃を雪走で防ぎながら、その反動で地上へと降りる。
或いは優れた剣士を見てきたのかもしれない。
なんにせよ易々と当たってくれそうにはなく、
背後に回られることで逆に待ち構えられるが、
後方へタマゴバクダンを投げてうまく視界を妨害し、その隙に振り向いて三段突き。
胴体に三ヒット、漸くまともに攻撃を決めることができ、
足の爪による斬撃を雪走で防ぎながら、その反動で地上へと降りる。
「爆弾は小牟の方が手馴れてるが、
こうして使ってみるとあいつが使うのもわかるな。」
こうして使ってみるとあいつが使うのもわかるな。」
彼女が使うものより低性能ではあるが、
使ってみると思いのほか小回りが利く代物だ。
卵なのは気掛かりだが、擬装用なのだろうか。
使ってみると思いのほか小回りが利く代物だ。
卵なのは気掛かりだが、擬装用なのだろうか。
(さて、そろそろ決着と行こうか。)
彼とて、ただ千日手を繰り返していたわけではない。
避けながら零児はあるものを探しており、今しがたそれを見つけた。
ヴォルが空へと舞い上がり、此方を視認して狙いを定めた後その場所へ向かう。
逃げる零児へと急降下するが、ジャンプをすることで回避。
そのまま旋回しようと空へ舞い上がろうとする。
避けながら零児はあるものを探しており、今しがたそれを見つけた。
ヴォルが空へと舞い上がり、此方を視認して狙いを定めた後その場所へ向かう。
逃げる零児へと急降下するが、ジャンプをすることで回避。
そのまま旋回しようと空へ舞い上がろうとする。
「!?」
しかし、それをすることは叶わない。
目の前には建物があり、旋回しても間に合わないからだ。
零児が向かっていたのは、平安京の雰囲気にあった趣のある和風の茶屋。
茶屋へと衝突し、様々な音を立てながら茶屋は倒壊する。
彼の一撃で倒壊する建物を、彼は探していたのだ。
これでとどめをさせるとは思っていないし、事実その通り。
だが高速で動くヴォルにとって、建物に挟まれるだけで大幅な減速となる。
目の前には建物があり、旋回しても間に合わないからだ。
零児が向かっていたのは、平安京の雰囲気にあった趣のある和風の茶屋。
茶屋へと衝突し、様々な音を立てながら茶屋は倒壊する。
彼の一撃で倒壊する建物を、彼は探していたのだ。
これでとどめをさせるとは思っていないし、事実その通り。
だが高速で動くヴォルにとって、建物に挟まれるだけで大幅な減速となる。
「お前も俺達と同じ被害者なのはわかる。
だが、お前を何とかできる手段は現状はない……悪く思うな。」
だが、お前を何とかできる手段は現状はない……悪く思うな。」
崩れた建物に一度着地した後、
そのまま突き出た頭部へと斬撃を決める。
岩のような見た目でありながらも、簡単に首を断つことに成功する。
かなりの業物であることは分かっていたが、これほどとは想定しなかった。
そのまま突き出た頭部へと斬撃を決める。
岩のような見た目でありながらも、簡単に首を断つことに成功する。
かなりの業物であることは分かっていたが、これほどとは想定しなかった。
「さて、なんとかなったか。」
ヴォルの動きと軌道、程よい建物。
それらを気付かせないで立ち回った都合、
時間を食うことになってしまったが早急に塔へと向かう。
疲労は蓄積するが、それを理由に休む暇など今はない。
建物から建物へとジャンプしながらダッシュで向かっていると、
見えてきた塔から大爆発を視認する。
それらを気付かせないで立ち回った都合、
時間を食うことになってしまったが早急に塔へと向かう。
疲労は蓄積するが、それを理由に休む暇など今はない。
建物から建物へとジャンプしながらダッシュで向かっていると、
見えてきた塔から大爆発を視認する。
(かなり大きい爆発だ!)
大爆発によって飛来する瓦礫。
当たれば洒落にならないので移動を中断して、近くの家屋で身を隠す。
当たれば洒落にならないので移動を中断して、近くの家屋で身を隠す。
(美炎と沙都子は無事なのか?)
これだけの激戦が起きてるのでは、
彼女どころか、そこに居合わせた人物も無事か怪しい。
不安にはなるが焦って負傷して動けないでは本末転倒だ。
もどかしく思っていると、明らかに瓦礫が落ちる音とは違う音に反応する。
彼女どころか、そこに居合わせた人物も無事か怪しい。
不安にはなるが焦って負傷して動けないでは本末転倒だ。
もどかしく思っていると、明らかに瓦礫が落ちる音とは違う音に反応する。
(何の音だ?)
