くの一悪臭拷問

「はぁ・・はぁ・・・・・」

石の壁に囲まれ、窓がなく光は少ない蝋燭の光のみと言う、冷たく薄暗い部屋の中。外見た目から女忍者と思われる少女が両手両足を鎖に繋がれて荒い息を吐いていた。
その目の前には責め具を持った男が立っている。そう・・ここは拷問を行う部屋なのだ。
そして繋がれた少女は現在拷問の真っ最中・・

少女の名は凜。幼いころから忍びとして己の身体を鍛え、15歳にして単独任務を負かされる優秀な忍びだ。
さて、凜がなぜこのような拷問を受けていたかと言うと、彼女が命を受けてこの拷問部屋のある城に密書を盗みに侵入。
しかし、今この城は戦を行っていたため侵入者には警戒を強くし、密書の守りをつけていたのだ・・
彼女はその守りに負けてしまいこうやって今に至る。

「くっ!この小娘め・・何があっても話さないということか・・」
「あ・・あたりまえ・・だ・・・私は・・忍びだぞ・・・」

拷問史がなかなか口を割ろうとしない凜にイラつき始めるが、ふと踵を返し部屋の出口に歩いていく。
一体、何を考えているのだろう・・拷問が終わったとは考えられない。
凜はこの拷問史の行動に首をかしげる。
しかし、その行動の理由はすぐにわかることに・・

「お前には普通の拷問では無駄のようだ・・特別に拷問を行うものを連れて来るとしよう・・」

今までは苦虫を噛み潰したような表情だった拷問史だが、部屋を出て行くときに振り返って見えた表情は違った・・
まるで、勝ち誇ったような・・そう凜には読み取れた。

「ふぅ・・・ようやく休める・・(だが、さっきのやつの表情はなんだったんだ・・・・考えていてもわからないな。余計に疲れるだけだ)」

せっかく与えられた時間。それを体力回復のために有効に使おうと、深く考えることをやめて目を閉じる。
そして、それからしばらく経つと遠くから足音が聞こえてくる。
もともと聴覚は良いが、目を閉じていることもあって、さらに鋭敏になっていたのだろう。
聞こえてくる足音はどんどん大きくなるがそれでも部屋にまで到達していない。
しかし、ついにその足音が部屋の前にたどり着くと、ギィ・・と重い扉が開く。

「ようやく拷問史を連れてきたか?・・・ぅっ・・この匂いはっ!?」
「よう・・元気にしてたかぁ?」

扉が開いたと同時に不快な匂いが部屋の中へと入り込んでくる。凜には覚えがあり、今一番嗅ぎたくなかった匂い。
そして扉が完全に開くとそこには先程の拷問史は居らず、一人の汚らしい格好の男が立っていた。

切らずに放っておいているのか、男とは思えないほどに伸びきった髪の毛。
しかし、女性のような美しい髪ではなく、ぼさぼさの痛みきった髪。
顔の大半を覆うような長い髭、わずかに見える肌は汚れており、にきびのあとがたくさん。
一番目に付くのは乞食のような服・・継ぎはぎだらけにも拘らず穴の多い、そしてしみがたくさん付いた服を纏った男は、
強烈な悪臭を漂わせて凜に近づいてくる。

黄ばみ・・いや、茶ばんでいると言っても良いほど、汚れた歯を見せながらなれなれしく凜に話しかけてくる男。

「お前にそんなことを言われる筋合いはないっ!!」
「そうカリカリすんなよ?あん時は仕事だったんだ、仕方ねぇだろ?」

男に対し、強い警戒心を持つ凜。この男の態度といいどうやら二人には少なからず面識があるようだ。
この男の言う「あん時」・・それは凜が城に侵入し、密書を盗もうとしたときだ。
つまり、この男こそが密書の守りであり、凜を倒した男。
凜がこのような態度をとるのも無理はない。


徐々に近づいてくる男、そして強くなっていく悪臭に嫌悪感でいっぱいの表情をした凜は男に向かって唾を吐きかける。

「つっ・・へへっ・・・よほど嫌われちまったみてえだな・・」

顔に付いた唾を男は袖でふき取る。
どうせ、お前の顔のほうが汚いのだから拭き取る必要はないだろう。
凜はそう考えながら男を睨み付ける。
しかし、男は睨みに怯む事もなく凜に顔を近づける。

