エルフ対ヒューマンの戦争外伝 (スカ注意)

「はぁ・・どうしてついてきたんですか?エレーナ様・・」
「あら?どうしてと言われましても、エルフ騎士団は皆戦える状態ではないですし、
 かといって、エステアを倒した相手にあなた一人で挑むのは
無理があるのではないですか?」
エルフ騎士団がスクンティ族の集落に宝を取り戻しに行ってから2日が経つ。
エルフの王女―エレーナは一人の女性と共に武装して、
スクンティ族の集落に来たようで、茂みから様子をうかがいながら会話している。

本来、王女たるエレーナがこのように外の世界に出るなど言語道断なのだが、
こうなったのには理由がある。
実はこの1日前・・つまりはエルフ騎士団の出発から一夜明けた朝。
エレーナはある女性と共に騎士団の帰りを待っていた。
二人とも、騎士団は無事たからを取り戻して帰ってくるのだと思っていたが、
帰ってきたのは体のあちらこちらに悪臭を染み付けられ、団長を欠いた騎士団。
二人が騎士団に事情を聴くと、罠にはめられやられたばかりか、
エステアが捕らえられてしまったと伝えられた。
今まで騎士としてエルフの里の平和に貢献してきたエステアの危機に、
エレーナは黙っていられなくなり、参戦。

そして、エレーナと共に行動している女性―リース。
彼女はリエルの実の姉であり、優れた魔法の使い手として、
リエルが入団するまでは騎士団でエステアと共に闘ってきた、まさに戦友である。
その戦友がエステアの危機に何もしないはずがない。

こうして、二人はエステアを救い出すべく、ここにやってきたのだ。
しかし、いくら黙っていられなくなったからと言って、
リースはエレーナの参戦に否定的である。
「確かに無理はありますけど、エレーナ様にもしものことがあったら
 私がエステアに顔向けできなくなっちゃうんですよ?」
「大丈夫です。あなたがいる限り、百人力ですし・・それに私の魔法もあるのですから」
エレーナの魔力・・それは、リースやエステアをも軽く上回るほどの強大なもの。
実戦経験が全くないという欠点を考えても、その魔力は十分な戦力だ。
「ぅっ・・・わかりましたっ!もうっ・・無理はしないでくださいね?!」
熱意に負けたリースは、半ば自棄になって承諾すると、再び様子見に専念する。

数日前に攻め込まれたということもあって、警備はかなり厳重で、
リースの視界には常に二人以上のスクンティ族が入っている。
しかし、厳重ということは大事なものがあるということ、
二人はこの近くにエステアが捕らえられているのだと確信して、
思い切って飛び出していく。
「エレーナ様、ここは私がやりますから、魔力の温存をして置いてくださいっ!」
魔法を使い、エレーナに出番を与えずにその場にいた数人を気絶させると、
警備されていた洞窟に入っていく・・



外ではあれほど厳重に警備されていた洞窟も、中はそれほどではないようで
二人はスクンティ族とはち合わせることなく奥へと進んでいく。
しかし、スクンティ族と遭遇しない代わりに、
奥へと進むにつれて強くなる悪臭が二人を襲う。
「うっ・・酷い匂い・・ですね・・・・これが、スクンティ族の悪臭なのですか?」
「えっと・・・(おかしい・・確かにスクンティ族の匂いは強烈だけど、
 周りにだれ一人いないのにここまで臭いなんて・・
 ひょっとしたら、奥に何かあるのかも・・・
 でも、それよりまずはこの匂いを何とかしないと
 エレーナ様がエステアのところに辿り着くまでに体力がなくなっちゃう)」
今まで、悪臭とは無縁の生活を過ごしていたエレーナは、
初めて嗅ぐ悪臭に鼻を押さえて苦しそうな表情を浮かべる。
リースの方はというと、戦いによってある程度の耐性ができていたようで、
鼻を覆ってはいるがそれほど辛そうには見えず、考え事をしている。
「エレーナ様、ちょっとだけそこでじっとしてて下さい」
「?・・・わかりました」
エレーナを立ち止らせたリースは、その場で短い呪文を詠唱して魔法を使う。
洞窟の外から入り込んできた新鮮な風が二人の体を包み込み、悪臭から守る膜となる。
「終わりました。これでもう臭くないはずですよ?」
「っ・・すぅーー・・・そのようですね。ありがとうございます、リース」
「どういたしまして。それじゃあ、奥に進みましょう」
魔法によって悪臭に苦しめられることのなくなったエレーナは、
リースの後ろについて歩き始める。


