左目を完治させた完全者はあれからずっと南下し続けていた。
破片を抜いた痛み、回復の遅さ。それらも合わさり時間をかなり使っている。
祝福の杖も傷は治ったが疲労が回復しきってるわけではなく少し体が重いが、
残るビブルカードとなるプロシュートは北の方角。美炎達と合流する恐れがある以上、
一人で戦うのは得策ではないのもあって、彼女は南へと逃げるような形になっていた。
破片を抜いた痛み、回復の遅さ。それらも合わさり時間をかなり使っている。
祝福の杖も傷は治ったが疲労が回復しきってるわけではなく少し体が重いが、
残るビブルカードとなるプロシュートは北の方角。美炎達と合流する恐れがある以上、
一人で戦うのは得策ではないのもあって、彼女は南へと逃げるような形になっていた。
「治ったが……視力はまだ安定しないな。クソッ、大分手酷くやられたものだ。」
今後の為に次の協力者、或いは伯爵の部下を見つけることの方が先決だ。
美炎みたいに高速で肉薄されては、中距離の一方的な基本戦術が成立できない。
剣客である不律に電光機関でも持たせたかのような出鱈目っぷりは、
自分が転生で生きながらえてる出鱈目を棚に上げて思ってしまう。
美炎みたいに高速で肉薄されては、中距離の一方的な基本戦術が成立できない。
剣客である不律に電光機関でも持たせたかのような出鱈目っぷりは、
自分が転生で生きながらえてる出鱈目を棚に上げて思ってしまう。
「全く、魔女がこの体たらくとはな。」
(彼女から見れば)たかが小娘に目をやられ、同行者も死んで支給品も消費した。
これでもかと言うぐらいの敗戦とも言えるような結果は、いっそ笑えてくるものだ。
魔女の肩書きに誇りを特別持っているわけではないものの、此処での初陣があの結果。
少しばかりは自分に対して笑いたくもなるものだが、別に彼女は心が折れてなどいない。
この程度で折れる奴が、旧人類抹殺なんて大それたことを考えるはずがないのだから。
これでもかと言うぐらいの敗戦とも言えるような結果は、いっそ笑えてくるものだ。
魔女の肩書きに誇りを特別持っているわけではないものの、此処での初陣があの結果。
少しばかりは自分に対して笑いたくもなるものだが、別に彼女は心が折れてなどいない。
この程度で折れる奴が、旧人類抹殺なんて大それたことを考えるはずがないのだから。
(しかし、やはり早いな。)
彼女はオアシスを練習しながら移動を続けていた。
やれることははっきり言って多すぎるし、セッコのような異常な聴力や発想もできない。
本来のオアシスの半分も発揮できてないとは言え、単純な運用でも強いのがオアシスでもある。
スムーズな移動は特別機動力に優れない彼女にとっては大変ありがたいものだ。
今の肉体は成人女性のアノニムであることもあって、泳ぎに難があるわけでもない。
なので時間を消費してオアシスでの移動だが、彼女の足ではありえないぐらいに動いている。
お陰でD-4を通り越して、いつの間にかE-4にまでたどり着いてしまっていた。
やれることははっきり言って多すぎるし、セッコのような異常な聴力や発想もできない。
本来のオアシスの半分も発揮できてないとは言え、単純な運用でも強いのがオアシスでもある。
スムーズな移動は特別機動力に優れない彼女にとっては大変ありがたいものだ。
今の肉体は成人女性のアノニムであることもあって、泳ぎに難があるわけでもない。
なので時間を消費してオアシスでの移動だが、彼女の足ではありえないぐらいに動いている。
お陰でD-4を通り越して、いつの間にかE-4にまでたどり着いてしまっていた。
(して、これはなんなのか……だ。)
その手に握られた漆黒でありながらも光輝く黒いハート。
完全者が知る由もないが、世界を滅びへ導く力を持つコントンのラブパワー。
伯爵が死んでから、彼の身体から飛び出すように出てきたこれが一体何か。
少なくともこれは曰く付きであるのは間違いなく、これを聞くべき相手はただ一人のみ。
