おはようセックス@小説まとめ
恋愛小説 EX.8 前
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夢幻学園は今日も事件が起きていた。給食のパンが爆発したり、校庭から恐竜の化石が発掘されたり…
しかしこの白鳥裕也、夢幻学園の事件とは平常運転ならば一切の関与を持たぬ。
そんなこんなで子乃ちゃんが失踪してから早くも二週間が経過しようとしていた。
俺は今、一人寂しく下校の準備を完了していた。じわじわと下校の準備をするのがコツだ。
異能者のクラスメイト共と揃って下校などしてみろ、どんな不条理が待っているかわからない。
しかしこの白鳥裕也、夢幻学園の事件とは平常運転ならば一切の関与を持たぬ。
そんなこんなで子乃ちゃんが失踪してから早くも二週間が経過しようとしていた。
俺は今、一人寂しく下校の準備を完了していた。じわじわと下校の準備をするのがコツだ。
異能者のクラスメイト共と揃って下校などしてみろ、どんな不条理が待っているかわからない。
「………」
未だ一人だけ沈黙して座ってる変な子…確か、傀羅(かいら)ちゃんだっけか?がいるけど、この際彼女は視野にいれなくてよいだろ。めんどいし…
子乃ちゃんがいたならここで『準備がおせーよぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!』だの言いながら俺の脳天に踵落しを決めてくれるのだろうが…
俺の脳天は依然寂しいままだった。いや、断じてマゾではない。いつも陥没しているはずの脳天が陥没していない事に少し違和感を覚えているだけだ。
あの時、俺が青春時代独特の勢いと軽い口で子乃ちゃんへ愛の言葉を囁かなければこんなことにはならなかったのだろうが…
子乃ちゃんがいたならここで『準備がおせーよぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!』だの言いながら俺の脳天に踵落しを決めてくれるのだろうが…
俺の脳天は依然寂しいままだった。いや、断じてマゾではない。いつも陥没しているはずの脳天が陥没していない事に少し違和感を覚えているだけだ。
あの時、俺が青春時代独特の勢いと軽い口で子乃ちゃんへ愛の言葉を囁かなければこんなことにはならなかったのだろうが…
………
非常にマズいことをしてしまったという感じがする。
俺は二週間経ってその事がじわじわと分かってきた。学校を下校していて思う。今日は誰ひとりとして俺と喋らなかった。
そう!何故なら俺は、この夢幻学園に蔓延るありとあらゆる不条理に向かって不干渉を誓っているから。
おかげで今日は鈴莉ちゃんにも少し遠慮というか配慮されてしまった。俺から漂う不幸オーラのおかげだろうか?
クレイちゃんなんか俺に向かって『漸く性犯罪者から足を洗ってくれたな!今日からお前は性犯罪者予備軍だ!』などと意味不明な供述を吐きはじめた。
…いや、クレイちゃんはどうでもいい。
鈴莉ちゃんめ…ひょっとして学園内で起こるあらゆる事件への俺の余りな消極的っぷりに失望したのか?もっと冒険しろよってことか?そうなのか?
俺は二週間経ってその事がじわじわと分かってきた。学校を下校していて思う。今日は誰ひとりとして俺と喋らなかった。
そう!何故なら俺は、この夢幻学園に蔓延るありとあらゆる不条理に向かって不干渉を誓っているから。
おかげで今日は鈴莉ちゃんにも少し遠慮というか配慮されてしまった。俺から漂う不幸オーラのおかげだろうか?
クレイちゃんなんか俺に向かって『漸く性犯罪者から足を洗ってくれたな!今日からお前は性犯罪者予備軍だ!』などと意味不明な供述を吐きはじめた。
…いや、クレイちゃんはどうでもいい。
鈴莉ちゃんめ…ひょっとして学園内で起こるあらゆる事件への俺の余りな消極的っぷりに失望したのか?もっと冒険しろよってことか?そうなのか?
そうであってたまるかよ!!!
俺は無力だ。この学園にも無能力者ぐらいたまにいる。でも珍しいぐらい取り柄がない!無才能の才能がある!!!!
そんな俺が事件に関われだって!?馬鹿め!不可能だ……下手すりゃ死ぬ…俺はまだ………死にたくない………
俺の将来など、例えありとあらゆる不条理を抜けて生き残ったとしてたかが知れている。
だから、漠然と絶望していた…時間にじわじわと嬲り殺しにされていた…
そんな俺に未来をくれたのが若林子乃!!!かの女!だったのに!!!!
