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不条理探偵
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夕暮れ時。
「あぁ…」
四畳半のアパートの一室。
そこで一人暮らす男、黒次郎は唸っていた。
何故黒次郎は唸っているのか?
そのワケは……明白!!
そこで一人暮らす男、黒次郎は唸っていた。
何故黒次郎は唸っているのか?
そのワケは……明白!!
本来はちゃぶだいと冷蔵庫とコーヒーを作るための器具一式しかないこの一室に…
何故か見ず知らずの幼女が全裸で死亡していたから!!!!
何故か見ず知らずの幼女が全裸で死亡していたから!!!!
「…なんもやる気が起きない。…取り敢えずコーヒーでも飲むか」
ではなく、特にこれといって理由のない周期的憂鬱からくる唸りであった。
このような激安アパートで一人暮らしをしている彼、黒次郎は一体どんな底辺職についているのか?
真実はいつも一つ…彼は探偵(?)をしていた。
実際は探偵というより、賞金稼ぎみたいなもの…いや、寧ろ賞金稼ぎそのものなのだが、本人は断固探偵と思い込んでいた。
自身の持つ異常体質的に考えて、探偵こそが天職である…と考えたため、彼は探偵なのである。そう、誰がなんと言おうと。
真実はいつも一つ…彼は探偵(?)をしていた。
実際は探偵というより、賞金稼ぎみたいなもの…いや、寧ろ賞金稼ぎそのものなのだが、本人は断固探偵と思い込んでいた。
自身の持つ異常体質的に考えて、探偵こそが天職である…と考えたため、彼は探偵なのである。そう、誰がなんと言おうと。
「ズズー…」
彼はコーヒーを啜る。
実際彼はそれで稼いでいた。とても稼いでいた。
何も問題はないどころか、彼の人生は順風満帆であったのだ。
何も問題はないどころか、彼の人生は順風満帆であったのだ。
「ズズー…」
彼はいちいちコーヒーを啜る。
金を稼ぐ→稼いだ分だけコーヒーを飲む…
このシンプルすぎる人生設計が彼にとっては黄金比の如く輝いていたのである。
そして実際今彼はそこそこに幸せなコーヒーライフを送っていたのである。
おかげで家はクソ安アパートだが。
このシンプルすぎる人生設計が彼にとっては黄金比の如く輝いていたのである。
そして実際今彼はそこそこに幸せなコーヒーライフを送っていたのである。
おかげで家はクソ安アパートだが。
「ズズー…」
彼はうまそうにコーヒーを啜る。
「ズズー…」
彼はそこはかとなくコーヒーを啜る。
「ズズ…」
彼はちくいちコーヒーを啜「おい待て…」れず。
そのコーヒー啜り動作を中断した黒次郎は目を丸くしていた。
先ほどまでおそらく死んでいたと思われる幼女が、あぐらをかいてこちらを睨みつけていたからである。
頭の片隅の片隅辺りで「いつ片付けようかな~」と考えたり考えてなかったりした程度だったので、尚更いきなり存在感を放ち出したその存在に驚いていた。
そのコーヒー啜り動作を中断した黒次郎は目を丸くしていた。
先ほどまでおそらく死んでいたと思われる幼女が、あぐらをかいてこちらを睨みつけていたからである。
頭の片隅の片隅辺りで「いつ片付けようかな~」と考えたり考えてなかったりした程度だったので、尚更いきなり存在感を放ち出したその存在に驚いていた。
「この国には……けが人を前にコーヒーを啜る文化があるのか……?え?」
幼女は全裸の分際で、存外強気であった。
「……………生きてたのか。ぴくりとも動かないから、死んでるかと思った」
