みすぼらしいアパートが一つある。
チャイムやドアホンなんてない。雨露凌げれば、
それでいいかのような実に安っぽいアパートだ。
気の利いたものがない代わりにノックが三回鳴り響く。
応答はなく、もう三回ノックをすると中から人が出てくる。
チャイムやドアホンなんてない。雨露凌げれば、
それでいいかのような実に安っぽいアパートだ。
気の利いたものがない代わりにノックが三回鳴り響く。
応答はなく、もう三回ノックをすると中から人が出てくる。
「さっきからやかましいんね! このクソボケ……」
またうるさ大家が難癖付けにがやってきたのか。
そう思って開けてみれば、そこに嫌気のさす大家の顔はない。
視線を下に向ければ、同じ髪の色を持った見知った少女が立つ。
そう思って開けてみれば、そこに嫌気のさす大家の顔はない。
視線を下に向ければ、同じ髪の色を持った見知った少女が立つ。
「さ、沙都子!?」
「こんにちは、叔父様。」
「ち、違うんね! ワシははてっきりクソボケの大家が、
また難癖につけに来たんかと……怒鳴って悪かったと。」
また難癖につけに来たんかと……怒鳴って悪かったと。」
「もういいですわ。許して差し上げますのよ。」
相手が残された唯一の家族であったことが分かると、手を合わせながら謝罪する。
もう見慣れた光景であり、沙都子の表情は虚ろ目で少し呆れ気味だ。
もう見慣れた光景であり、沙都子の表情は虚ろ目で少し呆れ気味だ。
「ほんまか? こんなところに立たせとくわけにもいかんね。中で茶を……」
そう言って室内を見やるが、ものの見事にゴミ屋敷だ。
足の踏み場どころか、衛生面的にもとてもよろしくない。
その光景に、沙都子は更に溜息を零す。
足の踏み場どころか、衛生面的にもとてもよろしくない。
その光景に、沙都子は更に溜息を零す。
「全く信じられませんわ。どうして男の人は、
こんな状態になっても気にならないのでございましょ。」
こんな状態になっても気にならないのでございましょ。」
「めんぼくないんね。」
「まずは掃除にいたしますわよ。
叔父様は部屋のごみを集めてくださいまし。」
叔父様は部屋のごみを集めてくださいまし。」
「は、は、はい……」
近くにあったはたき棒をビシッ、と向けられ鉄平はたじろぐ。
年下の子供と言えども、言ってることは至極正論であり、
返す言葉もないので素直に部屋の掃除を手伝い始めた。
ゴミと言うゴミは外へと出されて布団もしまわれて、
狭かったはずの家が、広く感じられるような状態だ。
テーブルに出された数々の家庭料理を前に、鉄平は瞳を輝かせる。
不摂生を形にしたような食生活ばかりを続けていた彼にとって、
ごく普通の家庭料理ですら、高級料亭に勝るとも劣らない、
いや沙都子が作ったと言う観点からそれ以上のものになる。
年下の子供と言えども、言ってることは至極正論であり、
返す言葉もないので素直に部屋の掃除を手伝い始めた。
ゴミと言うゴミは外へと出されて布団もしまわれて、
狭かったはずの家が、広く感じられるような状態だ。
テーブルに出された数々の家庭料理を前に、鉄平は瞳を輝かせる。
不摂生を形にしたような食生活ばかりを続けていた彼にとって、
ごく普通の家庭料理ですら、高級料亭に勝るとも劣らない、
いや沙都子が作ったと言う観点からそれ以上のものになる。
「ワシは幸せ者なんね……可愛い姪っ子にこんなにしてもらって。」
共に食事をとりながら、
今の環境に鉄平は涙を流す。
今の環境に鉄平は涙を流す。
「なのにワシはあんなに酷いことばっかりすまんな……! 沙都子許してくれぇ!!