家屋から顔を出せば近くの路地に転がっている、原形をとどめてるとは言えない一人の遺体。
これが広瀬あゆりと言う少女の遺体と言われても、知り合いですら判断がつかない程の損壊だ。
ジャスタウェイの爆発で、彼女の身体は原形をとどめるものではなかったものの、
自身が壁になった結果辛うじてデイバックだけは消滅を免れなかった。
これが広瀬あゆりと言う少女の遺体と言われても、知り合いですら判断がつかない程の損壊だ。
ジャスタウェイの爆発で、彼女の身体は原形をとどめるものではなかったものの、
自身が壁になった結果辛うじてデイバックだけは消滅を免れなかった。
「……君が誰かは分からない。
助けてやれなかったことも済まないと思う。」
助けてやれなかったことも済まないと思う。」
謝罪と共に、彼女のデイバックを回収する。
出来れば首輪も回収したいが、今度は光の柱が落ちた。
あまり時間を取りすぎるものではなく、一度後回しとする。
出来れば首輪も回収したいが、今度は光の柱が落ちた。
あまり時間を取りすぎるものではなく、一度後回しとする。
「せめて、君を元の世界の墓に眠らせることを約束する。」
あまり見れるものではない顔の開いた瞳を閉じるようにして、再び零児は走り出す。
◆ ◆ ◆
「完全者……結果はどうだ?」
「悪いな黒の伯爵。これだけ派手にやっておいて、
最後は小娘の自爆で支給品の回収は不可能だ。
もう一人の女も死体がないことから、恐らくは消滅している。」
最後は小娘の自爆で支給品の回収は不可能だ。
もう一人の女も死体がないことから、恐らくは消滅している。」
「そんな……!」
「嘘……」
リリアーナと美炎、
それぞれの仲間の死を知らされる二人。
此処で初めて出会う、まだ数時間程度の関係。
仲良くなれたかと言われるとそこまでの関係ではないが、
こんな場所で、他者の欲の犠牲になっていいような存在ではない。
それぞれの仲間の死を知らされる二人。
此処で初めて出会う、まだ数時間程度の関係。
仲良くなれたかと言われるとそこまでの関係ではないが、
こんな場所で、他者の欲の犠牲になっていいような存在ではない。
「まだ動けるな。私の支給品が戻ってこないことから、
恐らくまだ別に参加者がいる。此処の敵を殲滅して迎え撃つぞ。」
恐らくまだ別に参加者がいる。此処の敵を殲滅して迎え撃つぞ。」
美炎はなんとか立ち上がるが、
リリアーナはリリィバースト使用直後。
披露で膝をついてまともに動くことは出来ず、
援護することも叶わないまま二人を相手にしながら、
倒れてる鉄平とリリアーナを守らなければならない。
リリアーナはリリィバースト使用直後。
披露で膝をついてまともに動くことは出来ず、
援護することも叶わないまま二人を相手にしながら、
倒れてる鉄平とリリアーナを守らなければならない。
(私に、もっと力があれば……!!)
武器が加州清光ではないからとか、相手が荒魂ではないからとか、
此処へ来る以前にあった大荒魂の時とは違う。取り返しのつかない命の喪失。
いつも口にしてきた『なせばなる』では、もうどうにもならないことだ、
此処へ来る以前にあった大荒魂の時とは違う。取り返しのつかない命の喪失。
いつも口にしてきた『なせばなる』では、もうどうにもならないことだ、
(せめて二人だけでも、守らないと───!!)
二人を守れるのは自分だけだ。
零児が救援に来るなんて都合のいい希望に縋るな。
できるできないではない、やるしかない。
写シを張り、千鳥を構えて美炎は叫ぶ。
信じたこの刃を、人の為に振るえ。
零児が救援に来るなんて都合のいい希望に縋るな。
できるできないではない、やるしかない。
写シを張り、千鳥を構えて美炎は叫ぶ。
信じたこの刃を、人の為に振るえ。
瞬間、美炎が赤いオーラを纏う。
揺らめく赤いオーラは、さながら炎の如く。
瞳の色も赤く変わっているが、美炎は気づくことはない。
彼女がその力を自覚するのは、本来よりももう少し先のことだから。
揺らめく赤いオーラは、さながら炎の如く。
瞳の色も赤く変わっているが、美炎は気づくことはない。
彼女がその力を自覚するのは、本来よりももう少し先のことだから。
(雰囲気が変わった!?)
大荒魂、カナヤマヒメの力。
この殺し合いに巻き込まれる直前から発現し始めた、彼女の覚醒とも言える力。
この殺し合いに巻き込まれる直前から発現し始めた、彼女の覚醒とも言える力。
「たああああああああああッ!!!」
先ほどより段違いの迅移。
一瞬にして塔の中にいた完全者を間合いにまで迫る。
傘をぶつけることで所撃破防ぐが、腕に重い一撃が襲う。
一瞬にして塔の中にいた完全者を間合いにまで迫る。
傘をぶつけることで所撃破防ぐが、腕に重い一撃が襲う。
(早い上に重い……!!)