完全者が知る由もないが、世界を滅びへ導く力を持つコントンのラブパワー。
伯爵が死んでから、彼の身体から飛び出すように出てきたこれが一体何か。
少なくともこれは曰く付きであるのは間違いなく、これを聞くべき相手はただ一人のみ。
(奴と出会うしかあるまい。)
『まあ、もう少し生き延びてくれるのなら、少しぐらいは君とお話してもいいかもね。』
伯爵を二度裏切ったとされるあの道化、ディメーン。
奴が裏切るのであれば、おそらくこれが目当てのはずだ。
これが何かを奴は知っているだろうが、それはそれとして油断できない。
奴が裏切るのであれば、おそらくこれが目当てのはずだ。
これが何かを奴は知っているだろうが、それはそれとして油断できない。
『ンッフッフ~、何の感慨もないかな。
これで裏切ったのは二度目───おっと、
彼は僕が裏切る前の伯爵だったかな? 知らないか。
何にせよ、元々僕はこういう奴だからね。何もないさ。』
これで裏切ったのは二度目───おっと、
彼は僕が裏切る前の伯爵だったかな? 知らないか。
何にせよ、元々僕はこういう奴だからね。何もないさ。』
裏切る前の伯爵、と彼は言っていた。
つまり、彼は既に伯爵を裏切った未来から来ている。
思い返せば僅かながら伯爵とナスタシアには情報の齟齬があった。
あの時は多少のずれぐらいはあるものだと認識していたものの、
どうやら場合によっては結構な時間差も確認できる様子が伺える。
未来でディメーンは裏切ったが、何らかの理由で手に入れ損ねた仮説を立てた。
コントンのラブパワーを手に入れるために参加者として招いた可能性は十分にある。
他の主催者の連中の意向によって殺すことができず、自分の手に渡るように此方へと仕向けたか。
恐らくメフィス達には内密だろうことから、主催者の権限を利用して強引に奪うことはしないだろう。
とは言え、相手は此方より上の立場にいる。次出会うときは、より警戒しておかなければならない。
つまり、彼は既に伯爵を裏切った未来から来ている。
思い返せば僅かながら伯爵とナスタシアには情報の齟齬があった。
あの時は多少のずれぐらいはあるものだと認識していたものの、
どうやら場合によっては結構な時間差も確認できる様子が伺える。
未来でディメーンは裏切ったが、何らかの理由で手に入れ損ねた仮説を立てた。
コントンのラブパワーを手に入れるために参加者として招いた可能性は十分にある。
他の主催者の連中の意向によって殺すことができず、自分の手に渡るように此方へと仕向けたか。
恐らくメフィス達には内密だろうことから、主催者の権限を利用して強引に奪うことはしないだろう。
とは言え、相手は此方より上の立場にいる。次出会うときは、より警戒しておかなければならない。
(む。)
地面から顔だけを出しながら進んでいくと、
一人の参加者と遭遇することになって様子を伺う。
家が倒壊し、掘り起こされた死体が転がっている戦場だった場所。
そこ佇む相手は乗ってるか、乗ってないか。どちらであっても変わらない。
彼女にとって今の状況の為に必要な存在かどうか、それが重要だから。
一人の参加者と遭遇することになって様子を伺う。
家が倒壊し、掘り起こされた死体が転がっている戦場だった場所。
そこ佇む相手は乗ってるか、乗ってないか。どちらであっても変わらない。
彼女にとって今の状況の為に必要な存在かどうか、それが重要だから。
「おい、そこのお前。少し話がある。」
◆ ◆ ◆
ギースもまた休憩を優先としてE-4から動くことを選ばなかった。
最初のエレンはともかくとして続けてレオーネ、夕月達と戦ってきたのでは、
いかにギースでも、いかにヴァンパイアでも限度がある。連戦の疲労は蓄積していた。
今一度、次の戦いに備える為に此処で一先ず休息としてある程度や住んでおくと、
そういえば二人の支給品の存在があったことを思い出し、支給品の回収をしておく。
