おはようセックス@小説まとめ
因果運命外伝 サーチアンドデスティニー第一話(最終話)
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────思えばたまらなく『暇』だった。そんなくだらない私情が、世界滅亡の一因になったなんてお笑いだねぇ。
いやいや、そんなくだらない理由で滅亡しちゃう世界のほうが実はくだらなかったりするのでは?
いやいや、そんなくだらない理由で滅亡しちゃう世界のほうが実はくだらなかったりするのでは?
これは、暇であることをやめた私こと因果運命(よるはた さだめ)がエナジー・アラドという名の青年を甚振り尽くし飽きた一週間後の冒険活劇…じゃなくてただの遊び。
「それにしても異世界に行きたいだって?それぐらい私にとって朝飯前の現象だけど、残念ながら朝飯は既に食べてしまったよ。そう、何故ならば…今は午前九時だからだ」
「…おいおいホトさん酔ってんのー?珍しく顔が赤いようだが!珍しくっつーか…普通なら果てしなくありえないぐらい赤いけd」
「そうだね!たまにはこういった快楽の類も必要かも知れない。最近君やギンガくんと話していてそう思えるようになってきたよ。ところでこのワイン、どこで生産しているか知ってるかい?」
「知らないよ!!どうでもいいよそんなこたァよ!!!本題にはいr」
「…フ、そうか聞きたいか。聞いて驚かなくてもいいが、そう…なんと!ッッ」
「…おいおいホトさん酔ってんのー?珍しく顔が赤いようだが!珍しくっつーか…普通なら果てしなくありえないぐらい赤いけd」
「そうだね!たまにはこういった快楽の類も必要かも知れない。最近君やギンガくんと話していてそう思えるようになってきたよ。ところでこのワイン、どこで生産しているか知ってるかい?」
「知らないよ!!どうでもいいよそんなこたァよ!!!本題にはいr」
「…フ、そうか聞きたいか。聞いて驚かなくてもいいが、そう…なんと!ッッ」
気づけば私はホトちゃんを殴り倒していた。
ホトちゃんは殴られれば無音で仰け反る。普通ならうめき声とかあげるのに無音だ。面白い。だから殴ったわけじゃないけど。
『異世界に行きたいだって?』という切り返しをホトちゃんがするのは今ので三十回目である。
アルコール率99%の酒…というかほぼアルコールそのものを飲んでも酔わないことに定評のあるホトちゃんが、たかがワインごときで酔っているという事実も中々どうしてエンターテイメントだがな。
今回私には目的があるのだ。目的があるからここにいる!人生目的があってこそ!!!!だ。暇であることをやめた私は毎日が目的にまみれている。
ホトちゃんは殴られれば無音で仰け反る。普通ならうめき声とかあげるのに無音だ。面白い。だから殴ったわけじゃないけど。
『異世界に行きたいだって?』という切り返しをホトちゃんがするのは今ので三十回目である。
アルコール率99%の酒…というかほぼアルコールそのものを飲んでも酔わないことに定評のあるホトちゃんが、たかがワインごときで酔っているという事実も中々どうしてエンターテイメントだがな。
今回私には目的があるのだ。目的があるからここにいる!人生目的があってこそ!!!!だ。暇であることをやめた私は毎日が目的にまみれている。
ん?
あれ?
あれ?
いつもなら『酷いことをするんだね』とか絶妙なニヤけづらで起き上がってくるホトちゃんが今日は中々起き上がってこない……だと……?
……………
……………
「ちょっとホトさんさぁ…もしかして『痛い』の?」
「少し戯れが過ぎたな」
「少し戯れが過ぎたな」
起き上がってきたホトの顔面はいつもの微笑…じゃねぇ、真顔だった。怒っているというわけではないようだが、少し名残惜しそうな気配がする。
若干の罪悪感を感じた気がしたが、0.2秒で忘れた。
若干の罪悪感を感じた気がしたが、0.2秒で忘れた。
「『別』世界旅行程度、お安いご用。でもおかしいな。君には私の『具体的な力』を教えたことはなかったはずだけど」
「はぁん…誰にも教えたことないくせに。でも私は漠然と分かっちゃうんだなーこれが!!!!なぜならお前の運命がそう告げていたから!」ビシッ
「やはりそうか…君の異能力は相変わらず興味深い。際限のない可能性を感じるよ。まぁ、白鳥くんに能力を使用した際余すことなく解き明かしたからいいけど」
「クソ…驚かし甲斐がないってレベルじゃねーぞ…」
「はぁん…誰にも教えたことないくせに。でも私は漠然と分かっちゃうんだなーこれが!!!!なぜならお前の運命がそう告げていたから!」ビシッ
「やはりそうか…君の異能力は相変わらず興味深い。際限のない可能性を感じるよ。まぁ、白鳥くんに能力を使用した際余すことなく解き明かしたからいいけど」
「クソ…驚かし甲斐がないってレベルじゃねーぞ…」
それからなんだかんだで私は別世界に飛んだ。以下省略。
ここは上空!!!?
私は気づけば急降下していた!!!
やばい死にそう!!!!!!!!!!
ひょっとしてホトさんやっぱり怒ってた!?!?!?
私は気づけば急降下していた!!!
やばい死にそう!!!!!!!!!!
ひょっとしてホトさんやっぱり怒ってた!?!?!?
