曲原家

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kirishima

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曲原家(まがはらけ)

基本情報

略称 -
代表者 曲原 単太郎
規模 不明 ※境界異常によって算出が難しいため
本部 京都府████

概要

クラシカル祓魔師の家系の一つ。家系の起こりは平安時代前後まで遡るとされているが、詳細は不明。祓魔陰陽寮においては正参位の階級を持つ。
祓魔師家系の中では比較的(というよりは特異と呼ばれることもあるほど)穏健派である。
境界対策課とも温和な関係を保っており、複数人の祓魔師を境界対策課の所属へと輩出している。
境界異常の祓滅を行う点については通常の祓魔師と相違ないが、家の方針として「人間と境界異常の無理のない共存」を置いており、必要以上の祓滅業務は行わないという特徴がある。
その分、縁起研究・調査に対しては積極的。
数多くの縁起?が暮らす曲原家の住居は「妖屋敷」と呼ばれることもある。

曲原家の祓魔スタイル

曲原家の特徴として「所属員が必ず縁起?を有している」というものがある。
基本的には組んでいる境界異常に戦闘を任せ、自身はサポートに回るのが主だが、逆にサポートを得意とする境界異常を置く場合には本人が戦う場合もある。
基本的に単身で戦うことはないと考えて良い。
※曲原家の境界異常が明確に縁起として表されないのは、基本的に彼らの味方をする境界異常は「正式な契約をしていない」ためである。野良の境界異常が所属員と親交を深め、彼らの意思で付き従っているor境界異常独自の契約を結んでいる状態であるため、ほとんどが正式な縁起ではない。

曲原家の術式

基本として家から教えられる術式は、仲間の境界異常を呼び出す「召喚術式『禍良実霊起(まがらじつれいき)』」、仲間の境界異常の強化を行う「強霊術式『呼安震(こあしん)』」、仲間の境界異常を視覚的に透明化させ隠す「隠蔽術式『目伏鬼隠(まぶせおにかくし)』」の三つ。
基本術式以外は、どの境界異常と関係を持ち生きていくかという本人の選択に依存する。
この方針のために「零感(界異を知覚できない)」または「遺伝性質(=曲界細胞)が完全0」の人間が生まれた場合は、家で生活をすることが難しいため養子に出されることが多い。

曲原家の価値観

境界異常(特に自身と関係を持つ界異)に対して異常とも言えるほど大らかな人物が多い。
特に界異は肉体を変質させるものも多いため、関係を持つにあたって異形の容姿になる者も少なくない。
「界異を鎮める際に腕を欲したので腕をあげて仲良くなった」「親友の界異の力で顔中に歯が生えているが特に気にしない」「界異に臓器や骨の位置をバラバラにされて生死の淵を彷徨ったが、その界異と今は相棒」など、探せば溢れるほどいる家である。
ただし、祓魔作業においては「それもまた界異との関係」と割り切って敵対者に情けをかけることは少ないようだ。

当主

現在の当主は「曲原 単太郎」。常に微笑を浮かべる落ち着いた男性で、曲原家のブレインとも言われる事務配分のプロ。
空中に浮かぶ多数の面と異形の肉体を持つ不気味な界異、「面の妖」を相棒としている。
噂によると、幼少期に自身の表情を「面の妖」に友好の証として与えて契約しており、現在は「面の妖」から表情を借り受けているだけで実際は無表情なのではと言われるが真偽は不明。
境界対策課での登録上は祓魔師だが、業務内容としては曲原家の窓口としての事務業務が多い。
「面の妖」は自らの持つ”面”によって強力な災いを振るう力があるが、単太郎はその力を借り「面の妖」の面を借り受けて装着することで、人離れした戦力を振るうことができる。
曲原家の当主の決定は候補を数名選び、本人たちも交えた合議制であり、関係している界異との関係を鑑み「曲原家の窓口として機能することのできる人物」「曲原家の最高機密を守ることのできる人物」の二つを満たす人物が選ばれる。
また、当主が存命中でも本人が多忙や体調で当主を継続するのが難しいと判断した場合は、当主の交代が行われることがある(先代→当代がその形式で行われた)。

曲原家の歴史

曲原家が境界異常と関わりを持つようになったのは平安時代。
それまでは貴族家系の一つであり境界異常や術と関わりと持つことは(当時の貴族の平均以上には)なかったものの、初代████が境界異常と深い関わりを持ったことにより、その血縁となる子孫にも境界異常との関係が及ぶようになる。
████の遺した書物により、境界異常に関する術式を学んだ曲原家は正式に「境界異常と縁を持つ家」として歩み出すこととなる。
しかし、基本的に当時は祓魔師という業務が武士・神祇官のものであったため、曲原家は祓魔師ではなく「妖相談役」としてひっそりと民間に門戸を開けて機能してきた。
貴族が地位を失ってからも、民間に求められる境界異常との仲介者として曲原家は存続し続ける。
実際に祓魔師として活動を開始したのは、政府下で神祇部が発足してからであった。
神祇部にて「公的機関や祓滅事業者を除く一般人が縁起を保有することは違法」と制定されると、曲原家は何を勘違いしたのか「我々は公的な機関と認められた。境界異常との仲介にあっては、クラシカル祓魔師家系・曲原家に頼るべし」と宣言を出す。
神祇部は無からクラシカル祓魔師家系が生えたため相当混乱したようだが、無事?曲原家は神祇部とやり取りをし、クラシカル祓魔師として認められることに成功した。

