「なに?ここはクゥエートじゃない?!」
艦橋内部に、驚きの声が響く。現在艦隊は港の近くに停泊しており、
武装船に強制停止を受けている途中である。
武装船といっても、これがまた凄まじい船である。衝角付き木造帆船に
弓兵と海兵と投石機が積まれているのだから。
沖合で遭った船団よりも本格的な武装だが、余りにも装備が古い。
一体いつの時代の船なのかと疑いたくなるが、船自体は真新しかった。
「はい、ここはバスラだそうです。それに確かに川が見えます」
通話の相手は、隊員と共に来た事務官である。彼は帆船から来た小舟に
乗って、事情を説明に行っている。
艦隊がなぜ停泊位置を間違えたか?それはレーダーと海図は使えるにしても、
湾内での誘導が一切ないこと。慣れない天測、船団の感知を頼りにした進路の
決定等々が原因であった。もちろん、航海科員の心理的動揺もあったが。
バスラはイラク南部の中心をなす、イラク第二の大都市である。シャトル・アラブ川
河畔に街があり、大油田と周辺施設、石油積み出し港などがある。しかし艦隊の
レーダーや望遠鏡にも、それらしい施設どころか煙一つ見えない有様であった。
事務官に話を聞いてみても、町中は日干し煉瓦や石積みの低い家しか
なく、道行く人の喋る言葉は殆どが異様に古いとの事だった。
そのあと事務官は、奇妙な言葉を何度も聞くと報告した。
自分を案内している男達が、通信機を見てしきりに「ジン」言うこと、
最初は酒のジンかとも思ったが、話を聞くと「精霊のことだ」と
返答されることなどだった。
その様な幾つかのやりとりの後、彼は当局に着いたとの報告をよこした。
しかしそれから、暫く彼からの応答はなかった。
とりあえずここまで。ちょっと遅れましたね・・・上陸してねーし。
航続距離を調べるのに手間取っていたり。
乙です、舞台は地球?なのかな。
けれどジンとか出ているし、それとも・・・。
艦橋内部に、驚きの声が響く。現在艦隊は港の近くに停泊しており、
武装船に強制停止を受けている途中である。
武装船といっても、これがまた凄まじい船である。衝角付き木造帆船に
弓兵と海兵と投石機が積まれているのだから。
沖合で遭った船団よりも本格的な武装だが、余りにも装備が古い。
一体いつの時代の船なのかと疑いたくなるが、船自体は真新しかった。
「はい、ここはバスラだそうです。それに確かに川が見えます」
通話の相手は、隊員と共に来た事務官である。彼は帆船から来た小舟に
乗って、事情を説明に行っている。
艦隊がなぜ停泊位置を間違えたか?それはレーダーと海図は使えるにしても、
湾内での誘導が一切ないこと。慣れない天測、船団の感知を頼りにした進路の
決定等々が原因であった。もちろん、航海科員の心理的動揺もあったが。
バスラはイラク南部の中心をなす、イラク第二の大都市である。シャトル・アラブ川
河畔に街があり、大油田と周辺施設、石油積み出し港などがある。しかし艦隊の
レーダーや望遠鏡にも、それらしい施設どころか煙一つ見えない有様であった。
事務官に話を聞いてみても、町中は日干し煉瓦や石積みの低い家しか
なく、道行く人の喋る言葉は殆どが異様に古いとの事だった。
そのあと事務官は、奇妙な言葉を何度も聞くと報告した。
自分を案内している男達が、通信機を見てしきりに「ジン」言うこと、
最初は酒のジンかとも思ったが、話を聞くと「精霊のことだ」と
返答されることなどだった。
その様な幾つかのやりとりの後、彼は当局に着いたとの報告をよこした。
しかしそれから、暫く彼からの応答はなかった。
とりあえずここまで。ちょっと遅れましたね・・・上陸してねーし。
航続距離を調べるのに手間取っていたり。
乙です、舞台は地球?なのかな。
けれどジンとか出ているし、それとも・・・。