東にいるとされる強者には興味はあるものの、あくまで彼は優勝、ないし主催を超える。
その為に活動してるのであって、無暗に負けるかもしれない戦いをしたいというわけではない。
とは言え、一方的な蹂躙もつまらないと言う面倒な性分ではあるが。
最初のエレンはともかくとして続けてレオーネ、夕月達と戦ってきたのでは、
いかにギースでも、いかにヴァンパイアでも限度がある。連戦の疲労は蓄積していた。
今一度、次の戦いに備える為に此処で一先ず休息としてある程度や住んでおくと、
そういえば二人の支給品の存在があったことを思い出し、支給品の回収をしておく。
東にいるとされる強者には興味はあるものの、あくまで彼は優勝、ないし主催を超える。
その為に活動してるのであって、無暗に負けるかもしれない戦いをしたいというわけではない。
とは言え、一方的な蹂躙もつまらないと言う面倒な性分ではあるが。
「……誰かが来ていたようだな。」
遺体がない。
すぐ近くに真新しい地面があり、疾風拳を叩き込む。
死者の尊厳や冒涜などこの男に説いたところで何もない。
地面は抉れて埋葬された夕月の遺体を見つけるが、その状態に少し訝る。
すぐ近くに真新しい地面があり、疾風拳を叩き込む。
死者の尊厳や冒涜などこの男に説いたところで何もない。
地面は抉れて埋葬された夕月の遺体を見つけるが、その状態に少し訝る。
(支給品を持って行ってないだと?)
夕月は埋葬されていたものの、
デイバックも一緒に埋められている。
まさかと思ってもう一つの、はるなの方も確認したが手つかずだ。
僅かばかりにリボンがなかったりで容姿が違うだけで、余計に疑問を持つ。
デイバックも一緒に埋められている。
まさかと思ってもう一つの、はるなの方も確認したが手つかずだ。
僅かばかりにリボンがなかったりで容姿が違うだけで、余計に疑問を持つ。
(埋葬してリボンだけ手に取って去った……何がしたいのか。)
凄惨な戦場を前に支給品を回収すると言う頭が回らなかったか。
とりあえず支給品を漁るも、ランダム支給品の数は合わないことにも気づく。
回収したものや捨て置いたもの、残骸も合わせたとしても支給品の総数が合わない。
夕月はともかくはるなは一般人。誰かに武器を譲渡するのはあまり考えられないことだ。
埋葬した相手がランダム支給品だけをかっぱらっていく、なんてことはあり得ない。
それなら今後の為の食糧がある基本支給品も放置するわけがないのだから。
別の第三者が奪うにしても中途半端な奪い方から、誰がやったかを察する。
とりあえず支給品を漁るも、ランダム支給品の数は合わないことにも気づく。
回収したものや捨て置いたもの、残骸も合わせたとしても支給品の総数が合わない。
夕月はともかくはるなは一般人。誰かに武器を譲渡するのはあまり考えられないことだ。
埋葬した相手がランダム支給品だけをかっぱらっていく、なんてことはあり得ない。
それなら今後の為の食糧がある基本支給品も放置するわけがないのだから。
別の第三者が奪うにしても中途半端な奪い方から、誰がやったかを察する。
「あの小僧、まだ生きていたな。」
征史郎は一度はワープして逃げたところを見た以上は、
あれが一回きりかどうかの判断は彼から判断はつかない。
当たる直前にそれを使って逃げた可能性だって考えられる。
自分と言う存在が残ってる状態で、道具を全部回収して逃げる余裕はない。
そう考えれば当然だが、一方で逃げに徹した弱者になんぞ興味は全くない。
次に向かうべき方針としては、三人の仲間が向かうべきとされる東の方角だが、
一方で休みを取ったので時間も経った。既にいないか終わってしまっているだろう。
そういう意味では、言う程向かうことに彼は拘りを持っていなかった。
あれが一回きりかどうかの判断は彼から判断はつかない。
当たる直前にそれを使って逃げた可能性だって考えられる。