これは剣劇で相手するものではない。
元より近づかれることが完全者にとって不得手なこと。
同じ剣客となるであろう人物に心当たりはあるにはあるが、
その男に電光機関でも持たせたのではないかと疑うレベルの間合いの詰め方だ。
中距離から遠距離で一方的に戦う彼女にとって、まともに戦うどころの話ではない。
元より近づかれることが完全者にとって不得手なこと。
同じ剣客となるであろう人物に心当たりはあるにはあるが、
その男に電光機関でも持たせたのではないかと疑うレベルの間合いの詰め方だ。
中距離から遠距離で一方的に戦う彼女にとって、まともに戦うどころの話ではない。
「オアシスッ!」
だから最優先で距離を取ること。
スタンドを纏い、再び地面へと潜る。
一先ずここは伯爵を回収して立て直しが必要だ。
今のいる方角は覚えている。伯爵を地面に引きずり込んで、一度距離を取る。
スタンドを纏い、再び地面へと潜る。
一先ずここは伯爵を回収して立て直しが必要だ。
今のいる方角は覚えている。伯爵を地面に引きずり込んで、一度距離を取る。
「ッ!」
完全者が消えた瞬間、即座に狙いを伯爵へと変える美炎。
幾ら地面では素早い動きができるオアシスと言えども間に合わない。
地面に引きずることこそしたものの、その寸前に千鳥の一閃が伯爵の身体に刻まれる。
幾ら地面では素早い動きができるオアシスと言えども間に合わない。
地面に引きずることこそしたものの、その寸前に千鳥の一閃が伯爵の身体に刻まれる。
「ガッ、グッ……!」
「地面に潜るぞ!」
ダメージ回復の為祝福の杖だけは手放さない。
錫杖の方は落としてしまったが、回収の余裕はなかった。
錫杖の方は落としてしまったが、回収の余裕はなかった。
下手人が立ち去ったウドガルド城。
訪れた静寂の中、美炎の荒い息遣いだけが響く。
訪れた静寂の中、美炎の荒い息遣いだけが響く。
「逃げ、られた……」
さっきの伯爵と呼ばれた男に与えた傷、
咄嗟だったとは言え手ごたえのある攻撃になってしまった。
殺すつもりはなくてあくまで無力化に留めたかったが、
その結果を知ることは、今は少なくとも不可能だろう。
咄嗟だったとは言え手ごたえのある攻撃になってしまった。
殺すつもりはなくてあくまで無力化に留めたかったが、
その結果を知ることは、今は少なくとも不可能だろう。
「ッ……!!」
崩落しかけた塔を眺めながら、美炎は拳を握り締める。
守れなかった。あんなに小さい無力な子供を守れなかった。
更に中にいた人物も殺された。気絶した鉄平になんていえばいいのか。
守れなかった。あんなに小さい無力な子供を守れなかった。
更に中にいた人物も殺された。気絶した鉄平になんていえばいいのか。
「美炎! 無事か!」
ウドガルド城へようやく到着する零児。
周囲には瓦礫や散らばる武具に複数の人物、
どれだけ熾烈な戦いだったかは語るに及ばずだ。
周囲には瓦礫や散らばる武具に複数の人物、
どれだけ熾烈な戦いだったかは語るに及ばずだ。
「零児、さん……」
後ろにいた零児へと振り返る。
自分なら守れる、そう信じて彼は沙都子を任せた。
託されたのに結果は真逆。歯を食いしばり、今にも泣き崩れそうな表情だ。
瓦礫の散らばる地面をバックに立つ彼女の姿は、痛ましいと言うほかにないだろう。
自分なら守れる、そう信じて彼は沙都子を任せた。
託されたのに結果は真逆。歯を食いしばり、今にも泣き崩れそうな表情だ。
瓦礫の散らばる地面をバックに立つ彼女の姿は、痛ましいと言うほかにないだろう。
「私、駄目だった───」
その一言と共に、彼女は意識を手放した。
純粋な疲労、精神的疲労、カナヤマヒメの力。
様々なものが蓄積した結果、限界を迎えて美炎は倒れる。
純粋な疲労、精神的疲労、カナヤマヒメの力。
様々なものが蓄積した結果、限界を迎えて美炎は倒れる。
「美炎!」
倒れる彼女を、何とか零児が抱きとめる。
大事には至らなかったが、その様子から何があったかは少し察した。
時間をかけすぎたのはあるが、かといって容易い相手ではなかった。
相当に鍛えられてたであろう知能のある翼竜。無傷ではあったが一筋縄でいくわけがない。
大事には至らなかったが、その様子から何があったかは少し察した。
時間をかけすぎたのはあるが、かといって容易い相手ではなかった。
相当に鍛えられてたであろう知能のある翼竜。無傷ではあったが一筋縄でいくわけがない。
(今はまず、味方らしい彼女に話を聞くしかない。)
倒れる北条鉄平を見た後、彼女をそっと降ろして状況の確認の為リリアーナへと向き合う。
今の状況を語れるのは、彼女以外にはいないのだから。
今の状況を語れるのは、彼女以外にはいないのだから。
ウドガルド城の攻防は、これにて終わりを迎えた。
此処に残る生存者はあれど、勝者は一人もいない。
此処に残る生存者はあれど、勝者は一人もいない。
【北条沙都子@ひぐらしのなく頃に 業 死亡】
【広瀬あゆり@東京城址女子高生 死亡】
【広瀬あゆり@東京城址女子高生 死亡】
【B-4/一日目/黎明】
【北条鉄平@ひぐらしのなく頃に 業】
[状態]:気絶、疲労(大)、精神的疲労(中)、身体にダメージ(極大、ヘルズクーポンで治癒中)
[装備]:ヘルズクーポン(半数以上使用及び廃棄)@忍者と極道
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]
基本方針:沙都子を助ける。
0:……
1:沙都子、無事なんね……?
