おはようセックス@小説まとめ
バトル誘霊師澤北のクリスマスは紅白色
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その空間は質素を極めていた──
あらゆる明るさ鮮やかさを排除した、真に質素な部屋だった。
テレビもない、家具もない、というか、生活必需品と呼ばれる類のものは一切なかった…
しかし、この部屋の居住者であるこの俺の人生は、質素とは言い難いものだった!!
あらゆる明るさ鮮やかさを排除した、真に質素な部屋だった。
テレビもない、家具もない、というか、生活必需品と呼ばれる類のものは一切なかった…
しかし、この部屋の居住者であるこの俺の人生は、質素とは言い難いものだった!!
───トゥルルルル…トゥルルルル…───
帰宅した直後の耳に響いた電話のコール。
生活必需品はないのに、電話はあるのかと思われることだろうが、一応これにも理由はあった。
電話は古臭い黒電話で、いかにも中古という感じの使いこまれたものだった。
嫌々受話器を握り、それを自らの耳に突きつけた俺は、飽くまで無表情…
生活必需品はないのに、電話はあるのかと思われることだろうが、一応これにも理由はあった。
電話は古臭い黒電話で、いかにも中古という感じの使いこまれたものだった。
嫌々受話器を握り、それを自らの耳に突きつけた俺は、飽くまで無表情…
『私メリーさん。今、貴様の家の前にいるの』
「………」
「………」
ブツンッ!と、返事を待たず電話は切れる。よりにもよって、今日に限って『メリー』さん、か。
再び部屋に訪れる静寂…しかしその静寂は、ミシッ…という、人間か、或いは人間の形をした者が床を踏み鳴らす音によって、確実に侵されていたのだ。
再び部屋に訪れる静寂…しかしその静寂は、ミシッ…という、人間か、或いは人間の形をした者が床を踏み鳴らす音によって、確実に侵されていたのだ。
俺の名前は澤北。
化け物から命を狙われる…それが俺の仕事であり……『呪い』である。(これは、後々説明するとしよう)
次の瞬間だった、俺は、『化け物』の肉声が聞こえる僅か瞬間前にッッ───
次の瞬間だった、俺は、『化け物』の肉声が聞こえる僅か瞬間前にッッ───
「私メリーさん。今、貴様の後ろにい──グンバァァアアアァアアァアア!!!!!!」
マシンガンの引き金を引いていたッッ!!!!
放たれたマシンガンにより、体に数カ所の風穴を開け、音を歌いながら倒れる後方1m
「ほうッ!!少しはやるようだな」
「(チィィッ!全く堪えてやしねぇ…)」
「(チィィッ!全く堪えてやしねぇ…)」
平然と体を起こしてくる、『メリー』さん。その体系は女性で、一見柔らかそうに見える肌には無残にもマシンガンの弾丸が複数突き刺さっている。
しかし全く心が痛まない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何故なら慣れているからだ。
女は続けた。
しかし全く心が痛まない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何故なら慣れているからだ。
女は続けた。
「我が体に不意打ちを仕掛けるとはな……やはりこの『夢幻街』という場所は、実に歯応えがあるッ!!」
「貴様…この街で何人の人間を喰らってきた?」
「ふん、まだ6人だよ……みな不思議な力を使ってきよるわ。歯応えが良すぎるというか、なんというかなァ……」
「貴様…この街で何人の人間を喰らってきた?」
「ふん、まだ6人だよ……みな不思議な力を使ってきよるわ。歯応えが良すぎるというか、なんというかなァ……」
ジャキンッッッと突如メリーの爪が伸びる……切れ味が良さそうな爪だ。包丁いらずだな
「さぁ、そろそろお喋りの時間は終わりだ…」
「そうか……」
「さぁ、そろそろお喋りの時間は終わりだ…」
「そうか……」
俺は床を思い切り踏みつけるッッ!!
ポカン、としていたメリーさんは、すぐに自らが置かれている状況に気づき、後ずさるがもう遅い!
床はひっくり返り、突如現れるロケット・ランチャーッ!!!!!!!
ポカン、としていたメリーさんは、すぐに自らが置かれている状況に気づき、後ずさるがもう遅い!
床はひっくり返り、突如現れるロケット・ランチャーッ!!!!!!!