自分と言う存在が残ってる状態で、道具を全部回収して逃げる余裕はない。
そう考えれば当然だが、一方で逃げに徹した弱者になんぞ興味は全くない。
次に向かうべき方針としては、三人の仲間が向かうべきとされる東の方角だが、
一方で休みを取ったので時間も経った。既にいないか終わってしまっているだろう。
そういう意味では、言う程向かうことに彼は拘りを持っていなかった。
(確か、これだったか。)
まだ彼の墓荒らしは終わってはいない。
物言わぬ躯となった夕月の指にはめられた指輪を抜き取る。
ヴァンパイアの影響で加減が難しくなってるのか、
取る際には彼女の指を千切ることになるが特に思うことはない。
彼女は戦う際に、この指輪が光ってから魔法少女らしい姿に変身して戦っていた。
別に彼に魔法少女趣味などはない。これによって更なる力を目指してみたいだけだ。
指輪を手にしたはいいものの、当然ながら夕月の華奢な指に合わせたサイズ。
成人男性で鍛え抜かれたギースに合うはずがなく、身に着けることはできない。
物言わぬ躯となった夕月の指にはめられた指輪を抜き取る。
ヴァンパイアの影響で加減が難しくなってるのか、
取る際には彼女の指を千切ることになるが特に思うことはない。
彼女は戦う際に、この指輪が光ってから魔法少女らしい姿に変身して戦っていた。
別に彼に魔法少女趣味などはない。これによって更なる力を目指してみたいだけだ。
指輪を手にしたはいいものの、当然ながら夕月の華奢な指に合わせたサイズ。
成人男性で鍛え抜かれたギースに合うはずがなく、身に着けることはできない。
(持っているだけで効果がある可能性もある。捨て置くのはやめておくか。)
残念ながら指輪ははめないと効果はないのだが、
そんなことを知る由もない彼に理解できるはずがない。
指を引き抜いて指輪だけを懐にしまっておく。
そんなことを知る由もない彼に理解できるはずがない。
指を引き抜いて指輪だけを懐にしまっておく。
「おい、そこのお前。少し話がある。」
気配自体は感じていた。
襲ってくれば即座に返り討ちにするつもりだったが、
この惨状を前に話し合いをしてくるとは能天気か、
或いは冷静な判断力を以って行動しているのか。
少しばかり興味が沸いて話し合いに応じることを選ぶ。
襲ってくれば即座に返り討ちにするつもりだったが、
この惨状を前に話し合いをしてくるとは能天気か、
或いは冷静な判断力を以って行動しているのか。
少しばかり興味が沸いて話し合いに応じることを選ぶ。
「何だ? 小娘。」
「今の一部始終を見たが、貴様は乗った側だな?」
「それがどうした? まさか、お前も道徳を説くつもりか?」
殺意の薄い女や殺し合いそのものを否定とする緑の二人。
殺し合いだと言うのに甘い連中とすでに何度も出会ており、
三度ともなれば流石に呆れててしまう。
殺し合いだと言うのに甘い連中とすでに何度も出会ており、
三度ともなれば流石に呆れててしまう。
「いや? 寧ろ私としては礼を言いたくもあるだろうな。」
「……ほう、貴様もこちら側か。」
「そういうことだ。」
互いに相対すると同時にそれぞれ不敵な笑みで返す。
ギースには戦うと言う選択肢もあるにはあったが、
今は希少な情報を手に入れられる機会なのは事実。
闇雲に行動するのも悪くはないが、人数はかなり多い。
些細な見落としから危うく敗北しかけた先の戦いもあり、
此処は一度戦うと言う選択肢を捨て、情報交換を望むこととする。
ギースには戦うと言う選択肢もあるにはあったが、
今は希少な情報を手に入れられる機会なのは事実。
闇雲に行動するのも悪くはないが、人数はかなり多い。
些細な見落としから危うく敗北しかけた先の戦いもあり、
此処は一度戦うと言う選択肢を捨て、情報交換を望むこととする。
「何? ミスターLが?」
「外見の特徴から奴で間違いないな。」
意外なことに伯爵の部下の一人であるミスターL。
