「アハハハハハッ! これは傑作ではないか!」
完全者は歩きながら嗤う。
これは嗤わずにはいられないことだ。
先程の放送主であるディメーンはなんとノワール伯爵の部下であり、
つまり彼は所謂謀反や叛逆されてしまったと言うことに他ならない。
これは嗤わずにはいられないことだ。
先程の放送主であるディメーンはなんとノワール伯爵の部下であり、
つまり彼は所謂謀反や叛逆されてしまったと言うことに他ならない。
「まったく、私の周りは反旗を翻すのが常識か?」
これが嗤わずにいられるか。
ムラクモもアドラーにエレクトロゾルダートと叛逆されたり、
ついでに言えばアカツキもムラクモの元部下であることを考えれば、
これで何度目の叛逆を彼女は目にしてきたか分かったものではない。
此処まで人望がない連中ばかりだと、嗤わずにはいられなかった。
ムラクモもアドラーにエレクトロゾルダートと叛逆されたり、
ついでに言えばアカツキもムラクモの元部下であることを考えれば、
これで何度目の叛逆を彼女は目にしてきたか分かったものではない。
此処まで人望がない連中ばかりだと、嗤わずにはいられなかった。
「しかも残りの腹心も総動員で参加とは、
余程ディメーンとやらは貴様が気に食わんらしいな。」
余程ディメーンとやらは貴様が気に食わんらしいな。」
煽り散らすかのような発言にノワールは言葉を返さない。
元々ディメーンは謎めいた行動は数多く存在している。
とは言え、此処まで反旗を翻す行為は今までになかった。
彼は何を求めてこのような行為をするに至ったかを考えるが、
元々素性を晒さなかった以上、理由を探るのは不可能に近い。
元々ディメーンは謎めいた行動は数多く存在している。
とは言え、此処まで反旗を翻す行為は今までになかった。
彼は何を求めてこのような行為をするに至ったかを考えるが、
元々素性を晒さなかった以上、理由を探るのは不可能に近い。
(ディメーン……少なくとも、此処で全員仕留めるつもりか。)
とりあえずわかるのは伯爵ズと自身を此処で根絶やしにする。
そしてあわよくばコントンのラブパワーを手に入れる算段か。
でなければ全員が揃っていることに対しての理由がつかない。
マリオ達を全滅させ、残る敵はこちら側になったと言ったところだろう。
この様子だとあの時のミスターLの死亡報告も、自分で仕留めた可能性すらある。
もっとも、そのミスターLも名前を連ねてるのは少々疑問ではあったが。
そしてあわよくばコントンのラブパワーを手に入れる算段か。
でなければ全員が揃っていることに対しての理由がつかない。
マリオ達を全滅させ、残る敵はこちら側になったと言ったところだろう。
この様子だとあの時のミスターLの死亡報告も、自分で仕留めた可能性すらある。
もっとも、そのミスターLも名前を連ねてるのは少々疑問ではあったが。
「さて、嗤うのも程々にするとして。」
すぐに熱が冷めたように表情が戻る。
確かにディメーンは謀反こそあったものの、それ以外の部下は全員いる。
既に四人が味方に対して、此方には味方となりうる人物は一人もいない。
この時点で自分の立場は不利になっている。数の差は大事なのは、
電光戦車にエレクトロゾルダートで散々理解している。
確かにディメーンは謀反こそあったものの、それ以外の部下は全員いる。
既に四人が味方に対して、此方には味方となりうる人物は一人もいない。
この時点で自分の立場は不利になっている。数の差は大事なのは、
電光戦車にエレクトロゾルダートで散々理解している。
(そして貴様もいるとは、因果よなぁ。)
加えて本当に奴が、ムラクモがいた。
智慧のある男だ。まっとうに優勝など狙うはずもなし。
此方と同様にあの双子達を信用しているわけではないだろう。
既に友好的な参加者の中に潜り込んでるとみてよさそうだ。
智慧のある男だ。まっとうに優勝など狙うはずもなし。
此方と同様にあの双子達を信用しているわけではないだろう。
既に友好的な参加者の中に潜り込んでるとみてよさそうだ。
(始まって間もない以上、材料も考察も進んではおるまい。
早々に始末すべき相手と促したいところではあるが……)
早々に始末すべき相手と促したいところではあるが……)
殺し合いを破綻させる可能性がある、
そういえばノワールは協力するかもしれない。
だが、互いに出し抜くつもりであろうこの状況下。
此処で自分にとって敵になりうるムラクモの情報を渡しても、
自分の陣営に奴を引き込んでおく可能性だってあるだろう。
ムラクモもこちらを確実に仕留める為に行動してくるはず。
利害の一致は十分にありうる話であり、故にこのことを伝えてはいない。