「昔の事ですのよ、いいんですのよ叔父様。」
「よくないんね! 沙都子のことは絶対ワシが守って見せるんね!」
自分の唯一のよりどころだ。
クズの権化とも言えた過去を持つ自分を、
もう一度家族として受け入れてくれた沙都子には感謝してもしきれない。
クズの権化とも言えた過去を持つ自分を、
もう一度家族として受け入れてくれた沙都子には感謝してもしきれない。
「頼もしい限りですわね……さて、
そろそろ暗くなることですし戻りませんと。では叔父様また■■───」
そろそろ暗くなることですし戻りませんと。では叔父様また■■───」
「え?」
ありふれた日常。
姪っ子が時折来ては料理を振る舞って、
自分を励まして夕方には家へと帰る。
これが自分の知る、ありふれた光景のはずだ。
でもおかしい。何かがおかしいと彼女の服の袖を掴もうとする。
姪っ子が時折来ては料理を振る舞って、
自分を励まして夕方には家へと帰る。
これが自分の知る、ありふれた光景のはずだ。
でもおかしい。何かがおかしいと彼女の服の袖を掴もうとする。
「さ、沙都子。少しだけ───」
待って。
そう言おうとした瞬間、アパートの扉は沙都子によって開かれた。
狭い通路はなく、見慣れた光景もない。ただ広がるのは───暗黒。
そう言おうとした瞬間、アパートの扉は沙都子によって開かれた。
狭い通路はなく、見慣れた光景もない。ただ広がるのは───暗黒。
「!?」
その光景に袖ではなく、手を引っ張って距離を取ろうとするが、
ブラックホールのように彼女は吸い込まれて、手は届かない。
ブラックホールのように彼女は吸い込まれて、手は届かない。
『ワ~ルワルワルワルワル!!
この世の全ては無意味だ。価値のあるものなど一つもない。
ヨにはそんな世界が我慢ならぬ。だから全てを浄化するだけでワール!』
この世の全ては無意味だ。価値のあるものなど一つもない。
ヨにはそんな世界が我慢ならぬ。だから全てを浄化するだけでワール!』
どこかで聞いたような声が背後から聞こえるが、
そんなことはどうでもよかった。沙都子を守らないと。
空間に飲まれた彼女は潰れていく。腕が、足が、顔が。
全てがばねのように潰されて───
そんなことはどうでもよかった。沙都子を守らないと。
空間に飲まれた彼女は潰れていく。腕が、足が、顔が。
全てがばねのように潰されて───
「沙都子───ッ!!!」
上半身を勢いよく起こしながら目を覚ます。
汗がシャツ染み付いて、気持ち悪い感覚がする。
今見ていたのが夢であると言うことを認識すると、
先ほどまで塔にて戦っていた記憶を思い出す。
なのだが、今は別の場所にて寝かされていた。
平安京と言う舞台ではそう珍しいものではない和風建築の建物で、
畳の上に布団と、随分と丁寧な扱いをされて此処にいたことが伺える。
襖の開いた縁側から見える紅の空は、悪夢は続いてると言わんばかりに広がっていた。
汗がシャツ染み付いて、気持ち悪い感覚がする。
今見ていたのが夢であると言うことを認識すると、
先ほどまで塔にて戦っていた記憶を思い出す。
なのだが、今は別の場所にて寝かされていた。
平安京と言う舞台ではそう珍しいものではない和風建築の建物で、
畳の上に布団と、随分と丁寧な扱いをされて此処にいたことが伺える。
襖の開いた縁側から見える紅の空は、悪夢は続いてると言わんばかりに広がっていた。
「ワシは、まだ生きとるんか。」
死後の世界なのか、まだ殺し合いの舞台なのか。
それを知るべく首に手を当てて、その証明たる存在に触れる。
あらゆる参加者が生殺与奪の権を握っているそれは未だ健在だ。
それを知るべく首に手を当てて、その証明たる存在に触れる。
あらゆる参加者が生殺与奪の権を握っているそれは未だ健在だ。
