2021-07-08

Twitterで公開されたSSを引用しています。
引用元:桜瀬彩香氏Twitter(@kusurinomamono https://twitter.com/kusurinomamono

前 2021-06-30 その理由は
後 2021-07-24 #くすまも民エアお茶会

予期せぬ事件


本日の更新は、なろうの不具合の関係で執筆が間に合いませんでしたので、お休みとなります。
こにらにて、薬の魔物のSSを書かせていただきますね。

お題は「予期せぬ事件」で!
https://twitter.com/kusurinomamono/status/1413060284944502787

ディノ
「リボンが増えた…」
「ディノのお気に入りのリボンと同じロットが売り切りと聞きましたので、買い占めておきました。これで、次のロットで多少色が変わっても…ディノ?」
「沢山あるのだね…。全てくれるのかい?」
「はい。全部ディノのですよ」
「虐待した…」
「泣いてしまうのです?」

ノア
「あ、それでシルが泣いてたんだ。泣いてるけど虹は出てるからさ、どんな扉を開いちゃったのか、お兄ちゃんはハラハラしたよ」
「扉は開きません…」
「ネアが、リボンを一巻き買ってくれたんだ。何倍かな…」
「わーお。シルにとっては倍数で測れるのかぁ。こりゃあ、一日中虹が見られるかな」

エーダリア
「…わ、私にだろうか?」
「まぁ。狐さんが、エーダリア様にお裾分けをくれたのです?」
「こ、これは私ではなく、ヒルドに返してはどうだ?今ならまだ気付いて…」
「おや?そちらにあるのは、私の室内履きでは?」
「っ?!い、いや、私が持ち出したのではなくてだな…」
「成る程?」

ヒルド
「ネア様、大変申し訳ありません」
「ほわふ。あわあわ狐さんが、腕の中に飛び込んできました」
「まさか、ここで逃げるとは思わず目を離しておりました。…ネイ?」
「ふふ、狐さんは、けばけばなのです?」
「どうやら、ネア様の入浴も必要になったようですね。こちらへどうぞ」
「…む?」

ウィリアム
「…この街は、夏トマトの収穫期だったようだな」
「…言わないで下さい。いいですか?僕達が仕事を満了出来るかどうかは、あなたにかかっていますよ」
「いや、さすがにもう気にならないだろう。収穫期で美味しそうじゃないか?昼食もこの街でいいだろう」
「そういうところですよ…」

グレアム
「…リドワーン?」
「…皆は、縄を沢山貰っている」
「確かにそうだが、…他の会員に示しがつかない。もう少し…」
「頭を撫でていただいた瞬間の喜びは、生涯忘れる事はないだろう…」
「やれやれ。今回は仕方ないが、あまり他の会員達に自慢しないようにしてく…なぜ走り出したんだ?!」

アレクシス
「ネイア、あれは駄目だ。俺の娘の守り手の一人だからな」
「…走っている竜を見ると、無性に狩りたくなるんだ。狩り甲斐がありそうだ」
「確かに、いい素材にもなりそうだが。あの揃いの竜は珍しい。矢も、手斧も駄目だぞ?」
「仕方ない。グリムドールにでも会いに行くか」
「そうだな」

ヨシュア
「ふぇ。お、終わらないよ!夏至祭なんて来なければいいんだ!」
「泣いていないで、統括地の見回りを終えてきて下さい」
「イーザが冷たい。もっと僕を敬うべきなんだ…」
「これは?」
「夏至祭に現れると厄介な魔物だからね。駆除しておいたんだよ」
「やれやれ、気は回るんですよね…」

アルテア
「それで?これはどうしたんだ?」
「道に落ちていたので、知らない方なのですよ?」
「くそ、リドワーンのせいで野良が勘違いし始めたな…」
「ということは、野良妖精さん…」
「ったく。お前も妙なものは踏むな!」
「足元に滑り込んで来たのだ…」
「…しかも、擬態したニエークかよ…」

ネア
「ディノ、とても怖い事が起きたので、今日のタルトは二切れですよね?」
「うん。好きなだけ食べていいよ」
「多分、林檎のケーキとは別の種類がいいので…」
「…おい、そのままだと五切れの計算になるぞ」
「うむ。時として人間は、大いなる困難を美味しいケーキで乗り越えるものなのです」

以上となります!
お付き合いいただき有難うございました。

明日の夏至祭のお話への繋ぎは、もしかすると、少しだけ不穏な翳りが出ているかもしれません…


ページ登録タグ:薬の魔物SS

タグ:

薬の魔物SS
+ タグ編集
  • タグ:
  • 薬の魔物SS
最終更新:2022年05月07日 16:02