- 2006年問5についてです。解答例は歯肉癌を前提に解答していますが、「圧痛を伴うリンパ節腫脹」などの所見からもまだまだ鑑別疾患があがると思われます。順次、情報は集めたいと考えていますが、どうぞコメントの追加をよろしくお願いいたします。 -- O&K (2007-10-25 16:31:18)
- なお、この症例はBSTのチュートリアルで扱った症例と酷似しています。そこで、順次チュートリアル症例を集めたいと思います。皆さんご協力よろしくお願いいたします。 -- O&K (2007-10-25 16:34:00)
- N口教授から試験情報を聞いてきました。出題は記述問題3題です。内容の詳細は不明ですが、1題は、チュートリアルの症例から出る模様です。残り2題は、BSTの内容(?)からの出題のようです。とにかく、何でもよいから書くことが重要です。 -- O&K (2007-10-26 18:14:01)
【2006年度】
問題4:正解6) c,d
b:○→×としてください。下顎の前進は主に外側翼突筋の作用です。解説の表も、外側翼突筋の作用の欄で「下顎骨を後退」→「前進」に訂正お願いいたします。教授の授業プリントにも、「下顎骨の前進は外側翼突筋」、「外側翼突筋が一側だけ働くと下顎骨を側方に動かす」と記載があります。
問題5 補足 チェック担当K
関連のありそうな内容を授業プリントから抜き出しました。参考になりましたらどうぞ。
◆顎口腔領域の悪性腫瘍との鑑別疾患◆
1) 膨隆ないしは腫脹 ⇒ 慢性炎症、良性腫瘍、舌扁桃肥大、嚢胞、骨瘤、線維性骨異型性症、など
2) 潰瘍 ⇒ アフタ性口内炎、特異性炎、褥瘡性潰瘍、紅色肥厚症、など
3) 肉芽 ⇒ 歯性ないし非歯性炎症性疾患、エプーリス、など
4) 乳頭腫様 ⇒ 乳頭腫、乳頭腫症、など
5) 白斑ないし白色偽膜様 ⇒ 白板症、扁平苔癬、錯角化・過角化症、ニコチン性口内炎、カンジダ症、など
6) 歯の弛緩動揺 ⇒ 辺縁性歯周炎、顎骨炎、など
7) 骨吸収像 ⇒ 歯性ないし非歯性炎症性疾患、辺縁性歯周炎、顎骨腫瘍、顎骨嚢胞、など
8) 歯肉出血 ⇒ 歯肉炎、辺縁性歯周炎、血液疾患(白血病、凝固異常など)、など
9) その他 ⇒ 正中菱形舌炎、Fordyce斑、地図状舌、メラニン色素沈着、色素性母斑、など
◆前癌病変◆
白板症
乳頭腫
扁平苔癬
紅色肥厚症(紅板症)
Bowen病
ニコチン性口内炎
Plummer-Vinson症候群
老人性角化性病変
◆悪性腫瘍の診断◆
基本的診断手技による所見、歯科用X線写真所見、病理組織学的所見などをもとにして、単に病名だけでなく、病変の浸潤範囲、所属リンパ節・胸部などへの遠隔転移の有無とその状況、組織型、分化度あるいは周囲組織への浸潤傾向の程度などについても検討を加える。
補助診断法としては、細胞診、超音波検査、シンチグラフィ、血清学的診断法、生化学的診断法、CTなど。
【2005年度】
問題4:正解4.c,dに訂正よろしくお願いします。
【2004年度】
文責が奥村になっていますが、サボって文字おこしだけしました。そういう眼で見てください。
問題1:a.× b.× c.○ d.○ e.○
d. 拇歯対向性 → 母子対向性(足)
e. 失ったものとして「咀嚼筋の退行」という言葉は変ですが、大目に見て○とします。
問題6:
d. 咬合の調和 → 咬合の不調和
問題11:bも×かな。
【チュートリアル症例】
<症例1>
患者:67歳、男性。
主訴:下顎義歯の不適合。
既往歴:数年前、糖尿病と診断され、食事療法を行っていたが自己判断で中止した。