「つーかここが異世界かよォォォォォォ!!?!?!?夢幻街より大分地味だな!!!!だけど地味以外に変わったところが見当たらない!!!!」
だが私は命の危険よりも好奇心を優先する女だ。
上空から街を観察する。そこに広がっていたのは街。まごうことなき街。目新しいものは何もない。異世界なんていうから、もっとファンタスティックかつファンタジックなものを期待していたのにおおおおおおおおおおおおおおお落ちるうううううううああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
上空から街を観察する。そこに広がっていたのは街。まごうことなき街。目新しいものは何もない。異世界なんていうから、もっとファンタスティックかつファンタジックなものを期待していたのにおおおおおおおおおおおおおおお落ちるうううううううああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
地面が凄く近づいて残り一メートルほどになった瞬間であった。
私が浮かんだのは……
私が浮かんだのは……
「おお!ついに私にも浮遊能力がぼっ」
だけど普通に落ちた。顔面から落ちた。なんだ今の…誰かが助けてくれたのか?異能力で?
「ぐがが…」
辺りを見渡して見るも、通行人達は私にひたすら無関心。
これは誰かが異能力を使って私を助けてくれていたとしてもまるでわからんな…
クソ!鼻血が止まらん!
これは誰かが異能力を使って私を助けてくれていたとしてもまるでわからんな…
クソ!鼻血が止まらん!
「考えても埒があかない。我がなんでもござれの運命センサーに頼るか…」
説明しよう!運命センサーとは、半径数百メートルの中から私の『運命の人』を探し当てるとても便利な機能だ!
名付けて『サーチアンドデスティニー』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
運命の魔の手からは絶対に逃れられないィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!
サーチ・オン!!!!!!!!!!!!!!!!
……が!!!その時私に電流走る!!!!!!
名付けて『サーチアンドデスティニー』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
運命の魔の手からは絶対に逃れられないィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!
サーチ・オン!!!!!!!!!!!!!!!!
……が!!!その時私に電流走る!!!!!!
「なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁああああああああああああッ!!!!!!!!?!?!?!?」
地面の下ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんてことだッ!!!この膨大な『因果』の束に今まで気が付かないとは!!!これは人間なのかッ!?
まるで地球!!!!!生きとし生けるものを支え、または壊し尽くすだけの力を感じるッ!!!!!
一体何ッ!?この気力ッ!!!!!!!
まるで地球!!!!!生きとし生けるものを支え、または壊し尽くすだけの力を感じるッ!!!!!
一体何ッ!?この気力ッ!!!!!!!
「ほう……どうやらアタシ以外にも気づいた人間がいるようだなッッッ!?!?!?!?」
「────ハッ!?」
「────ハッ!?」
気づけば背後に人の影ッ!!この感じ!!!!!!!圧倒的な愛と哀のオーラッ!!!
見ればそこには巨大な運命の影を背負った女の姿があッ!!!
見ればそこには巨大な運命の影を背負った女の姿があッ!!!
「私の名前は有田 デオキシリボヌクレオチド…わけあって偽名だが許して欲しい。私は権威ある最強の科学者、厄崎の後を継ぐ天才少女ッ!
キサマ、この地下に眠る巨大な気の正体を直感で知るとは……さては人間じゃないな!?!?!?」
「フフフ…そうともさ…私は人類ではない!!!!私の名前は因果運命ッ!!!じきに世界を牛耳る存在ッ!!!!」
「因果運命……ッ!!なんということだろう…」
キサマ、この地下に眠る巨大な気の正体を直感で知るとは……さては人間じゃないな!?!?!?」
「フフフ…そうともさ…私は人類ではない!!!!私の名前は因果運命ッ!!!じきに世界を牛耳る存在ッ!!!!」
「因果運命……ッ!!なんということだろう…」
デオキシリボを名乗った女は私に向けてスピードガンのようなものを向け、深く驚愕していた。
「君の『超常数値』は2500ッ!?どうやら本当に人間じゃないようだな…」
───いや、人間だけどな!!!!
突如現れた謎の女有田デオキシリボヌクレオチドは、白衣を靡かせ私に一言…
「ついてこいッ!!ついてくるんだ因果運命ッ!!!お前に俄然興味が湧いてきたぞッ!!!フハハハハハハゲホッゲホォッ!!あがあああっ!!!」
と言った。だが、どう考えても一言ではないッッ!!!
「ついてこいッ!!ついてくるんだ因果運命ッ!!!お前に俄然興味が湧いてきたぞッ!!!フハハハハハハゲホッゲホォッ!!あがあああっ!!!」
と言った。だが、どう考えても一言ではないッッ!!!
ついた先は怪しげな研究所でもなければ地底へと続く不毛地帯でもない。
そこはなんてことのない、普通の豪邸の前だった。
凄まじいデジャブを感じる。最近私の外出を許してくれる父の顔が思い浮かんだ。そう、我が因果家の屋敷もこれぐらいの豪邸なのだ。
そこはなんてことのない、普通の豪邸の前だった。
凄まじいデジャブを感じる。最近私の外出を許してくれる父の顔が思い浮かんだ。そう、我が因果家の屋敷もこれぐらいの豪邸なのだ。
「フッハハァァァぁぁ運命ェェェイイ………はじめに聞いておく…人外であるキサマは我々人類にとって救世主か?それとも災厄を齎す悪魔か?」
「フッ…無論救世主!!!!!!!!!!!私は運命線の彼方からやってきたこの世界には本来いないはずの存在…
だがね有田デオキシリボヌクレオチド…どうやら貴様の不治の病は救ってやれないぜ!哀れなヤツめ…」
「キサマ…わかるか、これが」
「フッ…無論救世主!!!!!!!!!!!私は運命線の彼方からやってきたこの世界には本来いないはずの存在…
だがね有田デオキシリボヌクレオチド…どうやら貴様の不治の病は救ってやれないぜ!哀れなヤツめ…」
「キサマ…わかるか、これが」
有田デオキシリボヌクレオチドは、白衣をはだけるッ!