2:沙都子、ワシを信じて……
[状態]:気絶、疲労(大)、精神的疲労(中)、身体にダメージ(極大、ヘルズクーポンで治癒中)
[装備]:ヘルズクーポン(半数以上使用及び廃棄)@忍者と極道
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]
基本方針:沙都子を助ける。
0:……
1:沙都子、無事なんね……?
2:沙都子、ワシを信じて……
[備考]
※参戦時期は本編23話より。
※リリア―ナ、あゆりと簡単な自己紹介だけしました。(名前のみ)
※あゆりとの年代の違いはまだ知りません。
※ヘルズクーポンの強化時間は大幅に制限されてます
※参戦時期は本編23話より。
※リリア―ナ、あゆりと簡単な自己紹介だけしました。(名前のみ)
※あゆりとの年代の違いはまだ知りません。
※ヘルズクーポンの強化時間は大幅に制限されてます
【リリア―ナ・セルフィン@よるのないくに2 】
[状態]:疲労(大)、悲しみ
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]
基本方針:元の世界へ戻り、刻の花嫁として生贄となる……
1:鉄平と行動を共にする。
2:アル……あなたに会いたい……
3:あゆりの住んでいるトーキョー……少し興味あるな
4:そんな、あゆり……!
[備考]
※参戦時期は序章、刻の花嫁に選ばれ、馬車での移動中
※刻を遅らせる能力は連続で使用することができません。また、疲労が蓄積します。
※あゆりの世界について多少、知識を得ました。
※自身が刻の花嫁として選ばれ、月の女王への生贄となることは伝えていません。
※名簿にアルーシェ(アル)がいることを確認しました。
※北条鉄平と簡単な自己紹介を交わしました。
[状態]:疲労(大)、悲しみ
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]
基本方針:元の世界へ戻り、刻の花嫁として生贄となる……
1:鉄平と行動を共にする。
2:アル……あなたに会いたい……
3:あゆりの住んでいるトーキョー……少し興味あるな
4:そんな、あゆり……!
[備考]
※参戦時期は序章、刻の花嫁に選ばれ、馬車での移動中
※刻を遅らせる能力は連続で使用することができません。また、疲労が蓄積します。
※あゆりの世界について多少、知識を得ました。
※自身が刻の花嫁として選ばれ、月の女王への生贄となることは伝えていません。
※名簿にアルーシェ(アル)がいることを確認しました。
※北条鉄平と簡単な自己紹介を交わしました。
【安桜美炎@刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火】
[状態]:疲労(中)、精神疲労(大)、自責の念、気絶
[装備]:千鳥@刀使ノ巫女
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2
[思考・状況]
基本:殺し合いを止める。
1:……
2:今は使うしか無いけど、可奈美に出会えたら千鳥を返さないと
3:みんなの事が心配。
4:十条さん……私が救う!
5:清光、どこかなぁ……
6:沙都子ちゃん……!!
[状態]:疲労(中)、精神疲労(大)、自責の念、気絶
[装備]:千鳥@刀使ノ巫女
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2
[思考・状況]
基本:殺し合いを止める。
1:……
2:今は使うしか無いけど、可奈美に出会えたら千鳥を返さないと
3:みんなの事が心配。
4:十条さん……私が救う!
5:清光、どこかなぁ……
6:沙都子ちゃん……!!
