コンスタンティン・ロザエフスキー

コンスタンティン・ウラジミローヴィチ・ロザエフスキー(Константи́н Влади́мирович Родзае́вский;1907年8月11日生まれ)はアムールを根拠地とするロシアの国家社会主義軍閥主である。
ロシアファシスト党過激派の指導者であり、大ドイツ帝国を理想国家としてロシアを統一することが可能。

人物


青年期

ロザエフスキーはロシア帝国末期の1907年にブラゴヴェシチェンスクのシベリア中流階級の家族のもとに生まれた。二月革命と十月革命を通し、ロシア帝国へ反旗を覆した人々への共感は一切持たなかった。彼は白軍にも参加することは出来ず、潮流を変えるために出来ることなど無かった。白軍の敗退後ロザエフスキーは1925年に満州へ移り住まざるを得なかった。この時点でロザエフスキーは新生ボルシェビズムを打倒出来る唯一の武器を手に入れた。それがファシズムである。

ロシアファシスト党での政治的経歴

ハルビン滞在中にロザエフスキーは大学へ入学し法学を学び、すぐ後にロシアファシスト組織へ加盟した。政治的目標への第一歩である。1931年3月26日、数人の同志とともにロシアファシスト党設立を宣言し、事実上の党首となった。党員として、ロザエフスキーはミハイル・マトコフスキーやニコライ・ペトリンなどと親交を深め、ボルシェビズムとの闘争に向けて団結した。全ては第二次世界大戦とともに変わる。

第二次世界大戦

前線へ立つことは無かったが、ロザエフスキーはドイツ軍を激励し、ロシアを縛る「ユダヤ=ボルシェビズム」の暴君から解放するとして賞賛した。しかしながら、彼はこの時ドイツはロシアを助けに来たのでは無く破壊しに来たのであったことには気がつかなかった。マトコフスキーとペトリンはともにロザエフスキーへ真実へ目を向けるよう促したが、当時のロザエフスキーは聞く耳を持たず、二人をヴォシチへ背くものとして弾劾した。そのためどの勢力を支援すべきかという議論は加熱することとなった。

シベリア戦争とロシアファシスト党の分裂

シベリア戦争の間、ロザエフスキーは衰退しつつあった旧ソビエト政府残党へ攻勢を掛けるべく最大限の土地を確保しようと動いた。しかし、ロザエフスキーとマトコフスキーの両者の苦い競合関係はロシアファシスト党の分裂へと帰結し、マトコフスキーがマガダン港を事実上奪取したために党の分裂は決定的となった。さらに悪いことに、チタの君主主義者は、ロシアファシスト党がロシア帝室復古へ関心を示さないことに不満を持ち分裂したファシスト党のどちらも支援しないことを決めた。ロザエフスキーはここに至りパラノイアを発症し、ロシアのマイノリティや共産主義者だけでなく、彼の統治を危険に晒す可能性のある潜在的売国奴とも対決せねばならなくなった。かつて友人だと考えていた裏切り者が、ソビエト残党を速やかに粉砕する彼の計画を破壊してしまったのだ。

現在

1962年現在、ロザエフスキーは30年の年月をロシア国家の敵との対決の準備に費やしてきた。ロザエフスキーの夢、国民国家ロシアの実現、そしてそのヴォシチへの就任を現実のものとするためには、今、最も無慈悲な方法で行動せねばならないだろう。

ゲーム内の活躍

ロザエフスキーは三大ハルビン指導者中で最弱であり、残りの二人に挟まれている。それだけでなく、ロザエフスキーには最初の宣戦布告まで十分な時間はなく、防御的な戦いを強いられるだろう。AIの特性上、マガダンが攻撃してくる最初の国家であり、その後チタも攻撃を始める。そのため国境を守るのに十分な師団は集められず、プレイヤーはマガダンを可能な限り早く下さねばならない。両軍閥を下した後は、残りは地域を制服するだけだ。ソビエト残党国家のどちらかと戦う際には、プレイヤーは比較的速やかに降伏させねば、アレクサンダー・メンが宣戦布告をした際には二正面作戦を戦わねばならなくなる。