都合よく部下の名前が多数あったことで話を逸らせたのは幸いか。
そういえばノワールは協力するかもしれない。
だが、互いに出し抜くつもりであろうこの状況下。
此処で自分にとって敵になりうるムラクモの情報を渡しても、
自分の陣営に奴を引き込んでおく可能性だってあるだろう。
ムラクモもこちらを確実に仕留める為に行動してくるはず。
利害の一致は十分にありうる話であり、故にこのことを伝えてはいない。
都合よく部下の名前が多数あったことで話を逸らせたのは幸いか。
「してどうする黒き伯爵。腹心探しにでも勤しむか?」
「合流は考慮しておくべきことだが、
逆にこれだけいるのであればある意味問題ないでワール。」
逆にこれだけいるのであればある意味問題ないでワール。」
ディメーンの裏切りはあったことだが、
ナスタシアを筆頭に全員信用のおける部下だ。
各々で此方にとって利のある行動をするだろう。
もっとも、それは嘘の理由を信じているからでもあるが。
ナスタシアを筆頭に全員信用のおける部下だ。
各々で此方にとって利のある行動をするだろう。
もっとも、それは嘘の理由を信じているからでもあるが。
「ならば……ん?」
平安京を歩けば、奇妙な場所へ辿り着く。
いや、此処は平安京なのかと疑いたくなる光景。
周囲の建物はおろか、土すらもぐずぐずに崩れた場所。
戦いの跡にしたって、このような有様は普通見かけない。
いや、此処は平安京なのかと疑いたくなる光景。
周囲の建物はおろか、土すらもぐずぐずに崩れた場所。
戦いの跡にしたって、このような有様は普通見かけない。
「随分と酷い有様だな。これは硫酸か?」
念のため触れて大丈夫かを軽く基本支給品の水を掛ける。
特に何も変哲はないようだが、なるべく素肌で触れずに歩く。
なおノワールは浮いて移動しており、地面を一切気にしない。
特に何も変哲はないようだが、なるべく素肌で触れずに歩く。
なおノワールは浮いて移動しており、地面を一切気にしない。
「犠牲者か。」
藤原美奈都と呼ばれていた人の遺体。
だが酸性雨でどろどろに溶けてしまい、
人型で何かを握っていたか以外のまともな判断は付かない。
だが酸性雨でどろどろに溶けてしまい、
人型で何かを握っていたか以外のまともな判断は付かない。
「支給品も、何もかも手遅れとみていいか……貴様の部下か?」
「一応、マネーラならありうるか?」
体格は全員該当することはないものの、
肉体を変化させるマネーラなら話は別か。
問題は死ぬとき変身が解けるかどうかだが、
そんなもの当然検証したことがないのでわかるはずもなく。
肉体を変化させるマネーラなら話は別か。
問題は死ぬとき変身が解けるかどうかだが、
そんなもの当然検証したことがないのでわかるはずもなく。
「いや、流石にないか。」
変身するのはあくまで騙す為。
戦闘時は変身を解いて戦うのだから、
彼女が変身したまま武器を握って死ぬことはない。
此処に来て得られた情報は、精々硫酸を武器にした参加者がいて、
殺し合いに乗ったとみていい参加者が近くにいることぐらいか。
戦闘時は変身を解いて戦うのだから、
彼女が変身したまま武器を握って死ぬことはない。
此処に来て得られた情報は、精々硫酸を武器にした参加者がいて、
殺し合いに乗ったとみていい参加者が近くにいることぐらいか。
「伯爵様!」
歓喜の声に二人が先に反応する。
人型ではあるものの人と呼ぶには憚れる組み合わせに、
完全者は最初こそ訝るが、伯爵の方は別だ。
人型ではあるものの人と呼ぶには憚れる組み合わせに、
完全者は最初こそ訝るが、伯爵の方は別だ。
「ナスタシアか。息災でワールな。」
(奴の部下か。想像以上に人間離れしているな。)
話には聞いてたが、随分異形の姿をしているようだ。
自分が魔女と言うのもあるので、さして異質さは感じられない。
自分が魔女と言うのもあるので、さして異質さは感じられない。
「この身は伯爵様に捧げるものですから。ですが、ドドンタスは……」
先ほど見てたことの顛末を語るナスタシア。
ドドンタスは何者かに殺害されており、
童磨と言う氷使いに襲撃を受けていたことを。
ドドンタスは何者かに殺害されており、
童磨と言う氷使いに襲撃を受けていたことを。
「……そうか。」
顛末を聞き終えて、帽子を深くかぶる。
世界を滅ぼす為に嘘で利用してるのは事実だが、
ノワール伯爵は基本的には部下を評価する人物だ。
それにドドンタスも忠義に熱い男であり同時に力も相当。
これほど早く退場するとは予想していなかった。
世界を滅ぼす為に嘘で利用してるのは事実だが、
ノワール伯爵は基本的には部下を評価する人物だ。