[備考]
※参戦時期は第四部第二章終了後~第四部第三章開始前
※ゆらぎや特務機関森羅、逢魔に関する情報を知りました
※本来は刀使でもその御刀に選ばれないと写シ等はできませんが、
この場では御刀を持てば種類を問わずに使用可能です(性能は劣化)
※大荒魂カナヤマヒメの力は美炎が『力を求めたとき』発動します。
※カナヤマヒメは美炎の生存を第一に考えています。(優勝してでも)
※カナヤマヒメは沙都子の本性に気づいていました。
※何度もカナヤマヒメの力が発動、及び美炎の身に死の危険が訪れると、
カグツチに意識を完全に乗っ取られる可能性があるかもしれません。
※参戦時期の関係から美炎は自分の体内にカナヤマヒメが封じられていることは知りません。
また、カナヤマヒメとカグツチとの関係も然りです。
※名簿から巻き込まれている知り合いを確認しました。
※十条姫和はタギツヒメに取り込まれている状態だと思っています。
※零児には、姫和の状況についてはまだ知らせていません。
※首輪に関する話は筆談で行います。
※沙都子からエスデスの危険性を聞きました。
※参戦時期は第四部第二章終了後~第四部第三章開始前
※ゆらぎや特務機関森羅、逢魔に関する情報を知りました
※本来は刀使でもその御刀に選ばれないと写シ等はできませんが、
この場では御刀を持てば種類を問わずに使用可能です(性能は劣化)
※大荒魂カナヤマヒメの力は美炎が『力を求めたとき』発動します。
※カナヤマヒメは美炎の生存を第一に考えています。(優勝してでも)
※カナヤマヒメは沙都子の本性に気づいていました。
※何度もカナヤマヒメの力が発動、及び美炎の身に死の危険が訪れると、
カグツチに意識を完全に乗っ取られる可能性があるかもしれません。
※参戦時期の関係から美炎は自分の体内にカナヤマヒメが封じられていることは知りません。
また、カナヤマヒメとカグツチとの関係も然りです。
※名簿から巻き込まれている知り合いを確認しました。
※十条姫和はタギツヒメに取り込まれている状態だと思っています。
※零児には、姫和の状況についてはまだ知らせていません。
※首輪に関する話は筆談で行います。
※沙都子からエスデスの危険性を聞きました。
【有栖零児@PROJECT X ZONE2 BRAVE NEW WORLD】
[状態]:疲労(小)
[装備]:雪走@ONE PIECE、タマゴバクダン@スーパーペーパーマリオ×7
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×1、あゆりデイバック(基本支給品、ランダム支給品×0~1)
[思考・状況]
基本:殺し合いの裏に潜む陰謀を阻止し、元凶を討ち滅ぼす。
1:すでに遅かったか……!
2:美炎と共に施設を周り、目的に賛同してくれる参加者を探す。
3:沙都子の一瞬見せた表情に疑念だが、それもわかることはないのか。
4:沙夜……これも宿命か。最悪共闘も考えるべきだが……
5:出来れば銃も欲しいが
6:彼女(あゆり)には悪いが、支給品を貰っていく。
[備考]
※参戦時期は不明。
※刀使や荒魂に関する情報を知りました。
※美炎の知り合いを把握しましたが、
十条姫和がタギツヒメに取り込まれていることは知りません。
※沙都子に若干の疑念を抱いています。
※美炎と沙都子に首輪に関する話は筆談で行うよう伝えました。
[状態]:疲労(小)
[装備]:雪走@ONE PIECE、タマゴバクダン@スーパーペーパーマリオ×7
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×1、あゆりデイバック(基本支給品、ランダム支給品×0~1)
[思考・状況]
基本:殺し合いの裏に潜む陰謀を阻止し、元凶を討ち滅ぼす。
1:すでに遅かったか……!
2:美炎と共に施設を周り、目的に賛同してくれる参加者を探す。
3:沙都子の一瞬見せた表情に疑念だが、それもわかることはないのか。
4:沙夜……これも宿命か。最悪共闘も考えるべきだが……
5:出来れば銃も欲しいが
6:彼女(あゆり)には悪いが、支給品を貰っていく。
[備考]
※参戦時期は不明。
※刀使や荒魂に関する情報を知りました。
※美炎の知り合いを把握しましたが、
十条姫和がタギツヒメに取り込まれていることは知りません。
※沙都子に若干の疑念を抱いています。
※美炎と沙都子に首輪に関する話は筆談で行うよう伝えました。
地面から這い上がる完全者とノワール伯爵。
本来の持ち主、セッコと違って彼女の聴力は人並み。どの方角へ進んだかさえ不明だ。
使い慣れた能力でもないので、具体的な方角は分からないまま地面を突き進んだ。
少なくとも極端に距離は取ってないが、B-4にいないと言うことだけは察している。
本来の持ち主、セッコと違って彼女の聴力は人並み。どの方角へ進んだかさえ不明だ。
使い慣れた能力でもないので、具体的な方角は分からないまま地面を突き進んだ。
少なくとも極端に距離は取ってないが、B-4にいないと言うことだけは察している。
「黒の伯爵、地上だ。肩を貸すのはこれぐらいにして自分で立て。」
成人男性のような見た目とは裏腹に、
上半身だけなので驚くほど軽い伯爵へと見やる。
誰も殺せてないとは少し期待しすぎたか、などと思うも人のことは言えない。
少なくとも光の柱は相当なものだ。あれを受けて耐えきった胆力は評価できるし、
あの遅延の魔法も見てはないが彼のものだとわかる。実に有力な共犯者だ。