「うっ・・よ、寄るなっ!臭いっ!」
「そう言うなよ?今日はな、お前を拷問しに来たんだ・・だから、仲良くやろうぜ?」

これから自分を拷問をするというのに、そんな相手に対し仲良くできるはずがない。
男は凜の態度にやれやれといった様子で首を振り、いったん離れる。
すると、今まで緊張感のかけらも無かった男の顔にわずかではあるが変化が生じる。
拷問を始めるつもりなのだろう・・
しかし、たとえどれだけ苦しめられても辱められても忍びとして、主君を売るような行為だけは絶対にしない。
凜は覚悟を決めて拷問に臨む。

「さぁて・・まずは何をしようかねぇ・・」
「くっ・・(こんな男に・・)」

凜の体を足の指先から頭のてっぺんまで舐めるような目つきで見ながら、考えはじめる男。
時折、凜の胸や腰辺りで視線を留めて舌なめずりをする。
武器が無くてもいい・・せめて鎖さえなければ今すぐにでも殺してやるのに――
その不快な視線と屈辱に凜は顔を歪めながらも、男の動きを待つしかできない。
今の凜は囚われの身なのだから。

「へへっ・・決めたぜ。お前を痛めつける方法をよ」

ようやく考えが終わった男は凜に歩み寄っていく。
と言っても、考えていた時間は実際には半分程度。後の時間は凜の肢体を堪能していただけだ。
しかし、それも終わるといよいよ拷問の開始。
凜は不快な視線のほうがまだマシだったと思う。

「一体、私をどうするつもりだ?!」
「そんなのは、いずれ判ることだろう?焦んなよ」

恐怖を少しでも紛らわすために強気な態度で男に訊くが、男はそれを流して凜の下あごを持ち上げ、視線を無理やり合わせる。
そして、お互いの顔との距離が十数センチになるほど近づいていく。

「くっ・・」

私に触るな。汚らわしい――
凜は口に出して男を侮辱したいが、それは叶わない。
なぜなら、男の口から発せられる口臭が凜の鼻を、口を襲いとてもではないが呼吸などできないのだ。
男こは凜が口臭に顔を顰めている様子を見て、ニタァと嫌な笑みを浮かべる。

「どうだ、臭ぇか?いくら体を鍛えてたって、こればっかりはたまらねえよなぁ」

男が話し、いや呼吸をするたびに浴びせられる悪臭。
その匂いは悪臭と言う常識を超えており、凜はこの男と会うまでこの世にここまで臭いものがあるとは知らなかったほどだ。

「(相変わらず、なんて悪臭だ・・・)ぐぅ・・」
「なあ・・素直に吐いちまえば、苦しむことなんて無いんだぜ?」

匂いを嗅いで凜が後悔していると思った男は、誘惑するような言葉をかける。
秘密を吐けば悪臭をこれ以上嗅がなくても済む。
つまり、自分を取るか主君を取るか・・普通の忍びならまず後者を取るだろう。
しかしそれは、この男の匂いを嗅いだものなら誰しも悩んでしまう選択だ。
凜も例外ではない、先程あれだけの決意で臨んだもののこうやって男の腐った息を浴びせられると、意思が揺らいでしまう。

「(わ、私は何を考えているんだ。主君のため、この命も捧げると誓ったはずだ・・これくらい・・・)くっ・・」
「(へへっ・・悩んでる悩んでる・・・)」

拷問なんて面倒なことは早く済ませたい、それにうまく秘密を吐かせることが出来れば褒美をもらえる。
男の頭の中は自分の利益のことばかり・・しかし、そんな風に不確定な先のことを考えていると

ぺッ

「うをっ!お、お前・・」
「愚弄するな・・・私は、お前のような不潔な男に屈しはしない!」

散々迷いはしたが、結局凜が選んだのは自分ではなく主君。
顔に唾を吐きかけると言うオマケ付きで男に答えを返すと、誘惑に打ち勝ったことで恐怖もだいぶ消えたのか、表情に恐れが消えている。
しかし、その表情もすぐに歪むことに・・