そこにあったのは見るも無残な黒いアザ
そこにあったのは見るも無残な黒いアザ
「……我が生命はあと数日で尽き果てる。故にッ!!!故にィィ!!!!!!私は早く救ってやらねばならない!!!!人類をッ!!!」
仰け反って見せた有田デオキシリボは語る!!!
我らの世界は2012年12月22日に破滅する!!!!!!!!!!!人類は急に現れた世界の圧倒的な確変を前に恐怖する!!!!!!!!!!
だが人類はそれすらも味方につける!!!!!!!!!!!!!!!!終末を前に人類は大きく変わるのだ!!!!!!!!!!!!!!
『真の敵』を見つけ出した人類はソイツを破壊し尽くして!!!!!!!!!
この終末を…!
週末の終末を…ッ!!!
乗り越えるのだッ!!!!!!!!!!!
我らの世界は2012年12月22日に破滅する!!!!!!!!!!!人類は急に現れた世界の圧倒的な確変を前に恐怖する!!!!!!!!!!
だが人類はそれすらも味方につける!!!!!!!!!!!!!!!!終末を前に人類は大きく変わるのだ!!!!!!!!!!!!!!
『真の敵』を見つけ出した人類はソイツを破壊し尽くして!!!!!!!!!
この終末を…!
週末の終末を…ッ!!!
乗り越えるのだッ!!!!!!!!!!!
「これが私の知っている『シナリオ』…だッ!因果運命!人外の子よ…我が救世の使命…手伝ってくれるか!?」
ヤツの目はマジだった。
「世界の終末とやら、私の操れる運命の範疇だ。任せろォ!!!」
「良い返事だ!!!」
「良い返事だ!!!」
こうして我々の、目の前の屋敷への『侵入劇』は始まった。
──「全てのセキュリティがオフだッ!!!」
──「どうなってる!?こんな真似ができるのは…厄崎のヤツぐらいだッ!しかしヤツは次元の彼方へ逃げたハズ…!」
──「ばばばばかな、我がハイベリー家屈指のオーバーテクノロジーがッ!オーマイガッ!!!!!!!!」
──「十中八九アレ目当ての侵入者もいるハズだ!全員総出で見つけ出せぇぇぇぇ!!!」
──「ああ!駄目です、対侵入者用の隔壁が勝手に降りてくる…!!!うわぁぁぁああああああああああああああああ」
──「どうなってる!?こんな真似ができるのは…厄崎のヤツぐらいだッ!しかしヤツは次元の彼方へ逃げたハズ…!」
──「ばばばばかな、我がハイベリー家屈指のオーバーテクノロジーがッ!オーマイガッ!!!!!!!!」
──「十中八九アレ目当ての侵入者もいるハズだ!全員総出で見つけ出せぇぇぇぇ!!!」
──「ああ!駄目です、対侵入者用の隔壁が勝手に降りてくる…!!!うわぁぁぁああああああああああああああああ」
慌ただしい屋敷の中私は余裕綽々に駆けていた。
予めデオキシリボのヤツから渡されていた『地図』に従い地下へ向かうのだ。
巨大な因果律の正体が気になる!私は自らの躍る好奇心を抑えられず、足が武者震いを起こす!
そんな興奮状態にあった時、ポケットの中から震える何かがあった。
バイブレーション!?!!?こいつぁ携帯…いつの間に私のポケットの中に…?
予めデオキシリボのヤツから渡されていた『地図』に従い地下へ向かうのだ。
巨大な因果律の正体が気になる!私は自らの躍る好奇心を抑えられず、足が武者震いを起こす!
そんな興奮状態にあった時、ポケットの中から震える何かがあった。
バイブレーション!?!!?こいつぁ携帯…いつの間に私のポケットの中に…?
「はいはいコチラ因果運命!今絶賛お楽しみ中につき!ご用ならば後で──」
『そういえば説明を忘れていたんだ運命くん』
「ホッ!ホトさん!?」
『そういえば説明を忘れていたんだ運命くん』
「ホッ!ホトさん!?」
思わず走る足が止まる。
『君が向かった世界はパラレルワールドだ。夢幻街ととてもよく似ているだろ?でもその世界には異能者があまりいない…』
「おいちょっと!それ以上は喋るなァ!初見の楽しみを奪う気か!?楽しみにしていたゲームを初めてプレイした時のようなわくわく感を!」
『…私はネタバレなど気にしないけれど…』
「私は気にするのだ。それと一つ聞きたいことがある。最初、私を殺す気だったろ!」
『喋るなと言ったり喋れと言ったり…』
「いいから話せや!…む!」
「おいちょっと!それ以上は喋るなァ!初見の楽しみを奪う気か!?楽しみにしていたゲームを初めてプレイした時のようなわくわく感を!」
『…私はネタバレなど気にしないけれど…』
「私は気にするのだ。それと一つ聞きたいことがある。最初、私を殺す気だったろ!」
『喋るなと言ったり喋れと言ったり…』
「いいから話せや!…む!」
背後から男の話し声が聞こえてきたので走るの再開だッ!
