おはようセックス@小説まとめ
非日常
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匿名ユーザー
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人ごみに混ざって歩く、小学生ほどの少女が二名。
その内の一人の少女は、黒髪にお下げの少女。もう一人は銀髪に短髪で、男の子にも見えなくもない。
お下げ少女は、淡々とこの灼熱地獄の中を無表情で歩いていたが、銀髪の少女は違った。
汗をだらだらと垂らし、目が据わっていた彼女はふと、口を開き
その内の一人の少女は、黒髪にお下げの少女。もう一人は銀髪に短髪で、男の子にも見えなくもない。
お下げ少女は、淡々とこの灼熱地獄の中を無表情で歩いていたが、銀髪の少女は違った。
汗をだらだらと垂らし、目が据わっていた彼女はふと、口を開き
「無意義と感じれば無意義!有意義と感じれば有意義!なんて不安定でどうしようもない世界なんだ!私はそんな世界に非日常を感じる!!」
と、いきなり叫んだのだった。
「…目立つ。」
すかさず傍らにいたお下げ少女が彼女を黙らせようと、視線を送る。通り過ぎる大人達が、彼女たちに視線を突き刺していた。
「だがな旗公。私は黙るわけにはいかないのだ。人類とは皆、言葉を紡ぎ完成させる事で大統領にもなれるし!宇宙人にだってなれる!」
「宇宙人にはなれない。」
旗公と呼ばれた少女は冷静に返す。
「だが私はそのようなつまらん仕事に興味はない。」
「それも知ってる。」
「私は!ただひたすら!照明したい!自分自身と言う存在を!!」
「だから叫ぶのはやめて。」
「ああ、しかし世界は非情だ…私などという存在は…きっと次の瞬間に消え失せてしまう程、他愛もないものなんだろう…」
今度は目を瞑りながら謎の哲学を語る銀髪少女。
「何が言いたいの。」
お下げ少女が問うと、クワッと目を開き口を開け…
「宇宙人にはなれない。」
旗公と呼ばれた少女は冷静に返す。
「だが私はそのようなつまらん仕事に興味はない。」
「それも知ってる。」
「私は!ただひたすら!照明したい!自分自身と言う存在を!!」
「だから叫ぶのはやめて。」
「ああ、しかし世界は非情だ…私などという存在は…きっと次の瞬間に消え失せてしまう程、他愛もないものなんだろう…」
今度は目を瞑りながら謎の哲学を語る銀髪少女。
「何が言いたいの。」
お下げ少女が問うと、クワッと目を開き口を開け…
そのまま閉じた。
「私にもわからん…ただ難しいことが言いたかっただけだ。」
「………」
「きゃっ!ちょっとぉ…手離さないでよ…はぐれちゃうじゃないの!」
「急に口調を変えても無駄。私は時に無慈悲。」
「うわっ!許して!ちょっ…許せ!いや…許してください!と、私は露骨に丁寧語を使って貴様に許しを乞うのだった、まる。」
「………。」
お下げ少女は溜息をつくと銀髪少女の手をつかむ。
「というか、私達は今どこに向かってるんだっけ?」
「……そんな事も忘れたの……」
「とか言ってお前も覚えていないんだろう?」
「プールに向かっている。そして着いた。」
「!?」
銀髪少女の目の前に広がったのは巨大なプール場の入り口だったァー!!
「しかし、お下げよ。お主が覚えていたとは心底予想外だったのだが、もしかして私が特別馬鹿なのか?」
「自覚があったんだ。」
「…畜生!こんなプール場ブッ壊してやるー!」
…と言った銀髪少女は、その直後におさげ少女によって頭を拳で殴られたのだった。
「い…今のは効いたわ…」
「頭冷やして。」
お下げ少女がそう言いながら溜息をつくと……
「白鳥ー!!!」
と言いながら銀髪少女に突貫してくるピンクロングの少女。
「愛してるぜ!!結婚しようぜ!!ぜっぜっぜ!」
少女はそのまま抱きついて胸部分にスリスリと顔を擦りつけ始めた。
「くっ!離せ!気色悪いんだよ!南川!聞いてる!?」
「ッ……このまま…死んでもいい!!」
白鳥と言われた銀髪少女は、南川と言われた銀髪少女に足を押し付ける。世間一般的にいう『蹴り』の図である。
「…白鳥から離れて。」
「一之瀬さん!!邪魔しないで!それともナニか!あなたも白鳥と結婚したいとでも言うつもり!?」
その言葉に一之瀬と呼ばれた少女はその言葉に急に俯いて言った
「いや…普通にキモい…」
「なん…だと…?」
「よーし、そこで地面に手をついてぐったりと落ち込んでいる南川は無視してプール行こうプール!」
「…うん。」
「私にもわからん…ただ難しいことが言いたかっただけだ。」
「………」
「きゃっ!ちょっとぉ…手離さないでよ…はぐれちゃうじゃないの!」
「急に口調を変えても無駄。私は時に無慈悲。」
「うわっ!許して!ちょっ…許せ!いや…許してください!と、私は露骨に丁寧語を使って貴様に許しを乞うのだった、まる。」
「………。」
お下げ少女は溜息をつくと銀髪少女の手をつかむ。
「というか、私達は今どこに向かってるんだっけ?」
「……そんな事も忘れたの……」
「とか言ってお前も覚えていないんだろう?」
「プールに向かっている。そして着いた。」
「!?」
銀髪少女の目の前に広がったのは巨大なプール場の入り口だったァー!!
