武蔵野鉄道タキ121900型貨車
武蔵野鉄道タキ121900型貨車は、平成5年にセメント輸送の高速化のために登場した40t積みセメント輸送用貨車である。
概要
当時の武蔵野鉄道では、旅客列車の高速化を進めていたが、貨物列車が遅いままでは高速化に支障が出ることが予想された。セメント輸送自体は速達性を求められるものではなかったが、貨物輸送全体の円滑化のために投入された。構造などについては概ねタキ1900型に順ずるのでこちらをごらんいただきたい。
コンセプト
- より高速な貨物列車に
従来用いていたタキ1900型貨車では最高運転速度が75km/hに制限されていた。台車は同年製造が開始されたJR貨物タキ1000型と同じFT21型台車を採用し、タンクなどにも低重心化のための改良を行った。これにより95km/hでの運転が可能になった。
- 従来車との互換性
荷役については極力、既存のタキ1900型と同一になるように考慮した。その結果タキ1900型と共通運用を組むことが可能である。
増備について
平成5年から2年間に約200両が製造され、タキ1900型を置き換えた。
近年の動向
現在、越谷貨物ターミナル~行田市~三ヶ尻(秩父鉄道)間などで運用されている。
近年、貨物輸送の縮小の傾向があるためその動向が注目されているが、今のところは安泰なようである。
近年、貨物輸送の縮小の傾向があるためその動向が注目されているが、今のところは安泰なようである。