「そうだ、沙都子に嬢ちゃん達!」
布団で寝てる場合か。
気付くとすぐさま布団から出て、縁側から回り込んで玄関へと向かう。
平安京らしく白い塀に囲まれているので、出るには玄関の門しかない。
庭に敷き詰められた小石を踏み音を立てながら、玄関口へと向かった。
気付くとすぐさま布団から出て、縁側から回り込んで玄関へと向かう。
平安京らしく白い塀に囲まれているので、出るには玄関の門しかない。
庭に敷き詰められた小石を踏み音を立てながら、玄関口へと向かった。
「目が覚めたのか。」
門を見つけた時、
音を聞いてか零児が玄関から顔を出す。
気絶していたので零児とは面識はなく、
警戒を強めて鉄平は数歩後ろへと下がる。
音を聞いてか零児が玄関から顔を出す。
気絶していたので零児とは面識はなく、
警戒を強めて鉄平は数歩後ろへと下がる。
「兄ちゃんは……」
「沙都子ちゃんを保護してた人です。」
零児の後ろからリリアーナも姿を見せる。
彼女が無事であったことに安堵の息を吐く。
あれだけの攻撃をして、疲れを見せないのは流石聖女だと感じた。
彼女が無事であったことに安堵の息を吐く。
あれだけの攻撃をして、疲れを見せないのは流石聖女だと感じた。
「そうか、兄ちゃんが……ところで、沙都子は何処におるねん?」
心配そうに彼女の後ろを見たりして沙都子を探す鉄平。
何も知らない姿に、リリアーナは申し訳なさそうに目を逸らす。
彼女を尻目に、零児は無慈悲にリリアーナから聞いた顛末を告げた。
遠からずディメーンが言っていた定時放送と言うものが始まる。
定時放送は殺し合いをするしかないと言う状況へ持ち込むはず。
となれば、自分の知り合いや自分が危険な状況を煽るだろう。
今嘘を吐いたところで、すぐにばれるような嘘など意味がない。
だから告げる。彼が探した少女は、もうこの世にいないと。
遺体だけでもと思って向かったが、それは告げないで置いた。
大切に想ってる相手が、腕しか見つからないなどと言えたものではない。
いや、それが彼女の腕かさえ彼には判断がつかなかったが。
飛んできた遺体の腕があったかも、今思えば確認してないのだから。
何も知らない姿に、リリアーナは申し訳なさそうに目を逸らす。
彼女を尻目に、零児は無慈悲にリリアーナから聞いた顛末を告げた。
遠からずディメーンが言っていた定時放送と言うものが始まる。
定時放送は殺し合いをするしかないと言う状況へ持ち込むはず。
となれば、自分の知り合いや自分が危険な状況を煽るだろう。
今嘘を吐いたところで、すぐにばれるような嘘など意味がない。
だから告げる。彼が探した少女は、もうこの世にいないと。
遺体だけでもと思って向かったが、それは告げないで置いた。
大切に想ってる相手が、腕しか見つからないなどと言えたものではない。
いや、それが彼女の腕かさえ彼には判断がつかなかったが。
飛んできた遺体の腕があったかも、今思えば確認してないのだから。
告げられた内容を前に、鉄平は膝をつく。
小石がじゃらじゃらと鳴り響くその光景は、
鉄平の心も崩れ落ちた瞬間とでも言えるかもしれない。
小石がじゃらじゃらと鳴り響くその光景は、
鉄平の心も崩れ落ちた瞬間とでも言えるかもしれない。
「沙都子は、まだ普通の子やったんね。」
膝をつき、手をついて四つん這いに項垂れる鉄平。
「まだランドセル背負って、友達と学校行く年だったんね……」
表情は伺えないがわかる。
震えた声と身体で告げられる言葉は、
彼がどれだけこの状況に悲痛な思いを抱いているのか。
震えた声と身体で告げられる言葉は、
彼がどれだけこの状況に悲痛な思いを抱いているのか。
「なんでや! なんでワシやのーて沙都子が死なないかんね!?