それにドドンタスも忠義に熱い男であり同時に力も相当。
これほど早く退場するとは予想していなかった。
「ドドンタスは確か力自慢の持ち主だったか。
どうやら、侮れない参加者もいるようだな。」
どうやら、侮れない参加者もいるようだな。」
「……そちらの方は?」
「奴は完全者、協力関係を築いている者だ。」
協力者とは意外な話だった。
ディメーンはともかく他は伯爵に忠誠を誓った身。
つまり世界が滅ぶことに肯定的なものであると言うこと。
(厳密にはナスタシア以外には世界を再構築すると言う建前があるのだが)
適当な理由で誤魔化しているのか思えてしまうが、眼を見れば軽く察した。
チョーサイミンジュツの都合色んな人物を見てきたので人を見る目はある。
だからわかる。あれはまっとう人間の瞳をしていないものだ。
世界の崩壊を望んだところで、なんらおかしくない。
ディメーンはともかく他は伯爵に忠誠を誓った身。
つまり世界が滅ぶことに肯定的なものであると言うこと。
(厳密にはナスタシア以外には世界を再構築すると言う建前があるのだが)
適当な理由で誤魔化しているのか思えてしまうが、眼を見れば軽く察した。
チョーサイミンジュツの都合色んな人物を見てきたので人を見る目はある。
だからわかる。あれはまっとう人間の瞳をしていないものだ。
世界の崩壊を望んだところで、なんらおかしくない。
「返すようで悪いが、後ろの奴は誰だ?
部下の誰とも一致しなさそうな外見だが。」
部下の誰とも一致しなさそうな外見だが。」
「ビバ! 伯爵!」
「……こいつは痴呆か?」
挨拶どころか名前すらまともに名乗れない異形。
エレクトロゾルダートだってまともな意思疎通ができるぞと、
その光景に冷め切った表情で伯爵を見やる。
エレクトロゾルダートだってまともな意思疎通ができるぞと、
その光景に冷め切った表情で伯爵を見やる。
「ナスタシアのチョーサイミンジュツでワール。
洗脳して間もないなら、割とこうなるものと言っておこう。」
洗脳して間もないなら、割とこうなるものと言っておこう。」
「そうか……なんにせよ、
色々と情報が得られたようで何よりだな。
部下を喪ったことについては、同情するが。」
色々と情報が得られたようで何よりだな。
部下を喪ったことについては、同情するが。」
ナスタシアから得た情報。
どちらかと言えば僥倖な話だった。
ドドンタスは真正面から戦うのは賢い選択ではない。
首輪解除の手段を模索する要因としても役に立たないだろうし、
最悪機械技術に長けたミスターLさえ生きてればそれでよい。
頭の悪さは言い換えれば伯爵の為と言えば懐柔できそうではあったので、
少しもったいない気もするが。
どちらかと言えば僥倖な話だった。
ドドンタスは真正面から戦うのは賢い選択ではない。
首輪解除の手段を模索する要因としても役に立たないだろうし、
最悪機械技術に長けたミスターLさえ生きてればそれでよい。
頭の悪さは言い換えれば伯爵の為と言えば懐柔できそうではあったので、
少しもったいない気もするが。
(とは言え、良いことばかりではないな。)
どのような手段や展開で死んだかは別として、殺されたのは事実。
ついでに童磨と言う氷使いや、それと戦っていた目の前の桐生。
使える能力から近くの場所で戦っていたのも、恐らく彼の筈だ。
元々完全者の戦術は魔剣ダインスレイヴと言う銃剣を用いつつ、
自分の間合いに入れることなく遠距離から狙う戦術が得意になる。
飛び道具が優秀な相手には苦戦を強いられるし、少なくとも両者も飛び道具は強い。
余り相手にしたくない厄介さを持つ。
ついでに童磨と言う氷使いや、それと戦っていた目の前の桐生。
使える能力から近くの場所で戦っていたのも、恐らく彼の筈だ。
元々完全者の戦術は魔剣ダインスレイヴと言う銃剣を用いつつ、
自分の間合いに入れることなく遠距離から狙う戦術が得意になる。
飛び道具が優秀な相手には苦戦を強いられるし、少なくとも両者も飛び道具は強い。
余り相手にしたくない厄介さを持つ。
「黒き伯爵。一先ず武器の確認でもしておかないか?」
「そうでワールな。無手で行くほど容易くもない。」
名簿以外に興味がなかった二人だが、
武器が入ってるともなれば流石に話は別だ。
しかし、自分と伯爵のみ全てを開示することを完全者は禁じた。
表向きは『すべて出して、高性能な支給品の奪い合いに発展しては叶わん』とのことだが、
要するに『不確定要素を互いに持つことで攻撃を仕掛けられないようにする』暗黙の了解。
中には『対象の死亡をトリガーとする支給品』の可能性も無きにしも非ずなのだから、