「しかし、お下げよ。お主が覚えていたとは心底予想外だったのだが、もしかして私が特別馬鹿なのか?」
「自覚があったんだ。」
「…畜生!こんなプール場ブッ壊してやるー!」
…と言った銀髪少女は、その直後におさげ少女によって頭を拳で殴られたのだった。
「い…今のは効いたわ…」
「頭冷やして。」
お下げ少女がそう言いながら溜息をつくと……
「白鳥ー!!!」
と言いながら銀髪少女に突貫してくるピンクロングの少女。
「愛してるぜ!!結婚しようぜ!!ぜっぜっぜ!」
少女はそのまま抱きついて胸部分にスリスリと顔を擦りつけ始めた。
「くっ!離せ!気色悪いんだよ!南川!聞いてる!?」
「ッ……このまま…死んでもいい!!」
白鳥と言われた銀髪少女は、南川と言われた銀髪少女に足を押し付ける。世間一般的にいう『蹴り』の図である。
「…白鳥から離れて。」
「一之瀬さん!!邪魔しないで!それともナニか!あなたも白鳥と結婚したいとでも言うつもり!?」
その言葉に一之瀬と呼ばれた少女はその言葉に急に俯いて言った
「いや…普通にキモい…」
「なん…だと…?」
「よーし、そこで地面に手をついてぐったりと落ち込んでいる南川は無視してプール行こうプール!」
「…うん。」
☆プールだぜ☆ 白鳥視点
私達は地面に手をついてぐったりと落ち込んでいる南川を無視してプールに来たぞ!!
しかし、そこで私は異変に気づいたのだった!
「あれ?今日来るとかほざいてた柿沢ちゃんと赤津ちゃんは?」
「きっと人ごみに押しつぶされて圧死したんだよ。」
!? 私の隣で不吉すぎる言葉を並べ立てたお下げの女のコ…一之瀬の顔はどこか死にそうな表情をしていたのだった!
「なーんでそんな死にそうな顔してるかな?憧れのプールだよ?プールが前にあるんだよ?」
「………浮き輪忘れたし…」
あーなるほど☆だからさっきお花のポーチをミツバチの如く必死に探してたんだね☆
「ってマジかよ!!やべぇよそれだと!私!一之瀬に!浮き輪は託した!って先程電話で伝えたでしょう!?」
「……大丈夫だよ。泳げるよ。例え水死体になっても、きっと流れには乗ってくれるはずだよ」
「水死体になってまで流れに乗りたくないよ!!!ていうかプールに流れなんかあるの?」
「白鳥ちゃん!」
「!?」
後ろから響いたその声は…
「あたいの浮き輪があるんだけど…一緒に乗りましょう!『一緒に』!!」
浮き輪がいた!!間違えた。南川がいた!!
「わ、私も…。」
「ただし一之瀬さん…てめーは駄目だ!この浮き輪は私と白鳥ちゃんの愛の巣になるのよ!
あんたはこの流れるプールで水死体と流されてなさいな!アハハハハハハ!!」
「なっ…」
お下げの一之瀬は『そうだった…コイツは…コイツは百合趣味野郎だったんだ…』と言って地面に膝をついてぐったりと落ち込んだ。
「じゃあ行こう!」
「……! 白鳥ちゃん…私と…泳いでくれるの!?」
「ああ!よろしくな!『浮き輪』ちゃん!」
私はそう言って彼女から浮き輪を奪い取った。ついでにビンタもした。
ビンタされた南川は『そうよね…そんな上手く行くはず…ないわよね…』と言って地面に膝をついてry
しかし、そこで私は異変に気づいたのだった!
