赤い戦慄 ◆7pf62HiyTE



1.シンヤの独白1


『……それでは参加者の諸君、健闘を祈る』


 その言葉を最後に最初の放送は終わりホログラフィーは消失――


 冴島邸、冴島鋼牙の部屋に相羽シンヤはいた。


「禁止エリアはG-6、C-3、D-9か……めぼしい施設はなし」


 シンヤはある理由から移動が困難な状態に陥っていた。それ故、自身のスタート地点であるこの冴島邸に留まり続け兄、相羽タカヤをひたすらに待っていた。
 だが、それ故にこのエリアE-5が禁止エリアに指定される懸念があったのだ。


「とはいえ次はここかも知れないな……」


 それを想定したこともあり、最初に遭遇した一応同志であるモロトフには『冴島邸で待つ』ではなく、『島の中央で待つ』という風に頼んだというわけだ。
 ちなみにもう1人の来訪者である鋼牙に関しては鋼牙の方が先に『ここで待っていると伝えればいいのか?』と聞いた上でシンヤは頷いたという形である。

 何にせよ、次の放送ではここが指定される可能性も低くは無い。主催側から見れば殺し合いもせず動かない参加者を放置するなどあり得ないだろう。


「最短でここが禁止エリアになるのは13時、放送後すぐに離脱出来れば良いがエリアの大きさによっては……」


 この島は小さい様に見えて比較的大きな島である。その距離を正確に掴まなければ致命的となる。


「まぁ、もう暫く考えてみるか。11時のボーナスも気になる所だしね」


 放送では11時に移動用のボーナスが用意されるとあった。何処の施設に配置されるかが不明瞭だが、逆を言えばこの冴島邸に配置される可能性も無いとは言えない。
 それを使えばタカヤの元にすぐに迎える――と、そこまで都合良い展開を期待するつもりは全く無い。
 それでも、全く捨て置く事もないだろう。どちらにしても現状移動するつもりもないわけでもあり、11時ぐらいまではこのまま待ち続け、ボーナスが用意されればラッキー程度に考えておこう。


 そして、再び静寂が包み込む――


「ミユキ……」


 口にするのは放送で呼ばれた――つまりは死亡が伝えられた妹、相羽ミユキの名前である。
 だが、今更シンヤ自身が彼女の死を悲しむ事は無い。
 元々ミユキは不完全体にして裏切り者だった。その彼女を仕留めたのはシンヤ達なのだ――そんな彼女が何故生きて参加していたのかが不可解だが深く考える事もなかろう。


「ん、哀しんでいるのかって? いや、今更ミユキ……レイピアが死んだ所でどうとも思わないさ。いや……やっぱり少し気になるかな?」


 今、部屋にいる人間はシンヤだけ――だが、シンヤは誰かと会話する様に言葉を続ける。


「ただ、タカヤ兄さんが哀しむだろうなって。兄さんの事だからそんな事で心が折れたりはしないだろうけどね……」


 タカヤが哀しむだろうという事が気になった。無論、それで戦えない男ではない事はよく知っている故、僅か程度の話だ。


「とはいえ、不完全とはいえミユキもテッカマン、並の相手に惨殺されるとは思えない。それを考えたら……ランスもそうだが俺やタカヤ兄さんだって同じ様に……」


 シンヤは自分達テッカマンの強さに絶対の自信を持っている。欠陥を抱えたとは言えミユキ――レイピアの退場は、次の瞬間の自分達かも知れない事は否定は出来ない。
 実際問題、シンヤ自身もタカヤも欠陥を抱えた状態なのだ。ミユキの様に退場したって不思議はないし、シンヤ自身、最初のスタート位置次第では同じ様に散っていたかもしれない、それはタカヤにも言える事だ。


「いや、別に兄さんの強さなら大丈夫だって俺も思っているさ。だけどやっぱり自由に動けないからかな、どうしても不安になってしまうんだ。この身体が万全ならすぐにでも何も考えずに兄さんを探す事が出来るのにね……」


 そう口にするシンヤの声は儚く弱々しい――今にも悔しさで涙を――


「おいおい、幾らお前の名前がナケワメーケだからって泣きわめくつもりはないさ。死んだ母さんから『男の子は泣くんじゃない』ってよく言われたしね……」


 そんなシンヤが話をしているのははラビリンスが擁する怪物ナケワメーケ、生み出したシンヤ自身の命令には従うが個体としての感情は一切無い。


「なんでこんな事話しているのかって……さぁね、只誰かに無性に話したくなっただけさ……」





2.◇走の果て1


 只、銀色の怪物は走る、その手に刀を構え――
 例え全身が穢れようとも構わない――
 何故なら今の自分は外道なのだから――
 出会った者は誰であっても斬る――
 それが例え、女子供であっても――
 かつての幼馴染みであっても――
 何故なら自分は外道なのだから――
 もう、決して迷わない――

 全身から力がみなぎっていくのを感じる。これがガイアメモリの力なのだろうか――
 先程までよりもずっと強いのは自分の迷いが消えたからか――
 ならばもう止まる事は無い――
 もう何も恐れる事は無いのだ――
 外道として人を斬り続けるのだ――

 パンスト太郎を裏切り惨殺した志葉丈瑠、メタル・ドーパントはひたすらに走り続ける――
 誰でも良い、遭遇した参加者を斬る事を望んだ――
 理想は一度は自身を打ち破った涼村暁――
 あるいは幼馴染み梅盛源太――
 暁については敗北した故のリベンジとも言える為、別段おかしいことは何も無い――
 だが、源太については幼馴染み、友人とも言える――
 だからこそ斬るのだ。今の自身は外道、誰であっても斬り捨てて当然の存在なのだ――
 そう、家族の想いを踏みにじり人斬りを続けた不破十臓と同じ様に――


 『同じ』なのか?


