サイラオーグ・バアル

概要

誕生日:8月1日
身長:194cm
体重:135kg
種族:純血悪魔

冥界の大王家「バアル家」の次期当主。
変則的な形での神滅具の所有者で、リアスにとって母方のいとこに当たる。

短い黒髪、紫色の瞳を持つ体格の良い野性的な男で、次代の魔王となって「力と志」がある者にふさわしい居場所を与えられる世界、すなわち家柄や生来の物に関係ない実力評価の世界を作ることを目標としている。
貴族階級出身の上級悪魔で、真4巻で「D×D」として活動した功績から最上級悪魔に昇進する。

名家バアルの跡継ぎとして生まれながら、大王家の証「滅びの力」は元より、まともな魔力を生まれ持たなかった。
そのために非常な不遇を囲って青春を生きたが、*1その心身を自己修練で鍛え抜くことに道を見出して無類の武力を持ち、マグダランを倒してバアル家次期当主の座を実力で得た。
しかし、現在もサイラオーグが大王家の次期当主であることを気にいらない者は多い。

コーヒーが好物であり、自分で淹れるのも上手い。
「C×C」の開店時には、コーヒー豆の選択を担当している。


能力

その戦いぶりは悪魔とは思えないほど単純で、鍛え上げた肉体に任せた無類のパワーとスピードで繰り出す近接打撃格闘戦のみ。
だが戦闘力は凄まじいの一言で、
  • 拳の威力は相手の魔力魔法による防御を紙のように容易く破る
  • 木場ですら追いきれない神速で戦う
  • 打撃や蹴りの余波だけで地を割り、湖を裂いてみせる
  • 禁手化すれば頑丈に作られた亜空間のバトルフィールドすら破壊しかけるほど*2
また、魔力に劣るとはいえ彼の溢れる生命力は「闘気*3」となって全身を覆っており、これは作中屈指の破壊力を持つ聖剣デュランダルで切り落とされた腕をも聖オーラから守り消滅させない、ドラゴンブラスターの直撃でも致命傷にならないなど桁外れの濃密さ。
この闘気の壁を突破できなければ身体に攻撃を届かせることすら不可能で、並の攻撃力では一切通用しない。

本気の戦闘スタイルである禁手獅子王の剛皮」を着た状態での戦闘力は龍王クラスに匹敵し、諸刃の剣でもある「覇獣」形態「獅子王の紫金剛皮・覇獣式」を発動すれば、その戦闘力は魔王クラスをも圧倒し、「龍神化」を使ったイッセークラスの力がなければ相手にもならないとされる。

若手四王」と称されており、その実力からバアル眷属が若手No.1と目されていた。
直接対決のゲームでグレモリー眷属に敗れたことで若手No.1ではなくなったが、チーム単位ではない彼個人の実力で見るなら今でも他の3王を圧倒している。
腕力のみを頼りに破壊の力を突き詰めたことで、ドライグや破壊神シヴァからも興味を持たれている。

活躍

グレモリー眷属とのレーティングゲームの「ダイス・フィギュア」では、木場、ゼノヴィアロスヴァイセの3人を同時に相手取り、右腕を切断される重傷を負いつつも圧倒して全員をリタイアさせる。
そして、最終ゲームにて「真紅の赫龍帝」に覚醒したイッセーと、禁手の鎧を纏っての壮絶な殴り合いを繰り広げた末に惜敗*4
この試合は作者・イラストレーターの両者がベストバウトに選んだ一戦で、「D×D」人気総選挙のベストバウト部門でも1位に選ばれ、登場人物でもボーヴァやシューティング・スターなどはこの試合に憧れを抱いている。

その結果、上役の貴族たちの後ろ盾を全て失ったが、一から平然と積み直しに着手している。
この試合以降「獅子王」の異名を得、さらに冥界の子供たちからは「ライオンさん」と呼ばれ慕われるようになった。
さらにバアル領では正義のヒーロー「レオニクス・レクス」としてテレビでも活躍しており、「おっぱいドラゴン」とも業務提携が行われている。

