- デヴィッド・タカーチ(著), 岸由二(他翻訳)『生物多様性という名の革命』日経BP社、2006年
- 及川敬貴『生物多様性というロジック』勁草書房、2010年
- グレッチェン・C・デイリー(他著),藤岡伸子(他翻訳)『生態系サービスという挑戦 -市場を使って自然を守る-』名古屋大学出版会、2010年
【追記】
「生物多様性」という問題設定、および科学者や民間団体が政府や企業に対して力を持つようになったのは、1980年代以降のことである。
例えば、アメリカにおける伝統的な環境保護・環境保全思想が変革されていく思想的基盤となったのが近代環境主義思想で、その考え方は「地球規模に拡大した環境問題に対して、一般大衆が関心をもってきたこと、さらに、環境や大衆的な政治運動に対して、一般大衆の関心が高まってきたこと、また、こうした環境運動が環境問題の解決に際して、政府や企業に対して圧力団体化してきたこと」などである。イギリスの環境政治学者、N・カーターは、環境問題が社会的争点となるにつれて、次のような三段階に環境問題に対する考え方が進化したとしている。
Carter,N(2001)"The Politics of the Environment",Canbridge University Pres,1-8
「生物多様性」という問題設定、および科学者や民間団体が政府や企業に対して力を持つようになったのは、1980年代以降のことである。
例えば、アメリカにおける伝統的な環境保護・環境保全思想が変革されていく思想的基盤となったのが近代環境主義思想で、その考え方は「地球規模に拡大した環境問題に対して、一般大衆が関心をもってきたこと、さらに、環境や大衆的な政治運動に対して、一般大衆の関心が高まってきたこと、また、こうした環境運動が環境問題の解決に際して、政府や企業に対して圧力団体化してきたこと」などである。イギリスの環境政治学者、N・カーターは、環境問題が社会的争点となるにつれて、次のような三段階に環境問題に対する考え方が進化したとしている。
Carter,N(2001)"The Politics of the Environment",Canbridge University Pres,1-8
[第一世代](1960年代以前)「環境保存と環境保全の時代」
①原生自然やその棲息地の保護の問題 ②土壌浸食問題 ③局地的環境汚染問題
[第二世代](1960年代-70年代)「近代環境主義の時代」
①人口成長問題 ②技術発展問題 ③砂漠化問題 ④殺虫剤問題 ⑤天然資源収奪問題 ⑥環境汚染排除問題
[第三世代](1970年代以降)「地球環境問題の時代」
①酸性雨問題 ②オゾン層破壊問題 ③熱帯林伐採問題 ④気候変動問題 ⑤生物多様性の損失問題 ⑥遺伝物質改造問題
①原生自然やその棲息地の保護の問題 ②土壌浸食問題 ③局地的環境汚染問題
[第二世代](1960年代-70年代)「近代環境主義の時代」
①人口成長問題 ②技術発展問題 ③砂漠化問題 ④殺虫剤問題 ⑤天然資源収奪問題 ⑥環境汚染排除問題
[第三世代](1970年代以降)「地球環境問題の時代」
①酸性雨問題 ②オゾン層破壊問題 ③熱帯林伐採問題 ④気候変動問題 ⑤生物多様性の損失問題 ⑥遺伝物質改造問題
 wiki内の関連年表も参照のこと。
                                
