【狸、化け狸、妖狸】

人間たちを化かす存在として狸は広く語られている。

「腹鼓」(はらつづみ)と呼び、月の綺麗な晩には後脚で立ち上がり、腹を叩き鳴らして踊ると言われている。

狸たちはとも関係が深く、特に寺院に関係する点で両者は密接な関係がある。

八文字(はちもんじ)

背中に「八」という形の模様のある狸たち。脚が短く速力は劣るが妖力は高いとも言われる。

八畳敷き

「狸の金玉八畳敷き」と言い、その陰嚢を大きく広げて人間を化かしたり、窒息させたりする話は各地に広く語られている。

大きく広げた金玉を座敷や庵に見せて、旅人や通行人を化かす昔話も広く知られている。この場合、人間が煙草の火を落とす事によって正体があらわれてしまう事が多い。

具体的に「八畳敷き」と称されるようになったのは、金箔を作る職人達が金を叩き広げて箔に延ばすときに最適としていたのが狸皮で、「一粒の金が畳八畳分にも広げる事が可能である」という慣用句から付け加えられていったと考えられている。



最終更新:2023年01月26日 16:50