恵を、無事病院に送り届けたTさん達
彼らが、病院の門の辺りに隠れていて…その時、見たものは
彼らが、病院の門の辺りに隠れていて…その時、見たものは
病院の屋上から、道路をはさんで隣のビルの屋上へと飛び移った影
遠目に見て、だが……それは、広瀬 辰也の姿に見えて
リカちゃんを通して急いで恵に連絡をとると、すぐ傍に宏也がいたようで「悪いが、ちょいとそこで待っていてくれ」と言われて
…次に目撃したのは、病院から飛び出してきた、ヘンリエッタ
傍にジェラルドと、Tさん達の知らない青年と少女がいて……ジェラルドは心配そうにヘンリエッタを見つめながらも、彼女と別行動をとったようだった
ヘンリエッタが血まみれの姿であった事と、体中に細かい傷が無数にあった事が気になるが…
遠目に見て、だが……それは、広瀬 辰也の姿に見えて
リカちゃんを通して急いで恵に連絡をとると、すぐ傍に宏也がいたようで「悪いが、ちょいとそこで待っていてくれ」と言われて
…次に目撃したのは、病院から飛び出してきた、ヘンリエッタ
傍にジェラルドと、Tさん達の知らない青年と少女がいて……ジェラルドは心配そうにヘンリエッタを見つめながらも、彼女と別行動をとったようだった
ヘンリエッタが血まみれの姿であった事と、体中に細かい傷が無数にあった事が気になるが…
そして、最後に
宏也が、恵とTさん達の知らぬ少女、そして、老人と少年を伴って病院から出てきて
直後、病院の敷地内に入ってきた真っ赤なポルシェから、マッドガッサーと彼の契約者の女性の姿が見えて…宏也が、少女をその車に乗せて送っていた
老人と少年に二言三言話し、老人と少年はどこかに走り去っていって
宏也が、恵とTさん達の知らぬ少女、そして、老人と少年を伴って病院から出てきて
直後、病院の敷地内に入ってきた真っ赤なポルシェから、マッドガッサーと彼の契約者の女性の姿が見えて…宏也が、少女をその車に乗せて送っていた
老人と少年に二言三言話し、老人と少年はどこかに走り去っていって
「…さて、と」
ふぅ、とため息をつき、視線をさまよわせる宏也
Tさんたちの姿を見つけてきて、恵と共に駆け寄ってくる
Tさんたちの姿を見つけてきて、恵と共に駆け寄ってくる
「よぉ、久しぶり……悪いな。お姫さんを助けてくれたんだって?助かった」
「たまたま見かけたらな…放っておく訳にもいかない」
「たまたま見かけたらな…放っておく訳にもいかない」
宏也の言葉に、そう答えるTさん
…表情を、引き締める
…表情を、引き締める
「……あまり、状況は芳しくないんだな?」
「………最悪の状況、一歩手前、だな」
「………最悪の状況、一歩手前、だな」
苦々しい表情を浮かべる宏也
まったくもって、悪い状況だ
辛うじて、最悪の状況ではない
だが、限りなく最悪に近い、この状況
何か一歩でも間違えれば、状況は最悪の方向に転がる
辛うじて、最悪の状況ではない
だが、限りなく最悪に近い、この状況
何か一歩でも間違えれば、状況は最悪の方向に転がる
「…辰也の奴が、突っ走りやがった……悪いが、ちょいと、手伝ってくれるか?」
「手伝い?」
「手伝い?」
首を傾げてきた舞とリカちゃん
あぁ、と宏也は頷く
あぁ、と宏也は頷く
「今回のラスボスは、「不死身の狂人」って呼ばれてるしゃれにならん相手でな?……辰也と恵を、護ってほしい」
宏也の、その言葉に
恵が、心配そうに宏也を見上げた
Tさんも、伺うように宏也を見る
恵が、心配そうに宏也を見上げた
Tさんも、伺うように宏也を見る
「…あなたはどうする気だ」
「俺自身の身は、俺自身で護れるさ……ただ、それ以外を護る余裕が、ないんだよ。今回は」
「俺自身の身は、俺自身で護れるさ……ただ、それ以外を護る余裕が、ないんだよ。今回は」
あの男相手の対策をある程度してはいる
だが、どこまで対抗できるか?
だが、どこまで対抗できるか?
………負けるつもりはない
死ぬつもりもない
死ぬつもりもない
だが
自分以外を護る余裕は………ない
自分以外を護る余裕は………ない
「えーと…とりあえず、まずは辰也兄ちゃんを追いかけるんだよな?」
「あぁ。足はあるからな。行き先も予測はついてるし、何とかなる」
「あし??」
「あぁ。足はあるからな。行き先も予測はついてるし、何とかなる」
「あし??」
首をかしげたリカちゃん
あぁ、と宏也は笑って、携帯を取り出す
連絡をとる先は、「薔薇十字団」
あぁ、と宏也は笑って、携帯を取り出す
連絡をとる先は、「薔薇十字団」
『……よぉ、ローゼンクロイツの旦那。ちょいと緊急事態でな。移動用の竜、一匹貸してくれや。最低四人は乗れる奴………もちろん、一般人には姿見えないようにな?』
…どうか、間に合ってくれ
辰也が、ハンニバルと向かい合う、前に
辰也が、ハンニバルと向かい合う、前に
最悪の真実を、知ってしまう、その前に
to be … ?