「じゃあ尚更コーヒー啜ってる場合じゃないだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「じゃあ尚更コーヒー啜ってる場合じゃないだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドン!!!!と畳をぶっ叩き、抗議する幼女。黒次郎は眉をひそめた。
「もっとこうさ…お前空から降ってきたのか!?俺の部屋がめちゃくちゃじゃねーか!みたいな反応がさ!あってもいいんじゃないの!?」
「そうか。ならご希望通り言ってやろう。生きてるなら話は別だ」
「え?」
「この天井の穴、お前がやったのか?ちゃぶだいは百歩譲って許すが」
「そうか。ならご希望通り言ってやろう。生きてるなら話は別だ」
「え?」
「この天井の穴、お前がやったのか?ちゃぶだいは百歩譲って許すが」
黒次郎が指をさした先にはぽっかりと穴の空いた天井があった。
突如変わった流れに、冷や汗を垂らす幼女。
突如変わった流れに、冷や汗を垂らす幼女。
「アパートのババアに叱られるってレベルじゃないだろう、これ…
これの弁償代で、一体何杯のコーヒーを飲めると思ってるんだよ!!!!!!!!!!!!」
これの弁償代で、一体何杯のコーヒーを飲めると思ってるんだよ!!!!!!!!!!!!」
黒次郎は常日頃から、死者には一切の興味も抱かないが、生者となれば話は別だった。
怒りを露わに畳をぶっ叩き、抗議する黒次郎。
ぶっ叩く力が強すぎて、床ごと抜ける畳。
さらに嵩む弁償代。
終わる世界。
怒りを露わに畳をぶっ叩き、抗議する黒次郎。
ぶっ叩く力が強すぎて、床ごと抜ける畳。
さらに嵩む弁償代。
終わる世界。
「ご、ごめん…なさい……」
涙ぐむ幼女。
得も知れぬ脱力感に襲われた黒次郎はとりあえず――
得も知れぬ脱力感に襲われた黒次郎はとりあえず――
「…………ズズー…」
――コーヒーを啜った。
第一話「なんか題名っぽいカギ括弧打ってみたけど、特に書くことがない」
そして次の日の昼。
「お、重…まったく、助手ってやつは思ってたより大変だぜ…だが私は負けないぞ黒次郎!!絶対にいつかいっぱい食わせてやる!…何を?飯を?」
コンビニ袋に大量の缶コーヒーを下げた幼女こと、南蛮茶子(なんばん ちゃこ。当然のように黒次郎がつけた偽名)は、痛い独り言を繰り広げながら、黒次郎手製の地図に沿って彼のいる場所へ向かい歩いていた。
何故かメイド服を着て。
というのも、あの後、なんだかんだで探偵黒次郎の助手兼パシりとなったためである。
え?説明が雑?しょうがねぇなぁー、じゃあ適当に回想でもすっか。
何故かメイド服を着て。
というのも、あの後、なんだかんだで探偵黒次郎の助手兼パシりとなったためである。
え?説明が雑?しょうがねぇなぁー、じゃあ適当に回想でもすっか。
~回想~
「ズズー…ふぅ」
コーヒーを啜る音からの、ザ・ため息。
日が完全に沈んだ頃、黒次郎の不貞腐れも治まりきっていた。
幼女はと言うと、部屋の片隅で全裸のままで体育座りしていた。
どうやら出ていこうにも、行く宛もないし金も服もないらしい。そして事情を聞いても何も話さないときた。
だが黒次郎は面倒臭いとは思わなかった。何故なら彼女の事情になど実は微塵も興味がなかったからである。
寧ろ使い道があるのではないか?と考えた黒次郎が、彼女に声をかけた。
日が完全に沈んだ頃、黒次郎の不貞腐れも治まりきっていた。
幼女はと言うと、部屋の片隅で全裸のままで体育座りしていた。
どうやら出ていこうにも、行く宛もないし金も服もないらしい。そして事情を聞いても何も話さないときた。
だが黒次郎は面倒臭いとは思わなかった。何故なら彼女の事情になど実は微塵も興味がなかったからである。
寧ろ使い道があるのではないか?と考えた黒次郎が、彼女に声をかけた。