グェエエエップ

「っ?!!うあああぁぁぁぁっっ!!!!」
「おっと、悪ぃ悪ぃ・・さっき喰いすぎちまってな・・・で、なんだって?もう一度言ってみろ」

唾を拭き取り、男は無言で凜の鼻に口を近づけてゲップをしたのだ。
口臭とは違い、腸に溜まっていたガスも吐き出されるため、その匂いは当然口臭以上。
それを至近距離で、しかも直撃で浴びせられたため凜は悲鳴を上げて首をぶんぶんと振り、
まるで気が狂ったかのように悶絶する。

「はぁ・・はぁ・・・・(ま、まだ鼻に匂いが・・)お前になど・・屈しはしない・・」
「へぇ・・もう、持ち直したのかよ。だいぶ鼻が慣れてきたんだな・・」

少し経つと、まだ鼻に匂いが絡み付いているような錯覚はするが、だいぶマシになったようで落ち着きを取り戻す。
しかし、こんな匂いを何度も何度も嗅がされていては嗅覚が破壊され、本当に気が狂ってしまいそうだ。
もしそうなったら、秘密を自白してしまうかもしれない・・
凜は匂いに気を持っていかれないよう、心を強く持つ。

「おいおい・・いくら気張ったって無駄だぜ?お前だって知ってんだろ?もっと臭ぇ匂いがあることをよ・・」
「ぐっ・・それがどうした?今の私は前に戦ったときの私とは違う」
「ヒュー♪そんじゃあ、教えてもらおうか・・」


男はあくまで余裕の態度で凜に接する。
凜も本当はわかっているのだ。精神的な面でいくらやってもこの男の悪臭の前ではすべて無力・・
この男に勝てるとしたら、それは嗅覚がない――つまり鼻が完全に詰まっているか、鼻自体ない人間でないと無理な話だと。
そして、男も凜が自分の悪臭に耐えることが出来ないとすでにわかっている。
何せ、一度凜を気絶に陥れたのだから。

「な・・何をするつもりだ・・・?」
「いや、なにね・・さっきは無粋なことをしちまったからよ。今度はしっかりとな・・」

急に背中を見せる男の行動を見て、嫌な予感がした凜は男に尋ねる。
凜にとっては絶対に受け入れたくない返事があった・・しかし、男は凜をはぐらかすような態度を取る。
これだけなら男が何をしようとしているのかわからないが、凜はわかってしまった・・
これからこの男がすることは、自分が恐れていたこと以上のものであると。

「ひっ!何をしている?!服を脱ぐなぁ!!」
「なんだぁ?忍びってのは案外初心なんだな・・」

尻を向けた男が次にしたことは脱衣。
事もあろうに女人のいる前で服を脱ぎ、褌を脱ぎ裸になったのだ。
いくら忍びと言えど、この行動には凜も動揺してしまい大声を出してしまう。
しかし、男は気にすることなく服以上に汚れた褌を床に捨て、むき出しになった尻を凜に見せ付けるように突き出す。

「くっ・・っ?!!んぅっ!!(な・・なんて匂いだ・・・これは、さっき以上・・)」
「おいおい、目をそらすこたぁないだろう?これからお前の顔に押し付けるんだからよぉ・・」
「っ?!!(そ、そんな・・・やめろ・・・嫌だ・・・いやあああああああ!!!!)」

部屋の中からちょうどいい台を探し出すと、それを凜の目の前に置いて乗る。
すると立ち上がった男の尻はちょうど凜の眼前に来るようになる。
必死に首を振って何とか男の尻から逃れようとする凜だが、鎖の拘束が緩むことは無い。
無残にも穢れを知らない凜の顔は、この世でもっとも汚れていると言っても良い尻に蹂躙される。