 本当にそれは十臓と『同じ』なのか?


 考えるな何も――『同じ』に決まっている、何故なら外道とはそういうものだからだ――


 自身には他に何も無いのだ――
 志葉家当主もシンケンレッドも全て嘘偽りの虚無、他には何も無いのだ――
 長年の鍛錬で培った剣の腕以外は何も――


『丈ちゃん……俺は寿司屋だから丈ちゃんが――』


 耳に飛び込む源太の声。いや、只の幻聴だ――


 もう惑わされない、立ち止まっては外道ではいられないのだ――


『俺と戦う……お前はそれだけで十分だ……』


 続いて聞こえる十臓の声。無論、幻聴だ――


「そうだ……俺はもう戦うだけだ――外道として――」


 何処まで走り続けたのだろうか――いつしか、大きな屋敷が見えてきた。


「冴島邸か」


 地形は概ね頭に叩き込んでいる。この場所がE-5だという事は理解している
 まずは冴島邸に集っているであろう参加者を皆殺しにしようではないか。


「参る――」





3.シンヤの独白2


「兄さんや地球人共がどうして俺達ラダムとここまで戦えたと思う?
 俺は……兄さんが強いからだと思っているよ。
 圧倒的な自然の驚異を前にして俺は諦めていたのに、兄さんは諦める所か俺を励ましたりしたんだ……
 『諦めるなシンヤ、絶望したってなんの力にもならない』ってね……
 案外兄さんも強がっていただけかも知れないけど、それでもあんな逆境でも1人で乗り越えられた事に違いは無い……」


 シンヤはナケワメーケに話を続けていた。


「そんな兄さんだからこそ、俺達ラダムと戦う事が出来た。そういえば……兄さんには沢山の仲間がいた。
 ラダムから見れば虫けら同然の連中だが、あいつらがいたから兄さんは戦い続けられたんだろうしブラスター化も出来たんだろう……
 でもそれだって兄さんがいたからこそだ。兄さんがいなければソルテッカマンなどという玩具だって出来なかっただろうしね……
 そういえば、あいつらからはDボゥイって呼ばれていたみたいだったな……」


 そう語りながらもスタッグフォンから視界は外さない。


「ともかく、俺はそんなタカヤ兄さんをこの手で倒したいんだ。だから付き合ってくれよ……っと」


 偵察しているバットショットから転送されたスタッグフォンのディスプレイに銀色の怪人が映り込んでいた。


「どうやらここを目指している様だな……しかもあの様子……間違いなく乗っているな」


 それを聞いてナケワメーケが動こうとする。シンヤを守る為迎撃に――


「待て……俺も行くよ」


 シンヤの発言を聞き動きを止める。


「お前は移動手段でもある、失うつもりはないさ……」






4.赤い戦慄エビル1


 その場所は参加者の拠点に相応しい場所――そこを蹂躙すべくメタル・ドーパントは辿り着いた――が、


「アヤカシ……?」


 扉の前にいたのは椅子を模したアヤカシ――


「門番か……だが」


 そんなもので止まるつもりはないと走り出そうとしたが、


「待て」


 その言葉と共に1人の男が扉から出てきた。両手を後ろに回したまま――
 男の出現にメタル・ドーパントは一度は足を止める。


「何者だ……」
「名乗るつもりはないね」


 ならば話は終わりだと足を――
 だが、違和感を覚え動かせないでいる。
 目の前にいるのは取るに足らないアヤカシと男だけ、
 何故足は動かない?

 いや、そんなのは只の迷いだ。構わず斬れば良い――
 外道ならば決して迷わない――


「まぁ、俺の頼みを聞いてくれるなら名乗っても良い……」
「命乞いか? 聞くつもりは無い」
「いや、伝言を頼みたいだけだ。ともかく、話だけでも聞いてくれないか?」


 話など聞く必要は無い。どう転んでも斬る事に違いはないのだから。
 だが思い直す、ここに暁や源太が来ている可能性もある。それを踏まえるならば話だけでも聞いた方が良いだろう。
 頼み事など最初から聞くつもりは無い。外道である自分が取るべき選択肢はそれだけなのだから。


「聞くだけ聞いてやる……」
「兄さん……相羽タカヤって男がいる。そいつに伝えて欲しい、『相羽シンヤが島の中央で待っている』とね……」
「何をするつもりだ?」
「悪いがそこまで話す……いや、あんたには話した方が良いか、損にはならないだろうからね。
 一言で言えば決着を着けたいだけさ、どちらかが死ぬまでのね……乗っているあんたにとっては損な話じゃないだろう、労せず1人、状況次第では俺を含めた2人を排除出来るんだしさ」