「いいこと思いついた、お前、俺の助手になれ」
「…え…?…な、なんですか…それ」
「…え…?…な、なんですか…それ」
先ほどとは打って変わって気の小さそうな声になってしまった幼女に向かって黒次郎は言った。
「…………えっと」
否、言おうとした。実は黒次郎も思いつくままに適当に言ったのである。
「……………えーーーーっと、あ、そうそう。多分なんかご主人様にご奉仕する系の仕事だ。そうだ。それだ。お前はこれから俺と暮らし、コーヒーを俺に持ってくる仕事をしろ。
ま、謂わば生きるパシりだな」
ま、謂わば生きるパシりだな」
いや、パシりは元々生きてるだろ。
「コーヒーを…?」
「うん」
「すると私は………お前と対等の存在になれるんだな!?先ほどまでの非礼をなかったことにできるんだな!?」
「いや対等じゃねぇよ。俺の使用人みたいなもんだし。使用人…使用人か、確か昔メイド服とか事件解決の報酬に貰ったっけかな」
「フフフフ、俄然燃えてきたぜ…よし、その話…乗った!!!」
「…ズズー…」
「うん」
「すると私は………お前と対等の存在になれるんだな!?先ほどまでの非礼をなかったことにできるんだな!?」
「いや対等じゃねぇよ。俺の使用人みたいなもんだし。使用人…使用人か、確か昔メイド服とか事件解決の報酬に貰ったっけかな」
「フフフフ、俄然燃えてきたぜ…よし、その話…乗った!!!」
「…ズズー…」
コーヒーを啜る黒次郎。話を聞かないながらも、なんか知らんが前向きになってきた幼女。
子供ってやつは見ていて滑稽だなぁ、まぁこれで念願のコーヒーパシりが手に入ったぜーと黒次郎は思った。
子供ってやつは見ていて滑稽だなぁ、まぁこれで念願のコーヒーパシりが手に入ったぜーと黒次郎は思った。
「ところでコーヒーって…なんだ?」
「やっぱ今の話ナシにしようかな」
「やっぱ今の話ナシにしようかな」
~回想終わり~
かくしてあの後間もなくこんなクソ適当な偽名を付けられ、クソ適当に助手となった茶子なのであった。
そんな茶子は、コンビニ袋を振り回しながらてくてく歩く。人通りが少ないどころか、最早人通りなどない路地を。
一体黒次郎はこんなところで何をしているのか?…なんていう、当たり前の疑問は抱かない。
天然なのか世間知らずなのか、そんな茶子は尚も無防備に痛い独り言を繰り広げる。
そんな茶子は、コンビニ袋を振り回しながらてくてく歩く。人通りが少ないどころか、最早人通りなどない路地を。
一体黒次郎はこんなところで何をしているのか?…なんていう、当たり前の疑問は抱かない。
天然なのか世間知らずなのか、そんな茶子は尚も無防備に痛い独り言を繰り広げる。
「それにしても昨日飲まされたあの黒い液体…」
「なにそれ、コーヒー?白い液体だったらおじさん持ってるのにな~」
「そう、この袋の中身のやつね!アレすっごい苦くてまずかったな~なんであんなもん好き好んで飲んでるんだろ…マゾなのかな…ってお前誰!?」
「なにそれ、コーヒー?白い液体だったらおじさん持ってるのにな~」
「そう、この袋の中身のやつね!アレすっごい苦くてまずかったな~なんであんなもん好き好んで飲んでるんだろ…マゾなのかな…ってお前誰!?」
圧倒的にデブで汗の臭気を漂わせた化け物がそこにいた!!
いや、実際には化け物じゃなくて人間だけど、幼女と対にされると絵的に完全に化け物なのであった。
いや、実際には化け物じゃなくて人間だけど、幼女と対にされると絵的に完全に化け物なのであった。
「フヒヒ…ボクはロリペド強姦機関、ロリファックの構成員の一人さ
最近ボクたちみたいなインモラル組織が一斉検挙されてきたんで、こんな寂れたところで活動してたんだが…まさかこんなところで幼女と出会うとはね。なんという奇遇!幸運!