「じゃあ死ね」
「何ィィィィッッッッッッッッイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!」
「メリーとやら……貴様は詰んでいたのだよ。
俺の部屋に訪れた時点でなァァァァァアアアアアア!!!!!!!」
「何ィィィィッッッッッッッッイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!」
「メリーとやら……貴様は詰んでいたのだよ。
俺の部屋に訪れた時点でなァァァァァアアアアアア!!!!!!!」
反応不可の速度で飛んだミサイル弾は0.1秒を待たずしてメリーさんの頭上に命中ッッ!!!
この時点で彼女の頭は砕けるが、さらに0.1秒を待たずして頭上で大爆発が起きるッッ!!!
この時点で彼女の頭は砕けるが、さらに0.1秒を待たずして頭上で大爆発が起きるッッ!!!
(ちなみに俺自身は、防爆仕様のコートを元から着込んでいた為かすり傷ひとつないぞ)
『おの…れ……我がメリー一族の名にかけ…このような人間にただでやられるわけには……』
最早その声は声帯から発していないのだろう……
頭というか、上半身が吹き飛んで既にないメリーさんは、フラフラしながらこちらへ近づいてくる。
頭というか、上半身が吹き飛んで既にないメリーさんは、フラフラしながらこちらへ近づいてくる。
俺はというと、煙草を咥えて、火をつけていた。
『……………』
グシャアッ!!と、禍々しい音を立ててついに力尽き倒れたメリーさん。
体は原型を留めず、黒い墨のようなものになって、軈て蒸発した!
体は原型を留めず、黒い墨のようなものになって、軈て蒸発した!
その光景を確認した俺は、煙草を吹かしながら黒電話ではなく元々持っている携帯で、とある所に通話をかけた。
「あ、どうも、討伐依頼の出ていた人喰い妖怪…メリー・デストロイドでしたっけ?只今殲滅を完了しましたので。ハイ。
約束通り、新年まで休暇いただきますからね~…はい、ハイ、では良いお年を~……」
約束通り、新年まで休暇いただきますからね~…はい、ハイ、では良いお年を~……」
業務連絡を完了し、携帯を閉じた俺は、取り敢えず黒電話を壁に投げつけ破壊すると、業務用の家を出る。
俺はこれから走るのだ。走って本当の家へ帰宅する。
なんせ今夜は
俺はこれから走るのだ。走って本当の家へ帰宅する。
なんせ今夜は
「クリスマスじゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
外は真っ暗、お先も真っ暗!そんな俺、澤北に訪れた年に一度の大イベントクリスマスゥゥウウウウウウウウアアアアアアア!!!!!!!!
今夜もお家で彼女が待ってるぜ!!!!!!!!!!!!!!!!
そう、俺澤北は彼女持ちである、言ってなかったがな…貴様ら非リア充とは違うんだよ、俺は!彼女!持ちなんだよ!
空から降りよるは、白い雪ィィ!!そう、今年はただのクリスマスじゃねぇ!
ホワイトクリスマスだぜぇぇぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!
フッハッハッハッハフゥウウウウ………
今夜もお家で彼女が待ってるぜ!!!!!!!!!!!!!!!!
そう、俺澤北は彼女持ちである、言ってなかったがな…貴様ら非リア充とは違うんだよ、俺は!彼女!持ちなんだよ!
空から降りよるは、白い雪ィィ!!そう、今年はただのクリスマスじゃねぇ!
ホワイトクリスマスだぜぇぇぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!
フッハッハッハッハフゥウウウウ………
「澤北ァァァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!飯ィィイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!」
そう叫んで俺を迎えてくれたのは、熊っぽい丸い耳と、ボロッボロの原始人みたいな服がチャームポイントの俺の居候だった。
「……今日は奮発してケーキを買ってきたよー九「早くよこさんかいッッ」メベロブッ!!!」
顔面に裸足の妙に柔らかい…しかしめっちゃ痛い蹴りを喰らい、手に持っていた買い物袋を奪い取られる俺。
冒頭でもお伝えしたであろう、我が呪いというのを今更説明するとしようか…
あれは俺が七歳の頃だった、めんどいから色々端折るとしよう!
