秋祭り2日目~深夜1
寝ようとしていると、一本の電話がかかってきた。
正直辛いが、出ないわけにはいかないだろう。
正直辛いが、出ないわけにはいかないだろう。
「―――はい、もしもし」
『もしもーし、母さんよー』
「あ、母さん。どうしたの?」
『まあ、ちょっとした用が、ね。それより、大分大変だったみたいね?』
「今アメリカにいるはずの母さんがなんでそんな事知ってるのさ?」
『ふふふ、女にはいっぱい秘密があるのよ?』
「・・・で要件は?」
『ああん、つれないわね。そんなんだから彼女の一人もできないのよ』
「切るよ」
『ちょっ、ちょっと待って! 用事二つもあるんだってば!』
「だからさっさとその用事言いやがれこちとらクソ寝みぃんだよ」
『あら、そんな汚い言葉遣いをしたらますます彼女が―――いえ、なんでもないわよ?』
「…もういいから、早く用件言って…」
『そう、じゃあ一つ目の用件から。―――“やつ”がそっちに向かってるわ』
「……だー、こんな時にまた面倒事か…」
『あら、前に「さっさと叩き潰してやる」なんて息巻いてた根性はどこにいったのかしら?』
「だからね、いろいろあったの。体ボロボロなの。しんどいの。ユアアンダスタン?」
『わからなくもない、と言ってあげましょう』
「ていうか、どうやってそんなの調べてるのさ?」
『さっきも言ったでしょう? 女には秘密がたくさん―――ゴメン、切らないで。・・・そういう能力を持ってる子もいるのよ。“普通とは違う人”を浮かび上がらせる能力とか、ね』
「ふーん、まあどうでもいいけどー」
『・・・あんたもなかなかムカつくわね。その態度、あとで後悔させてあげるわ』
「……なー母さんよ。知ってるー?」
『なにをよ?』
「“後悔”ってなー、“後”で“悔”いるから後悔なんだぞー。この程度の日本語間違えるとか・・・プッ」
『……上等じゃない。その態度、死ぬほど後悔させてあげるわ・・・!』
「あっはっは、やってみろい!」
『勝負よアホ息子! 種目は将棋!』
「よかろう母上、受けて立とうぞ!」
『もしもーし、母さんよー』
「あ、母さん。どうしたの?」
『まあ、ちょっとした用が、ね。それより、大分大変だったみたいね?』
「今アメリカにいるはずの母さんがなんでそんな事知ってるのさ?」
『ふふふ、女にはいっぱい秘密があるのよ?』
「・・・で要件は?」
『ああん、つれないわね。そんなんだから彼女の一人もできないのよ』
「切るよ」
『ちょっ、ちょっと待って! 用事二つもあるんだってば!』
「だからさっさとその用事言いやがれこちとらクソ寝みぃんだよ」
『あら、そんな汚い言葉遣いをしたらますます彼女が―――いえ、なんでもないわよ?』
「…もういいから、早く用件言って…」
『そう、じゃあ一つ目の用件から。―――“やつ”がそっちに向かってるわ』
「……だー、こんな時にまた面倒事か…」
『あら、前に「さっさと叩き潰してやる」なんて息巻いてた根性はどこにいったのかしら?』
「だからね、いろいろあったの。体ボロボロなの。しんどいの。ユアアンダスタン?」
『わからなくもない、と言ってあげましょう』
「ていうか、どうやってそんなの調べてるのさ?」
『さっきも言ったでしょう? 女には秘密がたくさん―――ゴメン、切らないで。・・・そういう能力を持ってる子もいるのよ。“普通とは違う人”を浮かび上がらせる能力とか、ね』
「ふーん、まあどうでもいいけどー」
『・・・あんたもなかなかムカつくわね。その態度、あとで後悔させてあげるわ』
「……なー母さんよ。知ってるー?」
『なにをよ?』
「“後悔”ってなー、“後”で“悔”いるから後悔なんだぞー。この程度の日本語間違えるとか・・・プッ」
『……上等じゃない。その態度、死ぬほど後悔させてあげるわ・・・!』
「あっはっは、やってみろい!」
『勝負よアホ息子! 種目は将棋!』
「よかろう母上、受けて立とうぞ!」
「・・・お兄さん、うるさい」
「まあまあ、久しぶりにお母様とお話しできて嬉しいんですよきっと。・・・それに、面白いことになりそうな予感もしますし」
「・・・?」
「うふふ、クイちゃんもきっと楽しめますよ。そのために、今日は早く寝ましょう?」
「・・・わかった。寝る」
「お利口さんです」
「まあまあ、久しぶりにお母様とお話しできて嬉しいんですよきっと。・・・それに、面白いことになりそうな予感もしますし」