そのころ、洞窟の奥では・・
「ライラ様、エルフがこの洞窟に入ったと連絡が入りました」
「ふむ・・やはり、来たな・・リース・・・
 それでは、リースを迎え入れてやろうじゃないか」
「それが・・エルフはどうやら一人ではなく、二人のようで・・」
「何っ?!あと一人は一体誰なのだ?
(エルフ騎士団の者たちはそう簡単に復帰できるとは思えん、
 だが、それ以外に戦力になるような者がいるのか・・?)」
スクンティ族の戦士から侵入者の報告を受けたライラ。
侵入者というアクシデントは、エステアを捕虜にした時点で考えれたが、
人数が予想外だったようで、若干だが取り乱してしまう。

「はぁ・・はぁ・・・・(い、いつまで・・このような責めが・・)」
エステアはライラと同じ空間にいた。
洞窟の最深部、外の空気はほとんど入ってこない、じめじめとした空間。
エレーナたちを苦しめた悪臭の発生源はここのようで、
空間全体をおぞましい悪臭が覆っている。もしここにエルフが入り込んだなら
一瞬にして気絶してしまうほどの匂いだ。
だが、エステアはそこで気絶せずにいた。といってもかなり弱っているが・・

先日脱がされたアーマーはしっかりと装着されているが、
全身に茶色い汚れが付いており、アーマーも当然のように全体的に汚れてしまっている。
その汚れから・・いや、正確にはエステアの体からは、
この空間に負けず劣らずの悪臭が発せられている。

「さすがエステアだな、この悪臭の中意識を保っているとは・・」
エステアは数日にわたる責めによって、鼻が悪臭に慣れたようで
少しの匂いでは怯まなくなっている。そのため気絶せずにいるのだ。
しかし、消えることのないこの空間の悪臭は常にエステアを苦しめ、
回復することを許さない・・

「喜ぶがいい。お前に助けがやってきたぞ。
 一人はリース・・もう一人はだれかわからないがな・・・」
「えっ?!(そんな・・リース、危険です。私はいいですから逃げてくださいっ!)」
ライラからリースが来ていると知らされると、
自分のことを後回しでリースの心配をする。

「今のお前に他人の心配をしている余裕などあるのか?」
そう、エステアは拷問の真っ最中。拷問といっても痛みを与えるようなものではなく、
強烈な悪臭による精神的な責めである。
すでにエステアはこの拷問を数時間受け続けているのだ。
報告の間の短い時間、休憩として時間を与えられたがこれで終わり。
ライラはエステアの体を持ち上げると、後ろに向かって勢いよく投げ飛ばす。
「きゃあああぁっ!!!」
悲鳴を上げたエステアが飛ばされた先・・そこには、何か山のようなものができており、
エステアはその山に埋もれたおかげで、地面に体を打ち付けることなく済んだ。
しかし・・

「いやぁっ!!くさっ、臭いっ!汚いっ!!出して・・出して下さい!!」
エステアが埋もれた山・・それは、牛舎にいる牛たちの糞を集めたもの。
本来、畑などに肥料として使うことが目的だったのだが、
その強烈な悪臭は、このように拷問に使うことも、
そして、体に塗りたくる事でスクンティ族たちの強力な体臭を
さらに強めることも可能となるため、こうやって貯蔵しているのだ。
長い年月溜めていた牛糞は発酵を重ねており、その匂いは出したての時の匂いなど
比べ物にならないほど強烈になっている。
そんな匂いにまみれてしまったエステアは暴れて脱出しようとするが、
両手両足を縛られている状態で大きな山の中から出られる筈がなく、
ただ体力を消費を消費して、自ら牛糞を体に擦りつけているだけになっている。