彼がまさか殺し合いを止める側と行動しているとは思わなかった。
伯爵の生存の為に考えた結果か、或いは何かしらの理由があるのか。
とは言え、伯爵の死を伝えれば彼も恐らくはこちら側になるはずだ。
そこを考えれば、寧ろ集団に潜り込めてるのでいい手段ではないか。
今後出会うことがあれば、よりうまく立ち回ることができるだろう。
彼がまさか殺し合いを止める側と行動しているとは思わなかった。
伯爵の生存の為に考えた結果か、或いは何かしらの理由があるのか。
とは言え、伯爵の死を伝えれば彼も恐らくはこちら側になるはずだ。
そこを考えれば、寧ろ集団に潜り込めてるのでいい手段ではないか。
今後出会うことがあれば、よりうまく立ち回ることができるだろう。
「紅白の学生服の少女か……興味があるな。」
完全者の情報にはギースの知り合いはいなかったものの、
美炎が赤いオーラを纏った瞬間から動きが変わった情報に食いつく。
変身でも守護霊でもない。また新たな力が確認できたわけだ。
いくつこの世界には特異な力があるのか。楽しみで仕方がない。
美炎が赤いオーラを纏った瞬間から動きが変わった情報に食いつく。
変身でも守護霊でもない。また新たな力が確認できたわけだ。
いくつこの世界には特異な力があるのか。楽しみで仕方がない。
「奴は北だ。既に集団を形成してる中、向かうつもりか?」
「……いや、今はやめておこう。
私が今試したいのは一対一の戦いだ。」
私が今試したいのは一対一の戦いだ。」
一瞬にして集団を倒してしまって大した力が試せてないし、
暴走していたのもあって余り記憶に残ってないのもあった。
なのでこの力を試したく、改めて戦いの場が彼は欲しい。
とは言え厄介なこととして、ギースは比較的北から南下している。
此処で北へ戻れば、途中此方を萎えさせた連中が何人もいるわけだ。
今度は負けることはないだろうが、気分が萎える相手に今会う気はない。
酷く気分がいい。ヴァンパイアとして覚醒し、理性を取り戻した今は。
このヴァンパイアの力、どこまで通用するのかを試したくなっている。
暴走していたのもあって余り記憶に残ってないのもあった。
なのでこの力を試したく、改めて戦いの場が彼は欲しい。
とは言え厄介なこととして、ギースは比較的北から南下している。
此処で北へ戻れば、途中此方を萎えさせた連中が何人もいるわけだ。
今度は負けることはないだろうが、気分が萎える相手に今会う気はない。
酷く気分がいい。ヴァンパイアとして覚醒し、理性を取り戻した今は。
このヴァンパイアの力、どこまで通用するのかを試したくなっている。
「話は終わりだ。何処へでも行くんだな。」
情報は手に入れた。なら此処で潰し合うのもいいが、
優勝目当てなので参加者を減らすのであればそれでいい。
力を存分に振るえる相手がいなくなる可能性があるのは少しばかり残念だが、
彼女程度に倒されるようである連中など、そもそも相手にする価値もないだろう。
優勝目当てなので参加者を減らすのであればそれでいい。
力を存分に振るえる相手がいなくなる可能性があるのは少しばかり残念だが、
彼女程度に倒されるようである連中など、そもそも相手にする価値もないだろう。
「そうだな。貴様が許すのであれば同行をしたいものだが。」
「下らん。一人で問題ない。」
誰かと馴れ合うつもりはない。
あくまで完全者は使えるから放置するだけ。
肩を並べて戦うような間柄など、ギースには必要のない存在だ。
ビリーのように使える部下を重宝すると言うのは一応あるが、
それを完全者に当てはめることはないだろうし、肩を並べるとは言わない。
あくまで完全者は使えるから放置するだけ。
肩を並べて戦うような間柄など、ギースには必要のない存在だ。
ビリーのように使える部下を重宝すると言うのは一応あるが、
それを完全者に当てはめることはないだろうし、肩を並べるとは言わない。
「何、其方が一対一のための露払い要員とでも思えばどうだ?
