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オリキャラバトルロワイヤル『序章』_西聖原&久遠紫苑
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ohayousex
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西原聖という男をご存知だろうか。裏社会の人間は、誰しもが一度は聞く名前だ。
絶対に喧嘩を売ってはならない、怒らせてはならないと言われる男──それが西原聖。
──裏社会の殺戮屋。
これが彼の二つ名だ。裏社会で、ある少年を除き、一番多くの人間を殺している。
それ故に、数々の組、ギャングから目をつけられているのだが、彼のことを知っている人間ならそれを止めるだろう。
例え相手が数百人だろうと、たった一人で全員が始末される。彼の得意技『死の管弦楽団』によって──。
ただ、彼は比較的まともな性格なので、こちらから喧嘩を売ったり、仕事ではないかぎりは向こうからは襲ってこない。
それよりも、彼と同じ仕事をしている女──久遠紫苑の方が危ない。
容姿はいつでも和服姿で肌も白く黒髪で、いかにも大和撫子のような感じだ。
見た目も西原の娘といっても通じるほどに幼い。小学生ぐらいといえば分かってもらえるだろうか。年齢は西原と同じだが。
大和撫子のような外見とは裏腹に、彼女は西原以外の男を極端に嫌い、2m以内に近づこうものなら次の瞬間には病院に居る。
さらに、もう一つの意味でも危ない。
西原のことを異常なほどに愛しており、24時間365日雨が降ろうと台風に襲われようと地震が起きようと一緒に居る。
西原はその事に困っていたのだが、どうしようもないことを悟り既に諦めた。
それを紫苑は、自分の愛を受けいれてくれたと勘違いし、さらに行動はエスカレートした。
具体的には、西原が寝ている布団で一緒に寝たり、風呂に入っていると一緒に入ってきたり、挙句の果てには、西原が寝ている横で謎の呪文(本人は恋のお呪いといっている)を囁いていたり……
絶対に喧嘩を売ってはならない、怒らせてはならないと言われる男──それが西原聖。
──裏社会の殺戮屋。
これが彼の二つ名だ。裏社会で、ある少年を除き、一番多くの人間を殺している。
それ故に、数々の組、ギャングから目をつけられているのだが、彼のことを知っている人間ならそれを止めるだろう。
例え相手が数百人だろうと、たった一人で全員が始末される。彼の得意技『死の管弦楽団』によって──。
ただ、彼は比較的まともな性格なので、こちらから喧嘩を売ったり、仕事ではないかぎりは向こうからは襲ってこない。
それよりも、彼と同じ仕事をしている女──久遠紫苑の方が危ない。
容姿はいつでも和服姿で肌も白く黒髪で、いかにも大和撫子のような感じだ。
見た目も西原の娘といっても通じるほどに幼い。小学生ぐらいといえば分かってもらえるだろうか。年齢は西原と同じだが。
大和撫子のような外見とは裏腹に、彼女は西原以外の男を極端に嫌い、2m以内に近づこうものなら次の瞬間には病院に居る。
さらに、もう一つの意味でも危ない。
西原のことを異常なほどに愛しており、24時間365日雨が降ろうと台風に襲われようと地震が起きようと一緒に居る。
西原はその事に困っていたのだが、どうしようもないことを悟り既に諦めた。
それを紫苑は、自分の愛を受けいれてくれたと勘違いし、さらに行動はエスカレートした。
具体的には、西原が寝ている布団で一緒に寝たり、風呂に入っていると一緒に入ってきたり、挙句の果てには、西原が寝ている横で謎の呪文(本人は恋のお呪いといっている)を囁いていたり……
そんな関係の二人は、今日も仕事をこなすべく街中を歩いている。いつもの通り、紫苑が西原の腕に絡みつくようにして。
周囲の視線を気にする西原。他から見れば親子に見えなくもないが、それでも紫苑の年齢を知っている西原にとっては気になってしまう。
「ねぇねぇ聖くん。これから向かう所って、ここらで活動している組の本部なんでしょう?」
甘い声で話しかけてくる紫苑。その間にも腕に顔を摺り寄せてくる。
俺はロリコンじゃねぇと紫苑に一言いい、ポケットから一枚の紙を取り出す。
依頼主からの依頼内容が書いてある紙──本来ならばこんなものは持っていては危険なのだが、西原も紫苑も物覚えが悪いので仕方なく持って歩いている。
その内容を読み上げる西原。
「えーと……ようするにあいつ等が依頼主の組から盗んでったチャカと金を取り戻せ……と。」
「えーめんどくさいなー……。なんでそんなもん引き受けたの?」
「報酬。」
あからさまにめんどくさがる素振りを見せる紫苑に一発デコピンを居れて、簡潔に答える。
「現生?振込み?」
「現生以外は引き受けないさ。」
そういって、組の本部までの地図をみながら答える。
暫く歩くと、地図に書いてる場所までたどり着く。
目の前に立つ比較的大きなビジネスビル。このビルそのものが組の本部らしい。
「おおーでかいでかいー。」