「いいだろう。望み通りそこから出してやる・・」
牛糞の山に埋もれて悲鳴を上げているエステアに手をのばして、引きずり出す。
臭く汚い牛糞の山という牢獄から解放されたエステア。
美しい金髪はすっかり汚れてしまい、見るに忍びない状態になっている。
「はぁ・・はぁ・・・・(やっと、解放された・・)」
「安心するのはまだ早いぞ。拷問はまだ続いているのだからな・・」
息も絶え絶えの様子のエステア。
堪えがたい拷問で散々辱められてきたため、もう終わったのだろうと安心するが
ライラはそのつもりがないようで、エステアを抱えあげたまま解放しない。
「こ、これ以上何をするつもりですかっ?!」
「そんなに焦らずとも、もうすぐわかることだ・・
ただし、今までで最もつらいものだろうがな」
これまでの体験からどんな恐ろしい拷問が待っているかと、
不安の色を隠せないエステアはライラに訊くが、
帰ってくる言葉はエステアの不安を一層煽るもの・・

強まる不安を胸にエステアはライラによってある場所に移動させられる。
そこにあるものは地面を円形に掘って作った穴、そして醜悪な匂いを放つ茶色いどろどろとした物体。
「ううっ・・(これは、まさか・・)」
茶色い物体から放たれる悪臭はすさまじく、
これまで悪臭責めに耐えてきたエステアですら目が眩み、
息ができない状態になってしまう。
「そう、お前の予想した通りだ。これは我らスクンティ族の糞尿を貯蔵したもの・・
お前にはこれからこの糞尿風呂に入ってもらう」

ライラはそう告げるなり、エステアと共に糞尿風呂に身を入れる。
ただしエステアは普通に風呂に入れられる様にではなく、
頭から沈められ、風呂の底に寝かされた状態で背中にライラが座り込んでいる。
「っっっ!!!?(く・・ぅぅ・・・体に・・汚らしいものが・・うぅ・・気持ち悪い・・)」
もはやエステアには臭いと思う余裕すらない。
常に体に纏わりつくあまりにも不快な感触、そして敵であるスクンティ族たちの糞尿に
体を汚されているという屈辱感。
その二つは悪臭以上にエステアの体を蝕み、見る見るうちにエステアを弱らせていく。
そして、何度か空気を吸うために外に出され、再び沈められるという行動を
何度か繰り返すと・・
「これではエステアも戦士として復帰できまい・・」
「・・・・・・・・」
ぴくりとも動かなくなったエステアを投げ捨てると、やってくる客人―リースたちを待ち構える。



「ぅ・・・だんだん匂いが・・」
リースの魔法によって悪臭から解放された二人だったが、奥に進むにつれて匂いは強くなり。
次第に魔法による軽減でも補えないほどのものとなり、エレーナは鼻を押さえる。
「エレーナ様、この先間違いなく戦いが待ってます・・辛いのはわかりますけど、我慢してください」
「は、はい・・そうですね。こうしている間にもエステアは大変な目にあわされているのですから、私がこれくらいで音を上げるわけにはいきませんね」
「(よかった・・エレーナ様が頑張り屋で・・)あれ?明かり・・?エレーナ様、もう少しですよ!」
なれない悪臭に健気に耐えるエレーナに安心しつつ、歩き続けていると遠くに明かりを発見する。
それをエレーナに報告すると、魔法を使って高速で明かりの元に進む。