私は別に、戦いを邪魔するつもりなど最初からないからな。」
私は別に、戦いを邪魔するつもりなど最初からないからな。」
「……そう来たか。」
完全者の返しにギースは再び笑みを浮かべる。
『一対一の戦いをしてみたい』と言う何気ない一言が、
交渉材料として使われるのは、彼女がただの子供ではない証左となる。
下手なことを言えば、厄介なことになりそうだと少しばかり警戒を強めておく。
『一対一の戦いをしてみたい』と言う何気ない一言が、
交渉材料として使われるのは、彼女がただの子供ではない証左となる。
下手なことを言えば、厄介なことになりそうだと少しばかり警戒を強めておく。
(伯爵と違って人脈は余りなかったが、ここで戦力の確保はしておくべきだ。)
前衛、或いは距離を取れる手段の確立。
どちらかが欲しい完全者にとってギースは間違いなく必要だ。
伯爵程の協力関係を望むことはできないが、相性としては恐らく上になる。
既に二人殺しており、しかもこの周囲のあれ具合。相当な力を持つだろう。
物理的な力だけであれば、恐らく伯爵よりも強い部分はあるはずだ。
どちらかが欲しい完全者にとってギースは間違いなく必要だ。
伯爵程の協力関係を望むことはできないが、相性としては恐らく上になる。
既に二人殺しており、しかもこの周囲のあれ具合。相当な力を持つだろう。
物理的な力だけであれば、恐らく伯爵よりも強い部分はあるはずだ。
「いいだろう。私を相手に怯えも恐怖もない、
強かな貴様を評価する。ついてくるなら勝手にするがいい。
だが、貴様がどうなろうと助ける気はない。覚えておくことだな。」
強かな貴様を評価する。ついてくるなら勝手にするがいい。
だが、貴様がどうなろうと助ける気はない。覚えておくことだな。」
「お互い様だろう? それに、私は貴様を撃つつもりはないさ。」
一応その言葉自体に今のところ嘘偽りはない。
利用価値がなくなったと判断したその時が終わりなだけで、
価値がある以上はそのようなことをするつもりは毛頭なかった。
利用価値がなくなったと判断したその時が終わりなだけで、
価値がある以上はそのようなことをするつもりは毛頭なかった。
(精々利用させてもらうが、それは向こうも同じだろうな。)
(……とでも考えているだろうな、互いに。)
伯爵の時と同じで、互いにいつかは始末する相手ではある。
あくまで目指すのは一つだけの席、そしてその先の主催を超える為。
殺し合いはそこに到達する為の通過点に過ぎないのだ。二人にとっては。
二人が人の死に頓着することは決してない。
あくまで目指すのは一つだけの席、そしてその先の主催を超える為。
殺し合いはそこに到達する為の通過点に過ぎないのだ。二人にとっては。
二人が人の死に頓着することは決してない。
(だがいいだろう。その座興、乗ってやる。)
自分を利用しようとする点はホワイトと同様だが、
催眠術ではなく交渉事に持ち込んだ。その点は評価していた。
ホワイトにはそんな度量も考えもなかったのと、此処での彼の戦績。
そこも相まって、彼の評価が低いと言うのも一因ではあるか。
催眠術ではなく交渉事に持ち込んだ。その点は評価していた。
ホワイトにはそんな度量も考えもなかったのと、此処での彼の戦績。
そこも相まって、彼の評価が低いと言うのも一因ではあるか。
次なる共犯者を見出す完全者。
しかし雁(ギース)は世界中を羽ばたく鳥。
そんな存在を御するのは、やわなことではないだろう。
完全者にとっての救済(Salvage)になるか、
それとも獰猛(Savage)な雁の餌食にされるか。
しかし雁(ギース)は世界中を羽ばたく鳥。
そんな存在を御するのは、やわなことではないだろう。