こんなクズでどうしようもない、ワシだけがのうのうと生きとるんね!?」
こんなクズでどうしようもない、ワシだけがのうのうと生きとるんね!?」
涙を零しながら泣き叫ぶ。
魔女の姿など露知らずな彼にとっては、
沙都子とは自分を変えてくれた唯一残された家族だった。
自分が死ぬようなことになっても、沙都子だけは助けたい。
どうしようもない自分が、最後にできる贖罪とも言える彼女を守る。
なのに、なんだこれは。彼女が一体何をしたと言うのか。
こんな意味の分からない殺し合いの犠牲者にされたなど、
信じたくなかった。
魔女の姿など露知らずな彼にとっては、
沙都子とは自分を変えてくれた唯一残された家族だった。
自分が死ぬようなことになっても、沙都子だけは助けたい。
どうしようもない自分が、最後にできる贖罪とも言える彼女を守る。
なのに、なんだこれは。彼女が一体何をしたと言うのか。
こんな意味の分からない殺し合いの犠牲者にされたなど、
信じたくなかった。
「ごめん、なさい。」
泣き崩れる鉄平の前に、美炎も姿を見せる。
彼女も気を失っていたが、彼の叫びで目が覚めた。
沙都子を連れてきたのは自分だ。自分が連れてこなければ、
あんなことにはならなかったのだから。
彼女も気を失っていたが、彼の叫びで目が覚めた。
沙都子を連れてきたのは自分だ。自分が連れてこなければ、
あんなことにはならなかったのだから。
「美炎さん……」
「美炎のせいじゃない。普通に、銀髪の軍服の女と伯爵の二人が原因だ。」
完全に殺し合いに乗った参加者だ。
和解はできないし、敵も頭も実力も十分に備わっていた。
口伝なのでしっかりそその姿を見てないので判断はつかないが、
仕方ないと言うつもりはないものの難しかったとも思えている。
和解はできないし、敵も頭も実力も十分に備わっていた。
口伝なのでしっかりそその姿を見てないので判断はつかないが、
仕方ないと言うつもりはないものの難しかったとも思えている。
「でも……」
原因は彼女達だとしても、
零児に任されたことは事実だ。
人を守れず、その上血縁者がそこにいる。
自分だけしか守ることができず沙都子を守れずに、
更に目の前に守れなかった結果をこうして見せつけられている。
零児に任されたことは事実だ。
人を守れず、その上血縁者がそこにいる。
自分だけしか守ることができず沙都子を守れずに、
更に目の前に守れなかった結果をこうして見せつけられている。
刀使をしていると、出くわすことは少なからずある。
警察同様、いつだって荒魂相手には後手に出回るのが刀使だ。
どれだけ強くてもどれだけ鍛えられても。
その刃は現場にいなければ決して届かない。
警察同様、いつだって荒魂相手には後手に出回るのが刀使だ。
どれだけ強くてもどれだけ鍛えられても。
その刃は現場にいなければ決して届かない。
「最善は尽くした方だ。合理的に見れないのは分かるが、
彼女がいなかったら軍服の女は速やかにあゆりを殺害し、
そのまま美炎を無傷の状態で応戦してたはずだ。」
彼女がいなかったら軍服の女は速やかにあゆりを殺害し、
そのまま美炎を無傷の状態で応戦してたはずだ。」
沙都子どころかリリアーナも鉄平も、
全滅の危機だってあり得たかもしれない。
少しの些細な違いが、全てを変えることはままあることだ。
全滅の危機だってあり得たかもしれない。
少しの些細な違いが、全てを変えることはままあることだ。
「お互いに彼女を死なせてしまったではなく、
彼女に守ってもらったと思う……と言うのは難しいか。」
彼女に守ってもらったと思う……と言うのは難しいか。」
零児は冷静に物事を見れるが、
一方で冷酷というわけではない。
癖の強いメンバーの常識人をしてれば、
必然的に配慮のある言葉を投げかけれる。
結果論ではあるが、彼女がいたから被害は減った。
そうとも十分に受け取れるだろうが、方や肉親で方や中学生。
簡単に割り切れるものでもないだろう。
一方で冷酷というわけではない。
癖の強いメンバーの常識人をしてれば、
必然的に配慮のある言葉を投げかけれる。
結果論ではあるが、彼女がいたから被害は減った。
そうとも十分に受け取れるだろうが、方や肉親で方や中学生。