上半身だけなので驚くほど軽い伯爵へと見やる。
誰も殺せてないとは少し期待しすぎたか、などと思うも人のことは言えない。
少なくとも光の柱は相当なものだ。あれを受けて耐えきった胆力は評価できるし、
あの遅延の魔法も見てはないが彼のものだとわかる。実に有力な共犯者だ。
「……ああ、なんだ───」
「死んだのか。」
だが、その赤い瞳は青く染まり、何も映さず言葉も返さない。
元よりギリギリつないだ命に美炎の最後の攻撃は致命傷だった。
斬らないと決めた少女の刀は、たった今一つの命を絶ち切ったのだ。
黒を望んだ伯爵は、光に再会を果たすことなくその燈火を喪う。
元よりギリギリつないだ命に美炎の最後の攻撃は致命傷だった。
斬らないと決めた少女の刀は、たった今一つの命を絶ち切ったのだ。
黒を望んだ伯爵は、光に再会を果たすことなくその燈火を喪う。
【ノワール伯爵@スーパーペーパーマリオ 死亡】
「……謝罪はしておこうか。あの小娘の自爆特攻を考えると、
塔の上の連中を後回しにしてれば生きながらえただろうからな。」
塔の上の連中を後回しにしてれば生きながらえただろうからな。」
地上の面々ならオアシスのある自分と伯爵で制圧できた。
自分が先走ったことでなってしまった結果とも言える。
しかし、謝罪こそしているものの、今彼女は伯爵の顔面を溶かしていた。
オアシスの力は人体も溶かす。生きてる相手に使えるかはともかく、
少なくとも死体には可能なことは死体だったブチャラティがすでに証明済みだ。
顔面を溶解させ、首輪を回収する。
自分が先走ったことでなってしまった結果とも言える。
しかし、謝罪こそしているものの、今彼女は伯爵の顔面を溶かしていた。
オアシスの力は人体も溶かす。生きてる相手に使えるかはともかく、
少なくとも死体には可能なことは死体だったブチャラティがすでに証明済みだ。
顔面を溶解させ、首輪を回収する。
「さらばだ黒の伯爵。お前の死は存分に利用させてもらうぞ。」
協力者を早々に失ってしまったことは手痛い。
支給品もヴォルが戻ってこないことから総数だけで言えば完全にマイナスだ。
まだ残ったナスタシア、マネーラ、ミスターL。こいつらを存分に利用する。
特にミスターLは重要だ。これを形見と言えば涙を流しながら協力するかもしれない。
伯爵の支給品を回収し、立ち去ろうと思ったその時。
支給品もヴォルが戻ってこないことから総数だけで言えば完全にマイナスだ。
まだ残ったナスタシア、マネーラ、ミスターL。こいつらを存分に利用する。
特にミスターLは重要だ。これを形見と言えば涙を流しながら協力するかもしれない。
伯爵の支給品を回収し、立ち去ろうと思ったその時。
「……? なんだこれは。」
何かが輝きを放っていることに気付き、遺体の方へ振り向く。
遺体から浮き上がるのは、黒く濁ったハートの形をした何か。
遺体から浮き上がるのは、黒く濁ったハートの形をした何か。
コントンのラブパワー。
ある種の理念(イデア)とも言えるそれは、
新たな持ち主の手へと渡ろうとしていた。
ある種の理念(イデア)とも言えるそれは、
新たな持ち主の手へと渡ろうとしていた。
【???/一日目/黎明】
【完全者@エヌアイン完全世界】
[状態]:左目失明(回復中)、ダメージ(大)、魔力消耗(大)、疲労(中)
[装備]:神楽の番傘@銀魂、ビブルカード×1(プロシュート)@ONEPEACE、祝福の杖@ドラゴンクエスト7、オアシスのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品一式、コントンのラブパワー@スーパーペーパーマリオ、ノワール伯爵のデイバック(基本支給品一式、ランダム支給品×0~2(確認済))、ノワール伯爵の首輪
[思考・状況]
基本情報:プネウマ計画の邪魔はさせん。メフィスとフェレスの扱いは対策が出来上がるまで保留
1:なんだ? これは。
2:ビブルカードに従い……今、私はどこにいる?
3:エヌアイン以上に適した器の捜索。期待値は上がった。
4:首輪の解除手段の模索。
5:ムラクモを首輪を解除される前に始末しておく。
6:童磨に警戒。
7:伯爵の部下でも探しておくか。特にミスターLは必須。
8:他に利用できる連中を手に入れておく。
9:あの小娘(美炎)、まさかエヌアインのような存在か?
10:ディメーン……信用は出来ないが、利用はできるな。
[備考]
※参戦時期は不明。
※B-3以外のB-4周囲のエリアまで移動してます。
何処に行ったのかは後続の書き手にお任せします。
※モッコス死亡により、完全者の所持するビブルカードが消滅しています。
※ある程度生き延びたらディメーンから接触することがあるかもしれません。
[状態]:左目失明(回復中)、ダメージ(大)、魔力消耗(大)、疲労(中)
[装備]:神楽の番傘@銀魂、ビブルカード×1(プロシュート)@ONEPEACE、祝福の杖@ドラゴンクエスト7、オアシスのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品一式、コントンのラブパワー@スーパーペーパーマリオ、ノワール伯爵のデイバック(基本支給品一式、ランダム支給品×0~2(確認済))、ノワール伯爵の首輪
[思考・状況]
基本情報:プネウマ計画の邪魔はさせん。メフィスとフェレスの扱いは対策が出来上がるまで保留
1:なんだ? これは。
2:ビブルカードに従い……今、私はどこにいる?