『私は無論、君を殺す気などない。君があの時浮いて助かると確信してのサプライズだ。それに君、ああいうアトラクションが好きだとこの前言っていただろ』
「ふふ…ふふん!まぁ、まぁね!!でも少し怖かったねぇ!!!」
『気に入ってくれたのならよかった。あと、帰りたい時は携帯電話から空メールを私に送るだけで良い。ではネタバレをするわけにもいかないので、さようならだ』
「お、おう!」
「ふふ…ふふん!まぁ、まぁね!!でも少し怖かったねぇ!!!」
『気に入ってくれたのならよかった。あと、帰りたい時は携帯電話から空メールを私に送るだけで良い。ではネタバレをするわけにもいかないので、さようならだ』
「お、おう!」
ブツッ!と電話が切れる。同時に私は『地下』へと通じる扉を見つけていた。明らかに厳重な鍵…何十にもロックが掛かっている。これでは開けられぬ。
と、思ったら突然全ての鍵が外れた。有田デオキシリボヌクレオチドの仕業だと感じる。
と、思ったら突然全ての鍵が外れた。有田デオキシリボヌクレオチドの仕業だと感じる。
「いたぞ!小娘め、手こずらせおって!俺ひとりの手柄にしてや…」
「だまらっしゃい」
「だまらっしゃい」
私は背後から現れた男を小突いて『能力発動』。
男の持つ散弾銃が突如誤作動を起こし、暴発。男の両腕が吹き飛び、男は動かなくなる。
男の持つ散弾銃が突如誤作動を起こし、暴発。男の両腕が吹き飛び、男は動かなくなる。
「さて、このどでかい因果の塊…どうしてくれよう。疼いちゃうね!」
私は巨大な扉をゆっくり開く。そこにいたのは、第一印象が全体的に『薄い』感じの少女だった。胸も薄かった。少女だから…
─────私の名前はアミル。気づいたら勝手に名付けられていた。姓はハイベリー。これも勝手に名前の後につけられた。
でもそんなことはどうだっていいのだ。何故ならば私は取り返しのつかないことをしてしまったからである。
でもそんなことはどうだっていいのだ。何故ならば私は取り返しのつかないことをしてしまったからである。
「なんだこれ…」
突然だった。突然私は『力』を得ていたんだ。神からの賜り物だと思ったよ。
私や、私の仲間たちは道端でゴミを漁って食べるだけの『せいかつこんきゅうしゃ』だったんだ。
でも私はそんなに苦しくなかったのだ。仲間のこどもたちと私は一緒だったから。一緒に苦しみも分かち合えた。
世間からの哀れみなんてどうってことない無関心。私らは私らの道を行く。
全然苦しくない、痛くない。大丈夫。そんな時に貰ったこの力。浮かれちゃうじゃない。浮かれちゃった結果。
私や、私の仲間たちは道端でゴミを漁って食べるだけの『せいかつこんきゅうしゃ』だったんだ。
でも私はそんなに苦しくなかったのだ。仲間のこどもたちと私は一緒だったから。一緒に苦しみも分かち合えた。
世間からの哀れみなんてどうってことない無関心。私らは私らの道を行く。
全然苦しくない、痛くない。大丈夫。そんな時に貰ったこの力。浮かれちゃうじゃない。浮かれちゃった結果。
「え…え…?なんだ、よ、これ……は…?」
冗談半分。ほんの冗談半分だったの。たった少しだけ、力を出してみようとしただけなの。
それだけで何故か、私の前から友人たちは消え去って、辺りはめちゃめちゃになっていたのだ。
それだけで何故か、私の前から友人たちは消え去って、辺りはめちゃめちゃになっていたのだ。
「ははは……まちがったの…わたしじゃない…わたしは悪く…」
そんな調子で私は意識がトンだ。
気づけば私は拘束されていた。
危険な超能力者だったからか。はたまた友人を肉塊に変えたあとの記憶のない間…私が何かをしでかしたからか。
超能力という得体のしれないものを操る得体のしれない子供である私を拾ってくれたのは、街でいちばん金持ちのハイベリーという男だった。
なんとハイベリーはマスコミや政府、目撃者を全て金で丸め込んだ。圧倒的財力だ。
ハイベリーは私を地下深くに幽閉し、時々眺めるだけの物好きであった。この為だけに、こんな大事をしでかしたという。
金持ちの考えはよくわからないな、とだけ思った。
こうして私はいつの間にか、ホームレスから観葉植物に転職していた。
気づけば私は拘束されていた。
危険な超能力者だったからか。はたまた友人を肉塊に変えたあとの記憶のない間…私が何かをしでかしたからか。
超能力という得体のしれないものを操る得体のしれない子供である私を拾ってくれたのは、街でいちばん金持ちのハイベリーという男だった。
なんとハイベリーはマスコミや政府、目撃者を全て金で丸め込んだ。圧倒的財力だ。
ハイベリーは私を地下深くに幽閉し、時々眺めるだけの物好きであった。この為だけに、こんな大事をしでかしたという。
金持ちの考えはよくわからないな、とだけ思った。
こうして私はいつの間にか、ホームレスから観葉植物に転職していた。
だけどこれでいいんだ。
私は超能力を徐々に自由に操れるようになっていた。
地下から街の光景全部が見える。私がこの街を守ろう。
私は守り神になるんだ。もうあんな間違いは起こさない。私は人間をやめるよ。ベニー、アリス、ジョージ…
地下から街の光景全部が見える。私がこの街を守ろう。
私は守り神になるんだ。もうあんな間違いは起こさない。私は人間をやめるよ。ベニー、アリス、ジョージ…
今日も空高くから転落死しそうな同い年ぐらいの少女を救った。他にも沢山、事故を未然に防いだ。
「よう」
「……?」
「……?」
私の目の前に立っている彼女は、誰だ?ハイベリーではない……だって女の子だし…
「随分つまらなそうな顔をしてるねぇ因果の塊ちゃん。どう?ちょっと遊ばない?」
「あっ…え……あの……あ……」
「あっ…え……あの……あ……」
こ、こ、声が上手く出ねェー!