昔、俺がとある奴からフッ掛けられた呪い……それは『人外とのエンカウント率超上昇&人類とのコミュ力超低下』というものであった。
おかげで今日まで、店の店員などの人類としか、事務的会話しかしてこなかった…
久々に人類から話し掛けてきた!と思えば、十中八九が人によく似た非人類。
そうして俺は物心がついた時から人外に襲われても生きていけるテクニックを自然と身につけていたのだった……。
あぁ、来年で三十回目の誕生日を迎える俺。無事誘霊師という専門的職業につき、安寧した日々を送れるわけねーだろ死ね
あれは俺が七歳の頃だった、めんどいから色々端折るとしよう!
昔、俺がとある奴からフッ掛けられた呪い……それは『人外とのエンカウント率超上昇&人類とのコミュ力超低下』というものであった。
おかげで今日まで、店の店員などの人類としか、事務的会話しかしてこなかった…
久々に人類から話し掛けてきた!と思えば、十中八九が人によく似た非人類。
そうして俺は物心がついた時から人外に襲われても生きていけるテクニックを自然と身につけていたのだった……。
あぁ、来年で三十回目の誕生日を迎える俺。無事誘霊師という専門的職業につき、安寧した日々を送れるわけねーだろ死ね
ググッ…と拳を握り締め俯いてると、突然ヌッと眼前に現れた犬歯の鋭さが吸血鬼並のコイツ。
「おい澤北、足りんぞッッ!!!ケーキだけではッッ!肉はないのか、肉はッ!!」
「ふざけろ。そんな金はないッッ!!お前のせいで食費が嵩みまくったせいでなッ!!!」
「何ィ~~?」
「ふざけろ。そんな金はないッッ!!お前のせいで食費が嵩みまくったせいでなッ!!!」
「何ィ~~?」
俺の腕を思い切り齧りながら喋っている犬野郎。だが防爆仕様の厚いコートのおかげで痛くない!
実はこのコート、防爆仕様はおまけで主にこいつの犬歯から身を守るためのものである。
実はこのコート、防爆仕様はおまけで主にこいつの犬歯から身を守るためのものである。
「フン…(馬鹿が…あのケーキはフェイクだッ!クッソチビっちゃいゴミみたいなケーキだっただろうがッ!
毎回貴様が帰宅直後に奇襲をかけるとか、お見通しなんだよ!何年一緒に済んでると思ってるッ!)」
「早く食わせろ貴様ァァァァァアアアア!!!」「黙れェェェェェエ!!!黙ってたら食わせてやるッッとにかく黙れ!!!!!」
「ぎゃわんッ!」
毎回貴様が帰宅直後に奇襲をかけるとか、お見通しなんだよ!何年一緒に済んでると思ってるッ!)」
「早く食わせろ貴様ァァァァァアアアア!!!」「黙れェェェェェエ!!!黙ってたら食わせてやるッッとにかく黙れ!!!!!」
「ぎゃわんッ!」
思い切り突き飛ばすと、ベリベリイッ!!!という音がする。俺の防爆コートが数センチほどえぐれたようだ!
不貞腐れた目で、俺の防爆コートを咀嚼するこの犬。
こんな狂犬みたいな性格じゃなければ可愛らしいこの女型怪異、俺が命名し「九女子(くめこ)」と言う。名前の由来は気にするな。
十年ほど前、拾ってくださいなどというダンボールに入れられ、まだ物心のおぼつかない幼女状態であった九女子を、俺が保護したのだ。
化け物討伐を仕事にしているのに、化け物を飼うなんて我ながら正気の沙汰ではないが……
今となっては可愛らしい彼女のような存在…なわけないだろうッックソダラァ!!
不貞腐れた目で、俺の防爆コートを咀嚼するこの犬。
こんな狂犬みたいな性格じゃなければ可愛らしいこの女型怪異、俺が命名し「九女子(くめこ)」と言う。名前の由来は気にするな。
十年ほど前、拾ってくださいなどというダンボールに入れられ、まだ物心のおぼつかない幼女状態であった九女子を、俺が保護したのだ。
化け物討伐を仕事にしているのに、化け物を飼うなんて我ながら正気の沙汰ではないが……
今となっては可愛らしい彼女のような存在…なわけないだろうッックソダラァ!!