完全者にとっての救済(Salvage)になるか、
それとも獰猛(Savage)な雁の餌食にされるか。
【E-4/1日目/早朝】
【完全者@エヌアイン完全世界】
[状態]:左目失明(治ったがまだ少し視力が安定しない)、ダメージ(中)、魔力消耗(中)、疲労(小)
[装備]:神楽の番傘@銀魂、ビブルカード×1(プロシュート)@ONEPEACE、祝福の杖@ドラゴンクエスト7、オアシスのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品一式、コントンのラブパワー@スーパーペーパーマリオ、ノワール伯爵のデイバック(基本支給品一式、ランダム支給品×0~2(確認済))、ノワール伯爵の首輪
[思考・状況]
基本情報:プネウマ計画の邪魔はさせん。メフィスとフェレスの扱いは対策が出来上がるまで保留
1:ギースと行動する。いずれは出し抜くが。
2:ビブルカードについては保留とする。
3:エヌアイン以上に適した器の捜索。期待値は上がった。
4:首輪の解除手段の模索。
5:ムラクモを首輪を解除される前に始末しておく。
6:童磨に警戒。
7:伯爵の部下でも探しておくか。特にミスターLは必須。
8:他に利用できる連中を手に入れておく。
9:あの小娘(美炎)、まさかエヌアインのような存在か?
10:ディメーン……信用は出来ないが、利用はできるな。
11:ミスターLの状況は利用したい。
[状態]:左目失明(治ったがまだ少し視力が安定しない)、ダメージ(中)、魔力消耗(中)、疲労(小)
[装備]:神楽の番傘@銀魂、ビブルカード×1(プロシュート)@ONEPEACE、祝福の杖@ドラゴンクエスト7、オアシスのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品一式、コントンのラブパワー@スーパーペーパーマリオ、ノワール伯爵のデイバック(基本支給品一式、ランダム支給品×0~2(確認済))、ノワール伯爵の首輪
[思考・状況]
基本情報:プネウマ計画の邪魔はさせん。メフィスとフェレスの扱いは対策が出来上がるまで保留
1:ギースと行動する。いずれは出し抜くが。
2:ビブルカードについては保留とする。
3:エヌアイン以上に適した器の捜索。期待値は上がった。
4:首輪の解除手段の模索。
5:ムラクモを首輪を解除される前に始末しておく。
6:童磨に警戒。
7:伯爵の部下でも探しておくか。特にミスターLは必須。
8:他に利用できる連中を手に入れておく。
9:あの小娘(美炎)、まさかエヌアインのような存在か?
10:ディメーン……信用は出来ないが、利用はできるな。
11:ミスターLの状況は利用したい。
[備考]
※参戦時期は不明。
※モッコス死亡により、完全者の所持するビブルカードが消滅しています。
※ある程度生き延びたらディメーンから接触することがあるかもしれません。
※ギースと情報交換しました。
※参戦時期は不明。
※モッコス死亡により、完全者の所持するビブルカードが消滅しています。
※ある程度生き延びたらディメーンから接触することがあるかもしれません。
※ギースと情報交換しました。
【ギース・ハワード@餓狼伝説シリーズ】
[状態]:ダメージ(中・再生中)、ヴァンパイア化(現在は人間態)、割とハイ
[装備]:
[道具]:基本支給品一式×3(自分、はるな、夕月)、ランダム支給品×0~1(確認済み)、スモークボール@大貝獣物語2×4、黒鍵×5@MELTY BLOOD、夕月の指輪
[思考・状態]
基本:殺し合いに乗り優勝する。あわよくば主催すら越えて最強を示す
1 :完全者を利用する。お互いそのつもりだろう?