 目的を語った理由――メタル・ドーパントの様子から優勝狙いなのは間違いない。ならば強敵を排除出来るこの話を受けるのは悪い話では無い。


「実の兄と斬り合うつもりか?」
「斬るというより死合う……かな?」


 そう語るシンヤの話に引っかかりを感じる。
 因縁の相手と死合う――という話なら自身と十臓の関係と似た様に聞こえる――
 だが、肉親同士で斬り合うというのは――


「貴様達も外道なのか?」
「外道……?」


 少し考えるそぶりを見せつつ、


「いや、俺も兄さんもそんなつもりはない。人から見れば異常かも知れないけど……」


 微妙に煮え切らない返事ではあるが、ラダムであるシンヤが裏切り者であるタカヤを倒す事は至極自然の事、タカヤとしても仇敵ラダムの1人であるシンヤを倒す事に何のおかしい事も無い。
 とはいえ、人から見れば異常なのかも知れないが――


「俺と兄さんの関係を安っぽい言葉なんかで片付けて欲しくはないかな」


 『安っぽい言葉』――それを聞きメタル・ドーパントの身体が強ばる。
 『外道』が安っぽい言葉だと? 今の自身にとって外道こそが唯一の生きる道なのだ、何も知らない奴が口にするなと感じる。
 そして同時に先の放送で池波流ノ介や十臓の死を嘲笑ったパンスト太郎の姿が重なった――
 湧き上がる憎悪と憤怒は止められない――
 だが、メタル・ドーパントは気付かない、目の前のシンヤもパンスト太郎もメタル・ドーパントこと丈瑠事情など殆ど知らないのだ、それを知らない故、仕方ない事である事に――
 だが、一方のシンヤは眼前のメタル・ドーパントに対し全く表情を変えないでいる。


「それさえ果たせるなら後の事はどうだって良い、このまま死んだって構わないさ」


 むしろ笑みさえ浮かべている。


「ならば今地獄に送ってやる」
「交渉決裂か」
「俺は元々、頼みを聞く気はない。ここで貴様を斬り、すぐにお前の兄も地獄に送ってやる」


 裏正を構える手が震える――迷いは無い筈なのに――いや、そんな事は関係無い。何事も無いかの様に斬れば良い、


「それは困るな」
「好きなだけ困れ、そして怨め、外道の俺を」
「出来ればこんな所で無駄な力を使いたくはないんだ」
「知った事か。戦いたくは無いなら逃げれば良い。但し、次に会った時にはお前の兄の首を見せる事になる……」




 無論、シンヤにとってタカヤは因縁の相手という事はわかる。
 だが、自身が十臓との因縁を果たせなかったというのに、目の前の男がそれを果たさせる事は容認出来ない。
 是が非でもその因縁を果たせぬ様にしてやろう――外道ならば相応しい手段だろう――
 その言葉を最後にシンヤから穏やかな表情が消える――


「……理だね」
「何?」
「お前には無理だ、兄さんを殺す事なんてね」
「ここで貴様が俺を殺すからか?」
「ふっ……虫ケラにも劣るゴミ未満の存在にタカヤ兄さんが殺されるわけないって言っているんだ」


 メタル・ドーパントにとって『外道』とは忌み嫌われる存在――だからこそ、『ゴミ』という言葉は『外道』と同じものだと解釈する。
 だからこそシンヤの言葉を否定する。外道に堕ちた今の自身に斬れないものなど何も無いと――


「いや、必ず斬る――貴様はそれを地獄から見物するんだな!」


 そして遂に走り出す。


「……ケ、頼む……テック……」


 何かしようとしている、恐らくは変身だろう。だが、この間合いならば変身完了する前に斬り捨てる事が出来る。
 故にメタル・ドーパントは走る――だが、


「ナァーケ、ワメーケェー!!」


 椅子型のアヤカシが眼前へと立ちふさがり、シンヤが視界から見えなくなる。
 だがそれでも関係無い、このままアヤカシを斬り伏せシンヤをも斬――
 しかし次の瞬間、アヤカシは高く飛び上がったのだ。


「なにっ……」


 攻撃をするつもりではなかったのか? その想定外の動き故に一瞬反応が遅れる――


 そして見た。眼前に立っている者を――それは相羽シンヤではなく――


 赤の魔人、テッカマンエビルであった――


 エビルはその場から動く事なくテックランサーを構えている――


 この瞬間、メタル・ドーパントは理解した。アヤカシを動かしたのは僅かでも変身する時間を稼ぐ為。
 だが変身した所で関係無い、迷いを断ち切り外道となりガイアメモリの力を十分に引き出した上で裏正を持つ自身がそうそう遅れを取る道理はない。
 このまま一気に斬り伏せれば良い、槍を持っていようが剣術勝負では最早負ける事は――