そこで二人を待っていたものは、どっしりと構えたスクンティ族の戦士たちと、
見るも無残な状態にまで汚されてしまったエステア。
そして、空間内を包み込んでいる激臭。
「っ?!エステッ・・ゲホゲホッ・・・(くさぁ・・何この匂い・・)」
「んっ・・ぅ・・・・うぅ・・・・」
今まで二人を襲った悪臭の源は、思っていた以上のものだったようで、
倒れたエステアにリースが駆け寄ろうとしたが、匂いに負けて咽かえり、エレーナに至っては匂いのあまり鼻を覆って蹲ってしまう。


「驚いたな・・まさか、女王自ら騎士団長を救いに来たとは・・」
ライラは待ち望んでいたリースに話しかけるのではなく、エレーナの存在に驚いて目を白黒させてしまう。
なにせ、鉄壁と言っていいエルフ騎士団によって守られているエルフの里の中にいたエレーナの顔を見たことなど数えるほど・・いや、おそらく一回きりと言っていい。
それほど、戦場に出ることのなかったエレーナがこの場にいることはライラにとって驚愕以外の何物でもないのだ。

「ライラぁ・・よくもエステアをこんなにしてくれたわね・・・覚悟しなさいよ・・」
そんなライラを正気に戻したのは、エステアを抱えているリース。
自らの体に悪臭が染み付くことに全く気にすることなく彼女を介抱している。

「自信があるようだが、リース・・お前こそ覚悟しておくのだな・・」
エステアと同等の力を持つリース。その彼女に睨まれてもライラの余裕は一切崩れない。
それもそのはず、今のライラ達の周りにはリースたちエルフにとって脅威となる武器が大量にあるのだ。
おまけに女王であるエレーナは役に立つはずがないと思っているのだ・・これで自信を持つという方が無理な話である。

「エステア・・辛いだろうけど、少しの間ここで辛抱してて?すぐにこんな臭い所から出してあげるから」
今から目の前のスクンティ族を倒すため、エステアをその場に寝かせると立ち上がり、苦しそうにうずくまっているエレーナの隣に歩いてい行く。
「ぅ・・り、リース・・申し訳ありません・・・私が言い出したことなのに・・こんな有様で・・」
悪臭を必死に堪えて立ち上がるエレーナ。その脚はふらついており、戦力になるどころか足手まといになってしまいそうだ。
「私がエレーナ様をお守りしますから、エレーナ様は強力な魔法を使ってください。そうすれば、すぐに終わりますよ」
「わかりました・・では、サポートをお願いします」
そして、エレーナとリース対スクンティ族の戦いは始まった・・


「ぐっ・・まさか、ここまで地の利が働くなんて・・・・」
ある程度時間が経つと、勝負はほとんど決まっていた。
強力な魔法を使う役を担っていたエレーナが、悪臭に耐えきれずに詠唱を続けられなかったのだ。
そうなるとバランスは崩れてしまい、サポートに回っていたリースは一方的に攻められ、最終的には人海戦術によって捕らえられてしまった。

「このっ!・・うっ・・・離してよ!!」
汚い地面にねじ伏せられ、上から数人が四肢を押さえつけているせいで身動きとれず、呪文も詠唱しようにも、詠唱を始めればすぐに口を塞がれるため魔法での反撃もかなわない・・
そして、もう一方ではエレーナがライナに捕らえられていた。
「ふっ・・いくら強力な術が使えようと、それを扱うものが鍛えられてなければ意味がないな」
「ぅ・・ぅぅ・・・申し訳ありません・・・リース・・」
自分がふがいないばかりにこんな結果となってしまい、エレーナはリースに謝るが、それももう遅い・・
こうなっては、二人もエステアと同じように拷問されるだけだ。


「ここで、リースがやられていく様をじっくり見ているといい」
エレーナはライナを含む数人のスクンティ族によって押さえつけられ、強制的にリースの拷問を見せつけられることに・・
一方でリースは拘束されたまま体を起こされる。