「・・・?」
「うふふ、クイちゃんもきっと楽しめますよ。そのために、今日は早く寝ましょう?」
「・・・わかった。寝る」
「お利口さんです」
「・・・動け、王将! なぜ動かん!?」
『・・・あんだけ大口叩いといて、30分ももたないとか・・・あんたってバカではないはずなのに、こういう頭使う遊び、絶望的に弱いわよね』
「まだ終わってない! どこかにまだ、逆転の芽が・・・!」
『無理よ。あんたの駒は王一つ、対してこちらは竜王と竜馬四つでその周囲を囲っている。・・・これで逆転するって、将棋のルールを根本的に変えなきゃね』
「・・・ちくしょう!」
『さあて、お待ちかねの罰ゲームですが~♪』
「・・・『負けた方が勝った方の言う条件を呑む』だよね」
『そう。そうね・・・「明日から一ヶ月間、外出するときには女装を欠かさない」でどうかしら?』
「………!」
『あら、感激で言葉も出ないようね?』
「アホかあーっ! 学校とかどうすんのって感じだし、もしバレたら社会的に破滅するわ!」
『あ、そうね。学校だけは許してあげるわ。感謝しなさい、バカ息子』
「あ、ありがとう・・・ってちがーう! アンタは実の息子が社会的に抹殺されても平気なんですか!?」
『え、なにか気にすることある?』
「そ、即答しやがった・・・!?」
『あ、そうそう。やらなかったら仕送りなくなるからそのつもりで』
「こ、この・・・鬼! 悪魔!」
『あと、すっぽかそうと思っても無駄よ?』
「は、はっ! そんなハッタリ通じるとでも―――」
「大丈夫ですお母様! 少年は私が立派な女の子にしてみせます!」
『あら、トバちゃんったら頼もしいわね。監視も任せていいかしら?』
「任せてください! 私の都市伝説としての全存在を賭け、少年の監視を行います!」
『あらあら、元気がいいわね。―――じゃあさようならバカ息子。女装姿の写真、楽しみにしてるわよ?』
「………は? いやまってなにがどうなってなんでこんなことに―――」プツッ、ツー、ツー、ツー
『・・・あんだけ大口叩いといて、30分ももたないとか・・・あんたってバカではないはずなのに、こういう頭使う遊び、絶望的に弱いわよね』
「まだ終わってない! どこかにまだ、逆転の芽が・・・!」
『無理よ。あんたの駒は王一つ、対してこちらは竜王と竜馬四つでその周囲を囲っている。・・・これで逆転するって、将棋のルールを根本的に変えなきゃね』
「・・・ちくしょう!」
『さあて、お待ちかねの罰ゲームですが~♪』
「・・・『負けた方が勝った方の言う条件を呑む』だよね」
『そう。そうね・・・「明日から一ヶ月間、外出するときには女装を欠かさない」でどうかしら?』
「………!」
『あら、感激で言葉も出ないようね?』
「アホかあーっ! 学校とかどうすんのって感じだし、もしバレたら社会的に破滅するわ!」
『あ、そうね。学校だけは許してあげるわ。感謝しなさい、バカ息子』
「あ、ありがとう・・・ってちがーう! アンタは実の息子が社会的に抹殺されても平気なんですか!?」
『え、なにか気にすることある?』
「そ、即答しやがった・・・!?」
『あ、そうそう。やらなかったら仕送りなくなるからそのつもりで』
「こ、この・・・鬼! 悪魔!」
『あと、すっぽかそうと思っても無駄よ?』
「は、はっ! そんなハッタリ通じるとでも―――」
「大丈夫ですお母様! 少年は私が立派な女の子にしてみせます!」
『あら、トバちゃんったら頼もしいわね。監視も任せていいかしら?』
「任せてください! 私の都市伝説としての全存在を賭け、少年の監視を行います!」
『あらあら、元気がいいわね。―――じゃあさようならバカ息子。女装姿の写真、楽しみにしてるわよ?』
「………は? いやまってなにがどうなってなんでこんなことに―――」プツッ、ツー、ツー、ツー
「…切られた……」
「大丈夫ですよ少年。きっと似合います」
「いや似合うとかそういうんじゃなくってね!? 冗談だよね? いくらなんでも冗談だよねこれ!?」
「うふふ、そうですね。うふふ、うふふふふ…」
「大丈夫ですよ少年。きっと似合います」
「いや似合うとかそういうんじゃなくってね!? 冗談だよね? いくらなんでも冗談だよねこれ!?」
「うふふ、そうですね。うふふ、うふふふふ…」
そうして、夜は更けていく。