おはようセックス@小説まとめ
ゴミクズ置き場
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匿名ユーザー
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ところで。
「…ははっ…なんだこれは?」
寝ていた少女が目を覚ましたら、
そこは辺り一面
見渡すかぎり
ガラクタだらけであったという。
そこは辺り一面
見渡すかぎり
ガラクタだらけであったという。
見上げれば
「雲は一切ないが、空は灰色。」
下を見れば
「………ガラクタだらけ。」
息が詰まりそうな場所である。
さて、どうしたものか。
寝ぼけまなこな故。
ふと、寝ていた自分の場所を見る。
「雲は一切ないが、空は灰色。」
下を見れば
「………ガラクタだらけ。」
息が詰まりそうな場所である。
さて、どうしたものか。
寝ぼけまなこな故。
ふと、寝ていた自分の場所を見る。
布団が敷いてあった。
ついでに掛け布団も。
それこそ田舎にありそうな、酷く貧乏臭い布団であったが。
目を擦ってフラフラと、一先ず前進することにした。
私に布団をかけてくれた人に、一つお礼でも言おうじゃないか。
ついでに掛け布団も。
それこそ田舎にありそうな、酷く貧乏臭い布団であったが。
目を擦ってフラフラと、一先ず前進することにした。
私に布団をかけてくれた人に、一つお礼でも言おうじゃないか。
…ガラクタ道を歩いていると、見慣れないものが飛び込んできた。
「…おもしろっ」
思わず口からそんな言葉が溢れる。
と言うのも、このガラクタの山の中に一際目立つガラクタを発見。
その名もスペースシャトル。
それもただのスペースシャトルではない。
このスペースシャトル、見事なまでの垂直になっている。
また、何故か上方に存在する筈の主翼などの突起物が排除されている。エンジンは残っているが。
先端部が、ガラクタの地面に埋まり、他の部位も色々欠けていたりするのだが…
そんな中、海深くに沈没し風化した船を住処にする深海魚のような図々しさを感じる不自然なドアを発見。
「つーわけでお邪魔しまーっすと……」
私はこう見えて心は少年、冒険屋なのだ。
何の躊躇もなくスペースシャトルのドアを開くと玄関と梯子を発見。
電気はないので薄暗い。
「奇妙もいいところだねぇ…」
などと言いつつもノリノリで梯子を登る私。
梯子を登るとすぐに二階に到着。
テーブルを発見。他にはテレビがあるが…映るのか?
他に目立った物はないが、何やら生活感が溢れている。
さらに梯子を登るとこれまた三階に到着。
机と、その傍らにあるのは大量の書物。
机の上にはペンや紙が散乱している。
床に落ちている書物も全てほぼ散乱という形で散らかっている。
埃もかなりの量のものがあり、まさに地獄絵図といった感じである。
…ここはそれだけのようだ。
「…おもしろっ」
思わず口からそんな言葉が溢れる。
と言うのも、このガラクタの山の中に一際目立つガラクタを発見。
その名もスペースシャトル。
それもただのスペースシャトルではない。
このスペースシャトル、見事なまでの垂直になっている。
また、何故か上方に存在する筈の主翼などの突起物が排除されている。エンジンは残っているが。
先端部が、ガラクタの地面に埋まり、他の部位も色々欠けていたりするのだが…
そんな中、海深くに沈没し風化した船を住処にする深海魚のような図々しさを感じる不自然なドアを発見。
「つーわけでお邪魔しまーっすと……」
私はこう見えて心は少年、冒険屋なのだ。
何の躊躇もなくスペースシャトルのドアを開くと玄関と梯子を発見。
電気はないので薄暗い。
「奇妙もいいところだねぇ…」
などと言いつつもノリノリで梯子を登る私。
梯子を登るとすぐに二階に到着。
テーブルを発見。他にはテレビがあるが…映るのか?
他に目立った物はないが、何やら生活感が溢れている。
さらに梯子を登るとこれまた三階に到着。
机と、その傍らにあるのは大量の書物。
机の上にはペンや紙が散乱している。
床に落ちている書物も全てほぼ散乱という形で散らかっている。
埃もかなりの量のものがあり、まさに地獄絵図といった感じである。
…ここはそれだけのようだ。
そして運命の四階。
…遂に人発見。
五階もあるようだが保留決定だ。
五階もあるようだが保留決定だ。
そこには、ベッドの上に四肢を投げ出すような体勢でうつ伏せに寝る小柄な少年がいた。
この部屋は今までの部屋の中で一番暗いが、
うっすら朧気な白い光が空中に浮かぶ埃を視界に映す。
少年は寝息を立てているようだ。
ここで、人格者である私は、このような少年の家に心なく無断侵入したことに僅かばかりの罪悪感を抱いた。
…と同時に、ここをもう少しばかり詮索したくなった。
よーし、ベッドの横の小さなタンスの中でも覗いてみるか。
うっすら朧気な白い光が空中に浮かぶ埃を視界に映す。
少年は寝息を立てているようだ。
ここで、人格者である私は、このような少年の家に心なく無断侵入したことに僅かばかりの罪悪感を抱いた。
…と同時に、ここをもう少しばかり詮索したくなった。
よーし、ベッドの横の小さなタンスの中でも覗いてみるか。
金目のものは…とか言いながら少女はタンスを開ける。
「!……なんぞこれ…宝石?」
思いの外、真面目に金目のものが見つかってしまった。
それも一つや二つではない。
一、ニ、三、四、五、六、七……とにかく沢山だ。
「…一つや二つ持っていっても困らないんじゃなかろうか?」
「!……なんぞこれ…宝石?」
思いの外、真面目に金目のものが見つかってしまった。
それも一つや二つではない。
一、ニ、三、四、五、六、七……とにかく沢山だ。
「…一つや二つ持っていっても困らないんじゃなかろうか?」
などと危ないことを考えていると、
少女の肩がトントンと、指の原で二度小突かれる。
少女の肩がトントンと、指の原で二度小突かれる。
「…?」
「君…何してんの?」
私は振り返って突如視界に映った顔面に驚愕した。
「うわぁ!あんた誰っ!?」
「…君が誰なのさ。」
不意にベッドの上を見ると、先程まで寝息を立てていた少年の姿が見当たらない。
「君…何してんの?」
私は振り返って突如視界に映った顔面に驚愕した。
「うわぁ!あんた誰っ!?」
「…君が誰なのさ。」
不意にベッドの上を見ると、先程まで寝息を立てていた少年の姿が見当たらない。
「じゃああんたがさっきそこで寝てた男の子か…。」
それにしては驚いた。
顔の四分の一が機械でできているとは夢にも思わなかったぞ。
まぁ、そういう年頃なのはわかるよ。
人間誰でもお洒落ぐらいするさ。あんたが人間だと私は断言できないが。
「失礼な、僕とて好きでこんな格好してるんじゃない。」
ん?