「ほぉれ・・俺の尻の感想はどうだ?くせえか?気持ちワリィか?」
「っ・・っっ・・・(鼻が・・潰れ・・・そうだ・・・)」

あまりの激臭に凜の体はピクピクと痙攣し始める。
尻を押し付けられることは前回もあったが、それは尻を露出しない状態であったため、凜にとって未体験ゾーンの悪臭なのだ。
出来れば嗅覚など壊れてもらいたい・・そうすれば、この死ぬほど臭い匂いを嗅がなくてすむのだから――
しかし、凜の望みに反して嗅覚は破壊されるどころか麻痺してすらいない。
この悪臭からは逃れないのだ・・

凜を苦しめる要因は悪臭だけではない。
男の尻の感触、そして汚い尻を押し付けられていると言う不快感と屈辱感だ。
押し付けられる前に見えた男の汚れた尻・・
出来ることなら二度と見たくないそれを調子近距離で見せ付けられ、
さらには顔に押し付けられているのだ。

しかし、並の人間なら嘔吐し気絶するこの責めにも凜は耐え続ける。
忍びとして鍛えられた体が凜の意思とは無関係に耐えているのだ。
しかし、耐えていると言ってもつらい事には変わりない・・その証拠に、凜の瞳は潤んでおり、
先程見せた凛々しい忍びの顔とは程遠い弱弱しい表情だ。

「(もう少しでよさそうだな・・へへっ・・・女相手なんて楽なもんだぜ・・)
おいおい、お寝んねすんじゃねえよ」

ぶすうっ

「っっ!?!むううぅぅぅ!!!んむぅぅううう!!!!(く、くさ・・くさいいいぃぃぃいいいぃぃぃ!!!!!)」

苦しみを与え続けてでないと真実は聞き出せないため、男は凜の顔に屁を放つ。
これでは、凜は気絶して楽になってしまうのではとも思えるが、実際にはそうではない・・
凜もこれで気絶できたらしたかっただろう。
男の屁は尻の匂いと交じり合い、想像を絶する悪臭(いや、殺人臭と言って良い)匂いとなる。
臭さもここまで極まると、最初の一瞬で気絶するが、またすぐに同じ匂いで叩き起こされてしまう。

「よっぽどくせえらしいな・・・それじゃあ、もう一発」

ぶりゅっぶりっ・・ぶすううぅぅぅぅ・・

「∇●#&@ξ‡◇!!!!!?」

汚らしい音、そして三者三様の悪臭・・一発でも恐ろしいそれが混ざり合い、
さらには一発目と尻の匂いとも混ざり合いおぞましい悪臭を形成する。
直撃を受けた凜の体は一瞬大きく痙攣するがそれ以上動かなくなる。
これはまずいと思った男が尻を離して凜の様子を確認する。

「ん?なんだよ・・驚かせんなよ?」
「ぁ・・ぁぁ・・ぁ・・・も・・やめ・・・て・・・」
「あぁん?それは、秘密を言えば解放してやるよ」
「わ・・わか・・った・・」

「やめろ」と命令するのではなく「やめて」と懇願する。
つまり、凜はとうとう男の悪臭に耐えられなくなり屈してしまったのだ。
秘密を漏らしてでも解放してもらいたいと思うほどに・・
しかし、男の言ってることは違った。
秘密を喋ると言ったにも拘わらず、再び尻を押し付けたのだ。

「ただよぉ・・お前がさっき俺に唾かけたこと・・・結構怒ってるんだぜ・・」
「?・・(ぁ・・・あの・・時の・・)」

そう、これは男の独断。先程の凜の行動に怒っていないように見えたが、実は根に持っていたのだ。
そして男は仕事そっちのけで、この怒りを原因である凜にぶつけるつもりなのだ。

「ということでよ・・俺が満足するまで、嗅いでくれや・・」

その後、男の責めはいつまでも続いた・・
凜が何度気絶してもやめることはなく、男の気が済むまでいつまでも・・
ようやく男が凜を解放したころには、凜の心は完全に破壊されてしまっており、
秘密もあっさりと吐いてしまった。

「くさ・・・い・・・くさい・・・・くさ、い・・・」

凜はもう「臭い」としか言うことが出来なくなり、その後の彼女を知るものはいない・・
最終更新:2009年02月27日 20:06
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