生活歴:禁煙、30本/日、35年間。飲酒歴、日本酒2~3合/日。
現病歴:近医歯科にて、3年前に下顎局部義歯を作製。適合が良好で、よく咬めていたため、同歯科への通院は中止していた。最近になり、同義歯の適合が悪くなり、歯科を受診した。同医より、左下顎小臼歯部歯肉の潰瘍形成を指摘され、当科紹介来院。
現症
口腔外、頚部所見:顔貌は左右対称、顔色やや不良。左顎下部には拇指頭大、球形の圧痛をともなうリンパ節腫脹を触知した。
口腔内所見:左第一小臼歯から第二大臼歯相当歯肉は肉芽状、一部潰瘍形成を認め、易出血性であった。また、同歯牙は舞踏様の動揺を呈していた。また、著しい口臭を認めた。
<症例2>
患者:51歳、女性。
主訴:歯肉の腫脹
現病歴:半年くらい前から、下の前歯のあたりのハグキが腫れ出した。腫れは次第に大きくなっている。痛みはないが歯を磨くときなどに違和感がある。
既往歴:高血圧→2年前からCa拮抗薬を内服
生活歴:タバコ1日10本程度×15年間。ビール500ml/日。
口腔外・頚部所見
顔貌は左右対称。特記すべきことはない。左右顎下部に小豆大の可動性、圧痛のないリンパ節を触知。
口腔内所見
全顎的に歯牙欠損が多い→残存は下顎右側犬歯から左側第一臼歯のみ。残存歯の歯頚部歯肉・歯間乳頭が腫脹→歯冠のほぼ2/3が覆われている。同腫脹は弾性硬で圧痛はみられない。
<症例3>*↓にレポート代わりのpptファイルをアップしました
57歳、男性 主訴:左側舌縁部の潰瘍・疼痛
半年前から左側舌縁部の潰瘍を自覚。歯に当たると痛むので、近医にて潰瘍に当たる部分の歯を削る。
経過を観察していたが、最近になって潰瘍が大きくなり、自発痛も生じたため受診。
既往歴:30年前に肺結核
家族歴:特記事項無し
嗜好:煙草20本/日 ビール1本・日本酒2~3合/日
顔貌は左右対称、その他特記事項無し。
左上頚部に拇指頭大の圧痛を伴うリンパ節腫脹。
左舌縁に、周囲に硬結を伴う 25×28大の潰瘍あり。
同部の自発痛、圧痛が見られる。同時に左耳痛を訴える。
舌運動障害(-)
<症例4>
患者:74歳、男性。
主訴:右下顎部の腫脹・疼痛。
既往歴:67歳時 肺癌(手術)、71歳時 咽頭癌(放射線治療)
生活歴:喫煙は40本/日(67歳まで)、それ以降は禁煙。
常服薬:なし
現病歴:二ヶ月前より右下顎部に腫脹・疼痛と開口障害を自覚しており、徐々に悪化してきたため、精査加療目的で当科受診となった。
現症
開口度は上下前歯部間で25mm。右下大臼歯部に直径10×17mm大の粘膜欠損があり、周囲粘膜は発赤し、易出血性であった。粘膜欠損部には灰白色の硬固物が観察された。
可動性のリンパ節が顎下部に触知されたが、圧痛はなかった。
※診断は、放射線性下顎骨髄炎ということです。
<症例5>
【症例】65歳 女性
【主訴】左側オトガイ部より膿がでる
【現病歴】 2ヶ月程前から左側オトガイ部に腫瘤を自覚し始めたが、圧痛無く放置していた。数日前から同部位より膿が出るようになってきたため当科受診した。
【既往歴】60歳:乳癌にて手術
【家族歴】特記すべき事項なし
【嗜好歴】タバコ:-、アルコール:-
【アレルギー】なし
【口腔外所見】
左オトガイ部に径5mm大の小腫瘤が見られ、同腫瘤の中心部から排膿がみられた。同部より約3cmのゾンデ挿入が可能であった。
【口腔内所見】
特記すべき所見は見られない。
【所属リンパ節所見】
左右顎下部に小指頭大のリンパ節を複数個触知した
※診断は歯根嚢胞でした
<症例6>
【症例】 72歳 男性
【主訴】 両側舌縁の腫瘤