そんな俺が事件に関われだって!?馬鹿め!不可能だ……下手すりゃ死ぬ…俺はまだ………死にたくない………
俺の将来など、例えありとあらゆる不条理を抜けて生き残ったとしてたかが知れている。
だから、漠然と絶望していた…時間にじわじわと嬲り殺しにされていた…
そんな俺に未来をくれたのが若林子乃!!!かの女!だったのに!!!!
「グワァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!忘れ物したァァァァァァァアアアアオオオオオ!!!!!!「うるせーぞ!」…ッぐえ!」
どこの誰とも知らん生徒に石を投げられた。むしゃくしゃして叫んだだけなのに…卑劣な!…いやまて、何を叫んでる?
いつもの俺ならクールに(あ、教室の忘れ物しちゃった。やれやれですわ)と心の中で呟いてクールに教室に戻るのに…
無意識的に余計な危険の種を撒いていた…なにをしているんだおれは…
いつもの俺ならクールに(あ、教室の忘れ物しちゃった。やれやれですわ)と心の中で呟いてクールに教室に戻るのに…
無意識的に余計な危険の種を撒いていた…なにをしているんだおれは…
なんだかわからんが、白鳥裕也はむしゃくしゃしていた。理由はわかってる。
それに以前より上手く『消極的な生き方』ができない。妙な自信がついちまっていたのだ。
全て若林子乃…ちゃんのせいだ。おのれ!若林子乃!!!!!!!!!!!ちゃん!!!!!!!!!絶対探し出す!!!今日は夢幻街のどこを探そう。
それに以前より上手く『消極的な生き方』ができない。妙な自信がついちまっていたのだ。
全て若林子乃…ちゃんのせいだ。おのれ!若林子乃!!!!!!!!!!!ちゃん!!!!!!!!!絶対探し出す!!!今日は夢幻街のどこを探そう。
「んなことより忘れ物だ。忘れ物も見つけられない奴が、探し物など見つけ出せるはずもあるまい(?)」
ガラッ!と教室を開けた。そこには………例の少女がまだいた。
「うーん………ぐぬぬ………」
「………?」
「………?」
何してんだ…先程から全く微動だにせずイスに座っているこの女…!あとなんか唸ってる…なんか苦しそう…!
いつまでそうしてるんですか?…と、尋ねてみるか?いや、馬鹿だ。それは余計な干渉…!
絶対何か変なことに巻き込まれるに決まってる…ふざけるな…ふざけるなバカヤロー!!!!!そんなこと!!!!
いつまでそうしてるんですか?…と、尋ねてみるか?いや、馬鹿だ。それは余計な干渉…!
絶対何か変なことに巻き込まれるに決まってる…ふざけるな…ふざけるなバカヤロー!!!!!そんなこと!!!!
「………い、いつまでそうしてるんですか?」
「うぐぐ……見たらわかるでしょう、座る練習よ……」
「うぐぐ……見たらわかるでしょう、座る練習よ……」
こっちを見ないで苦しそうに呟くこの少女…銀色の絹のような髪の毛…いや、そんな変態的な観察は今どうでもいい。何をしているんだ俺は…!
いやそんな自己嫌悪もどうでもいい。今この女なんて言ったんだ…?
いやそんな自己嫌悪もどうでもいい。今この女なんて言ったんだ…?