2 :カインにはそれなりの期待
3 :ロックは少し程度は期待。
4 :ホワイトはどうでもいい。
5 :緑達には付き合ってられない。
6 :東に興味はあるが優先度はそれほどでもない。
7 :ヴァンパイア、実によき力だ。
8 :他の特異な力も手に入れたい。紅白の女(美炎)は興味がある。
9 :ミスターLか。出会った際は利用させてもらおうか。
10:指輪か……使えるか? 使えてもあの恰好では困るが。
[状態]:ダメージ(中・再生中)、ヴァンパイア化(現在は人間態)、割とハイ
[装備]:
[道具]:基本支給品一式×3(自分、はるな、夕月)、ランダム支給品×0~1(確認済み)、スモークボール@大貝獣物語2×4、黒鍵×5@MELTY BLOOD、夕月の指輪
[思考・状態]
基本:殺し合いに乗り優勝する。あわよくば主催すら越えて最強を示す
1 :完全者を利用する。お互いそのつもりだろう?
2 :カインにはそれなりの期待
3 :ロックは少し程度は期待。
4 :ホワイトはどうでもいい。
5 :緑達には付き合ってられない。
6 :東に興味はあるが優先度はそれほどでもない。
7 :ヴァンパイア、実によき力だ。
8 :他の特異な力も手に入れたい。紅白の女(美炎)は興味がある。
9 :ミスターLか。出会った際は利用させてもらおうか。
10:指輪か……使えるか? 使えてもあの恰好では困るが。
[備考]
※参戦時期はリアルバウト餓狼伝説での死亡後です。
※火山灰を浴びたことでヴァンパイアになりました。
ヴァンパイア態は原作の阿久津潤に近い鳥を模した姿で、飛行能力もあります。
(ただしなりたてなので安定した飛行ができるかどうかは別)
現時点では能力は不明、D・ナイトは現時点では使用できません。
またヴァンパイア態のレイジングストームは餓狼伝説3潜在版のように常に赤くなります。
※完全者と情報交換しました。
※参戦時期はリアルバウト餓狼伝説での死亡後です。
※火山灰を浴びたことでヴァンパイアになりました。
ヴァンパイア態は原作の阿久津潤に近い鳥を模した姿で、飛行能力もあります。
(ただしなりたてなので安定した飛行ができるかどうかは別)
現時点では能力は不明、D・ナイトは現時点では使用できません。
またヴァンパイア態のレイジングストームは餓狼伝説3潜在版のように常に赤くなります。
※完全者と情報交換しました。
※E-4に以下のアイテムが落ちています
一人分の火山灰@血と灰の女王(それを収納していた空の袋)
柄のみの黒鍵@MELTY BLOOD
からっぽのピストル@Undertale
六花の水弩の残骸@御城project:Re
一人分の火山灰@血と灰の女王(それを収納していた空の袋)
柄のみの黒鍵@MELTY BLOOD
からっぽのピストル@Undertale
六花の水弩の残骸@御城project:Re
※E-4のはるなと夕月は埋葬されていますが、少しだけ掘り起こされています。
また夕月の方は指がちぎれた状態で近くに転がってます
また夕月の方は指がちぎれた状態で近くに転がってます
053:辺獄平安公演 朝の部 | 投下順 | 055:英雄の条件(前編) |
048:胎動編『開戦 ウドガルド城』 | 完全者 | 057:決壊戦線─崩壊のカウントダウン─ |
047:ナイトメアパーティ | ギース・ハワード |