【現病歴】三年前から両側舌縁に腫瘤が存在していることを自覚していたが放置していた。腫瘤に疼痛および増大は認めなかった。
【既往歴】2型糖尿病(内服治療中)、C型肝炎、食道静脈瘤
【家族歴】特記事項なし
【生活歴】酒:1合/日、タバコ:なし
【アレルギー歴】特記事項なし
【現症】
口腔外所見:特記事項なし
口腔内所見:両側舌縁部の粘膜下に、淡黄色で多結節状を呈する弾性軟の腫瘤を認めた。右側:42×17×16mm 左側:44×7×12mm
所属リンパ節所見:両側顎下部に小指頭大のリンパ節を触知した。
皮膚科でも勉強した扁平苔鮮が答えでした。
<症例7>
【患者】67歳、男性
【主訴】左上顎大臼歯部の動揺
【既往歴】約8年前より糖尿病および高血圧症により投薬加療
【生活歴】煙草約20本/日。飲酒ビール500ml/日
【家族歴】特記事項なし
【現病歴】
数年前に近医歯科で、歯槽膿漏といわれ通院加療を続けている。最近になって、左上顎第一第二大臼歯部の動揺が著しくなり、さらに第二大臼歯遠心部を中心に肉芽状の隆起がみられるようになってきた。通院中の歯科医院より、当科を紹介され受診。
【現症】
口腔外所見
顔貌は左右対称で、特記すべき所見はない。左顎下部に拇指頭大の可動性リンパ節を触知したが圧痛はなかった。
口腔内所見
全顎的に歯根の露出がみられ、中程度の動揺が観察された。左上顎第一第二大臼歯は動揺が著しく、舞踏様を呈していた。同歯牙周囲ならびに第二大臼歯遠心部に25×20mm大の不整形の肉芽状腫瘤がみられた。表面は細顆粒状で、易出血性であった。その他、特記すべき所見はみられなかった。
<症例8>
症例:42歳 男性
主訴:右側下顎智歯部の疼痛と下唇の知覚鈍麻
既往歴・家族歴:特記事項なし
現病歴:2001年11月頃より開口障害ならびに右側下顎智歯部に腫脹と疼痛を認めたため近歯科医を受診した。抗生剤と消炎鎮痛剤を投与されたが、症状改善せず、12月20日に右側下顎智歯の抜歯を施行された。その後、疼痛の増強と右側下唇および下顎歯肉に知覚鈍麻が出現してきたため、紹介により当科受診した。
現症
口腔外所見:顔貌は左右対称。右下顎に小指頭大、球形、軽度圧痛を伴うリンパ節を触知。
口腔内所見:開口度は一横指半。右下智歯抜歯窩は灰色の壊死組織で満たされていた。同部頬側ならびに舌側は腫脹し圧痛を伴っていた。また、右下口唇に知覚鈍麻がみられた。
診断 ←正解かどうかは忘れました。
急性智歯周囲炎;智歯の周囲は細菌が繁殖して慢性炎の状態にあることが多い。何らかの原因により化膿菌が急激に増殖し、急性血歯周囲炎となる。下顎に多い。
下歯槽神経損傷;炎症によるor抜歯に伴う損傷。
抜歯後感染?
<症例> 微妙に症例4とクリソツです。
患者:74歳、男性
主訴:右下大臼歯の潰瘍
既往歴:54歳時 肺癌(手術)、71歳時 咽頭癌(放射線治療)
生活歴:日本酒 3合/日、 喫煙 50本/日(54歳まで
家族歴:弟が舌癌
現病歴:3ヶ月前、右下大臼歯部に潰瘍があることに気づいた。疼痛はないが、時々出血することがある。以前に肺癌と咽頭癌を患っており、弟も舌癌だったので、今回も癌ではないかと心配して来院
現症:
口腔内所見
開口障害がみられ、開口度は2横指程度。右下大臼歯部には比較的境界明瞭な約20×10mm大の潰瘍形成がみられ、易出血性であった。潰瘍底部は灰白色、骨様硬であった。
口腔外所見
顔貌は左右対称。 右下顎下部に拇指頭大のリンパ節腫脹がみられた。
オルソパントモグラフィー:症例4と同一
最終更新:2007年10月28日 23:58