因果運命は、アミル・ハイベリー…否、アミルを説得、または洗脳し、ハイベリーの地下からひきずり出していた。
「世界を見たくないか?世界は広くて良いよ!!私もここ数十年幽閉されてたクチなんだけどさー、世界の広さにもうビックリ!」
「どう?超能力の有効活用よ!この街だけじゃない…世界中の人にハッピーを分け与えてやろうぜ!!!」
「何も臆することはねーのよ…私が一緒にいるんだからな!大丈夫さ、私は簡単に死にゃしない」
「どう?超能力の有効活用よ!この街だけじゃない…世界中の人にハッピーを分け与えてやろうぜ!!!」
「何も臆することはねーのよ…私が一緒にいるんだからな!大丈夫さ、私は簡単に死にゃしない」
アミルという少女は善悪の区別のないほど純粋であったが、それ以上に優しかった!!
街中で…否、世界中でその性質は顕著に現れた。
重そうな荷物を運ぶ老婆がいたら超能力で素早く運んであげた。
高い木から降りられない猫がいたら超能力で地面に降ろしてあげた。
だが……アミル少女はこの上なく優しかったが、容赦のないまでに純粋だった!!
街中で…否、世界中でその性質は顕著に現れた。
重そうな荷物を運ぶ老婆がいたら超能力で素早く運んであげた。
高い木から降りられない猫がいたら超能力で地面に降ろしてあげた。
だが……アミル少女はこの上なく優しかったが、容赦のないまでに純粋だった!!
女を犯そうとしていた暴漢は
「グヘヘ…くるみちゃん…前から愛してたよ!!!」
「いやっ…いやーっ!!!誰かァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ」
「うるせーよ!!!!!黙って犯されろやぁっぁあぁああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッポ!!!!!!!!!!」
「いやっ…いやーっ!!!誰かァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ」
「うるせーよ!!!!!黙って犯されろやぁっぁあぁああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッポ!!!!!!!!!!」
上空から思い切り押し潰された。彼女の超能力で圧縮された男は跡形もない。単なる赤い液体と肉らしきものになってしまった彼は即死だ。
家に侵入し強盗を働くとしていた男は
「ドワハハハ!ここがアイドルくるみの家か!!!!!!こいつぁ金持ちだぜぇ!金目のものしかねぇよなぁぁぁ!!!!!!!!!」
「い、いやぁー!!!警察を呼ぶわ!!!!!!!」
「しまった!見つかっちまった!!!!!!!だけど殺すから大丈夫じゃねーか!」
「誰かァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッ」
「助けを呼んだって誰もコネッッッッッッッッッックション!!!!!!!!!!」
「い、いやぁー!!!警察を呼ぶわ!!!!!!!」
「しまった!見つかっちまった!!!!!!!だけど殺すから大丈夫じゃねーか!」
「誰かァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッ」
「助けを呼んだって誰もコネッッッッッッッッッックション!!!!!!!!!!」
高圧縮した分子のレーザービームで首をふっとばされた。即死である。
民間人を襲う不埒はテログループは
「国の革命の為だァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!まずはこのくるみという偶像を殺滅する!!!!!」
「助けて…お願い…」
「国の将来の為だァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!死ッッッッッッッッッッヌス」
「助けて…お願い…」
「国の将来の為だァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!死ッッッッッッッッッッヌス」
超能力者によって引き起こされる消滅爆発で跡形もなく消え去ってしまった。彼らは即死だった。
戦争で兵を銃殺処刑しようとした兵隊たちを
「悪く思うな、これも戦争なんでファッ!?!!!」
一人残らず皆殺しにした。発砲もされたが、銃弾は彼女に届く前に超能力で分子化し、無傷であった。彼女はまさしく最強。兵隊達は即死であった。
「アミル…お前はどっちの味方なんだよ?」と聞いてみたところ、アミルは少し考えたあと「死んじゃいそうなほうの味方だ」と答えた。要するにあまり考えていなかったのだ。
そう、彼女は純粋!!!故に危うい!!!!!!