「やっ!何を・・!?」
体を起したところで目の前にあったものは、汚らしい牛の尻。
糞に塗れたその尻は、リースの顔を捉えようとゆっくりと迫ってくる。
「んぶっ・・(い、いや・・こんな汚いものなんか・・・)」
近づくにつれて匂いは強くなり、息を止めて耐えるが、
抵抗も意味をなさず、リースの顔は牛の尻の谷間に挟まれてしまう。
「どうだ、リース?牛の尻の匂いは、それを強制的に嗅がされる屈辱は?
だが、これくらいでは済まないぞ。ここから、お前の顔で牛の尻をきれいにしてもらう」

ライナが他のスクンティ族と目を合わせて一回うなずくと、
そのスクンティ族は何をやれば良いのか理解したようで、どこからともなくベルトを取り出してくる。
そして、そのベルトを使いリースと牛の体が離れないように固定すると、念入りに鍵を掛けてしまう。
「なっ!何をするのですか?!あれでは、リースが・・」
リースの今の体勢がどれほど危険なものか・・それを理解しているのかとライナに訊く。
「わかっているとも・・だから言っただろう。牛の尻をきれいにしてもらうと・・」
エレーナの質問にさらりと返すと、それ以降は黙ってリースの様子を見ているだけ・・
このまま、時間とともにやってくるある時間を待つ。

そして、待つこと十数分・・
「(もう・・離して・・・こんな、こんな汚いお尻はイヤ・・・)」
尻の匂いと、その汚いものを顔に押し付けられるという屈辱の二重のダメージによって
あれほど強気だったリースの心が折れ始める。そんなリースにさらにとどめを刺すかのように、牛の尻から茶色い汚らわしい物体が排出される。
「っっ!!?◎%■ω∮&」
突然、顔を襲う生暖かい感触と悪臭に悲鳴を上げるが、牛の尻に完全に固定されている状態では、その悲鳴も何を言っているのかわからないものになる。
そして、牛の尻からはどんどん汚物が排せつされていき、
リースの顔、鼻の中、口の中に入り込み匂いと不潔さで蹂躙する。
「やめてくださいっ!あのままではリースがっ・・!」
「そこまで言うのなら、お前が助けてやってはどうだ?」
エレーナにしがみつかれながら、ライナはそう提案すると近くにいる牛を指さす。

「リースのベルトを固定している鍵だが、それはあの牛の腹の中にあるのだ。
つまり、お前がそれを取って来たらリースは解放される」
とはいっても、腹の中ということは取り出す場所は口・・もしくは肛門。
エレーナにとってみればどちらも汚いものであり手を入れることなど考えたくもないが・・
「わかりました・・(口から手を入れれば・・耐えられる筈です)」
わずかに悩んだ末、覚悟を決めたエレーナは拘束を解いてもらい牛の口に手を入れようとする。
「ああ、言い忘れていたが鍵を飲ませたのは昨日だ。つまり、胃の中などとっくに通り過ぎているぞ」
笑みを浮かべながらエレーナを突き落とすかのような発言をするライナ。
すべては計算ずくだったのだろう・・

「それじゃあ・・・」
ライナの言葉を聞いたエレーナの選択肢は一つ。茶色く汚れ、悪臭を放つ肛門。
しかし、醜悪なそれは目にするだけで辛いようで、表情がこわばっている。
「お前が躊躇している間にもリースは苦しみ続けるぞ?それでもいいのか」
「(そうでした・・元は私がエステアを助け出すと言い出して、リースを連れ出したのですから、ここは私が頑張らなくては・・)」
エレーナの性格を利用して決断させると、エレーナはゆっくり牛の肛門に手を伸ばしていく。

ヌチャッ

「ひっ・・?!」
いざ、肛門に手を通そうと、穴に触れたところで嫌な感触が全身に走り、エレーナは涙を眼を瞑る事でこらえる。
「(耐えるのです・・これはリースを助け出すためなのですから・・・)」
そのまま手を奥に突っ込んで手探りで鍵を探し出そうとする・・