3:エヌアイン以上に適した器の捜索。期待値は上がった。
4:首輪の解除手段の模索。
5:ムラクモを首輪を解除される前に始末しておく。
6:童磨に警戒。
7:伯爵の部下でも探しておくか。特にミスターLは必須。
8:他に利用できる連中を手に入れておく。
9:あの小娘(美炎)、まさかエヌアインのような存在か?
10:ディメーン……信用は出来ないが、利用はできるな。
[備考]
※参戦時期は不明。
※B-3以外のB-4周囲のエリアまで移動してます。
何処に行ったのかは後続の書き手にお任せします。
※モッコス死亡により、完全者の所持するビブルカードが消滅しています。
※ある程度生き延びたらディメーンから接触することがあるかもしれません。
※ジャスタウェイの爆発により、
北条沙都子のデイバック(内容全て)、たずね人ステッキ、
ちからの腕輪@少年ヤンガスと不思議なダンジョンは消滅してます。
※B-4ウッドガルド城跡に以下のアイテムが落ちてます。
第六天魔王の錫杖@御城project:Re
椛の盾@東方project
手に取り望遠鏡の残骸@ドラえもん
※B-4の倒壊した建物にヴォル@よるのないくに2の死体があります。
※沙都子の死体が原形をとどめて残ってるかは不明です。
あゆりの死体は辛うじて人型の形を留めて、近くに落ちてます。
※B-3以外の何処かのエリアに、ノワール伯爵の死体があります。
※ディメーンの参戦時期は死亡後です。
北条沙都子のデイバック(内容全て)、たずね人ステッキ、
ちからの腕輪@少年ヤンガスと不思議なダンジョンは消滅してます。
※B-4ウッドガルド城跡に以下のアイテムが落ちてます。
第六天魔王の錫杖@御城project:Re
椛の盾@東方project
手に取り望遠鏡の残骸@ドラえもん
※B-4の倒壊した建物にヴォル@よるのないくに2の死体があります。
※沙都子の死体が原形をとどめて残ってるかは不明です。
あゆりの死体は辛うじて人型の形を留めて、近くに落ちてます。
※B-3以外の何処かのエリアに、ノワール伯爵の死体があります。
※ディメーンの参戦時期は死亡後です。
≪ウドガルド城跡@進撃の巨人≫
いつ建築されたかも不明の古い城塞砦。
内部に大砲なども備えられており高い防御力を誇ったものと思われるが、
何と戦うことを想定したいたかさえ分かっていないとされている謎の砦。
作中でウォールローゼの穴について調査の後、夜を過ごす際に訪れた場所。
廃城である為ボロボロではあるが、人が住めない程致命的でもない。
箱の中にはニシンの缶詰や酒、大砲等がある。
いつ建築されたかも不明の古い城塞砦。
内部に大砲なども備えられており高い防御力を誇ったものと思われるが、
何と戦うことを想定したいたかさえ分かっていないとされている謎の砦。
作中でウォールローゼの穴について調査の後、夜を過ごす際に訪れた場所。
廃城である為ボロボロではあるが、人が住めない程致命的でもない。
箱の中にはニシンの缶詰や酒、大砲等がある。
【手に取り望遠鏡@ドラえもん】
リリアーナに支給されたドラえもんのひみつ道具。
赤色の望遠鏡で、スコープの中のものを引き寄せることができる。
重量、サイズ一切問わず星であろうとも引き寄せることが可能で、
固定されて動かせないものを引き寄せることはできないが、
その場合は自分がそっちの方へと移動することができる。
壊れたため具体的な制限は不明。
リリアーナに支給されたドラえもんのひみつ道具。
赤色の望遠鏡で、スコープの中のものを引き寄せることができる。
重量、サイズ一切問わず星であろうとも引き寄せることが可能で、
固定されて動かせないものを引き寄せることはできないが、
その場合は自分がそっちの方へと移動することができる。
壊れたため具体的な制限は不明。
【椛の盾@東方project】
リリアーナに支給された犬走椛が所持している紅葉が描かれた白い盾。
媒体や公認ゲーム、フィギュア等によってサイズも形状も変わり、篭手レベルの小さいときもある。
本ロワでは形状は主にアプリのキャノンボールやダンマクカグラ等で見られる円盾で、
サイズは手楯・手盾・楯・盾辺り(30~60cmのもの)として扱う。
性能は不明だが天狗である椛が使うので、それなりに優秀なはず。
リリアーナに支給された犬走椛が所持している紅葉が描かれた白い盾。
媒体や公認ゲーム、フィギュア等によってサイズも形状も変わり、篭手レベルの小さいときもある。
本ロワでは形状は主にアプリのキャノンボールやダンマクカグラ等で見られる円盾で、
サイズは手楯・手盾・楯・盾辺り(30~60cmのもの)として扱う。
性能は不明だが天狗である椛が使うので、それなりに優秀なはず。