 一方のエビルは未だ動きを見せない。こちらの攻撃に合わせ受け止めるつもりか、ならばそれごと斬り伏せるまでだ。


「はぁぁぁっ!!!」


 裏正の間合いに入った―。後は裏正を振り下ろす、それだけでエビルは両断される。


 その時、激しい金属音が鳴り響いた。


 エビルは――健在だ、どうやら防がれたらしい。


 次の瞬間、メタル・ドーパントの眼前に2つの何かが飛んでくる。それが何かはわからないが、何が飛んでこようとも裏正で――


「!!」


 だが、振り下ろした裏正は空を斬っただけ――いや、それ以前に異常なまでの軽さを感じる――


「な……」


 そして見た、裏正が根元から完全に折られているのを。一体何が起こったのか? まさか先の一撃が――
 そう思案している間に裏正を握っている両手に強い衝撃を感じた。


「ぐ!」


 エビルが両手で裏正の柄ごとメタル・ドーパントの両手を握っているのだ。


「まさか……」


 そしてメタル・ドーパントの両手にかかる強い重圧――


「がぁぁぁぁ!!」


 鉄壁の防御力を誇るメタル・ドーパントといえども両手に集中されたテッカマンのパワーを耐えきる事は出来ない。
 かけられた強い負荷はメタル・ドーパントの両手を圧迫する。


「やめ……ろ……」


 メタル・ドーパントは何とか引き離そうとする。しかしエビルのパワーは強く離れる事は出来ない。


「あぁぁぁぁぁ……」


 鈍い音や何かが千切れる様な嫌な音が響く。メタル・ドーパントの両手からだ。


「貴さぁ……!!」


 激痛がメタル・ドーパントを襲う、何とか引き離すべく身体を――
 だがエビルは両手を強く握りしめたままメタルドーパントを振り回す。当然、その支点となる両手にかかる負荷は更に大きくなる。


「◇◇◇◇◇!!」


 最早叫びなど声にすらならない。砕け潰れる音だけがダイレクトに伝わってくる。


そして地面に叩き付けられ強い衝撃を感じると共にようやく両手が解放された。


 だが、安堵する間もなく、腹部に強い衝撃が――


 たった一発、エビルがその拳をぶつけたのだ。


 そのパワーは強く、そのまま数メートル後方の木に叩き付ける結果となった――





5.◇走の果て2


 説明するならばそこまで難しい事では無い。
 エビルは振り下ろされた裏正をテックランサーで突いただけである。
 裏正がいかに名刀とはいえ絶対に折れない刀ではない。実際、丈瑠自身が一度折る事に成功している。
 つまり、実力者ならば折る事は十分可能だ。
 そして、テックランサーは槍という性質上、点による攻撃を得意としている。
 点だけに一点にかかるパワーは剣や刀以上――
 更に言えば裏正は振り下ろされているわけなので縦方向のパワーは非常に強いが横方向はそうでもない。
 だるま落としの原理と同様に横方向に全力で突けば――裏正を折る事が出来る、無論相応の実力は必要ではあるがエビルにはそれが出来たという事だ。

 エビルの策には続きがある。
 更に手持ちの道具とも言うべきスタッグフォンとバットショットを飛ばす。
 当然、先程のナケワメーケと同様、メタル・ドーパントは対処に回る、裏正を握りしめたまま。
 シンヤは少し話している間に目の前の男が実力のある剣士である事は把握していた。他に武器が見受けられなかったし両手で裏正を握っていた以上、裏正で対処すると読んでいた。
 当然、その時には裏正は折れている関係上飛ばしたスタッグフォンとバットショットを落とす事は出来ない。
 そしてここでようやく裏正が折られた事実に気付き唖然とするが、そうでなくても隙が出来ると読んだエビルはそのまま裏正を握った両手を掴み、全てのパワーを集中させた上で握り――
 事が済んだら一発殴り飛ばしたというだけの話である。


 だが――この説明だけではあまりにも不明瞭な点がある。
 丈瑠にしてはあまりにもお粗末すぎる展開ではなかろうか?
 丈瑠が万全の状態ならばここまでお粗末な展開はあり得ない。
 しかし、今の丈瑠は平常ではない。

 そもそも、シンヤは移動すらせずずっと冴島邸に留まっており欠陥を抱えているとはいえほぼ万全に近い状態だ。
 一方の丈瑠はここに至るまで延々と戦い続けここ放送前後1時間は殆ど休む間もなく戦いや移動等を行っている。
 つまり肉体的に疲弊している状態であり、ダメージも相当にあったという事だ。
 それでも平時の丈瑠の精神力ならば十分冷静に対処でき戦う事が出来た。
 しかし、今の丈瑠にはそんなものは無い。
 これまでは迷いはあったものの物事を冷静に見る事が出来ていた。
 だが、パンスト太郎を惨殺し本当の外道に堕ちると決めた時点でそんなものは消失した。
 勿論、パンスト太郎を惨殺した前後は感情が高ぶっていただけという説もある為、本来ならば落ち着けば冷静さは戻るだろう。
 しかしそれを阻害するものがある――もうおわかりだろう。