なので双方からは一つだけで、ナスタシアと桐生の支給品のみの開示となる。
武器が入ってるともなれば流石に話は別だ。
しかし、自分と伯爵のみ全てを開示することを完全者は禁じた。
表向きは『すべて出して、高性能な支給品の奪い合いに発展しては叶わん』とのことだが、
要するに『不確定要素を互いに持つことで攻撃を仕掛けられないようにする』暗黙の了解。
中には『対象の死亡をトリガーとする支給品』の可能性も無きにしも非ずなのだから、
なので双方からは一つだけで、ナスタシアと桐生の支給品のみの開示となる。
(ダインスレイヴはないか。)
合計四人分の支給品と言う潤沢ではあるものの、
機械に傘と多彩ではあるが、魔剣ダインスレイヴはなかった。
もしかしたら開示してない支給品の可能性はあるものの、
これ以上の追及はできないので放っておくこととする。
機械に傘と多彩ではあるが、魔剣ダインスレイヴはなかった。
もしかしたら開示してない支給品の可能性はあるものの、
これ以上の追及はできないので放っておくこととする。
「この傘は貰うがいいか?」
銃剣と呼ぶには大分違うが、銃の機構と突きができる。
であれば、代替品としては他の品よりはましになるだろう。
であれば、代替品としては他の品よりはましになるだろう。
「ならば代わりにこの杖を貰うでワール。」
杖と呼ぶには東洋寄り……彼の世界で言えばモノノフ王国寄りではあるが、
性能としては十分高いものであり、彼女も別段困らないので特に言うことはない。
性能としては十分高いものであり、彼女も別段困らないので特に言うことはない。
「ナスタシアに武器は渡さんのか?」
「私はそもそも力仕事は向いてないので。
そして桐生は徒手空拳と能力があるため事足ります。」
そして桐生は徒手空拳と能力があるため事足ります。」
あの惨状を起こせる桐生は、
確実にこの殺し合いにおける上位の存在。
戦力としては余りあるものであるのは間違いなく、
武器の取り合いをしてる此方よりもずっと大当たりとも言える。
だからこそ、そのチョーサイミンジュツは制限されてるらしいが。
確実にこの殺し合いにおける上位の存在。
戦力としては余りあるものであるのは間違いなく、
武器の取り合いをしてる此方よりもずっと大当たりとも言える。
だからこそ、そのチョーサイミンジュツは制限されてるらしいが。
「ならば選別にこれと……ついでにこれも渡す方がいいか。」
彼女に投げ渡される、手に持てるサイズのレーダーと二枚の紙。
「機械は『首輪探知機ら』しい。上のスイッチを押せば参加者の位置がわかる。
この紙は記載されている参加者の位置がわかる紙だ。敵を探すには打ってつけだろう。
残り半分は此方が受け持つことにする。」
この紙は記載されている参加者の位置がわかる紙だ。敵を探すには打ってつけだろう。
残り半分は此方が受け持つことにする。」
「……礼は言わせてもらいます。」
暗に『桐生をもっと使え』と言わんばかりではあるものの、
単純な戦いに使える武器を渡されるより、こういうものの方が助かる。
他の参加者からの奇襲を受けにくいと言うのは、不意打ちも少なくなるのだから。
何より怖いのは奇襲。されては彼女の身体能力ではまともな抵抗も難しい。
とは言え、それを完全者から率先して渡されたことは少し訝るが。
単純な戦いに使える武器を渡されるより、こういうものの方が助かる。
他の参加者からの奇襲を受けにくいと言うのは、不意打ちも少なくなるのだから。
何より怖いのは奇襲。されては彼女の身体能力ではまともな抵抗も難しい。
とは言え、それを完全者から率先して渡されたことは少し訝るが。
「残りはどうする?」
「それは伯爵様にお渡しします。」
世界が滅ぼすと言う彼の事情を一番知る以上、
伯爵が生き残ることが何より優先するべきこと。
何かしらの理由で洗脳が解けて桐生の手に渡るのであれば、
伯爵の生存に繋がることの方が大事だ。
伯爵が生き残ることが何より優先するべきこと。
何かしらの理由で洗脳が解けて桐生の手に渡るのであれば、
伯爵の生存に繋がることの方が大事だ。
「伯爵に身を捧げる覚悟は中々見上げたものだが、
些か極端だぞ。自己の生存が伯爵の生存に繋がることを少しは考えろ。」
些か極端だぞ。自己の生存が伯爵の生存に繋がることを少しは考えろ。」
人を気遣うような人物と言う認識はなかったのもあって、
先程から生存を尊重する完全者の発言に内心ナスタシアは戸惑う。
勿論そんなわけがなく、此処で伯爵に支給品が渡ればバランスが崩れる。
ただでさえ部下が多いのに支給品でも差をつけられては、終盤で対処が困難になりかねない。
先程から生存を尊重する完全者の発言に内心ナスタシアは戸惑う。