これはお持ち帰りしなければなるまい!」
最近ボクたちみたいなインモラル組織が一斉検挙されてきたんで、こんな寂れたところで活動してたんだが…まさかこんなところで幼女と出会うとはね。なんという奇遇!幸運!
これはお持ち帰りしなければなるまい!」
その時茶子の第六感に電流走る。いくら世間知らずでも、このような巨大な悪意を前にして何の感情も抱かぬほど彼女は機能不全ではなかった!
「つーかどう見ても性犯罪者だろ!お前!」
「勿論だ!」
「勿論だ…じゃないよ!犯罪者であることを誇ってどうする!?」
「ボクはロリをファックすることが正義だと思ってるな。何故ならこの上なく気持ちが良いから。
この気持ち良さより上なんて存在しない、それを確信した瞬間からボクにとってロリファックは神と等しいレベルで誇るべきものへと昇華されたんだ」
「くっ……!!」
「勿論だ!」
「勿論だ…じゃないよ!犯罪者であることを誇ってどうする!?」
「ボクはロリをファックすることが正義だと思ってるな。何故ならこの上なく気持ちが良いから。
この気持ち良さより上なんて存在しない、それを確信した瞬間からボクにとってロリファックは神と等しいレベルで誇るべきものへと昇華されたんだ」
「くっ……!!」
突如謎の演説を垂れ始めた意味不明なデブ!!!!
だが茶子はフッ…と逆に爽やかな表情になった
だが茶子はフッ…と逆に爽やかな表情になった
「…よかった、まだ更生の余地がある」
「………なんだと………?」
「お前はまだ完全な悪じゃない…だって瞳の奥に僅かな『躊躇の色』が見えたからな!!!!!!
私にはわかる…お前はロリを無理矢理抑えつけてロリファックすることに……若干の罪悪感があるんだっ!!!
…だからもうこんなことはやめよう…?親が悲しむぞ…。そうさ、更生するんだ!!!ムショで素直に更生したあと…そのあとで私とゆっくり世間話でもしよう!」
「………なんだと………?」
「お前はまだ完全な悪じゃない…だって瞳の奥に僅かな『躊躇の色』が見えたからな!!!!!!
私にはわかる…お前はロリを無理矢理抑えつけてロリファックすることに……若干の罪悪感があるんだっ!!!
…だからもうこんなことはやめよう…?親が悲しむぞ…。そうさ、更生するんだ!!!ムショで素直に更生したあと…そのあとで私とゆっくり世間話でもしよう!」
デブは茶子の謎の気迫に押されていた!
何故このような幼児がロリファックに対してここまで理解があるのかなど、デブにとっては最早どうでもよかった!
それほどまでにデブは動揺していたのである!
何故このような幼児がロリファックに対してここまで理解があるのかなど、デブにとっては最早どうでもよかった!
それほどまでにデブは動揺していたのである!
「う……嘘だッ!嘘だ嘘だ嘘だ!!!君みたいな幼女がボクみたいなデブと…例え更生したあとでも世間話なんてしてくれるはずがない…このロリガキめ…ボクを惑わしやがったな!
ボクのロリファックへの愛を!敬意を!!試しやがったんだ!!!!!!!!!!」
「えー…ち、違うんだ!私は本当に…!」
「フヒヒヒ!!!今から証明してやるぞッッッッッッ!!!!!!ロリファックへの敬意をッッッッッッッ!!!!!!!!」
「な、やめろお!!!よ、よせ、早まるな!!!!!」
ボクのロリファックへの愛を!敬意を!!試しやがったんだ!!!!!!!!!!」
「えー…ち、違うんだ!私は本当に…!」
「フヒヒヒ!!!今から証明してやるぞッッッッッッ!!!!!!ロリファックへの敬意をッッッッッッッ!!!!!!!!」
「な、やめろお!!!よ、よせ、早まるな!!!!!」
デブは暴挙に出たッ!
茶子のメイドスカートの中に手を突っ込みッ!股間部を突如として弄りまくったのだ!
そして茶子は!
茶子のメイドスカートの中に手を突っ込みッ!股間部を突如として弄りまくったのだ!
そして茶子は!