簡単に割り切れるものでもないだろう。
「なあ、兄ちゃん……」
泣き止んで顔を挙げた鉄平の姿は痛ましいものだ。
もはや引きつった笑みのような、疲れ切った姿。
女性陣もその光景に胸が締め付けられる。
もはや引きつった笑みのような、疲れ切った姿。
女性陣もその光景に胸が締め付けられる。
「ワシは、どうしたらええんね。」
虐待は絶対しない。悪い人との付き合いも縁を切る。
酒は……まだやめられないが、程々にするつもりだ。
博打も程々にと、自分でも驚くほどにそう考えていた。
生きる意味を沙都子に見出した以上、そうなるのは必然だ。
酒は……まだやめられないが、程々にするつもりだ。
博打も程々にと、自分でも驚くほどにそう考えていた。
生きる意味を沙都子に見出した以上、そうなるのは必然だ。
「沙都子の為に、ワシは生きようとしてたんや。
その沙都子がおらんなら、生きる意味もないんね……」
その沙都子がおらんなら、生きる意味もないんね……」
抜け殻。言うなれば鉄平はそんな状態だ。
沙都子を生き返らせるために戦う? できるわけがない。
エスデスと言う逆立ちしても勝ち目のないような化け物、
彼女を相手した善。さらに伯爵に美炎と戦える参加者を何人も見た。
ヘルズクーポン頼みでようやくしがみつける程度の強さで、
一体どうやって彼らを倒して勝ち上がれと言うのだろうか。
沙都子を生き返らせるために戦う? できるわけがない。
エスデスと言う逆立ちしても勝ち目のないような化け物、
彼女を相手した善。さらに伯爵に美炎と戦える参加者を何人も見た。
ヘルズクーポン頼みでようやくしがみつける程度の強さで、
一体どうやって彼らを倒して勝ち上がれと言うのだろうか。
(それだけやない。)
何より、善やリリアーナと彼はいい人に出会いすぎた。
彼らを殺してでも沙都子を生き返らせるなんてことをして、
その時に沙都子は笑ってくれるか? そんなわけがない。
今度こそやり直したいと言ったのに、人を殺してでもみろ。
もう二度と、未来永劫沙都子と和解できる機会などないだろう。
仮に隠して生きると? そんな器用なことができる程、
北条鉄平は自分を優れた人間だとは思っていない。
彼らを殺してでも沙都子を生き返らせるなんてことをして、
その時に沙都子は笑ってくれるか? そんなわけがない。
今度こそやり直したいと言ったのに、人を殺してでもみろ。
もう二度と、未来永劫沙都子と和解できる機会などないだろう。
仮に隠して生きると? そんな器用なことができる程、
北条鉄平は自分を優れた人間だとは思っていない。
「殺し合いで優勝して生き返らせたところで、
沙都子は絶対認めてくれんね……兄ちゃん、ワシはどうしたら───」
沙都子は絶対認めてくれんね……兄ちゃん、ワシはどうしたら───」
「賭けてみるか? 願いを叶える力とやらに。」
「だからワシは……」
「何も、優勝するだけが道とも限らない。」
矛盾としか言えない内容。
零児の言ってることに三人は疑問符を浮かべざるを得ない。
零児の言ってることに三人は疑問符を浮かべざるを得ない。
「あの双子がどのような手段で願いを叶えるのか。
それがもし俺達が扱うことができるものであったなら、
優勝を目指さずとも沙都子を生き返らせることはできるのではないか?」
それがもし俺達が扱うことができるものであったなら、
優勝を目指さずとも沙都子を生き返らせることはできるのではないか?」
要するに脱出ついでに力を奪うと言うこと。
そうすれば沙都子どころか、あゆりだって生き返ることができるはずだ。
こんな殺し合いに巻き込まれた一般人は、何も鉄平や沙都子だけではない。
(沙都子は一般人ではないが、鉄平からすれば彼女は一般人である。)
そう言った人たちも纏めて助けられる、最善の手段だ。
そうすれば沙都子どころか、あゆりだって生き返ることができるはずだ。
こんな殺し合いに巻き込まれた一般人は、何も鉄平や沙都子だけではない。
(沙都子は一般人ではないが、鉄平からすれば彼女は一般人である。)
そう言った人たちも纏めて助けられる、最善の手段だ。
「元々俺達の目的自体は変わってない。寄り道が増えるだけだ。」
そうは言うが、
零児はそもそも願いを叶えるなどないと思っていた。