「ぎぎぎぎ…いつも空中でホバーして休むからさー私……座るって行為が苦痛で苦痛で…なんとか『普通の異能者』っぽくするようにこうして座る練習を………あ」
「え?」
「おい」
「え?」
「おい」
少女の手のひらに突然拳銃が『浮き出る』。そしてそれをあろうことか俺に向けたのだ。
「(ほら見ろ俺の馬鹿野郎ォォォォ!!!!!)」
「いい?今言ったことは全てジョークよ、えーと…白石幽鬼くんだったかな?ん?私は空中でホバーしながら昼寝などしない
私の異能力は拳銃を体の中に入れておくことができるだけのショボい能力であって別に何かそれ以上の凄いモノとか秘めてないから
私『勢井都 傀羅(ぜいと かいら)』は、それ以外の何者でもないのよ!!!いぃい!?わかった!?!?」
「は、はい!あなたは空中でホバーしながら昼寝などしないし、あなたの異能力は拳銃を体内に入れておくことができるだけのショボい能力です!それと俺の名前はしらと」
「誰がショボい異能者ですってッッキサマァァァァ!!!!!!聞き捨てならねーッ!!!私をショボい異能者だなどと愚劣したのは貴様が始めたぞ!」
「エエェェェエィ!!?」
「ウフフ…丁度イスに座りすぎて苛立っていたところよ……ちょっと貴方…しゃがみなさい」
「なん……」
「いい?今言ったことは全てジョークよ、えーと…白石幽鬼くんだったかな?ん?私は空中でホバーしながら昼寝などしない
私の異能力は拳銃を体の中に入れておくことができるだけのショボい能力であって別に何かそれ以上の凄いモノとか秘めてないから
私『勢井都 傀羅(ぜいと かいら)』は、それ以外の何者でもないのよ!!!いぃい!?わかった!?!?」
「は、はい!あなたは空中でホバーしながら昼寝などしないし、あなたの異能力は拳銃を体内に入れておくことができるだけのショボい能力です!それと俺の名前はしらと」
「誰がショボい異能者ですってッッキサマァァァァ!!!!!!聞き捨てならねーッ!!!私をショボい異能者だなどと愚劣したのは貴様が始めたぞ!」
「エエェェェエィ!!?」
「ウフフ…丁度イスに座りすぎて苛立っていたところよ……ちょっと貴方…しゃがみなさい」
「なん……」
し…死ぬのか…!?僕は死ぬのか…!やばい…恐れの余り一人称が不安定になってきた…!クソ…
これだから嫌なんだ夢幻学園は…!ちょっとだけ…ほんのちょっとだけの好奇心が死を招く!!!
これだから嫌なんだ夢幻学園は…!ちょっとだけ…ほんのちょっとだけの好奇心が死を招く!!!
「いいからとっとと跪くのよ。ほら!ほらほら早くゥ!!」
「うう…一体何ゆえ…殺すというのですか…この白鳥裕也を…」
「ううん…そうじゃない…そうじゃないのよ白石くん……こうしたほうが狙い易いからねェッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「うう…一体何ゆえ…殺すというのですか…この白鳥裕也を…」
「ううん…そうじゃない…そうじゃないのよ白石くん……こうしたほうが狙い易いからねェッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ソギュウウッ!!!!ンンッッッッッッッッッッ!!!!!!!
彼女の胸部が突如超巨大な大筒に変形!!!!!!
彼女の胸部が突如超巨大な大筒に変形!!!!!!
「カイラ☆バズゥゥゥウウウウウウウウカァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
『!?!? マァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアッスルハァァァァアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!』
『!?!? マァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアッスルハァァァァアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!』
ドゴオゴゴゴゴゴオオオオオオオアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
教室から学校の廊下へ向かって発射された超破壊光線は壁をぶち破りあっという間の周囲を爆煙で見えなくする!!!
教室から学校の廊下へ向かって発射された超破壊光線は壁をぶち破りあっという間の周囲を爆煙で見えなくする!!!
『ぬうう……このマッスルハートの大胸筋に傷をつけるとはッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!これは社長に報告せねばなりませんねェ!!!!』
「こ、こら!待ちなさいッ!!!!そこの筋肉!!!!!」
『待てと言われて待つボディービルダーはおらぬゥゥゥッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ』
「こ、こら!待ちなさいッ!!!!そこの筋肉!!!!!」
『待てと言われて待つボディービルダーはおらぬゥゥゥッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ』
逃げたか…と呟いた傀羅さんの表情は苦虫を噛み潰したような顔だ…つーかなんださっきの筋肉!?つーかなんださっきの破壊光線!?!?!?
拳銃を体内に入れておくだけのショボい能力とか大嘘じゃねーか!!!!!!!!!!!!
拳銃を体内に入れておくだけのショボい能力とか大嘘じゃねーか!!!!!!!!!!!!
「フッ…白石くん…どうやら見とれてしまっているようね。仕方ないわ、貴方も私達の秘密結社『ザ・パーティ』に入って貰う……!!!!!!」
「なん…………だと…………!?それと白鳥です………!!!!」
「なん…………だと…………!?それと白鳥です………!!!!」
どうしてこんなことになってしまったんだ………!!!!そして何よりこの女……!!!!
「ついてきなさい、白石くん……いいえ、白石幽鬼………!!!!!!」
俺の名前を覚える気が全くない………ッ!!!!!!!
中編へつづく