曲界細胞

曲原家の持つ特異な霊力及びそれを纏う細胞のこと。
境界異常の霊力に反応し、境界異常に対してかなり簡単ではあるが"テレパシー"に近い能力を発揮する。
具体的には「視界内にいる界異の欲するものが見ただけでわかる」「付近の界異の敵対状態が接触前でも判別できる」など。
近年まで曲原家の所属者の術式または性格だと思われていたが、研究が進んだことにより長く続いた家系の体質として上記の細胞を備えていることが判明した。
ただし、能力(境界異常への理解度)の強さは個人ごとに差がある模様。
弱いものであれば、相対する界異の行動方針がわかる程度である。

お葬式

曲原家の人間は死亡した際、死体の扱いを故人の仲間であった界異に任せている。
一般社会通りに遺体が残ることもあれば、界異が遺体を持っていく、遺体を燃やす、遺体を食べる、体の一部を持ち去るなども多数。
そのため、曲原家は特定の宗教に則った葬式を行わず、特殊な形式での式典を行う。
外部の人間が参列しても遺体を見せてもらえないことが多い。

曲原家の最高機密

+ 【蔵を開ける】
霊的家系としての曲原家の初代当主が曲原禰雅であるという事実は、曲原家にとっての最高機密に当たる。
みたまや事案があることも関係しているが、最も強い理由としては禰雅の遺した書物や祭具が今現在も強力な瘴気を放っているためである。
物品・術式の悪用を防ぐため、初代当主及び家のルーツは血族の者であっても伏せられ、屋敷最奥の建物にて当代の当主に管理が一任される。
現在は曲原家歴代当主と、神祇部の情報関連の上位関係者ごく数人が最高機密を認識している。

主な所属者

※権利者名について、組織の代表権利者と同一のものは省略しています。
氏名 ※敬称略 権利者 肩書き・所属 相棒 概要
曲原 単太郎
まがはら ひとえのたろう
- 曲原家現当主 四号級界異
『面の妖』
曲原家当主である、穏やかな笑みを浮かべた男性。詳しくは当主項目。
『面の妖』に表情を与えており、現在は貸してもらっているだけのため、実際は顔面がない。
曲原 尾
まがはら つける
- 曲原家先代当主 █号級界異
『鵺』
曲原家先代当主。顔に獣の爪のような化粧を施している。
家の外の上位役職に就くにあたり、当主との並行が難しいことから、円満に席を譲った。
曲原 隆太郎
まがはら りゅうたろう
CrazyRさん 境界対策課 祓魔隊仮設第9班 █号級界異
『404号室』
祓魔隊仮設第9班班長を務める祓魔師の男性。外部からは名前は秘匿されている。
顔の視認も難しく、契約界異にパーソナリティを渡していることが理由。
曲原 七衣
まがはら ない
- 境界対策課 祓魔隊第██班 一号級界異
『屠カゲ』
祓魔隊第██班の所属する男性祓魔師。純粋な善人だが、若干不幸体質の気配がある。
『屠カゲ』に戦闘能力がないため、自身で大型の槌型攻性祭具を振るい、戦う。
曲原 流砂
まがはら りゅうさ
- 境界対策課 祓魔隊通称「狂人班」 三号級界異
『空地獄』
祓魔隊通称「狂人班」に所属する男性祓魔師。一人称が「ふわふわ」のマイページな青年。
過去に『空地獄』の災害により、臓器含めた肉体位置が崩壊しており、生きてはいるがほぼ半液体。
曲原 輝臓
まがはらの きぞう
- 曲原家戦闘員 三号級界異
『黒モドキ』
曲原家の護衛などを担当する戦闘員の一人。戦闘意欲・鍛錬意欲の高い、淡々とした無骨な男。
『黒モドキ』の触手を格闘に用いており、自身の格闘能力と合わせて多腕拳法を展開する。
曲原 寧叉
まがはら やすまた
- - 二~三号級界異
『邪木』
搦め手の戦い方を得意とする、小柄な祓魔師の男性。寧世の兄。
悪事こそ行わないが下衆な性格で、そこを界異『邪木』に巣食われる。現在は『邪木』と和解済み。
曲原 寧世
まがはら やすよ
- - 三〜五号級界異
『穢淫』※堕落種
肉弾戦を得意とする、寡黙な祓魔師の男性。もとい元男性。寧叉の弟。
相棒の穢淫の識別名は「サラシナヒメ」といい、仲は恋愛関係に近く良好。
曲原 茶太
まがはら ちゃた
- - 二号級界異
『剥がし接ぎ』
曲原家の屋敷にて来客などの世話をする青年。物腰が丁寧。
『剥がし接ぎ』に肉体を与えており、彼自身は霊体のみで生活をしている。
██ ██
まがはらの ███
- 曲原家創設者 不明 詳細不明。平安時代に一般的貴族であった曲原家に界異との関わりを与えた。
屋敷最奥部に彼の書物などあるが、境界災害を引き起こしかねないため、封じられている。

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権利情報

代表権利者 霧島明
コンタクト先 Twitter:https://twitter.com/museum1127
他作品での使用範囲 壊滅、秘密の大規模流出などさせなければ自由使用可。親族については自由に追加可能です。
登場作品 『その敵、呪詛犯罪者。(https://www.pixiv.net/novel/series/11696691)』
※wikiページ⇒https://w.atwiki.jp/nandayo/pages/186.html
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