そうそう
誕生日:12月24日
身長:177cm
体重:71kg
種族:人間
概要
元「
英雄派」の首魁にして、現「天帝の先兵」のリーダー。
中国・三国時代の曹操孟徳の子孫である黒髪の青年。
制服の上から漢服を羽織り、18巻以降は右目に眼帯をつけている。
「曹操」は偽名で、本名は不明。
能力
先祖と同じく人材の発掘能力に長けるが、必要とあらば拉致洗脳や死ぬ可能性の高い実戦実験を行うなどえげつない面もある。
「攻撃力」「防御力」「魔法力」のどれをとっても極めて優れているというわけではないが、その戦闘技術において
ヴァーリから「至高のテクニックタイプ」と称されるほどのずば抜けた天賦の才を持つ。
肉体は普通の人間でしかないので攻撃が当たりさえすれば一撃で致命傷になりかねないが、敵の攻撃を完全に見切って的確に回避するためそもそも当てること自体が至難の業。
自分が「弱っちぃ人間」であることを自覚しているため非常に用意周到で、敵の戦力と弱点を恐ろしいほど徹底的に分析し、対策を練った上で挑んでくるため、相手をするにも一筋縄ではいかない。
テロリスト時代は肝心なところで慢心し油断してしまう悪癖があったが、それが原因で2回も
イッセーに痛い目に遭わされたことを反省してか、
冥府から帰ってからは
ドラゴン相手に二度と油断しないと話しており、以前以上の不気味さが感じ取れるようになる。
神滅具の代名詞とも言える最強の神滅具「
黄昏の聖槍」を所有する。
先端を開くことで光の切っ先が出現し、さらにそれを伸ばすことで遠距離にも対応できる。
たとえ独りになっても複数の超常の存在と渡り合えるために研究に研究を重ねて、「
極夜なる天輪聖王の輝廻槍」という「
神器を8つ所持しているに等しい力」を持つ
禁手の亜種を発現させている。
ある程度の実力者なら対抗できるらしいが、少なくとも第3章時点での「
グレモリー眷属クラス」でもそれは不可能。
隙と言える隙がなく、その力量から「
最強の人間」候補の1人に挙げられている。
聖槍の柄で自分の肩をトントンと叩く癖がある。
意外にも「口がお子さま」と自称しており、砂糖を入れたホットミルクやチーズハンバーグを好む。
経歴
生まれは中国の山奥にある農村で、自分たちが曹氏の末裔であることすら知らないようなごく一般的な農家の息子であったが、神器が覚醒したことで人生が一変する。
金に目が眩んだ両親によって
神滅具を欲する組織に売り飛ばされそうになったため家出をし、それからは追手との戦いに明け暮れる日々を送る。
その身に宿る聖槍だけを頼りに「戦いの才能」を開花させていったが、ふと実家に帰還した際に贅沢の味を知った両親が次第に借金苦にあえぐようになって最後には自殺し、自分がいつの間にか天涯孤独になっていたことを知る。
自分が選択を誤ったせいで両親を死なせてしまったのではないかと自問自答した末に、「弱っちい人間」として異形の存在にどこまで挑戦できるか知りたいと考えるようになり、「異形は人間の敵であり、人間の手で討たなければならない」として、自分と似たような境遇の者たちを集めてテロリストに荷担する。
血筋と聖槍に選ばれたために「英雄であらねばならない」という一種の固定観念にとらわれていたが、
二天龍(特にイッセー)に関わり完膚なきまでに敗北したことで自身を省みられるようになる。
後にイタリアを訪問し、
ストラーダとの「英雄」についての問答の末に、自分たちのこれまでの行動が「英雄ごっこ」に過ぎなかったこと、「英雄は自分でなるものではなく民に認められるものだということ」を指摘され、自分の力が超常の存在にどこまで通用するのか試したいと純粋な思いを抱けるようになった。
また、自分には聖槍しかないと考えていたが、イッセーに「誰かを守れる力」があるのはすごいことだと諭されて認識を改めている。
活躍
グレートレッドの召喚を目的とした9巻の