 ガイアメモリ――その毒素が丈瑠の精神を冒していたのだ。
 パンスト太郎を惨殺するまでは迷いがあった事もあり、その毒素による悪影響を殆ど受ける事は無かった。
 それは長年外道衆と戦い続けてきた事で鍛え上げられた精神力によるものだろう。だが、全く影響が無かったとは言えない。
 幾らパンスト太郎の言動が丈瑠の神経を逆撫でするものであったとしても、丈瑠の説明不足にも原因はあった以上、平時の丈瑠ならば怒る事はあってもそのまま惨殺する事などまずあり得ない。
 だが暁や暁美ほむらといった彼等なりの強さを見せつけられ丈瑠の精神力は加速度的に消耗し同時に焦燥していた。
 精神的に弱っていた状態に加えガイアメモリ――それにより丈瑠の心は壊れ始めてしまったのだ。
 そしてパンスト太郎を惨殺した事で丈瑠は迷いを断ち切り外道に堕ちる事が出来た――その為ならばガイアメモリが心を壊すものであっても構わず使う、ガイアメモリの狂気を受け入れたのだ。
 抵抗を止めた時点でその毒素は加速度的に丈瑠を冒す、同時にそれは丈瑠の中にあった冷静な判断力を奪ったのだ。

 剣の道を含めた武術とって重要なのは心技体、中でも心の強さが一番重要だ。
 迷い無き心による一点集中、それこそが最大の力を生み出すと言えよう。
 だが、ガイアメモリはその心を壊す。そんな状態で刀を振るっても平時ほどの力は発揮できない。
 力は強くとも簡単に崩せる程脆い、これでは本当の強敵とは戦いにならない。

 故に、エビルの策に安易に乗ってしまい、致命的な結果を突きつけられる事になったのだ――



 念の為に言っておくが、丈瑠自身エビルの力を甘く見ていたというわけではない。
 いや、少し違う。最初見た段階で足を止めていただろう。
 それは無意識の内に感じていたのだ。目の前の男が相当の、これまで遭遇した参加者の中でも強豪といえる実力を持つ事を。
 今にも崩れそうな程儚くも見えたが――だがそれは先に交戦した瀕死のほむらとも重なっていた。そこに宿る意志はどこまでも強靱だと感じていたのだ。
 故に、そうそう簡単に仕留められる相手ではない、気を抜けば返り討ちに遭うと警告を発し足を止めていたのだ。

 だが、丈瑠はそれを警告ではなく只の迷いと断じた、迷いならば断ち切りさらなる外道に堕ちなければならないと――
 それはある種の強迫行為だったのだろう、それにより最悪のスパイラルに嵌まってしまう事に気付かず――





6.赤い戦慄エビル2


「はぁ……」


 叩き付けられた衝撃は非常に強くメタル・ドーパントへの変身が解除されていた。骨も数本折れたかもしれない。


「裏正は……」


 丈瑠は自身の生命線とも言うべき裏正を探す――そして、見た。
 折れた裏正の刃を――更に2つに割られた裏正を――
 エビルがメタル・ドーパントの両手を握る直前、テックランサーを折れた刃の元へ投げつけ直撃させて更に割ったという事だ。


「馬鹿な……」


 そんな中、


「これがガイアメモリか、テッカマンに比べれば只の玩具……いや使っている奴が虫ケラ以下だからかな」


 何事も無かったかの様にテックセットを解除し元に戻ったシンヤがガイアメモリを握っていた。


「返せ……」
「嫌だね……こっちの頼みを聞かなかったのに、頼みを聞いてもらえる道理も無いだろう」


 それでも何とか武器を探そうとデイパックを――だが、


「ナケワメーケ、ご苦労だったね」


 と、丈瑠が手放した2つのデイパックを回収したナケワメーケがシンヤの元に戻ってくる。


「外道が……」


 激痛で身体は動かない、それでも睨み付けたままこぼす。


「外道ね、なぁアンタ……外道だから人を斬っているのか?」
「そうだ、俺は外道として人を斬る。その道を選んだ……」


 そう口にする丈瑠だが、シンヤは何処までも幻滅している様に見えた。


「なんだ、優勝したいってわけじゃないのか。血塗れの所を見ると誰か殺した様だが……殺された奴に哀れみを感じるよ、こんな奴に殺されるなんてね……」
「そうだ、外ど……」
「もう止めろよ」
「何……?」
「その言葉を言い訳にするのは止めろと言ったんだ。『外道』なんて言葉で人を斬る理由を作るなって……」
「言い訳じゃない! 俺にはもう外道になるしか道は無いんだ……」
「やっぱり外道になりたいわけじゃないのか……」
「どういう事だ……」
「アンタは人を斬りたかった……いや、これも違うか。只、刀を振るい戦いたかっただけ、理由はこの際何でも良かったんだ。そして都合の良い理由として人斬り、そしてそれを納得させる言い分として『外道』という言葉を盾にした……それだけだ」
「違う……俺は……」