【ヴォル@よるのないくに2】
完全者に支給された従魔(セルヴァン)と呼ばれる使い魔。
ディメーンのカードを使った使用者の命令に従うようにされている。
ヴォルは突進によるスピードと攻撃力が高く、一対一において強い性能を発揮する翼竜。
制限として使用者と同じエリアから出ることはできない。アルーシェと違い意思疎通は不可能。
長い間化石として眠ってたため現代のおしゃれには疎くて、服にも理解が浅い。
因みに究極進化ずみである(飛膜が青いので)
完全者に支給された従魔(セルヴァン)と呼ばれる使い魔。
ディメーンのカードを使った使用者の命令に従うようにされている。
ヴォルは突進によるスピードと攻撃力が高く、一対一において強い性能を発揮する翼竜。
制限として使用者と同じエリアから出ることはできない。アルーシェと違い意思疎通は不可能。
長い間化石として眠ってたため現代のおしゃれには疎くて、服にも理解が浅い。
因みに究極進化ずみである(飛膜が青いので)
【バクハツタマゴ@スーパーペーパーマリオ】
零児に支給された、ジェシーの料理。一応料理である。
ひもがついた卵で、爆発することで相手にダメージを与える攻撃アイテム。
威力は非常に低く、これで殺すのはかなり難しい。(スパペパの持ち物上限の)十個セット。
零児に支給された、ジェシーの料理。一応料理である。
ひもがついた卵で、爆発することで相手にダメージを与える攻撃アイテム。
威力は非常に低く、これで殺すのはかなり難しい。(スパペパの持ち物上限の)十個セット。
【ジャスタウェイ@銀魂】
沙都子に支給されたジャスタウェイ。それ以上でもそれ以下でもそれ以外でもない。
円筒状の体に、棒の腕と、死んだ目の顔と言う子供の工作めいた見た目の物だが、
中味はこの見た目からは想像できない程度に性能のある爆弾
(近藤さんが抱えてた分)十個セット
沙都子に支給されたジャスタウェイ。それ以上でもそれ以下でもそれ以外でもない。
円筒状の体に、棒の腕と、死んだ目の顔と言う子供の工作めいた見た目の物だが、
中味はこの見た目からは想像できない程度に性能のある爆弾
(近藤さんが抱えてた分)十個セット
【ちからの腕輪@少年ヤンガスと不思議なダンジョン】
あゆりの支給品。ゲームにおいてちから(攻撃力ではない)をプラスする。
ジャスタウェイの爆発により消滅している。
あゆりの支給品。ゲームにおいてちから(攻撃力ではない)をプラスする。
ジャスタウェイの爆発により消滅している。
【オアシスのDISC@ジョジョの奇妙な冒険】
完全者の支給品。DISCについてはスティッキィ・フィンガーズのDISC参照。
原作ではセッコが使用したスタンドで、茶色いダイブスーツのようなものがヴィジョン。
ステータスは破壊力:A スピード:A 射程距離:B 持続力:A 精密動作性:E 成長性:C
周囲の物質を泥にすることができ、地面を泥にすることで上の地形を沈める、触れた部分を液状化させる、
地中を泳ぐように移動、液状化したものを空へ投げてから解除させて固体にして武器にする、
泥の弾力と反動を利用したパンチのラッシュなどかなりの多様性と攻撃性能を誇る。
これはあくまで使い慣れたセッコが使って発揮できるものである為、完全者が全て使いこなすことは難しい。
制限として地中に長時間いると消耗が激しくなる(短時間程度なら問題はない)
完全者の支給品。DISCについてはスティッキィ・フィンガーズのDISC参照。
原作ではセッコが使用したスタンドで、茶色いダイブスーツのようなものがヴィジョン。
ステータスは破壊力:A スピード:A 射程距離:B 持続力:A 精密動作性:E 成長性:C
周囲の物質を泥にすることができ、地面を泥にすることで上の地形を沈める、触れた部分を液状化させる、
地中を泳ぐように移動、液状化したものを空へ投げてから解除させて固体にして武器にする、
泥の弾力と反動を利用したパンチのラッシュなどかなりの多様性と攻撃性能を誇る。
これはあくまで使い慣れたセッコが使って発揮できるものである為、完全者が全て使いこなすことは難しい。
制限として地中に長時間いると消耗が激しくなる(短時間程度なら問題はない)
047:ナイトメアパーティ | 投下順 | 049:邂逅、紅陽の祖 |
024:ひぐらしのなく頃に〜沙都子ワシ編〜 | 有栖零児 | 050:戻りたい場所、明確な景色 |
安桜美炎 | ||
北条沙都子 | GAME OVER | |
北条鉄平 | 050:戻りたい場所、明確な景色 | |
リリアーナ・セルフィン | ||
広瀬あゆり | GAME OVER | |
033:ホワイトアウト | ノワール伯爵 | |
完全者 |