「あひゃああああああああああ!!!!!」
足をガクガク痙攣させながら絶頂した!!!!!!!!!!!!!!!!!
「早!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
そう…茶子は異常に感じやすい体質だったのである!
凄まじい脱力感に襲われた茶子は、ふとコンビニ袋を落としてしまい、辺り一面に缶コーヒーが転がっていく。
凄まじい脱力感に襲われた茶子は、ふとコンビニ袋を落としてしまい、辺り一面に缶コーヒーが転がっていく。
「(あぁ……黒次郎から渡された金で買った黒次郎のコーヒーがッ…ちくしょう…私は無力だ)」
そして、朦朧とする意識の茶子を担ぐように持ち上げる、勝ちを確信した顔のロリファッカーデブ。
「フヒヒ…やはりボクの信仰心に狂いはなかった…それにこの幼女なら………ボクの短小でも感じてくれそうなこの幼女なら……!!
真のロリファックができるかもしれない…!!早速、本部に運ぼう……ボクの番が回ってくる前に快楽慣れしないと良いけど!」
「(黒次郎…ごめん…なさ……)」
真のロリファックができるかもしれない…!!早速、本部に運ぼう……ボクの番が回ってくる前に快楽慣れしないと良いけど!」
「(黒次郎…ごめん…なさ……)」
茶子の意識はそこで途切れる…
@@@
とある廃工場があった。
ここは廃工場なので、元々はなんかの工場だったわけだが、今はここを根城にしている全く工場とは関係のない連中がいた。
その名もロリペド強姦機関ロリファック!!
そんな碌でもない連中のアジトに、一人のコートに身を包んだ男いた!
その男は気絶した大量の幼女達…ではなく、男達の山の上に座っていた!
いやまあ、黒次郎なんだが。
ここは廃工場なので、元々はなんかの工場だったわけだが、今はここを根城にしている全く工場とは関係のない連中がいた。
その名もロリペド強姦機関ロリファック!!
そんな碌でもない連中のアジトに、一人のコートに身を包んだ男いた!
その男は気絶した大量の幼女達…ではなく、男達の山の上に座っていた!
いやまあ、黒次郎なんだが。
「(今日は大漁だったな…こんなの、久々だ。あと、コーヒーが飲みたい)」
黒次郎の『探偵業』とは、犬猫探しをしたりするわけでもなければ、事件が起きた後のブルーシートで覆われた犯行現場に押し入ったりするわけでもない。
それは適当に街をブラつくことである。
そんなことをして何になるのかって?
それこそが彼の異常体質その一。
説明しよう。
街が『勘』で適当にぶらついていると、証拠を持った犯人が彼の目の前に現れる。
それは適当に街をブラつくことである。
そんなことをして何になるのかって?
それこそが彼の異常体質その一。
説明しよう。
街が『勘』で適当にぶらついていると、証拠を持った犯人が彼の目の前に現れる。
「ロリファッカーのみんな、お待たせー!!今日は幼女が一人、入っ…た………ふ、不条理探偵!?!?!?」
このように。
と、現れたのは件のデブであった。
黒次郎はコーヒーを飲みたそうな顔をしながら立ち上がり言った。
と、現れたのは件のデブであった。
黒次郎はコーヒーを飲みたそうな顔をしながら立ち上がり言った。
「…よう。どうする?後はお前一人だけど。コーヒー飲みたい」
黒次郎はデブが担いでいる失神した茶子に気づくも無視をし、話を進める。
コーヒーが飲みたかったので、茶子どころではなかったのである。
コーヒーが飲みたかったので、茶子どころではなかったのである。
「フヒヒ……残念だったなぁ…ボクはデブだが実はロリファッカー随一の武闘派ッッッッッッッッッッッッ!!!!!!」
すると、一切ノーマークだったデブが突然変化した!!!!!!