 だが、その先の言葉が出てこない。


「まだ自分を偽るか。まぁ、俺にはどうだって良い話さ……」


 そう言って興味を無くした様に後ろを向き冴島邸に戻ろうとする。


「情けをかけるつもりか、俺を殺せ!」
「殺す価値すら無いね、虫ケラ以下のゴミ未満の奴なんてね……」
「そうだ、俺は外道だ。このまま生かせば俺はお前の兄を……」
「違うね、お前は外道ですら無い。ゴミ未満……ゴミですら無いって事だ。そんな奴に兄さんが負けるわけないさ。
 ナケワメーケ、戻ってくる前にそのゴミを捨ててきてくれないか? 俺の視界に入らない所にね」


 その言葉と共にナケワメーケは丈瑠の身体を掴みそのまま冴島邸から離れていく。


「待て……相羽シンヤ……」


 呼び止めようとする丈瑠の声に反応する事も無く――シンヤは屋敷の中へと消えた――






7.◇走の果て3


 ナケワメーケは急ぐ。主の命に従いゴミを捨てる為に――
 その動きは速く乱暴だ、それ故に負傷していた丈瑠の傷に響く――


「ぐっ……」


 それでも意識はまだ途切れてはいない。
 何とかしてこの場を脱し刀を探さなければ――
 周囲を見回す――そして見た、ナケワメーケが抱えているデイパック、そう丈瑠自身が持っていた2つのデイパックを。
 おおかたシンヤ自身受け取るのを忘れていたのだろう。
 そうだ、まだ何か使える手がある筈、丈瑠はデイパックへと腕を伸ばす。
 だが何故だろう、上手くデイパックを開ける事が出来ないでいる。
 ほんの少し開ける事が出来ただけでそれ以上は何も出来ない。
 何故だ? 何故デイパックを掴む事も開ける事も出来ない?
 いや、それ以前に――なんだ、この違和感は?


 そう考えながらゆっくりと自身の両手へと視線を向ける――


「な……何だと……」


 それは――


 手の形をしてなかった――


 考えてみれば当然だ、メタル・ドーパントの防御力があったとはいえ、テッカマンエビルによって全力で握り潰されたのだ――潰される音は自身も耳にしていた筈だ。
 むしろ、メタル・ドーパントの防御力があったからこそ、なんとか腕に繋がっている状態だ。だが、それは原型を一切留めていないが――


 骨は完全に砕かれ、神経もズタズタに切られ、筋肉に至っては裂け果てているだろう。当然、動かせる道理なんて全く無い。
 今まで気付かなかったのは全く問題無いと頭で納得させたかっただけだったのだろう。

 丈瑠は頭が真っ黒になるのを感じた――それもその筈、剣士である自身にとって一番の生命線である両手が潰されたのだ。
 もう2度とその手が刀を――いや、筆などあらゆる物を握る事は無い――


 丈瑠は――唯一残った剣士としての道も――


 完全に断たれてしまったのだ――


「あぁぁぁぁ……」


 どうしてこんな事になってしまったのだろうか――


 影武者の役目を終え全てを無くした自身にとって――


 唯一残された剣の道――


 それすらも奪われたという事なのだ――


「俺は……外道として戦う事も許されないと……」


 だが、そこまで口にしてようやく自身の過ちに気付いた。


「違う、外道になりたかったわけじゃない……人を斬りたかったわけじゃない……ただ、生きる意味を失いたくなかっただけだ……唯一残った剣の道で……」


 ここでようやく丈瑠は自身の目的を再確認したのだ。


「だが十臓は全てを無くした俺に言った筈だ……」


 あの時の十臓の言葉を思い返すが――


『俺と戦う……お前はそれだけで十分だ……』


 だが、その言葉は――


「違う、奴は俺が外道になる事なんて求めていなかった。俺と全力で斬り合いたかっただけだった……外道になるのはその結果に……」


 十臓は丈瑠と戦えればシンケンレッドであろうが外道であろうが只の剣士であろうがどうでも良かったのだ。
 強い剣の腕を持つ丈瑠と戦う、それだけで十分だった。


「それにアイツは外道とはいえ源太の寿司を気に入っていた。それ以前に俺と戦う事以外はそこまで見境無いわけではなかった……」

 外道衆は確かに外道である。だがそれは単純に価値観の違いに過ぎない。
 外道である事を強制されているわけではなく、行動が外道でしかないのだ。
 大体、血祭ドウコクにしても薄皮太夫にしても筋金アクマロにしても自身の享楽に従って生きているだけの筈だ。当然、それは十臓にも言える事だ。
 それが人の世に合わないからこそシンケンジャーが守る為に戦っているだけの筈だ。

 結局の所、誰も外道になれとは言っていないのだ。
 丈瑠は最初の段階で取り違えてしまったのだ。剣を振るいその結果外道となる、ではなく外道にならなければ剣を振るえないから外道になると、順序を逆にしてしまったのだ。
 無力な女子供殺した所で意味なんて無い事ぐらい丈瑠にも分かっている筈だ。十臓にしても邪魔したならともかくそうでないなら捨て置く筈だろう。



