秋祭り2日目~夜3
月明かりが降り注ぐ中、先程の戦いを思い出す。
結局自分は、誰かの役に立てたのだろうか。
結局自分は、誰かの役に立てたのだろうか。
プンバ○の突進の威力は凄まじかった。
ガードに使ったローラーはぐしゃりとひしゃげ、なおも突進は続く。
しかし、ローラーを蹴散らすために使われた一瞬のうちにホッピングしてビルを駆け上がり、その突進を回避した。
・・・そこからはもう、体力との戦いだった。
左手にはローラーを、右手には鎌を。
それぞれ生み出し、さらに鎌には振動を加え、その二つを一気に投げ飛ばす。
狙うのはハ○トの女王。
トランプの兵隊たちを生み出している彼女を落とせば、光明は見えてくる。
だが、飛び上がったティモ○とプ○バァによりどちらともが軌道を逸らされ、見当違いの地点を破壊する。
ガードに使ったローラーはぐしゃりとひしゃげ、なおも突進は続く。
しかし、ローラーを蹴散らすために使われた一瞬のうちにホッピングしてビルを駆け上がり、その突進を回避した。
・・・そこからはもう、体力との戦いだった。
左手にはローラーを、右手には鎌を。
それぞれ生み出し、さらに鎌には振動を加え、その二つを一気に投げ飛ばす。
狙うのはハ○トの女王。
トランプの兵隊たちを生み出している彼女を落とせば、光明は見えてくる。
だが、飛び上がったティモ○とプ○バァによりどちらともが軌道を逸らされ、見当違いの地点を破壊する。
まともにやって勝てないのなら、まともにやりあわなければいい。
今のこちらの戦法は、チキン野郎と言われてもしょうがないレベルのものだ。
《ジェットばあさん》の機動力を存分に生かしてビルとビルの合間を三次元的に駆け回りつつ、隙を見てローラーと鎌を投擲する。
今のこちらの戦法は、チキン野郎と言われてもしょうがないレベルのものだ。
《ジェットばあさん》の機動力を存分に生かしてビルとビルの合間を三次元的に駆け回りつつ、隙を見てローラーと鎌を投擲する。
高機動力の移動砲台。
こういえば聞こえはいいが、所詮逃げて攻撃、逃げて攻撃の繰り返しに過ぎない。
それに、この戦い方は力の消費が激しすぎる。
とある事情によって都市伝説との親和性が人並みはずれて高いとは言え、限界はあるのだ。
それに、この戦い方は力の消費が激しすぎる。
とある事情によって都市伝説との親和性が人並みはずれて高いとは言え、限界はあるのだ。
そうして戦って、どのくらい経ったか。
とうとう限界が来て立ち止まってしまったこっちに、しかし来るはずの攻撃は来ない。
見ると、マスコットたちが棒立ちになっていた。
意味がわからないが、このチャンスを逃す手はない。
最後に力を振り絞り、叫ぶ。
とうとう限界が来て立ち止まってしまったこっちに、しかし来るはずの攻撃は来ない。
見ると、マスコットたちが棒立ちになっていた。
意味がわからないが、このチャンスを逃す手はない。
最後に力を振り絞り、叫ぶ。
「思い込んだら、思い込んだら、思い込んだら、思い込んだらっ!」
一気に四つのローラーを発生させ、体ごと回転させながら投げ込む。
四つの鋼鉄の塊は、直線状の黒服とトランプ兵士達をなぎ払いながら着弾し。
その周囲のアスファルトごと、マスコットたちを打ち砕いた。
四つの鋼鉄の塊は、直線状の黒服とトランプ兵士達をなぎ払いながら着弾し。
その周囲のアスファルトごと、マスコットたちを打ち砕いた。
―――果たして自分が戦ったことに、意味はあったのだろうか、と。
頭を振ってそんな考えを払う。今更そんなことを考えても仕方がない。
マンションに辿り着き、自宅の扉を開けると、みぞおちにタックルが飛んできた。
ごふ、と息を吐き倒れこむ。目線を下げると、そこにはクイちゃんの姿があった。
その小さな頭を撫でていると、もうひとりの同居人が顔を出す。
おかえりなさい、というその人物にこっちは、ただいま、と返す。
なにかいろいろとあった今日だが、これでもう終わりだ。
この期に及んで、変な問題は起こらないだろう。
ごふ、と息を吐き倒れこむ。目線を下げると、そこにはクイちゃんの姿があった。
その小さな頭を撫でていると、もうひとりの同居人が顔を出す。
おかえりなさい、というその人物にこっちは、ただいま、と返す。
なにかいろいろとあった今日だが、これでもう終わりだ。
この期に及んで、変な問題は起こらないだろう。
思わず顔に笑みを浮かべて。
こうして、こっちにとっての《夢の国》との戦いは終わった。
こうして、こっちにとっての《夢の国》との戦いは終わった。