「あれ?今日来るとかほざいてた柿沢ちゃんと赤津ちゃんは?」
「きっと人ごみに押しつぶされて圧死したんだよ。」
!? 私の隣で不吉すぎる言葉を並べ立てたお下げの女のコ…一之瀬の顔はどこか死にそうな表情をしていたのだった!
「なーんでそんな死にそうな顔してるかな?憧れのプールだよ?プールが前にあるんだよ?」
「………浮き輪忘れたし…」
あーなるほど☆だからさっきお花のポーチをミツバチの如く必死に探してたんだね☆
「ってマジかよ!!やべぇよそれだと!私!一之瀬に!浮き輪は託した!って先程電話で伝えたでしょう!?」
「……大丈夫だよ。泳げるよ。例え水死体になっても、きっと流れには乗ってくれるはずだよ」
「水死体になってまで流れに乗りたくないよ!!!ていうかプールに流れなんかあるの?」
「白鳥ちゃん!」
「!?」
後ろから響いたその声は…
「あたいの浮き輪があるんだけど…一緒に乗りましょう!『一緒に』!!」
浮き輪がいた!!間違えた。南川がいた!!
「わ、私も…。」
「ただし一之瀬さん…てめーは駄目だ!この浮き輪は私と白鳥ちゃんの愛の巣になるのよ!
あんたはこの流れるプールで水死体と流されてなさいな!アハハハハハハ!!」
「なっ…」
お下げの一之瀬は『そうだった…コイツは…コイツは百合趣味野郎だったんだ…』と言って地面に膝をついてぐったりと落ち込んだ。
「じゃあ行こう!」
「……! 白鳥ちゃん…私と…泳いでくれるの!?」
「ああ!よろしくな!『浮き輪』ちゃん!」
私はそう言って彼女から浮き輪を奪い取った。ついでにビンタもした。
ビンタされた南川は『そうよね…そんな上手く行くはず…ないわよね…』と言って地面に膝をついてry
☆流れるプール☆ 一之瀬視点
「うおお!超流れとる!ヒョオオオーーイ!私は今!最高に!流れてる!ぜ!なぁ一之瀬!」
…彼女は以外と、優しいのかも知れない。南川さんには悪いけど…今私は彼女と対になる形で浮き輪を掴んでプールに流れている。
そう、私達は今、最高に夏休みをエンジョイしているのだ。
見上げれば青い空、白い雲。日差しは熱く…プールはどこかぬるい。
しかし、それにしても…友人とこうして話しながらプールを楽しむのは悪くない。少々小煩いが。
私達は今、誰がどの視点から見てもどこにでもいる燥ぐ女子小学生の筈。あぁ、平穏…なんて幸せなんだろう…
「お!柿沢ちゃんだ!おーい柿沢ちゃーん!私はここにいるぞー!!」
「…………………黙れ」
「!? そんなに怒ること!?」
思わず殺気で溢れてしまった。しかし…柿沢だって?
「そんな大声で呼ぶな!恥ずかしいだろ!!」
そこにいたのは、金髪に後ろ髪を結んだ可愛らしいポニーテールの…おお!私と気が合う数少ない常識人…柿沢さん!
彼女は、私が通う小学校にいる数少ない常識人の一人だ。ああ…お近づきになりたい…。
というか…一番付き合いが長い私が言うのもなんだが…何故白鳥はこうまで友達が多いだろう?
「いやぁすまんすまん。それにしても今日もでっかいおっぱいだな柿沢様!」モミモミ
「なっ…ななな!なにをしゅしゅすゆ………」
「あれ?どうしたの柿沢様?…柿沢ちゃん!?」
「……………何をしてるの。」
「やばい!おっぱい揉んだら死んじゃった!柿沢ちゃんが!」
などと意味不明な供述をしており…
「…気絶してるね。顔真っ赤だ。」
そして……私の普通のプール日和は幕を閉じるのだった
そう、柿沢ちゃんは少しシャイすぎる…というか恥ずかしがり屋すぎる…というか…なんというかだ。
何かと臆病で頼りないのだ。
「プールに沈めたら治るんじゃね?」
!?