しかし、手を入れてから十分ほどが経っても一向にカギは見つからない。
「なんだ、見つからないのか・・まあ、それもそうだな・・あれから時間がたっているのだから、体の外に出ていてもおかしくはあるまい」
鍵探しが難航しているエレーナに助言すると、今度は牛糞の山に視線を移す。
「まさかっ・・・・」
信じたくはないが、ライナの言葉通り牛が既に鍵を排せつしたのだとしたら、
そのカギはライナの視線の先にある。
しかし、茶色く汚れた牛の尻ですらこれ以上にない嫌悪感を抱きながらも必死にこらえたというのに、
今度はその汚れの原因の山である。
「探す探さないはお前の勝手だ。だが、リースを見てみろ?」
またも困惑しているエレーナを決心させようと、今度はリースに視線を移す。

エレーナが探している間も、悩んでいる間も牛の尻に固定され続け、顔面は茶色く汚され、
口内や鼻の穴を蹂躙された騎士リースはもはや、エステアと同じ・・
悪臭と汚辱に支配され何も考えられない状態になっている。
「(迷っている暇などありません!一刻も早くリースを助け出さなくては)」
自分がライナに言葉巧みに乗せられていることに気づいているのかいないのか、
見事にライナの作戦は成功し、エレーナに一大決心をさせる。
「うぅっ・・・酷い匂い・・です・・・・」
糞の山に近づくと、むわ~んと鼻をかすめる強烈な悪臭に目眩すら感じる。
その匂いに決意が揺らぐが、再びリースの姿を見て奮起すると両手を糞の山に入れる。

だが、ここでも手を入れて数分たってからも何も見つかる気配がない。
「ここにもないのですか・・・」
「そんなわけはあるまい。きっともっと奥にあるのだろう、頭を入れて探せば見つかるはずだっ!」
腕の届く範囲で探しても駄目だと、ライナはエレーナの尻を押して顔面から糞の山に押し込む。
「きゃあっ!!っっ!!!?!?!!!!」
手を入れた時とは比較にならないような嫌悪感にパニック状態に陥りそうになるが、
本来の目的を思い出し、鍵探しを続ける。
「(うぅ・・気持ち悪い・・・鼻の中に入ってきそうです・・・)」
時折、息継ぎのために外に出ながらも何度も顔を入れて探し続ける。その姿をライナは満足そうに見ているがしばらくすると・・
「(そろそろ頃合いかもしれんな・・・)」
エレーナのパンツに手をかけて、糞の山から引っぱり出す。長い間探し物をしていたエレーナの顔は
茶色く汚れてしまい、体はすっかり牛糞の匂いに染まっている。
「お前に良いことを教えてやろう。リースの鍵、それは牛の腹の中にもあの糞の山の中にもない。
最初から、そんなことは嘘だったのだ」
エレーナが苦労し続けたことがすべて無駄であったと告げ、精神的にどん底へと落とす。
「そ・・そんな・・・それでは、今までのことは・・」
「最初から、お前たちは徹底的に責めるつもりだったのだ、そう簡単に開放するわけがあるまい。お前たちあれを持ってこい!」
数人のスクンティ族がライナに言われるがままに大きなものを持ってくる。
それは、拘束具のついた板。それを横にして、エレーナの体を固定するつもりなのだ。