京都襲撃ではイッセーを相手に禁手を見せることなく圧倒、虚を突かれて腕を切断されるも闇ルートで入手した「
フェニックスの涙」で治療し彼を追い詰めたが、「赤龍帝の三叉成駒」の発現や
闘勝戦仏の乱入といった想定外の事態で撤退を決断。
去り際にイッセーの攻撃を右目に受けて負傷したため、ペルセウスから贈られたメデューサが持つ石化の「邪視(イーヴィル・アイ)」を移植してこれを補っている。
11巻ではグレモリー眷属のもとに身を寄せる
オーフィスを追って
冥界に侵入し、
サマエルがオーフィスの力を奪っている間の時間稼ぎのため、禁手状態で
黒歌、
アザゼル、グレモリー眷属を単独で戦闘不能にするなど圧倒的な力を見せ付ける。
12巻でイッセーが復活した後に再戦したときにも、本来なら当時の「真紅の赫龍帝」ではまず勝てないほどの力量差があったため、彼を難なく圧倒するが、油断が祟ってサマエルの血を浴びてしまい致命傷を負う。
その後、
ゲオルクと共に逃げ延びるも、
帝釈天によって「黄昏の聖槍」を没収されたうえ、
冥府送りとなる。
その後、16巻の最後で冥府から帰還して「黄昏の聖槍」を返還され、その後は「
D×D」に参加した初代孫悟空に代わる対
クリフォトの(裏の)先兵となり、帝釈天のお膝元を中心に活動しており、「刃狗」チームとも密に情報交換を行なっている。
その裏ではビル清掃などのバイトを行い、自分たちのテロによる被害の復興支援金として金銭を送っている。
17巻では聖槍を投擲してアウロスを囲んでいた結界を外部から破壊し、姿を見せることなくその場を去る。
18巻では
天界が
クリフォトに侵攻された際、グレモリー眷属の前に再び姿を現し、対峙していた
ラードゥンと3匹の量産型
グレンデルの戦闘を支援。
事が終わった去り際に、いつか自分を倒したイッセーと再戦することを望み、「邪眼」や「魔人化」に頼らないありのままの自身の力で倒すとライバル宣言する。
作中でイッセーと幾度となく対峙し、奇跡を連発する彼を見て天才などということがどうでもよく思えてくるようになる。
最初の仲間で友人だった
ジークフリートを「
魔獣騒動」で死なせてしまったことを後悔しており、「D×D」への協力でイッセーと関わる機会が増えたことで、自分やジークフリートがもっと早く彼に出会えていたなら少しは違っていたのかもしれないと考えるようになり、裏京都を襲撃から1年後に訪問した時にイッセーに友達になってくれないかと頼み、了承されている。
「
アザゼル杯」では、「英雄の血や魂を継いだ者として超常の存在に真正面から挑戦したい」という純粋な目標を立て、かつての仲間たちを再び呼び集め、
須弥山代表の一角「天帝の槍」チームの「王」として参戦する。
「紫金の獅子王」チームとの試合では
サイラオーグがいわれのない悪評に苦しめられているのを見かねてそれを払拭する機会を与え、最後の「王」同士の一騎打ちではスタミナが切れて追い詰められたものの、ギリギリのところで「ライトニング・ファスト」のルールのタイムアップに救われ辛勝する。
その後、相性差で何度か敗れながらも本戦トーナメントへの進出を決める。
大会期間中にも帝釈天から色々な要件を任されており、イッセーの強化目的の疑似乳海攪拌にも協力している。
「
地獄事変」の初戦では「
霧の中の理想郷」の疑似空間でソネイロンを迎え撃ち、全ての攻撃を見切るという才能の差を見せつけて傷一つ負わないまま相手を消滅させる。
余談
- 三国志の曹操
- ローマ帝国のロンギヌス
- ギリシャ伝承のメデューサ
- インド思想の転輪聖王
と、「神話のごった煮」と言われるこの作品を象徴するかのような存在。
「D×D」人気総選挙での順位は、男キャラ部門7位。
「魔獣騒動」でのイッセーとの決戦(12巻)がベストバウト部門7位に選出される。
最終更新:2022年07月31日 14:55