「言っておくがな九女子、俺のケーキとお前のケーキで二等分だからな。全部お前が食うとかそういうのはなしだぞ。
全部お前が喰った場合お前の飯は一週間ない。」
「なッなんと…!?貴様、それでも人間かッ!!」
「それ人外が言う台詞じゃねぇから!!!!」
全部お前が喰った場合お前の飯は一週間ない。」
「なッなんと…!?貴様、それでも人間かッ!!」
「それ人外が言う台詞じゃねぇから!!!!」
チッ!と壮大に舌打ちをかます九女子。さぁ、漸く九女子を飼い慣らしたところで、ケーキのご開帳だァ~☆
「おぉ!!美味しそうだ!!!……!?澤北、上に何かいるッッ!!!!」
「てめ~~、そんな古典的な方法に俺が引っかかるとでも思ってんのか、殺すぞ!!! …!?」
「てめ~~、そんな古典的な方法に俺が引っかかるとでも思ってんのか、殺すぞ!!! …!?」
待てよ、おい!ケーキの頭上…ちょうど上!
メキメキ……と天井から何やら軋むような音がするではないか…というか、目に見えて今にも破れそうだった!!!
俺は不吉な予感がした!ケーキを一刻も早く非難させるか、ライフルを装備し現れたものを速攻始末するか!
一瞬の逡巡が命取りだったのか───
メキメキ……と天井から何やら軋むような音がするではないか…というか、目に見えて今にも破れそうだった!!!
俺は不吉な予感がした!ケーキを一刻も早く非難させるか、ライフルを装備し現れたものを速攻始末するか!
一瞬の逡巡が命取りだったのか───
「メリィイイィィイイィイ!!!!!!!!!」
「!?!?!?!?!?!!?!?!?!?」
「クリスマァァァァアアァァアァアアアアアアアアアアッッス!!!!!!!」」
「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
「!?!?!?!?!?!!?!?!?!?」
「クリスマァァァァアアァァアァアアアアアアアアアアッッス!!!!!!!」」
「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
バキメキィッという音を立てながら天井を突き破り降ってきた赤い服に身を包んだ白ヒゲのオッサン!
グシャアアァッァアアァツッlスtyサアアアア!!という音を立て、オッサンの吐いた赤い靴にブッ潰されるケーキ。終わる世界
ついで、サンタは宣言したのだった
ついで、サンタは宣言したのだった
「我が名は、メリー・クリスマス!!メリー一族の末裔の一人ッッッ!!!!ノーアポで向かうという全く新しいメリー一族だッ!!
さて、挨拶はこれまでにしておこう…デストロイド一族の仇だ!謹んで死ねッッ!!!」
「「お前がなッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
さて、挨拶はこれまでにしておこう…デストロイド一族の仇だ!謹んで死ねッッ!!!」
「「お前がなッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
ド グ チ ア ッ !!!!!!!!
という音を立て サンタは爆砕した
九女子は俺に一度も本気で噛み付いたことがないと昔言っていたほどなので、彼女の剛拳がサンタの頭を吹き飛ばしてもそれはまぁ自然の摂理なのだろう。
プロ野球選手が投げるどの球よりも豪速球で吹っ飛んだサンタの頭が、我が家の屋根に風穴をあけた。
また、俺が泣きながらぶっ放した最新型のバズーカ砲は、サンタの胴体を容赦無くボロ雑巾のようにした。
という音を立て サンタは爆砕した
九女子は俺に一度も本気で噛み付いたことがないと昔言っていたほどなので、彼女の剛拳がサンタの頭を吹き飛ばしてもそれはまぁ自然の摂理なのだろう。
プロ野球選手が投げるどの球よりも豪速球で吹っ飛んだサンタの頭が、我が家の屋根に風穴をあけた。
また、俺が泣きながらぶっ放した最新型のバズーカ砲は、サンタの胴体を容赦無くボロ雑巾のようにした。
そして、業務用の部屋のような強固な創りではない我が家は無論、バズーカ砲によってボロ雑巾のようになった……
「………」
「………」
「なぁ!澤北。サンタの肉って──「やめなさい」…………………」
「………」
「………」
「………」
「………」
こうして、我が家に残ったのは、サンタの血で真っ赤に染まったケーキと、グチャグチャミンチ状態になったサンタさんの死体だけ
空からしんしんと降り注ぐ白い何かは、サンタの髭か雪なのか…区別がつかなかったという
ウルトラハッピーエンド…