- 糸満市字賀数小嶺原に墓地を持つことから字賀数『東江』、字北波平『當銘』、『長嶺』、字武富『上長嶺』の四門中を総称して小嶺門中と呼ぶ。
- 墓の敷地は同治4(1865)年、小嶺原の山野は風水が良いので波平村(北波平)から購入したもので、その翌年に亀甲墓が構築されている。購入の際の証文が墓誌として墓の中に保管されている。大正13(1924)年頃には右側にシルヒラシ(洗骨前の遺体を安置する仮墓)専用の亀甲墓を増築。コーブン(墓の年期祭)は10年毎に行われる。
- 字糸満『栄口』は字北波平『長嶺』の分かれ。
- 一説では字武富『長嶺』と字武富『上長嶺』は一つの門中だったという。
字武富『大屋』の娘が『長嶺』の嫁いだ縁で、『大屋』から墓地を譲り受けて墓を新設。
『長嶺』一門は新墓を使うようになったが、『上長嶺』『仲長嶺』一門は小嶺門中の墓を引き続き使った。
そのため、門中は二つに分離するようになったという。
又、かつて字糸満『栄口』から養子をもらったとされ、『栄口』を拝んでいる。
『長嶺』一門は新墓を使うようになったが、『上長嶺』『仲長嶺』一門は小嶺門中の墓を引き続き使った。
そのため、門中は二つに分離するようになったという。
又、かつて字糸満『栄口』から養子をもらったとされ、『栄口』を拝んでいる。
門中名 | 読み方 | 名字 | 備考 |
糸満市字賀数『東江』 | アガリー | 大城 | 小嶺門中。 |
糸満市字北波平『當銘』 | トーミ | 大城(・當銘) | 小嶺門中。豊見城市字長堂の分かれ。 |
糸満市字北波平『長嶺』 | ナガンミ | (長嶺) | 小嶺門中。豊見城市字長堂の分かれ。 |
糸満市字武富『上長嶺』 | イーナガンミ | 長嶺 | 小嶺門中。字北波平『長嶺』の分かれ。 |
糸満市字武富『長嶺』 | ナガンミ | 長嶺 | 一説では字武富『上長嶺』の分かれ。 |
糸満市字糸満『栄口』 | イーグチ | 長嶺・金城・玉城 | 字北波平『長嶺』からの分かれ。長嶺按司の系統とされる |