「だがそれでよい…全てが順風満帆だ。…そうだな?有田デオキシリボヌクレオチド」
返事はない。当然だな…虚空に問うたのだから。クックック…
「運命ちゃん、誰それ?」
突然、隣で座っているアミル少女が疑問を投げかけてくる。
右に振り向くと、右から吹いていた風を顔に受けてしまいクソ寒かった。
今私達はスカイツリーとかいう巨塔のてっぺんにいる。とても高いこの塔だ、てっぺんは余計寒い。
12月ももうじき21日だ…アミルは私に純粋な顔を向けていた。
右に振り向くと、右から吹いていた風を顔に受けてしまいクソ寒かった。
今私達はスカイツリーとかいう巨塔のてっぺんにいる。とても高いこの塔だ、てっぺんは余計寒い。
12月ももうじき21日だ…アミルは私に純粋な顔を向けていた。
「私の知り合いだよォ…まだ生きてるかなァ!!…それより、良いの?次の相手は大統領だってさ
お前の数々の英雄的行為が実を結んだってわけだ…偉くなったねぇーアミル!」
「うん。私…偉くなるのかな」
「お前が望むなら神にだってなれるんじゃないかな!!」
「神か…よくわかんない……」
「私はお前がわからんなぁ…それほど圧倒的な力を持っているのに関わらず随分と謙虚な思考をなさる
もっと思い切ればいいさ。お前を縛る人間はもう誰もいやしないんだからさァァ…」
「…運命ちゃん。私、運命ちゃんは好きだけど、そういう一々乱暴なところは本当に全く分かんないよ!!」
「…ま、今にわかると思うけど」
「………」
「……(地下から出てきて一週間。なのにまだ冷たい表情だ)」
お前の数々の英雄的行為が実を結んだってわけだ…偉くなったねぇーアミル!」
「うん。私…偉くなるのかな」
「お前が望むなら神にだってなれるんじゃないかな!!」
「神か…よくわかんない……」
「私はお前がわからんなぁ…それほど圧倒的な力を持っているのに関わらず随分と謙虚な思考をなさる
もっと思い切ればいいさ。お前を縛る人間はもう誰もいやしないんだからさァァ…」
「…運命ちゃん。私、運命ちゃんは好きだけど、そういう一々乱暴なところは本当に全く分かんないよ!!」
「…ま、今にわかると思うけど」
「………」
「……(地下から出てきて一週間。なのにまだ冷たい表情だ)」
唐突にアミルは遠くを見る。はるか向こうから飛んでくるのは、飛行機だ。アミルは耳を澄ませていた。私にゃ当然なんも聞こえない。
強いて聞こえるとしたら飛行機の音だけ……だがアミルは違うのだ。
強いて聞こえるとしたら飛行機の音だけ……だがアミルは違うのだ。
※ここからはアミルの超地獄耳の提供でお送りします※
「俺はイッシハーラ大統領だぞ!大日本帝国の大統領なんだぞ!!!!!!『」
「は、ハッ!イッシハーラ様…唐突な自己紹介に困惑する次第ですが、こちらが本日の予定です…」
「わかっているわい。アミルとかいう児童ポルノの件だろ…?ククク…
なんでも火山の噴火を止める為に近くの山をゴッソリ削いで、噴火口に蓋をしたとか…!!!!!!!!!!
その児童ポルノを利用し、腹立たしいクソ隣国共に一発核以上のどでかい一撃をお見舞いしてやるか…」
「流石イッシハーラ閣下!考えることが普通じゃないですね!!!!!!!!」
「そんでもって連中のクソ愚民どもを奴隷にしてやるのだ!!!!!!!!!逆らった愚民は俺の前で皮を剥いで殺そう。それを酒の肴にする!!!」
「ぱねぇよ!イッシハーラ様マジ半端じゃねぇよおおおお!!!!!!!!!!」
「もっと褒めろよおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」
「は、ハッ!イッシハーラ様…唐突な自己紹介に困惑する次第ですが、こちらが本日の予定です…」
「わかっているわい。アミルとかいう児童ポルノの件だろ…?ククク…
なんでも火山の噴火を止める為に近くの山をゴッソリ削いで、噴火口に蓋をしたとか…!!!!!!!!!!