勿論そんなわけがなく、此処で伯爵に支給品が渡ればバランスが崩れる。
ただでさえ部下が多いのに支給品でも差をつけられては、終盤で対処が困難になりかねない。
「それにこの中で足が遅いのは恐らく貴様だ。
この風火輪は移動時の負担を軽減できて便利ではないか?」
この風火輪は移動時の負担を軽減できて便利ではないか?」
「そういうのであれば……」
無論ノワールも今の発言の意図はなんとなく察してはいた。
だが此処で受け取ると言う選択肢を選ぶことはしない。
ドドンタス亡き今、他のメンバーも無事かどうかは怪しい状況。
既に雲行きが怪しくなってる中完全者との協力は切るわけにはいかない。
絶対的有利ではない現状、無用な戦いは避けたいところだ。
それにいずれ滅びる世界であろうとも部下は部下。
ナスタシアを無碍に扱うようなことはしない。
だが此処で受け取ると言う選択肢を選ぶことはしない。
ドドンタス亡き今、他のメンバーも無事かどうかは怪しい状況。
既に雲行きが怪しくなってる中完全者との協力は切るわけにはいかない。
絶対的有利ではない現状、無用な戦いは避けたいところだ。
それにいずれ滅びる世界であろうとも部下は部下。
ナスタシアを無碍に扱うようなことはしない。
「ですが、此方の杖だけでも。」
先ほどは使う機会があったものの、
本来戦闘は不得手であるナスタシアよりも、
戦闘することが多い伯爵の方が祝福の杖を使うべきものだ。
桐生は最悪使い捨てても問題はないのもある。
念のため完全者へと視線を向けると、
本来戦闘は不得手であるナスタシアよりも、
戦闘することが多い伯爵の方が祝福の杖を使うべきものだ。
桐生は最悪使い捨てても問題はないのもある。
念のため完全者へと視線を向けると、
「需要を考えれば、必要だな。」
完全者からしても回復アイテムは希少だ。
この先どれだけ戦うかを考えれば必須となる。
特に断る理由もないため、これについては彼に任せることにした。
最初の武器で杖を優先したことから、自分同様魔法に長けてる。
任せても左程問題はないだろう。
この先どれだけ戦うかを考えれば必須となる。
特に断る理由もないため、これについては彼に任せることにした。
最初の武器で杖を優先したことから、自分同様魔法に長けてる。
任せても左程問題はないだろう。
「支給品の振り分けも終わったことだ。
このまま四人纏まって戦うのは得策だが、
効率や集団形成のデメリットを考えると話は別だ。」
このまま四人纏まって戦うのは得策だが、
効率や集団形成のデメリットを考えると話は別だ。」
舞台の広さと言うのも確かにあるものの、
桐生の戦い方は普通にいては確実に巻き添えを受ける。
集団戦闘を不向きなことを考えれば人数は極力少なく、
洗脳が解ける可能性を考慮してナスタシアは離せない。
つまるところ、お互い同じペアのままでの行動と言うことだ。
桐生の戦い方は普通にいては確実に巻き添えを受ける。
集団戦闘を不向きなことを考えれば人数は極力少なく、
洗脳が解ける可能性を考慮してナスタシアは離せない。
つまるところ、お互い同じペアのままでの行動と言うことだ。
伯爵も完全者も揃って単独行動での効率重視もいいが、
予想だにしていない参加者の可能性は少々否定しきれない。
ある程度情勢を理解するまで、単独での行動は避けたい。
此処では今までの安全は通じないとみておく方がいいのだから。
予想だにしていない参加者の可能性は少々否定しきれない。
ある程度情勢を理解するまで、単独での行動は避けたい。
此処では今までの安全は通じないとみておく方がいいのだから。
「ワタクシ達は紙のとおり、南へ向かうことにします。
東にはまだ童磨もいるでしょう、気を付けてください。」
東にはまだ童磨もいるでしょう、気を付けてください。」
「こちらの紙は西に向いているが、警戒はしておこう。」
移動先は互いに決まった。
特に憂うこともなく、ナスタシアは風火輪で空を舞う。
それを追うように桐生も機敏な動きで彼女を追いかける。
二人を見届けた後、伯爵たちも西へと向かって移動を始めた。
特に憂うこともなく、ナスタシアは風火輪で空を舞う。
それを追うように桐生も機敏な動きで彼女を追いかける。
二人を見届けた後、伯爵たちも西へと向かって移動を始めた。
(悪くない展開だな。)
西へ向かう中、完全者は内心でほくそ笑む。
彼女に渡すように仕向けた支給品となる紙、ビブルカード。
合計で四枚あったが、そのうちの一枚はあのムラクモのもの。
説明通りであれば、確実に桐生とムラクモをぶつけられる。
どれほど南にいるかは知らないが、態々首輪探知機も渡した。
