雷鳴の鳴り響く日に…
本日の更新はお休みとなります。
こちらより、アンケート結果を反映した
薬の魔物のSSを書かせていただきますね。
ニエーク
「ぎゃ!何かが落ちています!」
「…ニエークかな」
「なぜ雪の魔物さんが、この季節の路地裏に落ちているのですか?…雷が鳴り響いていますので、このままにしておくと通り雨で溶けてしまうのでは…。えいっ!」
「…縛るのかい?」
「縄を引っ掛けて、軒下に引き入れておきますね!」
会員①
「あれは、強制行為と見做しますか?」
「今回のニエーク様の場合は、行き倒れなので問題なしとしましょうか。とは言え、縛られるなど…」
「…失点は付けておきましょう」
「ええ。それは絶対に」
「会長か副会長に、回収依頼を出しますか?」
「いや、グラフィーツ様が来たようですね」
グラフィーツ
「…縛り上げたのはなぜだ」
「先生です?こやつが落ちていたので、縄をかけて軒下に牽引するのですよ?」
「動かせんだろうが」
「で、では、先生に任せます?」
「…どうして俺に、この縄を持たせたんだ」
「私の魔物にはちょっとやらせたくないのです」
「魔術で移動出来るだろう…」
ネア
「…なお、とても特殊な縛り方ですが、これは体重の分散を図る為の措置なのです…」
「そうなのだね…」
「どう考えても、特定の趣味の縛り方だが?」
「む。そんなにじっと見ても、先生は縛りませんよ!」
「縛られるつもりもないがな。…っ、目を覚ましたか」
「…なぜ縛られ…ご主人様?!」
ノア
「ありゃ。何でグラフィーツは、ニエークを縛って牽いてるのさ。新しい趣味かな」
「弟子の作品だ。引き取るか?」
「わーお。僕の大事な女の子は、また危ない遊びに手を出したのかい?」
「解せぬ」
「ご主人様が、…この縄を…」
「ほらほら、興奮しちゃうから、ニエークに縄は駄目だってば」
ディノ
「ネアが沢山浮気した…」
「あらあら、ディノはこんな風に縛りませんし、引き摺るなんてこともしないのですよ?」
「ニエークなんて…」
「では、手を繋ぎます?」
「…虐待する。…でも、その縄はもう持たなくていいと思うよ」
「では、このままぽいです?」
「もう、それでもいいのかな…」
ウィリアム
「ネア、
グレアムから代わりにと連絡を貰って来たんだが、これはどうしたんだ?」
「むぐ。落ちていた魔物さんを、軒先に引き入れたいだけなのです…」
「そうか。それなら、…これで完了だな。酷い雷鳴だ。通り雨が来る前に帰ろうか」
「…ほわ。軒下まで蹴り転がしました」
「わーお」
ヨシュア
「ほぇ。何か落ちてるよ」
「…グラフィーツが回収を拒みましたので、この会員の回収に来たんですよ。縛られるなど…」
「ふぇ、ニエークだ…。どうしてこんな季節にいるんだい?」
「…今は、ご主人様の眼差しを反芻しているところだ。邪魔をしないでくれ」
「ほぇ…。なんかおかしいよ」
グレアム
「ウィリアム、ニエークを回収して欲しかったんだが…」
「そうだったんだな、すまない。結局、ヨシュアが回収したのか?」
「ああ。イーザと共に雪の城へ送り届けてくれたらしい。それにしても、この季節に、ネアと揃いのものを買う為に菓子店に出かけるとはな…」
「それで倒れたのか」
ワイアート
「ニエークに出来たのなら、僕にも出来ない筈がない」
「ワイアート、昨日は南風の影響で気温が高かっただろう?そんな日に出かけるのはやめた方がいい」
「ベージは、もう既に縛られた事も縄を下賜された事もあるじゃないか」
「ん?君もあるだろう?」
「今年はまだない」
「今年は…」
エーダリア
「…街の騎士から、お前が雪の魔物を縛り上げて、引き摺っていたと聞いたが」
「…人助けはしましたが、にゃわわってません」
「…本当なのだな?」
「にゃわしではないのですよ…?」
「それならいいのだが、あまり残虐な真似はしないようにな。ウィームにとっては、大事な魔物なのだぞ」
ヒルド
「あなたも一緒だったと聞きましたが?」
「ありゃ。帰り道で、縛られたニエークと、その縄の端を持ったグラフィーツがいたら、そりゃ見に行くよね」
「おや。縄を持っていたのは、ネア様ではなかったのですね。であれば、特に気にせずとも良かったようです」
「縛ったのはネアなんだなぁ…」
グラフィーツ2
「今日は、ピアノの練習の前に聞きたい事がある。この前の雷の日のことを、どこかで面白おかしく喋って回っていないだろうな?」
「なぜ、皆がその話をしてくるのでしょう。私は、にゃわしではありません…」
「俺が、ニエークに嬉々として縄をかけていたという噂まであるんだぞ?!」
アルテア
「…おい、あの噂は何だ」
「にゃわわっていません」
「余分を増やすなと言ったのを忘れたらしいな。いいか、今日はパイはなしだ」
「ぎゃふ!」
「少しは反省し…っ?!おい!…やめろ!」
「ふぅ。使い魔さんを捕獲しました!」
「縛り慣れし過ぎだ!」
「パイをくれるまで帰しません!」
以上となります。
お付き合いいただき、有難うございました!
最終更新:2022年05月07日 15:45