「見よこの力こぶッッッッッ!!!!!!!!!フルパワーでいくぞッ!!!!ボクの鋼拳はこれまで幾度も襲撃者どもを屠ってきたッ!!!」
「そうか。だが俺は、コーヒーを飲んでいる」
「何をわけのわからぬことをッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
「そうか。だが俺は、コーヒーを飲んでいる」
「何をわけのわからぬことをッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
盛々と猛り、襲い来る筋肉!!!そうデブはただのデブではなかったのだ。
その無尽蔵の脂肪の下に隠れていたのは、力士もビックリな強靭なる筋肉。
暴力の権化のようなその筋肉が、ノーガードの黒次郎の顔面に命中する!!!
そして弾ける黒次郎の頭!!!!!
その無尽蔵の脂肪の下に隠れていたのは、力士もビックリな強靭なる筋肉。
暴力の権化のようなその筋肉が、ノーガードの黒次郎の顔面に命中する!!!
そして弾ける黒次郎の頭!!!!!
「弱!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
驚愕するデブ。デブにとっては本日二度目の肩透かしとなり、いい加減心臓がバクバクなのであった。
「まさかこんな一瞬で片がつくとは…今日はなんか色々と一瞬で片がつきすぎだろ…
不条理探偵とかいう強そうな肩書は一体なんだったんだ…?まあいいや。さっさとみんなを運んで逃げ…」
不条理探偵とかいう強そうな肩書は一体なんだったんだ…?まあいいや。さっさとみんなを運んで逃げ…」
しかしデブは振り返る。振り返る…という選択肢以外に有り得なかった。そこにはもういるはずのない人間の気配があったから。
粉砕された頭が……謎の黒い液体と共に再生している!?!?
ふとデブは自らの拳に付着した血だと思っていた液体をもう一度見る。そこにあったのは黒い液体…否、もっと正確に表すならばそれは…
粉砕された頭が……謎の黒い液体と共に再生している!?!?
ふとデブは自らの拳に付着した血だと思っていた液体をもう一度見る。そこにあったのは黒い液体…否、もっと正確に表すならばそれは…
COFFEE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「俺はコーヒーを飲み過ぎて、なんだっけ…カフェイン中毒だっけ?なんかそんなアレで一度死んでいる。
だが、コーヒーは美味すぎたのだ。俺はコーヒーの旨味成分で復活を遂げてから、不死身の肉体を手に入れた
代わりに、血とか色々なものがコーヒーになってしまったが」
だが、コーヒーは美味すぎたのだ。俺はコーヒーの旨味成分で復活を遂げてから、不死身の肉体を手に入れた
代わりに、血とか色々なものがコーヒーになってしまったが」
口だけを先に再生した黒次郎が喋る。
まあ正確には、もっとコーヒーを飲みたいという欲望の力のみで現世に踏み止まった黒次郎の霊が、中毒死した黒次郎の肉体に再び宿りゾンビとなっただけだが。
これこそが彼の異常体質その二であった。
辺り一面にコーヒーの匂いが充満してきて気持ちが悪い上に、デブはそれ以上の精神的ダメージを負っていた。
まあ正確には、もっとコーヒーを飲みたいという欲望の力のみで現世に踏み止まった黒次郎の霊が、中毒死した黒次郎の肉体に再び宿りゾンビとなっただけだが。
これこそが彼の異常体質その二であった。
辺り一面にコーヒーの匂いが充満してきて気持ちが悪い上に、デブはそれ以上の精神的ダメージを負っていた。
「ば、ば、ば、あバッ!化け物ォォ!!!!」
「気にするな。お前も似たようなもんだろ。人の頭を一撃粉砕する筋肉とか…まあ、ここじゃあそんなに珍しくもないか」
「気にするな。お前も似たようなもんだろ。人の頭を一撃粉砕する筋肉とか…まあ、ここじゃあそんなに珍しくもないか」
そして当然、恐怖と動揺で萎縮した筋肉では、不死身の黒次郎には勝てないのである。平たく言うと以下略。