「きゃあっ!!い、いったい・・私に何をするつもりですか・・・それに、これは何なのですか?」
拘束具はまるで和式便器のようなデザイン、エレーナの体はちょうど便器の中にすっぽり入っているのだ。
このような便器を見たことのないエレーナは何をされるかわからず、ライナに訊く。
「教えてやろう・・お前の体でなっ!」
スクンティ族の戦士がエレーナの顔にまたがり、ゆっくりと腰をおろしてくる・・
不潔の象徴とも言っていいスクンティ族の尻が間近に迫り、匂いと嫌悪でエレーナは首を振って拒否しようとする。
「や・・やめてください・・・」
このままでは、自分はこの汚い尻に敷きつぶされ、汚れた穴の匂いと汗の匂いによって
エステアやリースたちと同じように責め続けられるのだと予想する・・
しかし、突然尻がとまり、それ以上下がらなくなる。
「え・・?(どうしてでしょう・・?でも、良かった・・・これで敷きつぶされることはなくなりました・・・)」
尻臭地獄が避けられたことで安心しているが、そこから尻臭地獄よりも壮絶な責めが開始される・・
「・・・ひっ・・そんな・・・このために、お尻を止めたのですか?!」
目の前の穴から、茶色い汚物がひり出されてエレーナの顔に向かって垂れてくる。
そう・・これこそが、エレーナにとって最大の責め苦。出したばかりの熱が保たれた人糞を顔面・・いや、体中に塗りたくること。
「その通り・・しかし、われらの仇敵エルフの長たるお前にはこれでも足りないくらいだ!」
「・・・(きっとこれは、我々がしてきた事の報いなのですね・・・)」
長い戦争の歴史はエレーナも十分理解している。そのため、そう納得する・・いや、納得しなければ、このような責めは受けられない。

そして、垂れてきた汚物はとうとうエレーナの顔に付く。生暖かいそれは、匂いも申し分ないもの。
「っっ?!!!」
汚物を目にしたくないエレーナは目を閉じているが、頬に伝わる耐えがたい感触はどうあっても避けられず、
涙を目に溜めてしまっている。
「ははははははは!!いいざまだな、エレーナ。お前には今までの恨みをとことん受けてもらう」
エレーナは顔どころか体中を出したての糞尿に覆われてしまい、
さらには、用を終えたスクンティ族はエレーナの髪の毛や身につけていた服で尻を拭く。
憂さ晴らしに屁をかける者もいた。

そして、最後に残されたライナはゆっくりとエレーナに歩み寄っていく。
「さあ、最後は私だが・・どうやら、もう意識は殆どないようだな・・」
「ぁ・・・ぅぅ・・くさ・・・ひ・・・・もぅ・・ゆる・・して・・・くだ・・さ・・・」
すでに、体内を悪臭に支配され、ぴくぴくと痙攣し始めているエレーナ。
止めなど刺さなくとも、このまま放っておけば失神するのだろうが、ライナにも今までエルフたちにやられてきた借りはある。
すでにエステアとリースという当事者達に十分責め苦を与えたため、これで満足もできるだろうが、
ここで高度な魔法を使えるエルフたちの最後の砦であるエレーナを落とせば、エルフたちに大打撃を与えれるとの判断だろう。

しかし、ほかのスクンティ族と違ってライナは腰を下ろそうとはしない。
それどころか、エレーナから離れていってしまう。
しかしそれは責めを止めたわけではない。
ライナは肥溜めに向かって歩いて行くと、桶いっぱいに糞尿を入れて戻ってくる。
しかも、その肥溜めはエステアが沈められたようなただの肥溜めではない。
200年以上の歴史を持つスクンティ族の悪臭文化の最古・・つまり、ライナの持っている糞尿は少なく見積もって200年物・・
桁違いの匂いを誇るそれの邪魔になってはいけないと、すでに体の上に乗っていた糞尿を除ける。
そして、全身に惜しみなく最古の糞尿を擦り付けていく。流石のライナもその糞尿の匂いにはたまらず、
顔をしかめ、さらには鼻についた時には気絶しそうにすらなったが何とかこらえて続けると、エレーナは全身を茶色いパックで覆われる。
そのころには当然意識はなく、ぴくりとも動いていない。
「エステアに続き、リース・・そしてエレーナ・・・これでエルフは落ちたも同然だな」


その後、主戦力3人を捕虜にしたスクンティ族はエルフの里に襲撃、先頭に十分に用意をし、兵力も強化していったため、
結果は長い歴史の中で初めてといっていいスクンティ族の大勝。
負けたエルフたちは牛舎や貯糞庫での生活を強制され、生活の一部である水浴びを禁止。
スクンティ族のよう・・いや、それ以上に悪臭の中で苦しみ続けた。
最終更新:2008年08月27日 19:46
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