 迷い以前の問題だ。自分自身の心を騙していただけなのだ。
 滑稽以外の何者でもない。出会った者は皆、自分の心に正直であった。早乙女乱馬、暁、ほむら、パンスト太郎、そしてシンヤ――
 かつて出会った通りすがりの仮面ライダーも自分の心に素直に動いただけではなかろうか、何を言われても関係無しに――

 だが丈瑠はずっと自分を騙してきたのだ、『剣に生きる』事を正当化する為に『外道』となると、『外道』だから『剣に生きる』事が出来るとすりかえて――
 そうしていつの間にか勝手に『外道』である事を最優先にしてしまった――

 そんな必要なんて無いのに――
 剣を振るうのに自分を偽る必要など無いのに――
 何だって良かった筈だ。
 主催の加頭順を倒す為、人々を守る為、戦いそのものを楽しむ為、そして生きる為、剣を振るう理由なんて幾らでもあるだろう?
 心に正直なまま、外道にならずに剣を振るう事も出来たじゃないか――
 何故、一方的に惨殺するなんてやりたくも無い事をする必要がある、志葉丈瑠が剣を振るうのはそれをしたかったからなのか? 違うだろう。
 確かに選んだ選択次第では多くの参加者を殺す事となり外道と呼ばれる事になる。だがそれは只の結果だ。自分が納得出来るならそれで良い。
 ただ一方的に弱者を惨殺したかったわけじゃないだろう、剣の道に生きるということはそういう事じゃないだろう。


「俺は……!!」


 それを間違えていたのだ、最初から――


 気付く機会は幾らでもあった――にも関わらず『外道に堕ちる』という言葉で自分を偽り、いつしかそれを理由にしてしまった。


 ずっと殿の影武者を演じて騙していたが故に、自分すら騙してしまいその過ちに気づけなかった。


 その過ちが自身にとって唯一残った剣の道すらも奪ったのだ。


 他でも無い、自分自身が奪ったのだ。


 もう全てが遅すぎた。


 そして、気が付いた時には自身の身体は投げ出されていた。





8.迷走の果て4


 どれくらい意識を失っていただろう?


 ぼんやりとした意識の中、丈瑠は歩き続けていた。


 刀すら握れぬ以上、殺し合いもあったものではない。


 もう、何も考えられなかった。


『丈ちゃん……俺は寿司屋だから丈ちゃんが殿様じゃなくったって関係ねぇよ、全然! 前と同じ、うん!!』


 脳裏に浮かぶのは源太の言葉。


『これあげる』
『いいのか、こんなのもらって』
『とおくにいってもともだちだから』
『よし、けいこしてたけちゃんがとのさまになったらおれけらいになってやる。だからさむらいにしてくれよな』
『うん!』


 そうだ、アイツは志葉家当主を守る為では無く、丈瑠自身を守る為にシンケンジャーになった。


『ほらみてみろって、おれもさむらい!』
『ふふっ、へんなの』
『あーあ、おれもさむらいになりたいな……そしたらいっしょにたたかうのに』
『え、ほんと、なってよ、おれおしえるから』
『ほんとに、じゃあおれすしおしえる』




 子供の時からずっと変わっていなかった――そんな源太を裏切ったのだ。


 外道になる為に斬る? そんな理由が通るわけなんてない、そんなことしたいわけないだろう!


 何も無いと思っていたのに――まだあったじゃないか、侍や殿とか関係無く共に笑い合った友が――


 それを壊したのは誰だ? 他でも無い自分では無いか、


 最早合わせる顔なんて無い。


 そんな中、川の音が聞こえた。


 喉の渇きを癒やそうと近づいたが――


 川に映った自身の姿を見て驚愕した――


 自身の姿が人間のそれではなく――アヒルの姿だったのだ――


 丈瑠は知らない、投げ出された時、少し開いたデイパックからある支給品も出てしまったのを、
 それはパンスト太郎に支給されていたあるアイテム、呪泉郷の水である。
 呪泉郷に落ちた者は水を被ると泉に応じた動物等に変身する体質となる。
 パンスト太郎がそれを使わなかったのは説明書きには何の泉か書かれていなかったからだ。
 だからこそ手近な相手に使ってからと考えていた。但し、他の人に使われても困る為、説明書きは処分していた。それ故、丈瑠はその水が何かまでは知らなかったのだ。
 そして問題の水の正体は鴨子溺泉の水、シャンプーの幼馴染みムースが落ちた泉の水で、乱馬に逆襲すべく大量のその水を持ち込んだ事もあった。
 つまり、投げ出された時にその水も出てしまい浴びてしまいアヒルに変身する体質となってしまったのだ。
 無論、お湯をかければ元に戻るが丈瑠は自身の状態を知らないし、手持ちの道具を失った以上元に戻る事は困難だ。
 火のモジカラで湯を沸かすなんてのも不可能だ、筆を持つ手は使い物にならないからだ。


 これは罰なのか?