その児童ポルノを利用し、腹立たしいクソ隣国共に一発核以上のどでかい一撃をお見舞いしてやるか…」
「流石イッシハーラ閣下!考えることが普通じゃないですね!!!!!!!!」
「そんでもって連中のクソ愚民どもを奴隷にしてやるのだ!!!!!!!!!逆らった愚民は俺の前で皮を剥いで殺そう。それを酒の肴にする!!!」
「ぱねぇよ!イッシハーラ様マジ半端じゃねぇよおおおお!!!!!!!!!!」
「もっと褒めろよおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」
※ここまではアミルの超地獄耳の提供でお送りしました※
「………」
「…あれ?アミルどうした?なんかごっつ顔真っ赤なんやけどー」
「こ…この…恥知らずゥゥーーーーー!!!!!!!!」
「…あれ?アミルどうした?なんかごっつ顔真っ赤なんやけどー」
「こ…この…恥知らずゥゥーーーーー!!!!!!!!」
アミルが手を振るうと、大統領閣下の乗っていた旅客機は空中で半分ぐらいの質量になった。
「フ、フフフ…恥知らずめ、ぶっ潰してやったぞ!」
「あんさん……やってしまいましたなぁ!!あっはははは!」
「ど、どうしたの運命ちゃん!なにがおかしいの!?わ、私……あ、あああああぁ……やっぱり私……また…酷いこと……」
「戦争だよ。やっと笑ったね、アミル!!これがお前の望んだ光景さ」
「笑う……?」
「あんさん……やってしまいましたなぁ!!あっはははは!」
「ど、どうしたの運命ちゃん!なにがおかしいの!?わ、私……あ、あああああぁ……やっぱり私……また…酷いこと……」
「戦争だよ。やっと笑ったね、アミル!!これがお前の望んだ光景さ」
「笑う……?」
質量が半分になったわけじゃない。旅客機が左から膨大な圧縮を受けて半分になったように見えるだけである。
アミルの能力は最早異能者の範疇じゃない。神の範疇だ。
飛行能力を失った旅客機は都会の街並に派手に落ちる。綺麗だった都会のネオンは血のような赤い炎にみるみる染まっていく。
派手にやるじゃねぇか、とアミルを小突く。
あの中にかつてアミルが救った命が居たかもしれない。でも、そんなことはさっぱりどうでもいいのだろう。
アミルの表情はみるみる歪んでいった。
アミルの能力は最早異能者の範疇じゃない。神の範疇だ。
飛行能力を失った旅客機は都会の街並に派手に落ちる。綺麗だった都会のネオンは血のような赤い炎にみるみる染まっていく。
派手にやるじゃねぇか、とアミルを小突く。
あの中にかつてアミルが救った命が居たかもしれない。でも、そんなことはさっぱりどうでもいいのだろう。
アミルの表情はみるみる歪んでいった。
「………あぁ、なんでかなぁ…笑ってるよ私…た、楽しいんだ…ッッこれが『楽しい』ということなんだッ!!!!!」
その後、一晩のうちに大日本帝国という国は陥落し、超アミル帝国になった。
迫り来る50km先の戦闘機をレーザーで殲滅し、戦車を一撃でぺしゃんこにし、ついに落とされた核兵器も私とアミルの周囲だけ分子分解することで無傷だった。
まさしく神の如き力を振りかざす。この世界には『異能者』の住民もいなければ『超越者』のストッパーもいない。
根っからの独裁者精神で暴走を続けた彼女に世界は即座白旗を上げた。
実のところ私の能力を彼女に発動して正解だったといえる。彼女は『敵』を認識し殲滅したからこそ、素晴らしき魂の躍動を行えたのだから。
12月22日の夜、全世界は超アミル帝国となり、地球はアミル色に染まった。尚、戦争は終わらない模様。
迫り来る50km先の戦闘機をレーザーで殲滅し、戦車を一撃でぺしゃんこにし、ついに落とされた核兵器も私とアミルの周囲だけ分子分解することで無傷だった。
まさしく神の如き力を振りかざす。この世界には『異能者』の住民もいなければ『超越者』のストッパーもいない。
根っからの独裁者精神で暴走を続けた彼女に世界は即座白旗を上げた。
実のところ私の能力を彼女に発動して正解だったといえる。彼女は『敵』を認識し殲滅したからこそ、素晴らしき魂の躍動を行えたのだから。
12月22日の夜、全世界は超アミル帝国となり、地球はアミル色に染まった。尚、戦争は終わらない模様。
『フハハハハ!!!!アミル様バンザイと、五百回復唱しろ!!!!!!!』
『「「「「ア、アミル様ばんざい!アミル様ばんざい!!!!!!」」」」』
『この番組は、アミル様の提供でお送りしています!!アミル様ばんざッッッッッッッッッップチ
『「「「「ア、アミル様ばんざい!アミル様ばんざい!!!!!!」」」」』
『この番組は、アミル様の提供でお送りしています!!アミル様ばんざッッッッッッッッッップチ
テレビが激しく五月蝿い。ここは刑務所である。
私は、警官が見る為のブラウン管のテレビを少々拝借して、現在の惨状を知り合いに見せていた。
私は、警官が見る為のブラウン管のテレビを少々拝借して、現在の惨状を知り合いに見せていた。
「有田…いや、アリス・ハイベリー。お前好みの世界になったかな。まさかこんなチンケな刑務所で人知れず危篤になっているとは予想外だったけど…」
「……ありがとう。わかっていたのだね。私の本名を…」
「あれほど巨大な因果律だからね…運命の本流を掴み、記憶を読むことなど造作もないッ!!
最初はびっくりしたよ…お前そっくりの娘がヤツの友人の一人にいたんだから!まさかハイベリー家の一人娘だったとはな」
「……ありがとう。わかっていたのだね。私の本名を…」
「あれほど巨大な因果律だからね…運命の本流を掴み、記憶を読むことなど造作もないッ!!
最初はびっくりしたよ…お前そっくりの娘がヤツの友人の一人にいたんだから!まさかハイベリー家の一人娘だったとはな」
目を閉じて、有田デオキシリボヌクレオチド…否、アリス・ハイベリーは語る。
その面持ちは、未だ少女であるのに昔話をするジジイのようにどこか淋しげである。
その面持ちは、未だ少女であるのに昔話をするジジイのようにどこか淋しげである。
「とっくに親子の縁など切ったがな…ヤツは娘の私には目もくれない非近親相姦主義のロリコン。
そして私はヤツの嫌いな科学者志望とあっちゃ、約束された勘当の剣よ……ゲホッゲホッ!!!!ま、近親相姦主義のロリコンでも縁は切ったが」
「ん………もう喋らんほうがいいね。死ぬから」
「いいんだ。最後に聞いてくれ……私の傷は他でもないアミルから受けたものだったが…アミルに殺されてもアミルを憎むような奴らは一人もいなかったんだ
全ては私達の撒いた種だったのさ……このクソッタレ以下の世界を終末まで持っていく為の大きな計画……
そう……アミルを神同然の超能力者にしたのは、私達だったんだよ!!!!!!!!
