武蔵野鉄道6000系電車
武蔵野鉄道6000系電車は、昭和47年に中距離列車の輸送改善のために登場した近郊型電車である。
概要
当時の武蔵野鉄道の中距離列車は乗り心地の悪い旧型車や扉の少ない5000系で占められており乗降性と快適性の優れた電車の投入が待たれていた。このような状況で6000系電車は誕生した。
コンセプト
5000系の居住性のよさを残しつつ、乗降性を上げるため3ドアセミクロスシートを採用した。足回りは2000系電車のものとほぼ同等であるが、歯車比4.82に変更してある。正面のデザインは、5000系のものにアレンジを加えさらに高運転台とした。ブレーキはHSC-D方式を採用し操縦性を高めた。よって、未更新の5000系などの自動空気ブレーキの電車と併結運転する場合、ブレーキの電空協調ができない（抑速発電ブレーキは可能）という運転上の制限が生じる。冷房は新造時から取り付けられている。
増備について
昭和47年から昭和57年にかけて5両編成(特別車輌組み込み)のみが80両製造された。増結車は主にHSC化改造後の700系や800系、5000系もしくはHSCブレーキの通勤車で代用される。なお特別車輌の一部は5000系の編成を解体して捻出している。
武蔵野車輌製造・赤羽車輌製造・東急車輛製造・川崎重工業が製造を担当した。
特別車輌に関しては5000系とほぼ同じである。
昭和57年に製造された車両はブレーキ制御弁に改良が加えられ、ブレーキ応答性・信頼性が向上している。
かつては朝夕の通勤ラッシュ時には5000・6000系基本編成同士の10両が見られることもあった。特別車輌が2両も組み込まれることになり壮観だった。
武蔵野車輌製造・赤羽車輌製造・東急車輛製造・川崎重工業が製造を担当した。
特別車輌に関しては5000系とほぼ同じである。
昭和57年に製造された車両はブレーキ制御弁に改良が加えられ、ブレーキ応答性・信頼性が向上している。
かつては朝夕の通勤ラッシュ時には5000・6000系基本編成同士の10両が見られることもあった。特別車輌が2両も組み込まれることになり壮観だった。
高速化改造
昭和56年より、全般検査もしくは重要部検査を施工した車両に増圧ブレーキを搭載し、最高速度120km/h運転に対応させる工事を開始した。これに伴い昭和61年から定期列車の快速と特別快速の最高速度120km/h運行を開始した。
体質改善工事について
平成3年ごろから、サービスレベル向上のため更新工事が開始された。基本的な内容は2000系と同じであるが、転換クロスシートの採用など、よりグレードアップしている。
また、5000系本格淘汰に伴い、一部車両が短編成化されローカル運用に就いていた。
体質改善工事が開始された時期から2000系や5000系とともに集約臨に充当されることが多くなった。
近年の動向
短編成化などに伴い平成8年以降一部で廃車が発生していた。平成12年以降本格的に老朽廃車が始まり、7000系・30000系の大量増備になどより平成20年までに全車両廃車された。
編成表
←太田・中禅寺湖
| クハ6100 | モハ6200 | サロ6300 | モハ6400 | クモハ6500 |
| ATS CP WC | PT MG CONT | wc | PT MG CONT | ATS CP |
←太田・中禅寺湖
| クハ6100 | モハ6400 | クモハ6500 |
| ATS WC | PT MG CONT | ATS CP |
| クモハ6250 | クモハ6350 |
| ATS PT MG CONT | ATS CP |