 自分を偽り続けた愚かな罪人に対する、


 人として生きる事すら許さないのかと――


 傷ついた羽根では飛べるわけもない。


 只の醜いアヒルでしかない――


 童話と違い、白鳥になるというわけでもない、只の飛べないアヒルでしかない。


「ガァァァァァ……」


 飛ぶ事も出来ないアヒルの鳴き声は、何処までも哀しかった――


【1日目/朝】
【D-5/川岸】

【志葉丈瑠@侍戦隊シンケンジャー】
[状態]:両手完全破壊、ダメージ(大)、疲労(極大)、ガイアメモリによる精神汚染(中)、アヒル化、絶望、全裸
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
基本:?????
0:もうどうして良いのかわからない。
1:源太に対して合わせる顔が無い……
[備考]
※参戦時期は、第四十六、四十七幕での十臓との戦闘中です
※鴨子溺泉の水を浴びた事でアヒルに変身する体質になりました。但し丈瑠はまだ原因には気付いていません。






9.シンヤの独白3


 ナケワメーケが戻った時、シンヤは倒れていた。


 ナケワメーケはシンヤに駆け寄る、別に心配しているというわけではなく、主人に対する機械的な反応でしかないが――


「戻ってきていたか……」


 幸いシンヤはすぐに意識を取り戻しす。


「大丈夫だ……」


 そんなわけはない、シンヤはブラスター化による弊害により肉体崩壊を起こしているのだ。だからこそずっと動けずにいた。
 そして先の戦いで通常のエビルとはいえテックセットして戦ったことで肉体崩壊が進行したのだ。
 変身時間は1分強、にも関わらずこのザマ――やはり今のシンヤは無駄な戦いが出来る状態では無い。
 それでも、シンヤ自身それを再認識出来て良かったと感じている。
 今の自分に出来る事は兄を信じて待つ事だけだと――


「ふぅ……大分楽になったよ……」


 部屋に戻り力の源(磁気絆創膏)を使い身体を休める。


「自分を偽る……案外俺が言えた事でもないか」


 シンヤは何故丈瑠の心を看破出来たのか?
 それはきっと、自身にも似た所があったからだろう。
 ラダムによってタカヤを襲撃し始めた時、裏切り者の処分と理由を付け随分と卑劣な真似もやった。勿論、それはラダムの意志でもあるわけだが――
 だが、それでタカヤに勝てたのか? 勝てなかったではないか――
 だからこそラダムの意志よりも自身の願望に正直となりブラスター化した――
 そんなシンヤだからこそ、丈瑠の心が見えていたのだろう。
 それでも同情はしない、今のシンヤにとっては自分達の障害にならなければ本当にどうでもよいからだ。
 故に、今更丈瑠がどうなろうとも興味は無い――


「夢を見ていたよ。10歳の頃、兄さんと一緒にタイムカプセルを埋めた時の……20歳になったら一緒に開けようって約束したっけ……」



 再びナケワメーケに話しかけるように語る――


「そういえば……マイクロレコーダーも一緒に入れたんだっけ……なんて吹き込んだかな……良く覚えていないな……」


 ナケワメーケは静かに聞いている様に見える――


「まぁいいか、只の夢だ……そうだ、きっと……あいつらが兄さんを呼ぶ時に使っているDボゥイの意味は――」


 それはきっと――ラダムに脅かされた人々に希望や夢を与える存在を意味する――


「ドリームのDの事だよ……きっと……」


【E-5/冴島邸・鋼牙の部屋】

【相羽シンヤ@宇宙の騎士テッカマンブレード】
[状態]:ブラスター化の副作用による肉体崩壊
[装備]:テッククリスタル@宇宙の騎士テッカマンブレード
[道具]:支給品一式×3、バットショット&バットメモリ@仮面ライダーW、スタッグフォン&スタッグメモリ@仮面ライダーW、椅子型のナケワメーケ@フレッシュプリキュア!、
    T2メタルメモリ@仮面ライダーW、水とお湯の入ったポット1つずつ(変身3回分消費)、力の源@らんま1/2、不明支給品(パンスト)0~1
[思考]
基本:タカヤ(ブレード)と決着を着ける。
1:冴島邸に留まり、バットショットで周囲の様子を探りつつタカヤに呼びかけ続けタカヤが来るのを待つ。
2:タカヤと戦う時以外は出来るだけ戦いを避ける。
3:最低でも11時まではこのまま留まる。それ以降は状況を見て考える。
4:もしもタカヤの到着が遅かったり、何らかの事情で冴島邸に留まれなくなった場合はナケワメーケを使って自分からタカヤを探しに行く。
[備考]
※参戦時期はブラスター化完了後~ブレードとの決戦前(第47話)です。
※ブラスター化の副作用により肉体限界が近いです。戦い続ければ命に関わります。
※参加者の時間軸が異なる可能性に気付きました。


[全体備考]
※裏正@侍戦隊シンケンジャーは破壊されました
※呪泉郷(鴨子溺泉)の水@らんま1/2は消費されました。
※D-5に丈瑠の服が散らばっています。


【支給品紹介】
呪泉郷(鴨子溺泉)の水@らんま1/2
パンスト太郎に支給、
説明書きには書かれていないがかつてムースが落ちた鴨子溺泉の水。
その水を被る事で、ムース同様水を被るとアヒルになる体質となる。
乱馬への逆襲の為、大量に持ち込んだ事もある。


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最終更新:2013年03月15日 00:13