柿沢さんの後ろについてきたのは、禍々しい紫色の髪のセミロングヘアー…
赤津!あの白鳥が師匠と慕うほどの毒舌魔神だ。…いや、白鳥自身ちょっとお茶目なだけなんだが。
しまった…彼女が来るなら元々普通のプールなど楽しめるはずないじゃないか。淡い期待をしたものだな私も…
「お、おお!赤津師匠!!赤津師匠じゃないか!流石師匠!でもそれは…少々やりすぎなのでは…!?」
「…白鳥くん。私は昨日GTOという漫画を読んだんだ。
その漫画では教師が生徒を池に沈めてリンチをしていたよ。
そう、そこで私は気づいたんだ…それこそが…真の教育だと!」
だめだこいつ…早くなんとかしないと…
「レッツ教育!」
「Yes Boss!!!」
二人はノリノリで柿沢をプールに沈めようとし始めた。
「…やめろ。」
…このままでは、私の望んだ普通のプールが台無しになってしまう。
「んー?お前も沈みたいのか?私は一向に構わんが!」
アハハハと笑い、私の頭を平手でパンパン叩いてくる赤津。
そこで私は―――
…彼女は以外と、優しいのかも知れない。南川さんには悪いけど…今私は彼女と対になる形で浮き輪を掴んでプールに流れている。
そう、私達は今、最高に夏休みをエンジョイしているのだ。
見上げれば青い空、白い雲。日差しは熱く…プールはどこかぬるい。
しかし、それにしても…友人とこうして話しながらプールを楽しむのは悪くない。少々小煩いが。
私達は今、誰がどの視点から見てもどこにでもいる燥ぐ女子小学生の筈。あぁ、平穏…なんて幸せなんだろう…
「お!柿沢ちゃんだ!おーい柿沢ちゃーん!私はここにいるぞー!!」
「…………………黙れ」
「!? そんなに怒ること!?」
思わず殺気で溢れてしまった。しかし…柿沢だって?
「そんな大声で呼ぶな!恥ずかしいだろ!!」
そこにいたのは、金髪に後ろ髪を結んだ可愛らしいポニーテールの…おお!私と気が合う数少ない常識人…柿沢さん!
彼女は、私が通う小学校にいる数少ない常識人の一人だ。ああ…お近づきになりたい…。
というか…一番付き合いが長い私が言うのもなんだが…何故白鳥はこうまで友達が多いだろう?
「いやぁすまんすまん。それにしても今日もでっかいおっぱいだな柿沢様!」モミモミ
「なっ…ななな!なにをしゅしゅすゆ………」
「あれ?どうしたの柿沢様?…柿沢ちゃん!?」
「……………何をしてるの。」
「やばい!おっぱい揉んだら死んじゃった!柿沢ちゃんが!」
などと意味不明な供述をしており…
「…気絶してるね。顔真っ赤だ。」
そして……私の普通のプール日和は幕を閉じるのだった
そう、柿沢ちゃんは少しシャイすぎる…というか恥ずかしがり屋すぎる…というか…なんというかだ。
何かと臆病で頼りないのだ。
「プールに沈めたら治るんじゃね?」
!?
柿沢さんの後ろについてきたのは、禍々しい紫色の髪のセミロングヘアー…
赤津!あの白鳥が師匠と慕うほどの毒舌魔神だ。…いや、白鳥自身ちょっとお茶目なだけなんだが。
しまった…彼女が来るなら元々普通のプールなど楽しめるはずないじゃないか。淡い期待をしたものだな私も…
「お、おお!赤津師匠!!赤津師匠じゃないか!流石師匠!でもそれは…少々やりすぎなのでは…!?」
「…白鳥くん。私は昨日GTOという漫画を読んだんだ。
その漫画では教師が生徒を池に沈めてリンチをしていたよ。
そう、そこで私は気づいたんだ…それこそが…真の教育だと!」
だめだこいつ…早くなんとかしないと…
「レッツ教育!」
「Yes Boss!!!」
二人はノリノリで柿沢をプールに沈めようとし始めた。
「…やめろ。」
…このままでは、私の望んだ普通のプールが台無しになってしまう。
「んー?お前も沈みたいのか?私は一向に構わんが!」
アハハハと笑い、私の頭を平手でパンパン叩いてくる赤津。
そこで私は―――
~その後~ 白鳥視点
色々あったけど…
普段大人しめの子を怒らすとマズいんだなぁと思いました。
赤津師匠は…三日ほど学校へ来ませんでしたが、今は何とか精神も安定してきたみたいです。
平和が一番ですよね。やっぱり。
―――無意義と感じれば無意義。有意義と感じれば有意義。一見不安定だけど、世の中は思ったより安定してるんです。非日常などはなく、全てはいつも通りなんですよ。