淡々とした口調でビルを見上げながら紫苑が言った。
確かにでかい。そこらへんの商業ビルと変わらない大きさだ。
よくこんなもん作ったな、と感心しつつも呆れる西原。
そして、ビルへと足を運ぼうとしたときだった。
腕から紫苑のねっとりとした絡みが消える。
「西原。何か来る。」
「は?」
紫苑から、先刻とは違う雰囲気が漂い始める。仕事をこなす時と同じ雰囲気。
西原が紫苑が向いている方向を向くと、そこには黒服の男達が立っていた。
「西原聖様と久遠紫苑様ですね。貴方達は我が主人主催のパーティに招待されました。拒否権はありません。」
黒服を着ている大男から告げられた言葉。
「おいおい、あんさん達何者だい?もしかしてここの組の者かな?」
「パーティって、要するに私達が血祭りに上げられるって事?」
黒服の男へと問いかけるが、反応がない。
もしこの男達がここの組の者なら、俺らは既にこの男達にビルの中へと連行されているだろう。
では、俺らに恨みの有る者達か?いや、それならこの場で襲われるだろう。
じゃあ一体……
西原が思考を巡らせている横で、紫苑が一人の黒服の男を吹き飛ばした。
「近づくんじゃねーぞゴミ共が。」
どうやら、黒服の一人が紫苑の射程距離まで入っていたらしい。
しかし、吹き飛ばされたはずの男は無傷のままこちらへ戻ってくる。
驚く西原と紫苑。紫苑の攻撃を食らって無傷だなんて人間かこいつら。
少し考える西原だが、すぐに男達のほうへと顔を向ける。
……拒否権はないってこういうことか。
考えることをやめた西原は、おとなしく男達へと着いていくことにした。
紫苑は不服な顔をするが、西原が一日だけお前の自由にさせてやる、というとおとなしく着いてくる。
車へと乗り込む西原と紫苑、そして黒服の男達。
全員が乗り込むと、車はエンジン音を上げ、走り出す。
周囲の視線を気にする西原。他から見れば親子に見えなくもないが、それでも紫苑の年齢を知っている西原にとっては気になってしまう。
「ねぇねぇ聖くん。これから向かう所って、ここらで活動している組の本部なんでしょう?」
甘い声で話しかけてくる紫苑。その間にも腕に顔を摺り寄せてくる。
俺はロリコンじゃねぇと紫苑に一言いい、ポケットから一枚の紙を取り出す。
依頼主からの依頼内容が書いてある紙──本来ならばこんなものは持っていては危険なのだが、西原も紫苑も物覚えが悪いので仕方なく持って歩いている。
その内容を読み上げる西原。
「えーと……ようするにあいつ等が依頼主の組から盗んでったチャカと金を取り戻せ……と。」
「えーめんどくさいなー……。なんでそんなもん引き受けたの?」
「報酬。」
あからさまにめんどくさがる素振りを見せる紫苑に一発デコピンを居れて、簡潔に答える。
「現生?振込み?」
「現生以外は引き受けないさ。」
そういって、組の本部までの地図をみながら答える。
暫く歩くと、地図に書いてる場所までたどり着く。
目の前に立つ比較的大きなビジネスビル。このビルそのものが組の本部らしい。
「おおーでかいでかいー。」
淡々とした口調でビルを見上げながら紫苑が言った。
確かにでかい。そこらへんの商業ビルと変わらない大きさだ。
よくこんなもん作ったな、と感心しつつも呆れる西原。
そして、ビルへと足を運ぼうとしたときだった。
腕から紫苑のねっとりとした絡みが消える。
「西原。何か来る。」
「は?」
紫苑から、先刻とは違う雰囲気が漂い始める。仕事をこなす時と同じ雰囲気。
西原が紫苑が向いている方向を向くと、そこには黒服の男達が立っていた。
「西原聖様と久遠紫苑様ですね。貴方達は我が主人主催のパーティに招待されました。拒否権はありません。」
黒服を着ている大男から告げられた言葉。
「おいおい、あんさん達何者だい?もしかしてここの組の者かな?」
「パーティって、要するに私達が血祭りに上げられるって事?」
黒服の男へと問いかけるが、反応がない。
もしこの男達がここの組の者なら、俺らは既にこの男達にビルの中へと連行されているだろう。
では、俺らに恨みの有る者達か?いや、それならこの場で襲われるだろう。
じゃあ一体……
西原が思考を巡らせている横で、紫苑が一人の黒服の男を吹き飛ばした。
「近づくんじゃねーぞゴミ共が。」
どうやら、黒服の一人が紫苑の射程距離まで入っていたらしい。
しかし、吹き飛ばされたはずの男は無傷のままこちらへ戻ってくる。
驚く西原と紫苑。紫苑の攻撃を食らって無傷だなんて人間かこいつら。
少し考える西原だが、すぐに男達のほうへと顔を向ける。
……拒否権はないってこういうことか。
考えることをやめた西原は、おとなしく男達へと着いていくことにした。
紫苑は不服な顔をするが、西原が一日だけお前の自由にさせてやる、というとおとなしく着いてくる。
車へと乗り込む西原と紫苑、そして黒服の男達。
全員が乗り込むと、車はエンジン音を上げ、走り出す。
まさかあんなことになるなんて──
西原は後悔する。せめて依頼を果たしてからにすれば良かったと。
西原は後悔する。せめて依頼を果たしてからにすれば良かったと。