あったとしても、それが奪えるような代物ではないかもしれない。
願いを叶える力があったなら、既に零児達から記憶を消すなどして、
殺し合いに乗らないと言う方針を潰すことだってできるからだ。
単純に双子の甘言。人を弄ぶまさに悪魔の所業になる。
零児はそもそも願いを叶えるなどないと思っていた。
あったとしても、それが奪えるような代物ではないかもしれない。
願いを叶える力があったなら、既に零児達から記憶を消すなどして、
殺し合いに乗らないと言う方針を潰すことだってできるからだ。
単純に双子の甘言。人を弄ぶまさに悪魔の所業になる。
しかし。
妄想だとしても。
未来へ縋るそれは原動力となる。
妄想だとしても。
未来へ縋るそれは原動力となる。
「こんな腑抜けたワシでも、ええんか。」
「人手が多くいるのは事実だ。
それに、彼女の為と奔走した姿を俺は見てないが、
彼女達が証明している。足手纏いだなんだと思うことはない。」
それに、彼女の為と奔走した姿を俺は見てないが、
彼女達が証明している。足手纏いだなんだと思うことはない。」
鉄平自らがリリアーナの盾になり、
美炎の戦いを支援し、伯爵を逃がさなかった。
ヘルズクーポンありきとは言え、一般人では身に余る結果だ。
美炎の戦いを支援し、伯爵を逃がさなかった。
ヘルズクーポンありきとは言え、一般人では身に余る結果だ。
「私は、鉄平さんのお陰でこうして生きてます。
此処にいる皆さんは、腑抜けだとは思いません。」
此処にいる皆さんは、腑抜けだとは思いません。」
特に最初の暗黒魔法は、
リリアーナが先行してたら確実に致命傷だった。
そういった面でも鉄平は命の恩人とも言える相手を、
非難などできるはずもないし、するつもりもない。
リリアーナが先行してたら確実に致命傷だった。
そういった面でも鉄平は命の恩人とも言える相手を、
非難などできるはずもないし、するつもりもない。
「其方がいいのであれば、
出来ることなら協力してほしい。」
出来ることなら協力してほしい。」
「わ、私からもお願いします。
こんなこと、言える立場じゃないけど……」
こんなこと、言える立場じゃないけど……」
負い目を感じてる都合、
どうしても目を合わせることはできない。
どう接するべきかもわからないものの、
だからと言って放っておくことはできなかった。
どうしても目を合わせることはできない。
どう接するべきかもわからないものの、
だからと言って放っておくことはできなかった。
「こんなワシでええなら、いくらでも協力するんね!!」
先ほどまでの絶望しきってた表情とさほど変わらないが、
一方で先程よりかはましな表情になって、鉄平は立ち上がる。
一方で先程よりかはましな表情になって、鉄平は立ち上がる。
「二度手間になるから二人が起きるまではしていなかった
とりあえず二人とも起きたことだ、情報を纏めたいがいいか?」
とりあえず二人とも起きたことだ、情報を纏めたいがいいか?」
「は、はい!」
鉄平は乗り越えた。
いや、乗り越えたとは違うが、
少なくとも再起することはできた。
細い細い、蜘蛛の糸よりも細い糸を掴もうとする。
博打の方がよっぽどな確率だと言うことは彼も理解してる。
所詮淡い希望でも、そんな存在がなければ死んでも死にきれない。
いや、乗り越えたとは違うが、
少なくとも再起することはできた。
細い細い、蜘蛛の糸よりも細い糸を掴もうとする。
博打の方がよっぽどな確率だと言うことは彼も理解してる。
所詮淡い希望でも、そんな存在がなければ死んでも死にきれない。
次は美炎に関門がやってくる。
斬らないと決めた少女の刃を血に染め、
守るための刃は、敵と言えど一人の命を奪った。
その事実を知るまで、そう時間はかからない。
斬らないと決めた少女の刃を血に染め、
守るための刃は、敵と言えど一人の命を奪った。
その事実を知るまで、そう時間はかからない。
【B-4/一日目/早朝】
【北条鉄平@ひぐらしのなく頃に 業】
[状態]:疲労(大)、精神的疲労(絶大)、身体にダメージ(大)
[装備]:ヘルズクーポン(半数以上使用及び廃棄)@忍者と極道
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]