@@@
夕暮れどき。
あの後、黒次郎は警察に犯人達を渡し、報酬を貰うというやはり賞金稼ぎとしか思えない所業をしていた。
まあそれはさておき、黒次郎はもう用のなくなった廃工場を後にし、帰路についた。
茶子をおんぶしながら。
あの後、黒次郎は警察に犯人達を渡し、報酬を貰うというやはり賞金稼ぎとしか思えない所業をしていた。
まあそれはさておき、黒次郎はもう用のなくなった廃工場を後にし、帰路についた。
茶子をおんぶしながら。
「ん……」
茶子が気絶から目が覚めたとき始めに思ったことは、なんだか妙に落ち着く背中だなぁ…というなんとも恥ずかしいアレだった。
「アレ、わたし…ほ、ほげっ…んふぁ!?デ、デブは!?ロリファックは!?」
「起きたか。仕事は終わった」
「そ、そうなんだ…」
「起きたか。仕事は終わった」
「そ、そうなんだ…」
何の感情もなさそうな黒次郎の言葉は、不意に彼女の心に突き刺さる。きっと自分の失敗を怒っているのだと、茶子は思ったのだ。
「く、黒次郎…あの………こ、コーヒーなんだけど……」
「あぁ、ちゃんと受け取った…ズズー」
「あ!?」
「あぁ、ちゃんと受け取った…ズズー」
「あ!?」
だが、そこには元気にコーヒーを啜る黒次郎の姿が!
よく見ると、あの落としたはずの缶コーヒー群があの散々振り回したコンビニ袋の中に大漁に入っていた。というか、既にいくらか空き缶がある。
よく見ると、あの落としたはずの缶コーヒー群があの散々振り回したコンビニ袋の中に大漁に入っていた。というか、既にいくらか空き缶がある。
「コーヒーの匂いを嗅ぎ分けたんだよフツーに。缶の上からでもちょっと集中すれば簡単だろ?
ちょっと多めに買ったし、周りに邪魔な臭いもないここらへんなら……半径10kmまで正確に補足が可能だッ!」
「いやフツーに人間技じゃないからそれ」
「え、そう?」
ちょっと多めに買ったし、周りに邪魔な臭いもないここらへんなら……半径10kmまで正確に補足が可能だッ!」
「いやフツーに人間技じゃないからそれ」
「え、そう?」
心底意外そうな顔をする黒次郎を見て、随分ヤバいやつの家に墜落したなぁ…と茶子は思った。
「ま…お前は仕事をこなしたわけだ…。ならば報酬を与えてやらんでも………」
そう言って、続けて何かを話そうとしていた黒次郎が不意に止まった。
「……?…どうしたんだ?黒次郎」
「お前ちょっと降りろ」
「お前ちょっと降りろ」
あ、はい…と言って降りる茶子。茶子は自分がメイド服を着ていることを今更思い出しつつ、上を見上げると、そこには目を見開いた黒次郎が茶子を見下ろしていた。
「ど、どうした…んですか黒次郎様……?」
その瞳の奥に凄まじいゲヘナを感じた茶子は思わず敬語を使ってしまう。
そして黒次郎が口を開いた。
そして黒次郎が口を開いた。
「俺の背中が……濡れている」
「………え?」
「………」
「せ、背中が…?コーヒーじゃ「俺がコーヒーと別の液体を間違えるわけないだろ」あ、はい!えっと…」
「………え?」
「………」
「せ、背中が…?コーヒーじゃ「俺がコーヒーと別の液体を間違えるわけないだろ」あ、はい!えっと…」
考える茶子。なんであんな場所が?あそこ私のお尻の辺りじゃん?ん?ちょっと待て。
「あ」
そして茶子は漸く思い出す。―――――性犯罪デブ――――ロリファッカー―――説得失敗――股間弄り―………………
そう、己を失態を。
そう、己を失態を。
「ご…………………ごめん、私漏らしてたんだった」
「…………………そうか」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「………帰るぞ」
「…うん」
「…………………そうか」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「………帰るぞ」
「…うん」
無言でコートを脱ぎ、それを腕に抱えた黒次郎は、取り敢えず――
「ズズー…」
――缶コーヒーも啜った。
―利尿エンド―