#猫の日
#猫の日
「ディノ、猫耳なるものを入手しました。装着すると周囲の人に大事にして貰えると聞いたので、つけてみますね」
「………………ご主人様が」
「なぬ。褒めてくれると思っていたのに、なぜに怯えるのだ………」
「…………ネアにその耳がついても、私は君が可愛いと思うよ…」
「合成獣的な…」
「耳は兵器になってしまうので、尻尾にしました!」
「わーお、それどうやって着けてるの?」
「腰ベルト的なもので装着し、服でふわっと隠しています」
「獣の尻尾ってさ、本来この辺りからだよね」
「むぎゃ?!痴漢!」
「ネア様、ネイは私が一晩預かりましょう。それと大変お可愛らしいですよ」
「
ウィリアムさんは、猫はお嫌いですか?」
「俺が近付くと、獣は怯えてしまうんだ。撫でられたことは一度もなかったな…」
「……まぁ。毛皮の会としてはとても悲しいですよね」
「ああ。だから、こうやってネアを撫でられていることで、やっと夢が叶った気がするよ」
「ふふ、臨時にゃんこです!」
「
エーダリア様、尻尾を着けてみて下さい!きっと、その冷たい感じに整ったお顔に似合う筈です」
「や、やめないか!………尻尾などなぜ………こ、こら!尻尾で戯れるのもやめないか!」
「ほら、こうすると、狐さんがずっとエーダリア様の尻尾を追いかける可愛い光景が」
「……おや」
「
ヒルド…」
「ところで
アルテアさん、私は、罪の告白をしなければなりません」
「ほお、また何かやらかしたのか?」
「実は今朝方、居眠りしているアルテアさんの髪の毛をにゃんこ耳風にアレンジしてしまい…」
「……は?」
「まさか、魔物さんがお昼まで気付かないとは思わなかったのです」
「…………は?」
最終更新:2022年05月07日 11:40