基本方針:双子から願いを叶える力を手に入れて沙都子を生き返らせる。
0:ワシにできるのは、それぐらいや。
1:兄ちゃん(零児)達と行動する。
2:沙都子や嬢ちゃん(あゆり)の為にも生きにゃいかんね。
[状態]:疲労(大)、精神的疲労(絶大)、身体にダメージ(大)
[装備]:ヘルズクーポン(半数以上使用及び廃棄)@忍者と極道
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]
基本方針:双子から願いを叶える力を手に入れて沙都子を生き返らせる。
0:ワシにできるのは、それぐらいや。
1:兄ちゃん(零児)達と行動する。
2:沙都子や嬢ちゃん(あゆり)の為にも生きにゃいかんね。
[備考]
※参戦時期は本編23話より。
※リリア―ナ、あゆりと簡単な自己紹介だけしました。(名前のみ)
※あゆりとの年代の違いはまだ知りません。
※ヘルズクーポンの強化時間は大幅に制限されてます
※零児、美炎と情報交換しました。
※参戦時期は本編23話より。
※リリア―ナ、あゆりと簡単な自己紹介だけしました。(名前のみ)
※あゆりとの年代の違いはまだ知りません。
※ヘルズクーポンの強化時間は大幅に制限されてます
※零児、美炎と情報交換しました。
【リリア―ナ・セルフィン@よるのないくに2 】
[状態]:疲労(中)
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]
基本方針:元の世界へ戻り、刻の花嫁として生贄となる……
1:鉄平さん、零児さんと行動を共にする。
2:アル……あなたに会いたい……
3:あゆりの住んでいるトーキョー……少し興味あるな
4:あゆり……
[備考]
※参戦時期は序章、刻の花嫁に選ばれ、馬車での移動中
※刻を遅らせる能力は連続で使用することができません。また、疲労が蓄積します。
※あゆりの世界について多少、知識を得ました。
※自身が刻の花嫁として選ばれ、月の女王への生贄となることは伝えていません。
※名簿にアルーシェ(アル)がいることを確認しました。
※北条鉄平と簡単な自己紹介を交わしました。
※零児、美炎と情報交換をしました。
[状態]:疲労(中)
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1
[思考・状況]
基本方針:元の世界へ戻り、刻の花嫁として生贄となる……
1:鉄平さん、零児さんと行動を共にする。
2:アル……あなたに会いたい……
3:あゆりの住んでいるトーキョー……少し興味あるな
4:あゆり……
[備考]
※参戦時期は序章、刻の花嫁に選ばれ、馬車での移動中
※刻を遅らせる能力は連続で使用することができません。また、疲労が蓄積します。
※あゆりの世界について多少、知識を得ました。
※自身が刻の花嫁として選ばれ、月の女王への生贄となることは伝えていません。
※名簿にアルーシェ(アル)がいることを確認しました。
※北条鉄平と簡単な自己紹介を交わしました。
※零児、美炎と情報交換をしました。
【安桜美炎@刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火】
[状態]:疲労(中)、精神疲労(絶大)、自責の念、複雑(鉄平に対して)
[装備]:千鳥@刀使ノ巫女
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2
[思考・状況]
基本:殺し合いを止める。
1:今は使うしか無いけど、可奈美に出会えたら千鳥を返さないと
2:みんなの事が心配。
3:十条さん……私が救う!
4:清光、どこかなぁ……
5:沙都子ちゃん……
[状態]:疲労(中)、精神疲労(絶大)、自責の念、複雑(鉄平に対して)
[装備]:千鳥@刀使ノ巫女
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2
[思考・状況]
基本:殺し合いを止める。
1:今は使うしか無いけど、可奈美に出会えたら千鳥を返さないと
2:みんなの事が心配。
3:十条さん……私が救う!