此処までお膳立てすれば大分すんなりと出会えるはずだ。
まだ武装や集団が形成しきれてない中で奴を宛てれば、
運が悪くとも集団を崩してムラクモにも被害が出せる。
途中のアクシデントはあるかもしれないが、
それはそれで桐生が消えれば御の字だ。
彼女に渡すように仕向けた支給品となる紙、ビブルカード。
合計で四枚あったが、そのうちの一枚はあのムラクモのもの。
説明通りであれば、確実に桐生とムラクモをぶつけられる。
どれほど南にいるかは知らないが、態々首輪探知機も渡した。
此処までお膳立てすれば大分すんなりと出会えるはずだ。
まだ武装や集団が形成しきれてない中で奴を宛てれば、
運が悪くとも集団を崩してムラクモにも被害が出せる。
途中のアクシデントはあるかもしれないが、
それはそれで桐生が消えれば御の字だ。
(しかし桐生と言ったか。)
エヌアインどころか、
そもそも器と呼べることはないだろう。
しかし中々の存在なことには変わりはない。
あれほどの力を有した参加者がいるのだ、
これなら神の器足りえる人物にも期待がかかる。
そもそも器と呼べることはないだろう。
しかし中々の存在なことには変わりはない。
あれほどの力を有した参加者がいるのだ、
これなら神の器足りえる人物にも期待がかかる。
(一歩と呼べるほどでもないが、
此方の方が有利に進めているぞ、黒き伯爵よ。)
此方の方が有利に進めているぞ、黒き伯爵よ。)
チェスでいう駒を奪ったと言うよりは、
先攻か後攻かを決めた程度のもの。
ゲームが始まる前の段階でしかない。
巻き返すどうこう以前のものではあるが、
幸先としては部下を喪った向こうよりは大分いい。
先攻か後攻かを決めた程度のもの。
ゲームが始まる前の段階でしかない。
巻き返すどうこう以前のものではあるが、
幸先としては部下を喪った向こうよりは大分いい。
(もっとも、チェスと言うものは先攻が圧倒的有利だがな。
後手に回った貴様が勝つのは中々厳しいぞ?)
後手に回った貴様が勝つのは中々厳しいぞ?)
見えることのない盤面を二人は立ち回る。
白を纏った者達が、黒き理想を目指す為。
白を纏った者達が、黒き理想を目指す為。
【B-5/一日目/黎明】
【ナスタシア@スーパーペーパーマリオ】
[状態]:顔にかすり傷
[装備]:首輪探知機@オリジナル、ビブルカード×2(針目縫、ムラクモ)@ONEPEACE、風火輪@封神演義
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
基本:伯爵様の為に参加者を減らしていく。
1:ビブルカードの方角へ行動する。
2:桐生はドドンタスの穴を埋める役割を担ってもらう。
3:直接戦闘は必要な敵以外は避ける。
4:童磨はまた会ったら殺す。
5:ディメーンは裏切り者として生かしておけない。
6:完全者は信用はしてないが、戦力であることには変わらない。
7:他の部下も一応探しておく。特にミスターLは本物? 洗脳の状態も確認が必須。
[備考]
※参戦時期は最低でもステージ7以降。
※チョーサイミンジュツに制限が課せられています
『以下チョーサイミンジュツの制約についての説明』
[状態]:顔にかすり傷
[装備]:首輪探知機@オリジナル、ビブルカード×2(針目縫、ムラクモ)@ONEPEACE、風火輪@封神演義
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
基本:伯爵様の為に参加者を減らしていく。
1:ビブルカードの方角へ行動する。
2:桐生はドドンタスの穴を埋める役割を担ってもらう。
3:直接戦闘は必要な敵以外は避ける。
4:童磨はまた会ったら殺す。
5:ディメーンは裏切り者として生かしておけない。
6:完全者は信用はしてないが、戦力であることには変わらない。
7:他の部下も一応探しておく。特にミスターLは本物? 洗脳の状態も確認が必須。
[備考]
※参戦時期は最低でもステージ7以降。
※チョーサイミンジュツに制限が課せられています
『以下チョーサイミンジュツの制約についての説明』
- 洗脳可能な上限は一人まで
- 絶対に洗脳できるわけではなく、相手の意志力自体では洗脳を解除されるか不完全な洗脳になる
- 何か道具や技があれば、跳ね返すことが出来る
【桐生@ドキュンサーガ】
[状態]:ダメージ(大)、消費(中)、催眠状態
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×0〜1(ナスタシアも確認済み)
[思考・状況]
基本:強い人間と出会い、戦う
1:ビバ! 伯爵!