「だろうねー」
「…驚かし甲斐のないってレベルじゃねーな…私が最強の頭脳をもつ科学者の技術を盗み、子供たちと協力したということもか分かっていたのか?」
「まぁな。さっきも言ったけど運命の本流を読んだのだ。お前達の企みも流れてたぞ」
「流石人外……」
そして私はヤツの嫌いな科学者志望とあっちゃ、約束された勘当の剣よ……ゲホッゲホッ!!!!ま、近親相姦主義のロリコンでも縁は切ったが」
「ん………もう喋らんほうがいいね。死ぬから」
「いいんだ。最後に聞いてくれ……私の傷は他でもないアミルから受けたものだったが…アミルに殺されてもアミルを憎むような奴らは一人もいなかったんだ
全ては私達の撒いた種だったのさ……このクソッタレ以下の世界を終末まで持っていく為の大きな計画……
そう……アミルを神同然の超能力者にしたのは、私達だったんだよ!!!!!!!!
「だろうねー」
「…驚かし甲斐のないってレベルじゃねーな…私が最強の頭脳をもつ科学者の技術を盗み、子供たちと協力したということもか分かっていたのか?」
「まぁな。さっきも言ったけど運命の本流を読んだのだ。お前達の企みも流れてたぞ」
「流石人外……」
人外じゃないけどもうそれはどうでもいいや。
「私はキサマを一目見た時から、私の代わりにコトを成し遂げてくれると感じてた…お前が救世主だと自称した後もその心は変わらなかった」
「なんだ、お前も人外か…」
「私は最後までアミルを利用し、世界を破滅させようとしただけの単なるマッドサイエンティストだ…
アミルが私達に感じていた友情は全て虚構…こんなカス以下の人間だとわかっていたのに、何故協力したのだ?救世主クン…」
「んなの私の為に決まってんじゃんかよォ!!!ついうっかりアミルを私と重ねて見ちゃったからね
意地でも笑っていただく為にここまでやったのよ。お前らの企みの達成はアミルの幸せでもあったのかもね」
「………」
「…死んだか。折角人が話してんのに…」
「……さらばだ」
「…おう」
「なんだ、お前も人外か…」
「私は最後までアミルを利用し、世界を破滅させようとしただけの単なるマッドサイエンティストだ…
アミルが私達に感じていた友情は全て虚構…こんなカス以下の人間だとわかっていたのに、何故協力したのだ?救世主クン…」
「んなの私の為に決まってんじゃんかよォ!!!ついうっかりアミルを私と重ねて見ちゃったからね
意地でも笑っていただく為にここまでやったのよ。お前らの企みの達成はアミルの幸せでもあったのかもね」
「………」
「…死んだか。折角人が話してんのに…」
「……さらばだ」
「…おう」
なんとなく素晴らしき運命を感じていた。
アミルは暫く消えた私を探していたようだったが、国の帝王となったので全てがアミルの為すがまま。
友人など作りたい放題だ。よかったなぁ…いや、よかった…あ、能力は解除しとかないとね……やっぱり時々遊びにいこうかな。
ま、いずれにせよ彼女を抹殺する術を持たない人間たちは、永遠に彼女の奴隷だ。
世界のルールはまさに破綻…文明は破滅。人間の尊厳は稚拙な少女一人の正義感だけで蹂躙され尽くした。うんうん!素晴らしい。
彼女は善悪のないほどに純粋で、それでも誰より優しくて、それ以上にずっとずっと馬鹿だったのだ。
そう…何故なら然るべき教育を受けなかったから!
アミルは暫く消えた私を探していたようだったが、国の帝王となったので全てがアミルの為すがまま。
友人など作りたい放題だ。よかったなぁ…いや、よかった…あ、能力は解除しとかないとね……やっぱり時々遊びにいこうかな。
ま、いずれにせよ彼女を抹殺する術を持たない人間たちは、永遠に彼女の奴隷だ。
世界のルールはまさに破綻…文明は破滅。人間の尊厳は稚拙な少女一人の正義感だけで蹂躙され尽くした。うんうん!素晴らしい。
彼女は善悪のないほどに純粋で、それでも誰より優しくて、それ以上にずっとずっと馬鹿だったのだ。
そう…何故なら然るべき教育を受けなかったから!
「いやーやっぱり教育というのは大事だなぁと思ったよ!ただ朽ちていくだけだった少女の運命を私が変えたのだよ!
まさか世界が一度滅んで再誕生…新世界の神が誕生するとは!!!流石の私もこれは予想外だった!いやー本当!!!
これ、実話ね!!お父様!!!!」
「そうかそうか。じゃあ再三に渡り勝手に外に出た罰として一ヶ月地下に幽閉だな」
「あ、はい」
まさか世界が一度滅んで再誕生…新世界の神が誕生するとは!!!流石の私もこれは予想外だった!いやー本当!!!
これ、実話ね!!お父様!!!!」
「そうかそうか。じゃあ再三に渡り勝手に外に出た罰として一ヶ月地下に幽閉だな」
「あ、はい」
ウ ル ト ラ バ ッ ド エ ン ド