極東統一後、ロザエフスキーは彼の新国家の政治的問題を扱わねばならない。マイノリティ(特にユダヤ人)問題、女性の地位、政治「腐敗」の可能性に対処する。ユダヤ人や他の反乱分子をリストに記し、強制収容所を建設し、女性を家庭での伝統的役割に押し込み、党を再び粛正し、そしてもちろん最後にファシスト的な女性や少年少女による団体を設置することで全てが解決する。彼のイデオロギー本である「ファシズムのいろは(Azbuka Fashizma)」を配布するのも忘れないように。

政治的問題が解決したら、ロシア国家のため全階級の利害を一致させることを目的とする協調主義経済を導入する。実際には、労働時間を伸ばし給与を削減し、危険な環境に対するストライキを非合法化する。だが彼の改革は長期的に見れば成功だとわかる。ドイツ帝国に似た自給自足経済の概念も活用される。

その後ロザエフスキーは外国に支援されて成り立っていた旅団や兵士たちを全ロシア国民軍なる立派な軍隊へと改革する。ここで国家方針によって再統一に必要な経験値や訓練、戦闘効率にいくつものボーナスが得られる。また処遇を自由に出来る赤色海軍の水兵たちに恩赦を与え海軍を戦力化することもできる。

最後に、ロザエフスキーは対処すべき外交的選択肢と問題に出会う。この段階で、ドイツ第三帝国はロシアの友人ではないと気付くこととなる。ドイツはロザエフスキーの送った手紙へ返信しなかったのだ。またアメリカ合衆国へも、シオン賢者だと非難する声明を出し(もしもフランシス・パーカー・ヨッキーが選出されていればヨッキーの理想へ支援を表明する)、日本へはこれまでの支援やビロビジャン地域を譲り渡してくれたことに感謝する文書を送る。

超地域段階では、新しく征服した土地では暴力を用い、再び党を粛正する。ロザエフスキーは使命の殆どを終わらせたため他には特に何も起こらず、残るは40年前に始めたことを終わらせるだけだ。ゲーム内で国家社会主義者と分類されているため、いかなる段階でも誰とも平和的統一は不可能で、そのためゲームプレイ難易度は高い。だがプレイヤーの受け取れるバフはロシア統一を容易にするだろう。

統一時の引用

曲げるな。骨抜きになるな。論理的にしようとするな。お前の魂を流行りに合わせて修正するな。むしろ容赦なく、お前の最も強烈な執念に従うんだ。 - フランツ・カフカ

トリビア

アメリカ合衆国大統領が誰かによって、ロザエフスキーの手紙の内容は変わる。
  • フランシス・パーカー・ヨッキーが大統領の場合、支持を表明する手紙を送る。
  • バリー・ゴールドウォーターが大統領の場合、通常の非難声明ではなく、ユダヤ系であるバリーの出自を侮辱するための手紙になる。

アムールはビロビジャン州を日本から返して貰える唯一の軍閥。

統一者のビジョンに沿ったエッセンスを持つ他のロシア統一イベント画像とは異なり、ロザエフスキーの統一画像はハイウェイのような形をしており、その横には人々が立っているものになる。画像の文脈は謎に包まれており、ロザエフスキーに関連するものを示唆してはいない。また叫び声やウォッカを注ぐ音声は、ロザエフスキーのテロリズムとアルコール中毒を指し示している。

皮肉なことに、共産主義を嫌悪する彼だが、ロザエフスキーはマガダンやチタといった他の白軍系軍閥よりもゲンリフ・ヤゴーダとの方が共通点は多い。両者ともスペクトラムの両端に位置するイデオロギーを崇拝する党内古参勢力を代表しており、どちらも古い軍閥国家から分裂して出来た過激性のより薄い軍閥国家にまず打ち勝たねばならない(マトコフスキーはより一般的なファシズムを、ヴァレリー・サブリンはレーニン主義を)。そして両者とも統一が叶わなかった場合は恐らく死ぬ。(ヤゴーダはサブリンが統一し、処刑の代わりに追放を選んだ場合のみ生き残れる)

ロザエフスキーの飼った猫、ムーラは開発者チームのマスコットとなった猫と同じ名を持つ。

翻訳元

最終更新:2024年09月16日 14:34