2:ナスタシア、ノワール伯爵に仕える
[備考]
※参戦時期は第九話④から
※ナスタシアによって操られています
[状態]:ダメージ(大)、消費(中)、催眠状態
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×0〜1(ナスタシアも確認済み)
[思考・状況]
基本:強い人間と出会い、戦う
1:ビバ! 伯爵!
2:ナスタシア、ノワール伯爵に仕える
[備考]
※参戦時期は第九話④から
※ナスタシアによって操られています
【ノワール伯爵@スーパーペーパーマリオ】
[状態]:健康
[装備]:祝福の杖@ドラゴンクエスト7、第六天魔王の錫杖@御城project:Re
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×0〜2(確認済)
[思考・状況]
基本情報:世界を滅ぼす。考慮の憂いを断つためにメフィスとフェレスは始末しその力を手に入れる
1:ペルフェクティとは手を組むことにはしたが、先にどちらが出し抜くかの戦いになりそうだ。
2:ビブルカードに従い西へ向かう。
3:他の伯爵ズの面々の様子は確認しておく。特にミスターL。
4:首輪の解除手段を模索。
5:……ドドンタス。
6:童磨に警戒。
[備考]
※参戦時期は最低でもマリオ達がディメーンに殺された後(ワールド7前後)
※コントンのラブパワーに制限が課せられています。最低でも無敵バリアは貼れません。
[状態]:健康
[装備]:祝福の杖@ドラゴンクエスト7、第六天魔王の錫杖@御城project:Re
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×0〜2(確認済)
[思考・状況]
基本情報:世界を滅ぼす。考慮の憂いを断つためにメフィスとフェレスは始末しその力を手に入れる
1:ペルフェクティとは手を組むことにはしたが、先にどちらが出し抜くかの戦いになりそうだ。
2:ビブルカードに従い西へ向かう。
3:他の伯爵ズの面々の様子は確認しておく。特にミスターL。
4:首輪の解除手段を模索。
5:……ドドンタス。
6:童磨に警戒。
[備考]
※参戦時期は最低でもマリオ達がディメーンに殺された後(ワールド7前後)
※コントンのラブパワーに制限が課せられています。最低でも無敵バリアは貼れません。
【完全者@エヌアイン完全世界】
[状態]:健康
[装備]:神楽の番傘@銀魂、ビブルカード×2(モッコス、プロシュート)@ONEPEACE
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×0〜2(確認済み)
[思考・状況]
基本情報:プネウマ計画の邪魔はさせん。メフィスとフェレスの扱いは対策が出来上がるまで保留
1:ノワール伯爵とは何れ水面下の出し抜き合いに成りうる。他に利用できる連中を手に入れておくか
2:ビブルカードに従い西へ行く。
3:エヌアイン以上に適した器の捜索。期待値は上がった。
4:首輪の解除手段の模索。
5:ムラクモを首輪を解除される前に始末しておく。
6:童磨に警戒。
7:はぐれた際は伯爵の部下でも探しておくか。
[備考]
※参戦時期は不明。
[状態]:健康
[装備]:神楽の番傘@銀魂、ビブルカード×2(モッコス、プロシュート)@ONEPEACE
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×0〜2(確認済み)
[思考・状況]
基本情報:プネウマ計画の邪魔はさせん。メフィスとフェレスの扱いは対策が出来上がるまで保留
1:ノワール伯爵とは何れ水面下の出し抜き合いに成りうる。他に利用できる連中を手に入れておくか
2:ビブルカードに従い西へ行く。
3:エヌアイン以上に適した器の捜索。期待値は上がった。
4:首輪の解除手段の模索。
5:ムラクモを首輪を解除される前に始末しておく。
6:童磨に警戒。
7:はぐれた際は伯爵の部下でも探しておくか。
