迷い子

異世界から呼び落とされる来訪者のこと(2)。

稀有な美貌や魔術を例外なく有しているとされる。
厄介な運命に見舞われるという素質の分だけ、充分に魅力的な存在で、元のあるべき居場所においても、特別な存在であった人間がほとんど。
様々な要因が重なり事故的なもので迷い込む者、呼び落としや呪いの一環で転がり込む者など、迷い子となる理由は多種多様。

人間は迷い子と呼ぶが、妖精達は愛し子と呼ぶ。
人間としては物珍しい貴重品になり、妖精からは守るべき無垢な者という扱いになるため(31)。

ディノによると、迷い子と言っても、何の因果関係もない全くの異世界から迷い込んだという人間は、現在ではネアだけ。
他の迷い子は、因果関係のある別世界から来たらしい。
「この世界も一層だけではないからね。精霊や魔物は、独自に自分達の領域だけの世界を持っているし、妖精達も別の世界の層を作り上げることが出来る。影絵のように、同じ土地に重複して生まれた異世界や、亡霊達が住むあわいの国。本や伝承の中に閉じ込められた小さな世界を合わせると、千は下らない」(180)
先代の万象の時代には、ネアのような迷い子もいたかもしれない、とのこと。

迷い子一覧

ネア
美貌や魔術を有していない平均的な人間だったため、迷い子として認知されていなかった(2)。
ヴェルリアの隻眼の将軍
・隣の国に現れた迷い子
目の合った男性が心臓発作で死んでしまったくらいの絶世の美女だった(180)。
・十年前にアルビクロムに現れた迷い子
可愛さの度合いが過ぎたため、妖精に攫われて行方不明のまま(180)。
ラッカム
ネリシア
アリステル
ジーク
ネアと同じ世界から、先代の万象に呼び落とされた迷い子。

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最終更新:2024年08月27日 20:04