4:清光、どこかなぁ……
5:沙都子ちゃん……
[備考]
※参戦時期は第四部第二章終了後~第四部第三章開始前
※ゆらぎや特務機関森羅、逢魔に関する情報を知りました
※本来は刀使でもその御刀に選ばれないと写シ等はできませんが、
この場では御刀を持てば種類を問わずに使用可能です(性能は劣化)
※大荒魂カナヤマヒメの力は美炎が『力を求めたとき』発動します。
※カナヤマヒメは美炎の生存を第一に考えています。(優勝してでも)
※カナヤマヒメは沙都子の本性に気づいていました。
※何度もカナヤマヒメの力が発動、及び美炎の身に死の危険が訪れると、
カグツチに意識を完全に乗っ取られる可能性があるかもしれません。
※参戦時期の関係から美炎は自分の体内にカナヤマヒメが封じられていることは知りません。
また、カナヤマヒメとカグツチとの関係も然りです。
※名簿から巻き込まれている知り合いを確認しました。
※十条姫和はタギツヒメに取り込まれている状態だと思っています。
※零児には、姫和の状況についてはまだ知らせていません。
※首輪に関する話は筆談で行います。
※沙都子からエスデスの危険性を聞きました。
※リリアーナ、鉄平と情報交換しました。
※参戦時期は第四部第二章終了後~第四部第三章開始前
※ゆらぎや特務機関森羅、逢魔に関する情報を知りました
※本来は刀使でもその御刀に選ばれないと写シ等はできませんが、
この場では御刀を持てば種類を問わずに使用可能です(性能は劣化)
※大荒魂カナヤマヒメの力は美炎が『力を求めたとき』発動します。
※カナヤマヒメは美炎の生存を第一に考えています。(優勝してでも)
※カナヤマヒメは沙都子の本性に気づいていました。
※何度もカナヤマヒメの力が発動、及び美炎の身に死の危険が訪れると、
カグツチに意識を完全に乗っ取られる可能性があるかもしれません。
※参戦時期の関係から美炎は自分の体内にカナヤマヒメが封じられていることは知りません。
また、カナヤマヒメとカグツチとの関係も然りです。
※名簿から巻き込まれている知り合いを確認しました。
※十条姫和はタギツヒメに取り込まれている状態だと思っています。
※零児には、姫和の状況についてはまだ知らせていません。
※首輪に関する話は筆談で行います。
※沙都子からエスデスの危険性を聞きました。
※リリアーナ、鉄平と情報交換しました。
【有栖零児@PROJECT X ZONE2 BRAVE NEW WORLD】
[状態]:疲労(小)
[装備]:雪走@ONE PIECE、タマゴバクダン@スーパーペーパーマリオ×7
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×1、あゆりデイバック(基本支給品、ランダム支給品×0~1)、第六天魔王の錫杖@御城project:Re、椛の盾@東方project
[思考・状況]
基本:殺し合いの裏に潜む陰謀を阻止し、元凶を討ち滅ぼす。
1:三人と行動。今はこうしておくのが一番か。
2:美炎と共に施設を周り、目的に賛同してくれる参加者を探す。
3:沙都子の一瞬見せた表情に疑念だが、それもわかることはもうないのか。
4:沙夜……これも宿命か。最悪共闘も考えるべきだが……
5:出来れば銃も欲しい。
6:彼女(あゆり)には悪いが、支給品を貰っていく。
[備考]
※参戦時期は不明。
※刀使や荒魂に関する情報を知りました。
※美炎の知り合いを把握しましたが、
十条姫和がタギツヒメに取り込まれていることは知りません。
※沙都子に若干の疑念を抱いています。
※美炎と沙都子に首輪に関する話は筆談で行うよう伝えました。
※鉄平、リリアーナと情報交換しました。
[状態]:疲労(小)
[装備]:雪走@ONE PIECE、タマゴバクダン@スーパーペーパーマリオ×7
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×1、あゆりデイバック(基本支給品、ランダム支給品×0~1)、第六天魔王の錫杖@御城project:Re、椛の盾@東方project
[思考・状況]
基本:殺し合いの裏に潜む陰謀を阻止し、元凶を討ち滅ぼす。
1:三人と行動。今はこうしておくのが一番か。
2:美炎と共に施設を周り、目的に賛同してくれる参加者を探す。
3:沙都子の一瞬見せた表情に疑念だが、それもわかることはもうないのか。
4:沙夜……これも宿命か。最悪共闘も考えるべきだが……
5:出来れば銃も欲しい。
6:彼女(あゆり)には悪いが、支給品を貰っていく。
[備考]
※参戦時期は不明。
※刀使や荒魂に関する情報を知りました。
※美炎の知り合いを把握しましたが、
十条姫和がタギツヒメに取り込まれていることは知りません。
※沙都子に若干の疑念を抱いています。
※美炎と沙都子に首輪に関する話は筆談で行うよう伝えました。
※鉄平、リリアーナと情報交換しました。
049:邂逅、紅陽の祖 | 投下順 | 051:SAMURAIGIRLS,SUN KILL!KILL!KILL! |
048:胎動編『開戦 ウドガルド城』 | 有栖零児 | 072:双眸赫翠 |
安桜美炎 | ||
北条鉄平 | ||
リリアーナ・セルフィン |