[備考]
※参戦時期は不明。
【首輪探知機@オリジナル】
完全者の支給品。本家バトロワでもお馴染み、参加者の存在を示すレーダー
①:参加者が画面内に点で表示される。数に上限はない
②:死亡者の表記はなし。高低差も表記されない
③:範囲は原作と違い、対象のいるエリアのみ
見た目はドラゴンレーダー@ドラゴンボール
完全者の支給品。本家バトロワでもお馴染み、参加者の存在を示すレーダー
①:参加者が画面内に点で表示される。数に上限はない
②:死亡者の表記はなし。高低差も表記されない
③:範囲は原作と違い、対象のいるエリアのみ
見た目はドラゴンレーダー@ドラゴンボール
【神楽の傘@銀魂】
桐生の支給品。夜兎族が所持している番傘。
弾丸や大砲を防げる丈夫さに加え、中にガトリングも仕込まれている。
桐生の支給品。夜兎族が所持している番傘。
弾丸や大砲を防げる丈夫さに加え、中にガトリングも仕込まれている。
【ビブルカード@ONEPEACE】
ノワール伯爵の支給品。別名命の紙。
爪の切れ端を混ぜたことでできる特殊な紙で、
燃えないし濡れることもなく、混ぜた爪の元となる対象の方角へと動く。
本当に僅かで力もないので紙がひとりでに逃げる、なんてことはない。
この性質を利用して対象を探すことができ、ちぎっても性質は残る。
対象が弱まると縮んでいき、死亡すると燃え尽きるように消滅。
一応紙としても使えて、裏には混ぜた対象の名前が書かれている。
対象の紙はモッコス、針目縫、プロシュート、ムラクモの四人分セット。
うち二枚(縫とムラクモ)はナスタシアへ、残り二枚は完全者が所持。
ノワール伯爵の支給品。別名命の紙。
爪の切れ端を混ぜたことでできる特殊な紙で、
燃えないし濡れることもなく、混ぜた爪の元となる対象の方角へと動く。
本当に僅かで力もないので紙がひとりでに逃げる、なんてことはない。
この性質を利用して対象を探すことができ、ちぎっても性質は残る。
対象が弱まると縮んでいき、死亡すると燃え尽きるように消滅。
一応紙としても使えて、裏には混ぜた対象の名前が書かれている。
対象の紙はモッコス、針目縫、プロシュート、ムラクモの四人分セット。
うち二枚(縫とムラクモ)はナスタシアへ、残り二枚は完全者が所持。
【第六天魔王の錫杖@御城project:Re】
ナスタシアの支給品。ゲーム上では法術に分類される安土城イメージ武器。
大六天魔王の名を冠する錫杖で、その音で滅せぬものは存在しない。
攻撃力は法術でトップクラスに高く、攻撃時に敵を短時間鈍化させる効果が他の法術より強い。
ノワール伯爵の場合は自分の魔法に鈍化が付与された形になる。
ナスタシアの支給品。ゲーム上では法術に分類される安土城イメージ武器。
大六天魔王の名を冠する錫杖で、その音で滅せぬものは存在しない。
攻撃力は法術でトップクラスに高く、攻撃時に敵を短時間鈍化させる効果が他の法術より強い。
ノワール伯爵の場合は自分の魔法に鈍化が付与された形になる。
【風火輪@封神演義】
桐生の支給品。哪吒が所持する円盤状の宝貝(パオペエ)の一つで、
脚に装備(装備とは言うが、靴と繋がるものではない)することで空の飛行が可能。
なお見た目はタイヤのホイールで装備時はさながらローラースケートではあるものの、
高速移動する際は足元からロボットアニメで言うバーニアのような炎が噴出する
桐生の支給品。哪吒が所持する円盤状の宝貝(パオペエ)の一つで、
脚に装備(装備とは言うが、靴と繋がるものではない)することで空の飛行が可能。
なお見た目はタイヤのホイールで装備時はさながらローラースケートではあるものの、
高速移動する際は足元からロボットアニメで言うバーニアのような炎が噴出する
032:一緒にできること | 投下順 | 034:辺獄平安討鬼伝 |
016平安とは無縁な者達 | ナスタシア | 042:嵐を呼ぶ辺獄平安大合戦 序 |
桐生 | ||
■■願うに、この世界は滅ぶべき | ノワール伯爵 | 048:胎動編『開戦 ウドガルド城』 |
完全者 |