「あ、声に出てた。すまん。」
完全に無意識の犯行だ。許せ。
とまで言ったが、少年は私をじとーっという目で見るのをやめない。
それにしては驚いた。
顔の四分の一が機械でできているとは夢にも思わなかったぞ。
まぁ、そういう年頃なのはわかるよ。
人間誰でもお洒落ぐらいするさ。あんたが人間だと私は断言できないが。
「失礼な、僕とて好きでこんな格好してるんじゃない。」
ん?
「あ、声に出てた。すまん。」
完全に無意識の犯行だ。許せ。
とまで言ったが、少年は私をじとーっという目で見るのをやめない。
そう、この少年は、ファンタジーな世界に似つかわしい顔面をもっていたのだ。
少年の顔の右下の一部が黒ずんでおり、何やら幾何学模様が連なっていた。
それも模様は薄く発光しているのか、薄暗い部屋の中でもよく見えた。
少年の顔の右下の一部が黒ずんでおり、何やら幾何学模様が連なっていた。
それも模様は薄く発光しているのか、薄暗い部屋の中でもよく見えた。
「というか君だって、人のこと言えないじゃないか。」
…?それはどういうことだろう。
私はそんな器用な整形手術を経験した覚えはないのだが。
私はそんな器用な整形手術を経験した覚えはないのだが。
「…あぁ、なるほど。君は新顔か。それじゃあこれで、ちょっと胸元を見てみなよ。」
と言って、少年はタンスから取り出した鏡を渡してきた。
「新しいセクハラか。」
少年が大きくため息をついた。どうやら真面目らしい。
さて、冗談はさておき…
少年に背を向けて、言われた通り胸元を鏡で見る私。我ながら律儀である。
などと呑気な思考に浸っていた自分は幸せ者だとその後私は思った。
「…うわぁ」
と言って、少年はタンスから取り出した鏡を渡してきた。
「新しいセクハラか。」
少年が大きくため息をついた。どうやら真面目らしい。
さて、冗談はさておき…
少年に背を向けて、言われた通り胸元を鏡で見る私。我ながら律儀である。
などと呑気な思考に浸っていた自分は幸せ者だとその後私は思った。
「…うわぁ」
首元の鎖骨のちょうど下付近である。
そこにあったのは本来の女の子特有の柔らかいお肌ではなかった。
少年の顔面の四分の一と、同じレベルの異様を、そこはかとなく出していた。
無色透明のプラスチックのようなもので、
そこを覗くと中では、グルグルと歯車が回っていた☆
そこを覗くと中では、グルグルと歯車が回っていた☆
「なにこれ?」
「というか…あんまり驚かないんだね。」
「というか…胸元って、あんたどこ見てるの?」
「前に言った人はびっくりして気絶しちゃったのに。」
「前に……?というか…話を無理矢理変えるな。」
「というか…さっき僕のタンスの中覗いてなにしてたの?」
「私、こういうファンタジーな世界に来るのが夢だったの!」
「急に乙女になって話を無理矢理変えるな。」
「というか…胸元って、あんたどこ見てるの?」
「前に言った人はびっくりして気絶しちゃったのに。」
「前に……?というか…話を無理矢理変えるな。」
「というか…さっき僕のタンスの中覗いてなにしてたの?」
「私、こういうファンタジーな世界に来るのが夢だったの!」
「急に乙女になって話を無理矢理変えるな。」
というか…この時、私は悟っていたのだ。
既にこの私は、この世界から元に戻れないと。
既にこの私は、この世界から元に戻れないと。
「で、なにこれ?」
「だから話を逸らすな。」
「だから話を逸らすな。」
これはそんな私の、序盤の物語。
「過去は忘れようよ。」
「忘れてたまるか。」
「忘れてたまるか。」
とある少年との、出会いの物語。
ただし二話はおそらく永久に来ない、そんな終焉の物語。