試合後は眷属と共にイッセーたちの頼もしき仲間として共闘する事になる。
12巻ではイッセーの訃報により意気消沈したリアスとグレモリー眷属に檄を飛ばし、英雄派が子供たちを人質に取った際はヘラクレスを禁手の鎧すら使わずに拳のみで圧倒する。
16巻でテロ対策チーム「D×D」に参加する。

領地経営にも不器用ながら積極的に取り組んでおり、時々ゆるキャラの「バップルくん」の着ぐるみに入って活動しているが、不慣れなせいでやる気が空回りして、闘気が全身からあふれて子供たちを怯えさせてしまうこともある。

イッセーとは、努力と修練で築いた身上、格闘を重んじた戦闘スタイル、術が身にならないことなど共通点が多く、初対面から気が合って深く尊重し合っており、上級悪魔なのに初めから自分を見下さないということで驚かれた。
同様に、からも強く尊敬されている。

病に倒れた母の面倒を見てもらっていたことからシトリー家との関係が深く、アウロス学園の運営にも協力している。
ソーナから体験入学に格闘術の講師として招かれて子供たちと触れ合ったことにより、自身の生き方や目指す夢はこのためにあったと心の底からの価値を見出す。

学園や空中都市アグレアスを襲撃してきたクリフォトと戦う中でイッセーと共闘し、邪龍グレンデルをも格闘だけで追い詰めたところで、横槍を入れてきたヴァルブルガの不意打ちとグレンデルの追い討ちを喰らい戦闘不能になるほどの重傷を負うが、それでも戦意は一切衰えずに立ち上がり、逆にグレンデルに畏怖や焦りを覚えさせ逃亡を許さず打倒する。

邪龍戦役」時には、大王家を襲撃したビィディゼを匙とともに迎え撃ち、彼が弄する甘言を切り捨て、切り札である「獅子王の紫金剛皮・覇獣式」を使って弟を守り抜き、後始末を終えてから日本の戦線に合流する。

アザゼル杯」には自身の眷属に弟の眷属をサブメンバーとして加えた「紫金の獅子王(インペリアル・パーピュア)」チームを率いて参加する。
「邪龍戦役」の影響で「王」の駒を不正使用しているという根も葉もない悪評を立てられてしまっていたが、「天帝の槍」チームとの試合の中で疑惑を払拭。
曹操との一騎打ちでは「覇獣」の鎧を失いながらあと一歩というところまで追い詰めたものの、タイムアップにより残存兵力で劣っていたことから僅差で敗北する。
その後、順調に本戦トーナメントまで進み、本戦トーナメント1回戦第2試合での「シューティング・スター」チームとの戦いでは、「王」同士で一騎討ちをして勝利を掴む。

地獄事変」の最終局面ではロンドンの地下空間でバルベリスと激突し、おっぱいドラゴンに憧れる彼を認め、「覇獣」の鎧をまとってかつてのイッセーとの試合のような打ち合い合戦を繰り広げた末に勝利する。
そして捕縛する前に、京都でバルベリスが手に入れられなかったおっぱいドラゴンのフィギュアを手渡す。

「D×D」人気総選挙での順位は、「全キャラ部門10位」「男キャラ部門2位」。
ベストバウト部門でも上述の通り1位に選出される。

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最終更新:2023年03月01日 16:49

*1 悪魔としては異例に

*2 最上級悪魔の魔力攻撃でも傷一つつかない「赤龍帝の鎧」を、純粋な身体能力だけで、なおかつ四肢に封印を施した状態の素手で粉砕できる純血の上級悪魔は、サイラオーグだけだとされる。

*3 仙術の鍛錬で獲得したものではないため、術の使用はできない。

*4 イッセーは禁手が解除され、生身の最後の力で向かうほどギリギリだった。また、サイラオーグも意識を失いながらも笑ったままで、瞳も戦意を失っておらずまだ前に進もうとしていた。